« 感想「岳飛伝」10 | トップページ | イースタンリーグ ヤクルト対DeNA(9/1) »

感想「田中克彦自伝」

「田中克彦自伝」 田中克彦 平凡社
著者はモンゴル語が専門だが、専門外の領域でも独特な活動をしている言語学者として、結構有名な人。専門家向けではない著書も多い。そういう本を結構読んでいるが、この人の著書を積極的に探して読む、というほどのファンではない。普通なら自伝まで読むことはないはずだが、今年初めに偶然書店で見掛けて、つい買ってしまった。昨年の末に刊行されたものらしい。

本人も自覚して書いている感じだが、内容はかなりとりとめがない。こんなことがあった的な話が、一応編年体で綴られているものの、時々前後したりするし、人名などの固有名詞も注釈抜きで出て来ることが多いので、時々、わけがわからなくなったりする。
それでも、1934年に生まれて、太平洋戦争、戦後の混乱、60年安保や大学紛争などについて、実体験として経験してきたことを語っている内容は、その時代の雰囲気が生々しく伝わってきて、興味深いものではあった。
かなり無茶をしてきた人だったんだな、というのは、よく分かった。だからこそ、あれだけ多彩な活動も出来ているんだろうが。実名で遠慮のない人物評を書いている所があちこちにあり、かなり食えないおっさんらしい(^^;、とも思った。

所々、別の方面で知っている人名や地名が出て来るあたりも興味深かった。特に、外国の小説の翻訳家として名前を知っている人物が結構出て来て、繋がっているんだなと感心したり。もっとも、翻訳家は語学に関わる仕事(しかも本職は大学教授だったりする)なんだから、関係があっても、不思議はないか。
そういう人脈の広さも、活動領域の広さと関係があるんだろう。人脈は大切だなと思ったりする。

|

« 感想「岳飛伝」10 | トップページ | イースタンリーグ ヤクルト対DeNA(9/1) »

「小説以外の本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3787/65728418

この記事へのトラックバック一覧です: 感想「田中克彦自伝」:

« 感想「岳飛伝」10 | トップページ | イースタンリーグ ヤクルト対DeNA(9/1) »