« 2017年11月 | トップページ | 2018年1月 »

感想「岳飛伝」13

「岳飛伝」13 北方謙三 集英社文庫
とりあえず、これでは、李俊があまりにもかわいそう、というのが、最大の感想。その分、見せ場もいろいろ貰ってるんだから、いいじゃん、という所だろうけれどねえ。
全体的な流れとしては、大きな衝突はいくつか起きても、中華の中での三すくみ状態は相変わらず解消しないままで、残り4巻ということを考えると、どうやらやっぱり、一発ですべてに片が付くという終わり方にはならないんだな、と思う。そもそも、そこまで単純な状況でもなくなっている。蒙古がすべてを飲み込んでいく、というような終わり方ならすっきり終わりそうだけど、まだちょっと、そこまでは時代が進んでいないはずだし。まあ、どういう風にまとめるのか、お手並み拝見というところだな。
(2017.12.30)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

感想「黙殺」

「黙殺」 畠山理仁 集英社
マック赤坂など、一般的には「泡沫候補」と言われるタイプの選挙への立候補者(著者は敬意を込めて「無頼系独立候補」と呼んでいる)に取材したノンフィクション。主に2016年の東京都知事選を中心に描かれている。
ポイントは、メディアでの露出が「泡沫候補」と「主要候補」で圧倒的に違うこと、それによって、本来公平であるべき各候補者の選挙運動に大きな不公平が生まれていること。また、高すぎる供託金などによって、そもそも選挙への立候補のハードルが著しく高いことも、問題点として提起されている。
「無頼系独立候補」だからといって、政策がないわけではないし、特に国政選挙に関して言えば、政党の操り人形でしかない議員なんかより、よっぽど真剣に考えている人たちかもしれないんだから、彼らを無条件に「黙殺」するのは、確かに不当なことだと思う。

選挙で投票する時、近年はいわゆる「戦略的投票」というのを考えて投票することが多いし、「無頼系独立候補」は、そういう考え方とは共存しにくい存在と思うので、あまり好意的には考えないことの方が多い。でも、本書を読んでいると、本当は「無頼系独立候補」の方が民主主義を体現する存在かもしれない、とも思えてくる。少なくとも理想論としてはそうであるはず。確かに「戦略的投票」というのは、あくまでも最悪の結果を避けようとするための、多分に消極的な選択なんだから。
ただ、今の日本の選挙は、そういうことを考えないといけない状況にあると思うから、選挙での投票について、今のスタンスを変える気はないが。というか、そもそも、そういう候補が出てくる選挙にも、あまり遭遇しないけれど。それについては、どんな選挙でも、いろんな候補がどんどん出られて、それぞれの主張がしっかりと伝えられるように、選挙制度が変わるべきなんだろうとは思う。そうなれば、世の中の状況は、大きく変わってくるんじゃないだろうか。

それはそうと、今の選挙制度って、いろんな部分で、時代と乖離してしまっている気がしている。これだけビデオが普及して、ネットでの動画も当たり前になっている時代に、同じ内容の政権放送をテレビで度々再放送する必要があるんだろうか、とか。選挙公報だって、現実に投票日の直前にしか届かないことを考えれば、ネット配信を積極的に使えば、より柔軟な運用が出来るのでは、とか。著者が本書で書いている、選挙ポスターの掲示板のデジタル化もそう。今の時代なら、候補者に対する本質的には無意味に高いハードルを、下げる工夫は色々出来るはず。既成政党は「既得権益」を守るために、やろうとしないかもしれないが。
もっとも、今の状況を見ていると、既成政党であっても、成り行き次第で、こういうハードルが大きく立ちふさがってくる時代なんじゃないか、という気がする。選挙を、民主主義を支えるための制度として、しっかり機能させるために、この辺は真剣に考えるべき問題じゃないかと思う。
(2017.12.23)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

