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感想「重力からみる地球」

「重力からみる地球」 藤本博巳、友田好文 東京大学出版会
重力の観測から地球の構造を知る、というテーマで書かれた本。2000年の刊行。

前半は、重力とは何かということを、古代ギリシアからの研究で解明されてきた道筋をたどって、説明していく。半ば以降は、重力の測定によって、どうやって地球の構造を解析していくか、それによってどういうことが分かっているかという、本論へ進む。
前半部分には、そうだったのか、と思う部分がいろいろあった。公転というのは、前進する動きと自由落下が合成された運動なんだ、とか、相対性理論が生み出された背景とか、知ってそうで知らなかった(もしくは、知ってたはずだけど、どこかに置いてきた)、物理学のいろいろな事柄についての解説が、興味深かった。地球は意外に小さいという話も、なるほどと思った。空港の滑走路は、平らに作ってしまうと、中央部分が水たまりになってしまうので、使い物にならなくなるんだそうだ。2kmくらいの距離でも、地球の丸さが効いてくるので、中央部分は盛り上がるから、そこを平らに削ると、実用上は凹みになってしまう。
その勢いで中盤以降まで読み進んだが、本論の地球の構造の話は、あまり関心のない分野なので、それほどは面白くなかった。地殻がマントルに浮かんでいて、釣り合うポイントで安定することで、地表が形作られている、みたいな説明は、なるほどと思ったが、さらに細かくてややこしい所の解説まで入っていくと、ちょっと興味がついていかない感じがした。そんなに難しいことが書かれているとは思わなかったが。

なんとなく読んでしまった本だったが、前説の部分は面白かったけど、本論はいまいちということは、あまり自分に向いた本じゃなかったということになるかな。もしくは、雑学の域を出てしまうと、なかなか付いていけないということだったかもしれない。
(2017.2.25)

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