感想「岳飛伝」13
「岳飛伝」13 北方謙三 集英社文庫
とりあえず、これでは、李俊があまりにもかわいそう、というのが、最大の感想。その分、見せ場もいろいろ貰ってるんだから、いいじゃん、という所だろうけれどねえ。
全体的な流れとしては、大きな衝突はいくつか起きても、中華の中での三すくみ状態は相変わらず解消しないままで、残り4巻ということを考えると、どうやらやっぱり、一発ですべてに片が付くという終わり方にはならないんだな、と思う。そもそも、そこまで単純な状況でもなくなっている。蒙古がすべてを飲み込んでいく、というような終わり方ならすっきり終わりそうだけど、まだちょっと、そこまでは時代が進んでいないはずだし。まあ、どういう風にまとめるのか、お手並み拝見というところだな。
(2017.12.30)
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