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「スイス・アーミー・マン」

日テレがハリー・ポッター映画特集をやるのに先駆けて、ダニエル・ラドクリフ出演の映画を10/20の深夜に流していたもの。2016年の映画らしい。 

海で遭難して無人島に流れ着き、自殺しようとしていた青年が、同じ島に流れ着いた死体が、体内にガスが溜まっているらしく、水に浮く上に、尻から放出されるガスが推進力になることに気付いて、死体にまたがって無人島を脱出する話。ここはほんの冒頭部なんだけど、あまりの引きの強い出だしに、つい最後まで見てしまった。
ちなみに、ダニエル・ラドクリフは死体の役。

島から脱出したのはいいけれど、たどり着いた海岸にはひと気がなく、人里を探して、山の中をかき分けていくことになる。「死体」と離れがたい気持ちになってしまった主人公のハンクは、「死体」を担いで出発するが、やがて「死体」は動いたり、言葉を発したりし始める。
結局、「死体」は死体ではない、特殊な人間?で、ハンクが無人島を脱出するボートになっただけでなく、山の中でサバイバルするための道具としても機能することがわかってくる。だから、スイス製のアーミーナイフならぬ、「スイス・アーミー・マン」なんだな。
ただ、そういうイカれた設定の一方で、会話出来るようになった「死体」(メニーという名前で呼ばれるようになる)とハンクが、どんどん親密になっていく過程で、ハンクにはシリアスな問題があるらしいことが、おぼろげに見えてくる。
彼らが人里にたどり着いた時に、ハンクが抱える問題が分かる。彼は強い劣等感を抱えていて、周囲の人間とのコミュニケーションに悩む孤独な人間。メニーとの親密さは、多分、その裏返し。多くの人の前に、自分が隠していたものがさらけ出されて、ハンクは激しく動揺する。 
結末がどうなるかは書かないでおくが、バカバカしさとシリアスのバランスを取って、うまく落とし込んでいる感じはした。

バカバカしさに釣られて見始めた映画が、後半、思いがけず、重苦しい方向に引っ張られて、ちょっとしんどくなったが、最後は少し解放された気がした。まあ、冒頭のぶっ飛んでる部分だけでも、見る値打ちはあったかな、という気はするけれど、シリアスな部分でも、心を打たれる要素はあった。 
それにしても、ダニエル・ラドクリフ、「死体」の演技は大変だったろうな。かなりの場面で、人形が使われていたんだろうけれどね。
(2020.10.27)

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