J2リーグ第21節湘南対名古屋
2017.7.1(土) 19時 ShonanBMWスタジアム平塚
観客 11070人 主審 山本雄大 副審 三原純、西村幹也
湘南ベルマーレ 2(1−0)1 名古屋グランパス
(1-1)
得点 45分 湘南・島村
50分 湘南・ジネイ
57分 名古屋・杉森
現地観戦。
名古屋は、バックラインが宮原・磯村・小林・櫛引、中盤はワシントン・田口・和泉・杉森、FWがシモビッチと寿人。好調の青木は欠場。違和感があったらしいと聞いた。完全に故障する前に休ませた判断は正しかったと思うが、この試合は青木の不在がかなり効いた印象。
試合が始まってみると、和泉が中央寄りでトップ下のような位置にいて、左サイドは寿人が張る形が多かった。左サイドバックは櫛引だし、このところの試合で名古屋の攻撃の生命線だった左サイドから作る形が、全く機能しなかった。ただ、この構成では、初めからうまくいきそうもないように思えたわけで、これが意図的な配置だったんだとしたら、かなり疑問。なにはともあれ、これは完全に青木が居ない影響。
かといって、(日頃から出来てない)中央や右からの崩しが機能するわけでもなく、前半は終盤まで、ほとんどシュートが打てなかった。
ただ湘南も、思いの外、スピードがなく、そんなに厳しく仕掛けて来なかった。おかげで助かっていた気はする。序盤は劣勢気味だったが、そのうち膠着状態に入ったので。
けれども前半終了間際に、湘南がCKから、ゴール前で下がり気味に構えたフリーの島村にボールを送り、シュートが決まって先制された。
後半はシモビッチと寿人が2トップで、杉森と和泉は両サイドに構えてたように思う。この方が攻撃は機能するようんじゃないかなと感じたし、実際、右サイドから杉森が入れたクロスを寿人が合わせ損なう、大きなチャンスも生まれた。けれども5分に、左サイドからのゴール前へのクロスを、ジネイになす術なく押し込まれて2点差になり、絶望的な感じ。
ここでようやく、寿人をフェリペ ガルシアに代えた。フェリペは、前半はほとんど消えていた寿人より、ずっと存在感はあったと思うが、人の違いだけでなく、後半に入っての戦術の違いも影響したのかもしれない(後半の失点までの時間が短すぎて、よくわからなかったが)。
それにしても、名古屋にあまり得点の気配はなかったが、12分にゴール右斜め前で杉森が、ゴール正面の田口から受けたパスを、素早いシュートで決めた。
でも、それで流れが名古屋に来たという気配はなかった。試合後の両チームのコメントを見ていると、名古屋は押し込んだ、湘南は押し込まれた感が、それなりにあったようなんだけど、スタンドで見ていて、どうにも名古屋が鈍い感じは否めなかった。反撃するには、あまりにもミスが多すぎたとも思う。時間経過に伴い、どんどん守りを固めていった湘南を崩せないまま終了し、1対2の敗戦。
攻撃に関しては、期待出来る選手が欠け過ぎていた、とは思う。結局、玉田の穴を埋めきれてないってことだな、とも思うけれど、この試合に関しては、他にも青木を始め、何人も欠けていたわけで。だから、同情の余地はあると思うんだけど、現有戦力でやれることをやり切れているのかな、とは思う。まあ、やり切ってこれなんだとしたら、もう故障者の回復を待つ以外、打てる手はないわけで(そういえば、補強ってのは、ないのかね。抜けたり、抜かれたりする話しか聞こえてこないが…)、それじゃあ絶望的な気分になるから、あんまり考えたくないってのもあるけど。
守備に関しては、2失点とも、フリーでシュートを打たれているし、それは今回に始まったことでもないから、ここはもう、戦術面に欠陥があるとしか思えない。逆に言えば、改善の余地があるだろうと思うけど、短期間に付け焼刃で何とかなるものなのかどうか。
正直、ここから大きくチーム状態を改善するってのは、難しいんじゃないんだろうかと思う、今シーズン折り返しの試合。それでも、このままキープできれば、プレーオフにはぎりぎり滑り込める、のかもしれないが?
試合後のヤヒロのコメントを読んで、あまりにも前向きな内容に思えて、別の試合のコメントが間違って入ってるんじゃないかと思ってしまった。とてもそういうことを言える試合には、思えなかったので。監督が正直に全てを話す必要もないとは思うけれど、こういうことを言われても、もはや全然前向きになれないなあ、という感じ。
まあ、観戦中、雨に降られずに済んだことだけは良かったなと。
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