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感想「ボートの三人男 もちろん犬も」

「ボートの三人男 もちろん犬も」 ジェローム・K・ジェローム 光文社古典新訳文庫
丸谷才一による定評のある翻訳がある、イギリスのユーモア小説の新訳。今年の4月に出たもの。

丸谷訳を中公文庫で読んで大好きになった小説なので、ただの新訳なら、特に読もうとは思わなかったが、サブタイトルが丸谷訳の「犬は勘定に入れません」から、一見、正反対とも思える言い回しに変わっていることに興味に感じて、訳者の解説を読んでみて、まるまる読み直してみる気になった。
訳者によると、サブタイトルの丸谷訳は意識的な誤訳じゃないか、ということ。確かにちょっとひねくれていて、引きが強い言い回しだし、それが自分が丸谷訳を手に取るきっかけの一部だった気もする。

小説の本文に関しては、そこまで内容を細かく覚えているわけもなく、訳の違いみたいなことは気にせず読んでいた。特に違和感はなかったが、本国で出されている詳細な注釈本を翻訳に当たって参照しているようで、そこからの情報がそこここに挿入されているし、現在の最新情報も補われているので、テムズ川流域観光案内的な雰囲気が、丸谷訳よりも強まっていたように思う。元々、著者の意図には、それが結構あったようでもあるし、これはこれであるべき姿かもしれない。

さすがに、もう何度も読んでいる小説なので(2004年に読んだ時の感想)、最初に読んでバカ笑いした時のような衝撃はなかったけれど、それでも十分に笑えたし、楽しめた。
(2018.6.30)

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