感想「岳飛伝」13
「岳飛伝」13 北方謙三 集英社文庫
とりあえず、これでは、李俊があまりにもかわいそう、というのが、最大の感想。その分、見せ場もいろいろ貰ってるんだから、いいじゃん、という所だろうけれどねえ。
全体的な流れとしては、大きな衝突はいくつか起きても、中華の中での三すくみ状態は相変わらず解消しないままで、残り4巻ということを考えると、どうやらやっぱり、一発ですべてに片が付くという終わり方にはならないんだな、と思う。そもそも、そこまで単純な状況でもなくなっている。蒙古がすべてを飲み込んでいく、というような終わり方ならすっきり終わりそうだけど、まだちょっと、そこまでは時代が進んでいないはずだし。まあ、どういう風にまとめるのか、お手並み拝見というところだな。
(2017.12.30)
| 固定リンク
「小説」カテゴリの記事
- 感想「母親探し」(2025.02.04)
- 感想「チャタトン偽書」(2025.01.12)
- 感想「列をなす棺」(2024.12.31)
- 感想「エイレングラフ弁護士の事件簿」(2024.12.30)
- 感想「美しき血」(2024.11.08)
コメント