感想「イヴのいないアダム」

「イヴのいないアダム」 アルフレッド・ベスター 創元SF文庫
短篇集。近年、ベスターの小説をいろいろ読んで、この人はSF作家というより、SFの形式を使って格好いい小説を書いた人と考えた方がいいのかな、と思うようになっていた。
本書は、冒頭の2篇(「ごきげん目盛り」「ジェットコースター」)がまさにそういう印象で、凄いなあと思ったけれど、その後の短篇は、むしろSFっぽさの方を強く感じた。あとがきでベスターの経歴を読むと、SF作家としてのキャリアは割と断続的だし、作風の変遷もあるようだから、自分が特に感銘を受けたのは、彼の一部分に過ぎないということなのかもしれない。もっとも、感銘を受けた作品は、どれも代表作のようだけれど。
ちなみに冒頭の2作も、れっきとしたSFではあると思う。自分が勝手に、独特な衝撃の強いサスペンス小説として受け止めたというだけのこと。それはこちらの嗜好によるものだから、作家本人とは全然関係ない。
それ以外の作品も、おおむね良い出来と思ったが、どこかで読んだことがあるような気がしないでもない、とは思った。だとしても、もちろん、べスターの方が先なのかもしれない。その辺もひっくるめて、SFっぽい(SFのジャンルの中に居る)、という印象になったんだろうと思う。

それはそれとして、全体的に思うのは、原爆投下直後の世界では、人間が滅亡するんじゃないか?という危機感が、本当に強かったのだろうな、ということ。本書は1950年代に書かれた短篇が主体になっているが、そういう気配が色濃い作品が大半を占めている。そういえば、ディックの小説もそうだったなと思い返した。
その状況は今も全然変わってない、というより、近年、また強まっているはずなんだが、世の中の危機感は随分薄くなってるように感じる。やっぱり記憶が薄れているせいなんだろう。危険な兆候だと思う。
(2017.12.27)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

感想「ラブラバ」

「ラブラバ」 エルモア・レナード 早川書房
先日、ポケミスから出た改訳版ではなく、1985年に出たハードカバーの旧訳版。ポケミス版を入手しようかどうしようか迷っていて、とりあえず読み返してみることにした。こちらの訳者は鷺村達也(新訳は田口俊樹)。ただし、これは知人から譲り受けたもので、最初に読んだのは刊行直後ではなかった。
原著は1983年の刊行で、MWAの長篇賞を受賞したことが理由で、邦訳されたような印象がある。邦訳刊行はレナードの邦訳ラッシュが始まる前の時期だったが、自分が読んだのは、ラッシュが始まってからだったはず。

タイトルは主人公の男の名前で、国税庁やシークレットサーヴィスで勤務した経験を持つ、駆け出しの写真家。彼が子供の頃に憧れていた女優と出会い、彼女が絡む犯罪に巻き込まれる話。
何か起きそうな気配は冒頭から立ちこめているし、小さな事件はそれなりに起きるけれども、いかにも犯罪小説らしい展開はなかなか始まらず、個性的な登場人物たちや、人物同士の関わりのエピソードでつないでいく。このあたりがいかにもレナードらしい面白さ。そこまで見え隠れしていた犯罪計画が、いよいよ動き始めるのは小説が半ばくらいまで来てから。
ミステリ的にひねった仕掛けもあるが、最終的には落ち着くべきところに落ち着いたという感はあり、その辺はレナードの小説にしては、少し物足りなさがある。登場人物が勝手気ままに動いていくというのではなく、あらかじめ構成されているプロットに乗って動いている、という感じがしてしまうので、自分がレナードに期待するものとは、少し違うような。ただし、きれいにまとまってはいる。その辺が、賞を取った理由の一部でもあるのかもしれない。

いかにもヒーロー然とした主人公が、結局、必ずしも格好いい結末を迎えていないあたりには、レナードらしいひねりを感じる。それほど強い印象は残さないこの主人公がタイトルになっている所に、初読時からいまひとつピンと来ないものを感じていたが、改めて読んでみて、最初はカタギだった人物が、次第にヤクザっぽくなっていく過程を描いた小説と考えることも可能なのかなと思った。今回の再読では、主人公の意識の変化を描いているくだりが結構多いことに気付いた。その辺に著者の意図があるのだとすれば、彼がタイトルになっているのも、不思議ではないわけだな。
ポケミス版を読むと、その辺が(あるいはそれとは違うことでもいいけれど、著者の意図が見える何かが)もっとはっきり見えてくるというのであれば、読んでみる値打ちはあるかなあ。ただ、旧訳版も、こちらだけを読んでいる限り、それほど不満は感じないのだけど。

それから、どちらかというと、主要登場人物よりも、ちょい役的な人物の存在感の方に魅力を感じた小説だった。ラブラバに写真を撮ってもらう、マイアミビーチの雑多な住民たちが生き生きしている。街の雰囲気も、うまく描かれていると思う。要は、犯罪小説らしい所ではない部分の方に、愉しさを感じたように思う。確かに、日頃から自分がレナードを読んでいて愉しんでいるのも、どちらかというとそういう部分なんだよな、と思った。

