「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」
2020年最後に見に行った映画。
「ビルとテッドの大冒険」(1989)、「ビルとテッドの地獄旅行」(1991)に続くシリーズ3作目。なんで2作目から30年も経って、第3作が作られたのかというと、キアヌ・リーヴスって、いいやつだな、的な話があったりするらしいんだけど、詳細は知らない。
前2作は、下手くそなバンドをやってる馬鹿な高校生コンビのビルとテッドが、世界を救う名曲を未来に作る、というのが基本設定になっている、ぐちゃぐちゃなナンセンスSFコメディ。そんな彼らが25年経って、子持ちの中年男になってるが、いまだに名曲は出来ず、その結果、時空が歪み始めて、世界が消滅の危機に瀕しているというのが今作。
ちなみにテッドがキアヌ・リーヴスで、大スターになる前に出演したこのシリーズには、かなり思入れがあるらしい。前2作では、アホな高校生役を、大根に演じていたけど、今作でもそのテイストをしっかり残しているところには感心した(^^;。
ほんとにバカな映画なんだけど、2作目をたまたま見に行って、すごく好きになったから、第3作が作られたと知って、喜んで見に行った。ここまでやるかというくらい、バカバカしくて笑える楽しい映画で、しっかり期待に応えてくれたから嬉しかった。ただ、前2作を全面的に下敷きにしているので、そっちを見ていないと、厳しいんじゃないかなとは思う。
タイムマシンに乗って、過去の偉人を集めて回るという、ストーリー前半の基本構成は、第1作そのまま。後半には地獄へ落ちることになるが、そのあたりは第2作を見てないと、いまいち面白さがわからないだろうな、という気がする。
なので、前2作を知らない人には勧められない映画だと思うが、日本で前2作を見てる人が、どれくらいいるんだろう? 当時、そんなに話題になった映画だったという印象はない。キアヌ・リーヴスの熱心なファンなら見ているのかな。それなら、そこそこいるかもしれないが。
音楽で世界を救うというテーマは(前2作から引き継いでいるものではあるが)、現時点では2020年のCOVID19の世界的流行に見合っているように思えるけれど、製作時期を考えると、むしろ、トランプによるアメリカ国内の分断などの、それ以前の時点での世界の混乱へのリアクションなのかもしれない。いずれにせよ、世界に対するポジティヴなメッセージになってはいると思う。
ちなみに時空が歪んでるとか、それによって建物が消えて全然違う場所に出現したりとかいう趣向は、「仮面ライダージオウ」かよ、と思った(^^;。
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