「この世界の片隅に」
太平洋戦争下の広島と呉での日常生活を描いたアニメ映画。
凄く当たっているというのと、複数の思いがけない筋で評判が良かったので、どういう映画なんだろうと思って、見に行ってみた。内容の紹介を見る限り、そんなにヒットしそうな映画には思えなかったので。
見てみて、日常が戦争で不条理に破壊されていく過程を、うまく描いていて、よく出来ていると思った。抑え気味で、必要以上に刺激的な描写をしない所も好感が持てたし、その分だけ、ひとつの破滅的な出来事をきっかけに、主人公が暗転していく所も、印象が強かった。
ただ、この映画がヒットしている理由は、やっぱりよくわからなかった。広い範囲で人気が出そうな要素は、これといって見当たらないような気がするんだけれども。良い出来の作品というだけでヒットしているんだとしたら、結構凄いことのように思える。
3.11の関連でヒットしているという分析は見かけたし、監督のインタビュー(http://www.inside-games.jp/article/2016/12/31/104470.html)を読むと、そこにも3.11を意識した話があるから、そういう流れで、こういう映画が求められている面があるのかな、とは思った。
そういえば、国産のアニメ映画を見に行ったのは、20年ぶりくらいだった。
(前回は多分、一応、いしいひさいちが原作なので見に行った、「となりの山田くん」)
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