レナードの小説の中で特に出来がいいわけではないと思っていたが、再読しても、その印象は変わらなかった。
ただ、ポケミス版の刊行をきっかけにして、またレナードの新しい邦訳が出てくれれば嬉しいし、そのためのささやかな貢献という意味では、やっぱりポケミス版を買うべきなのかも?
(2017.12.20)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップリーグ第13節 サントリー対東芝

2017.12.24(日) 13時 味の素スタジアム 

 サントリーサンゴリアス 28(10−12)24 東芝ブレイブルーパス
              (18−12)

最終節にして今季初めてのトップリーグ観戦。

サントリーは決勝トーナメント進出を決めていて、あまりモチベーションはない試合だったと思う。メンバーもいくらか落としていた? 東芝は(よくわかってないが)勝てば決勝トーナメントへ進む可能性が残っていて、当然気合いは東芝が上回った。開始早々から東芝が猛攻を見せて、先制のトライ。その後も攻め続けたが、サントリーの粘る守備を崩しきれず、25分にサントリーがターンオーバーからカウンターで逆転のトライ。
それでも東芝の勢いは緩まず、33分にサントリーの守備をこじ開けて再逆転のトライ。その後、サントリーが37分にPGで3点加点し、東芝12対10サントリーで前半終了。
後半立ち上がりのサントリーはリアリズムの試合をしたと思う。PGで細かく加点して、とりあえずスコアを逆転した。東芝がそういうタイミングで、あくまでもトライを狙っていったのと対照的。以前からのそれぞれのチームの芸風ではあると思うけれどね。多分、応援団が求めているのもそれだし。
23分に東芝がトライでまた逆転したが、この辺から試合がオープンな展開を見せ始めた。トライの取り合いで逆転が繰り返され、最終的にはサントリーが制した。

東芝は決勝トーナメント進出を逃したけど、見ていて面白い試合運びだったと思う。気合いで愚直に前へ出てくのは以前からの芸風だが、ダイレクトの素早いパス回しは、あまり見たことがなかった気がする。今季の特徴だったのかな。
サントリーは守備の粘っこさが印象的だった。特に前半、東芝の攻撃の圧力によく耐えたな。勝てるチームってのはこういうもの、という感じ。でもベストメンバーなら、多分、試合運びはまた違うんだろうね。

噛み合ったいい試合だったと思った。しかし、この「府中ダービー」、来季はどうなるんだろうな。
20171224board
20171224stadium
20171224score
20171224fuchu

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップチャレンジリーグ2ndステージAグループ ホンダ対三菱相模原

2017.12.17(日) 14時 ニッパツ三ッ沢球技場 

 ホンダヒート 53(36−3)8 三菱相模原 
         (17−5)  ダイナボアーズ

第2試合。
ホンダは昨季の降格チームで、今季昇格の最有力候補。1stステージも全勝で1位抜け。一方の三菱相模原は永遠の昇格候補とはいえ、昨年までのトップイーストの強豪だし、今年は全国の強豪チームが揃ったトップチャレンジ1stステージで揉まれたから、去年までより強くなってるんじゃないかと思っていた。ホンダの方が分があるにしても、第1試合よりは競った試合じゃないかなと。

始まってみると、1stステージで同じリーグで戦ったチーム同士とは思えないくらい、大差のある試合だった。20分頃までは、ホンダが優勢ながらも、三菱も持ちこたえて、あまりスコアが動かない試合だったんだが、やがて決壊。ホンダの攻撃の連携がはまり始めると、三菱は全く止められなくなった。前半の後半20分間に4トライ1PGで、ホンダが一気に突き放した。スコアだけでなく、内容的にもホンダが圧倒していた。

後半に入ると、大差がついたこともあって、ホンダが緩んだかなという印象。反則が目立ち、開始早々の5分には、三菱がペナルティからの速いリスタートで、猫だましのようなトライを決め、先に得点。しかし、その後はやっぱりホンダペース。後半は思うように得点は伸びなかったものの(シンビンもひとつ)、それでも3トライを決めたホンダが、53対8と圧勝。

