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「ルパン、100億フランの炎」

「ルパン、100億フランの炎」 ボワロー、ナルスジャック サンリオ
ボワロー、ナルスジャックによる贋作ルパン4作目。なお、このシリーズは全部で5作あるが、5作目の邦訳はポプラ社から出た少年もの(南洋一郎訳)しかないそうで。

第一次世界大戦から復員したルパンが、昔の稼業を再開しようと侵入した屋敷で遭遇した出来事をきっかけに、謎めいた連続殺人事件を追いかけ始める話。
本書のルパンは、やることが空回りしっ放しで、正直、あまり格好よくはない。戦争によるブランクの影響、というニュアンスも込めているのかな。もっとも、シリーズものだと、主人公が失敗する内容の作品が番外篇的に挿入されるのはよくあるから。こういうタイプの作品は、原典のルパン物にもあるんだろうか。
第一次世界大戦やタイタニック号の事件を全面的に背景に置いて、時代色を出している。ルパンはそういう時代の人物なんだよな、と改めて思う。
ルパンはいまいち格好よくないけれど、展開の速いストーリーそのものは面白いし、プロットもよく考えられていて、結末に意外性がある。まあ、勘のいい読者なら、解決の前半部分については、バレバレかもしれないが。

もしかして、一部、「カリオストロの城」のヒントになってる?、という気がした。本書の刊行が1979年4月で、「カリオストロの城」の製作は1979年5月に始まったということなので、ありえないことではないかも。
(2018.6.15)

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