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感想「岳飛伝」5

「岳飛伝」5 北方謙三 集英社文庫
第一部終了という雰囲気のある巻。金と南宋の戦いが一旦終わるし、ついに呉用が亡くなるし。
岳飛の人物像って、揺れ動いてるな、と思う。完璧に近い人物像だった楊令の対称として描かれているんだろうと思う。いつも迷っているし、自分が一旦決断して実行したことを、度々後悔、とまでは言わないにしても、正義ではなかったかもしれないと思い返して、逡巡したりしている。人間くささのあるキャラではあるけれど、大軍を率いる人物としてはどうなの、という気はする。
ただ、楊令と違って、岳飛は実在した人物だそうなので、史実との整合もある程度は考えないといけないだろうから、描く上で、そういう難しさもあるのだろうな。

ところで、解説(諸田玲子という作家の人らしい)は「男の人はどうして、闘いの場面が好きなのか」という文章で始まってるが、自分は別に好きじゃないけど、と思った。そこを読みたくて読んでいるわけではない。じゃあ何を?というと、多分、登場人物の人間像だと思う。闘いはそれを浮き上がらせてる背景で、闘いがなければ描けないものが描かれているわけだから、切っても切れない関係なのは確かだけれど、闘いそのものを読みたくて読んでるわけではないのは間違いない。少し違和感のある解説だった。
(2017.4.20)

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