三菱がショッパ過ぎた面はあるにしても、ホンダは強かった。日野がこのチームに勝てるかというと、やっぱりちょっと厳しそうな気がする。
三菱は、下部リーグ暮らしが長すぎて、すっかり染まってしまったのかなあ。今年はリーグの改編で、去年までに比べると、チーム強化の条件は良かったと思うんだが、あまり効果はなかった、ということなんだろうか。今年は日野にも2戦2敗で、抜き去られつつある感がある。どうなるんだろうな。
20171217board2
20171217stand2
20171217end
20171217score2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップチャレンジリーグ2ndステージAグループ 日野自動車対九州電力

2017.12.17(日) 11時半 ニッパツ三ッ沢球技場 

 日野自動車レッドドルフィンズ 29(12−14)14 九州電力 
                 (17−0)  キューデンヴォルテックス

今季から新しいシステムに変わったトップチャレンジ。全国リーグのトップチャレンジリーグ1stステージで8チームが戦い、上位の4チームが2ndステージAグループに進んで、このリーグ戦で1位になると、来季トップリーグ自動昇格。残り3チームはトップリーグチームとの入れ替え戦へ進む。
多分、九州電力が、外国人選手の補強もなく4チーム中一番戦力が低い。4チームの中で1stステージの順位も一番低かった。一方、日野自動車は唯一トップリーグ昇格経験がないが、近年、補強ぶりが半端ない。日野の大勝はありえると思っていた。ただ、九州電力は戦力差をひっくり返す試合を、よく見せるんだよな。

開始後すぐに日野がトライで先制。組めば重いし、このチーム名物の2m超えロックでラインアウトも圧倒。やっぱりな、という感じだったが、九州電力は出足の速さと小回りの良さで、うまく対抗していった。5分後に早々と同点トライ。一旦突き放されたが、その後、2つめのトライで14対12と逆転して、前半を折り返す。
ただ、九州電力も、決して万全の試合運びというわけではなく、大事な所でのミスが結構多かった。動きの良さで、それをよくカバーしながら、リードを保ち続けたが、後半15分に、ついにゴール前の守備で粘りきれずにトライを奪われる。その後、PGで8点差まで引き離された。
30分過ぎに前半のトライシーンのような、WTBが裏へ抜け出す場面を作ったが、トライ寸前でタックルを受けて倒れ、ノックオン。
その後もよく頑張ったけれど、得点には至らず、終わり近くにはにとどめのトライを食らって、日野29対14九電で終了。

それでも九州電力は、期待以上のものを見せてくれたと思う。
日野自動車は、強さは感じるけれど、少し雑だなと思ったし、そこに九州電力が付け入る隙もあったかと。次節でホンダに勝てば自動昇格だが、ハードルはまだちょっと高いかも。
20171217charenji
20171217board
20171217stand1
20171217score

| | コメント (0) | トラックバック (0)

感想「キリング・ゲーム」

「キリング・ゲーム」 ジャック・カーリイ 文春文庫
カーソン・ライダーもの。前回翻訳された「髑髏の檻」の次々作で1冊飛ばされたらしい。理由は特に書かれてない。ちなみに「髑髏の檻」の前作も未訳で、ここも前々作「イン・ザ・ブラッド」から1冊飛ばし。飛ばされた作品は、出版社が売りたい方向性ではなかったりしたのかな、と邪推。このシリーズは、作品の持ち味からすると、かなり偏ったイメージで宣伝されていると感じているので、そんなことを考えてしまう。

モビール市警に恨みを持った男が、ライダーを市警を代表するスター捜査官と思い込み、次々人を殺して、その責任をライダーになすりつけていく。連続殺人の犠牲者は、犯人によって無差別に選ばれた人たち、と思わせて、実は?、という話。
ここでのミッシング・リンクの設定の仕方は、割と気が利いていると思うが、そんなに都合よく、条件に合ったターゲットがいるもんだろうか、という気はした。かなり不安定な人格の犯人が、そこまで正確に被害者の情報を調べ出せたのも、いまひとつ信じがたいように思える。
エンディングも、伏線は張られているとはいえ、むりやりなひねりだな、という気がする。ここまで手の込んだことをする必然性が感じられない。

それから、本書にはチャウセスク時代のルーマニアでの犠牲者が複数登場するが、かれらをこのように描いたことで、実際のそういう人たちから抗議が来たりはしなかったんだろうか、と思った。当時のルーマニアで、これほど酷いことが行われていたという事実を広める効果はあるだろうけれど、それにしても、この描き方は、在米ルーマニア人の信用を落としそうに思えた。

主人公のライダーは、元々、悲惨な生い立ちや、公に出来ない特殊な状況の兄が居ることで、有能だが屈折しているキャラクターの持ち主という設定だったはずだが、そういうネガティヴな要素は、ここまでのシリーズ作品で、ほぼクリアにされてしまっているので、本書を読んでいると、(本書の犯人が勘違いした通りの)単なるスター捜査官に見えてしまう。そうなってしまうと、結構調子のいい所もある人物だから、追い詰められた状況に陥っても、あまり同情を感じないし、別にどうでもいいやと思ってしまった。犯人に、同情を誘う背景があるのが、早い段階から見えていることもあって、必ずしもライダーの側に、肩入れ出来なかった。

巻末で、シリーズが大きく方向転換する予兆が描かれているのは、その辺の行き詰まりを著者も感じていて、変える必要性に迫られたからかもしれないな。

シリーズの1作として、それなりに面白くは読めたけれど、特に感銘は受けなかった。
(2017.12.8)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

J1昇格プレーオフ決勝 名古屋対福岡

2017.12.3(日) 16時 豊田スタジアム
観客 37959人 主審 木村博之 副審 越智新次、聳城巧

 名古屋グランパス 0(0−0)0 アビスパ福岡
           (0-0)

現地観戦。プレーオフファイナル。引き分け以上で名古屋がJ1昇格。

名古屋の先発は前節から変わらず。
福岡とは今季1勝1敗だったが、負けた試合も、押谷の無駄なファールでの退場がなければ勝ってたと思ってるんで、相性は悪くなかったはず。
ただ、勝率の悪いトヨスタ開催なのと、プレッシャーには滅法弱いチーム体質が気がかりだった。

福岡の攻撃は縦にどんどん放り込み、守備は厳しく当たってくるというもので、41節の名古屋対千葉を研究した結果だったかもしれない。ただホームの福岡戦も、放り込みが目立つ試合運びだった覚えがある。あまり機能してなかったが。
今日も、放り込みのターゲットのウェリントンにはかなり競り勝たれたが、そこからの展開が薄く、あまりうまくいってなかった感じ。名古屋のバックラインが守備の集中を切らさず、危ない場面は割り切ってセーフティにプレーした(この辺はいつもより目立った気がする)効果もあったかなと思う。
とはいえ、松田力がサイドからガツガツ攻め込んで来たり、19分にはこぼれ球からのミドルにクロスバーを叩かれたり、序盤は福岡の勢いに押され気味だった。13分の名古屋のCKからのゴールは、ファールで認められなかったし。
それでも福岡は次第にペースダウンしたから、前半の後半は、名古屋が福岡陣内でプレー出来ている時間が長くなっていた気がする。しかしスコアは入らず、0対0で折り返し。

後半、8分にヒサトに代わって玉田が入り、前半はあまり見られなかった細かいパスワークの中心になって、チャンスを次々作った。決定的な場面も何度かあったが、もうひとつ決められない。
一方で13分に、ゴール前へのクロスから押し込まれる、という場面が…。オフサイドでゴールにはならなかったが。
今年の実績から、0対0で試合が終るとはあまり思えなかったので、気が気じゃなかった。40分を過ぎて、このまま逃げ切りの態勢に入ったらしく、足のつったシモビッチに代えてイムを入れたり、玉田とシャビエルで相手陣内で細かい球廻しをして時間を稼いだりしてるのに、田口がリスキーな攻撃的なパスを出してカットされ、そこからカウンターを食らったり。
しかし、なんとか持ちこたえた。スコアレスドローで終了。名古屋がJ1昇格。

いろいろあった1年だったけど、最後はギリギリで帳尻が合ったなと。

感無量ってやつ。今まで、優勝決定試合は全部目の前で見てるけど、今回はスリリングな決着だったから、決まった瞬間は優勝したみたいな感激だったよ。冷静に考えると3位に過ぎないんだけど(^^;)。

でもまあ、今回は本当にいろんなドラマのあったシーズンだったから、思い入れも強くなった。今まで、名古屋のほとんどのシーズンは、真ん中付近の順位を漂いながら、試合を淡々と消化してくだけ、みたいな所があった。シーズン中の劇的な出来事は、大抵悪いことだったし。
そういう「日常」的なシーズンも悪くはないし、正直、今年は刺激が多すぎて疲れたとも思うけれど。

来年はもっと楽なシーズンがいいなと思うけど、難しいんだろうな(^^;)。
20171203board
20171203stadium
20171203home
20171203nyuujousha
20171203winner
20171203j1
20171203mascot
20171203toyosta

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年11月 | トップページ | 2018年1月 »