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J2リーグ第27節大宮対松本

2021.8.29(日) 19時 NACK5スタジアム大宮
観客 3615人 主審 大坪博和 副審 関谷宣貴船橋昭次

 大宮アルディージャ 4(1-0)0 松本山雅
            (3-0)

 得点 33分 大宮・河田
    46分 大宮・黒川
    75分 大宮・黒川
    80分 大宮・中野

空は曇ってたが、雨は降らなそうで、暑さがいくらか和らいで、悪くないコンディションだったと思う。

立ち上がり、松本の前線が細かくパスを繋いで、大宮の守備をかいくぐり、ゴールへ向かう勢いを見せたが、最初の5分くらいだけだった。
大宮は人数をかけてゴール前を固めて、徹底してシュートを撃たせない態勢。そして、隙を見ては、ロングボールでカウンターを狙う。前寄りに重心があった松本には、これが効いた。大宮が度々相手ゴールに迫るようになり、ついに33分に河田が先制ゴール。中盤の低い位置から小島が縦に入れたボールを、前線で黒川が完璧なトラップで足元に落とし、ゴール前へ入りこんだ河田がパスを受けて決めた。
大宮優勢のまま前半終了。ただ、大宮はいつも後半に落とし穴があるから、このままでは終わらないかもな、と思っていた。

後半、いきなり落とし穴に落ちたのは松本の方だった。キックオフ直後、大宮は河面が左サイドから、ゴール前へクロスを入れ、黒川がきっちり決めて2対0。
これで松本が浮足立ったと思う。効果的に大宮の守備を崩す場面がほとんど見られなくなり、ミスも目立つようになった。大宮の優勢はゆらぐことなく、後半30分にはゴール前での大宮の連続攻撃から、最後は黒川がゴールを決めて3-0。5分後にも、黒川が起点になって、三門からゴール前にクロスが入り、中野が決めて4-0。
大宮は3月の長崎戦以来の、今季やっと2度目のホームゲーム勝利(全体では4勝目)。

正直、この日の大宮は、らしくないサッカーをしたと思う。あんなに粘り強くタイトに、相手チーム選手に寄せていく試合運びは、見たことがない気がする。多分、松本の事前のリサーチでもそうだったのでは。想定が狂って、こんなヒドイことになってしまったのかな、と思った。
大宮のもうひとつの勝因は、黒川のキレっぷりだと思う。正確で確実なプレーを、あんなに連発する黒川は、初めて見たんじゃないかな。いつもの黒川のイメージは、肝心な所でポカするというものなので、彼があそこまでのプレーを安定して出来れば、大宮はもっと点が取れるだろう。
この試合をきっかけに、大宮が上昇気流に乗る可能性はあるかもしれない。ただし、相手の松本も降格圏のちょい上に居ただけのチームだから(この大敗で、降格レースに本格的に参入し始めた気配)、どの程度、参考になるかはよくわからない気もする。大宮は3月に4-0で勝った後、5カ月、ホームで勝てなかったことでもあるし、次の試合でどうなるか、というところだろうな。

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J1リーグ第27節名古屋対清水

2021.8.26(日) 18時 豊田スタジアム
観客 12424人 主審 小屋幸栄 副審 平間亮、田中利幸

 名古屋グランパス 1(0−0)1 清水エスパルス
           (1−1)

 得点 57分 名古屋・前田
    74分 清水・チアゴ サンタナ

NACK5大宮へ行っていて、ライヴで見れなかった試合。時間の都合が付かなくて、ほぼ一週間後に、ようやく見た。1−1で引き分けたという結果は、当然知っていた。

名古屋の先発は、DFが宮原、中谷、キム ミンテ、吉田。ボランチは稲垣と長澤。前4人は森下、柿谷、マテウス、前田。前節の札幌戦との違いは、契約の関係で出場できなかったキム ミンテが復帰した他に、米本とシュヴィルツォクが外れて、長澤と柿谷が出場。これより前に見たルヴァン杯鹿島戦で確認した通り、シュヴィルツォクが欠場していて、何が理由なのか気になるところ。

試合は、名古屋優位だったと思う。前半から優勢に試合を運び、いい形でシュートに持ち込んだ場面も何度かあったが、決めきれなかった。清水のディフェンスも手堅く、崩し切るまではなかなか行かなかった感じ。それでも、トップの位置に入った前田が、何度もゴールに迫っていて、好調さを感じさせた。
前半、清水にゴールに迫られたのは、終盤に1度あったくらいで、これもランゲラックがきっちり対応。前半はスコアレスで終了。
後半は立上りから、前田、柿谷、マテウスといった前線の連携から、チャンスを量産したが、なかなかゴールが生まれない。むしろ逆に56分に、清水にゴール前を崩されて、ゴールに蹴り込まれてしまったけれど、これはオフサイドでノーゴール。そしてその直後、相手ボールを中盤でパスカットしたところからのカウンターで、前田がゴール正面からミドルシュートを打ち、きっちり決まって、ようやく名古屋が先制。
この後は、1−0で先行した名古屋らしい、手堅い守りをベースにした試合運びに移行して、そのまま勝ってしまえそうな雰囲気になっていたんだが、74分に左サイドからゴール前へクロスを上げられ、ゴール前でチアゴ サンタナに合わされて、ゴールが決まってしまう。チアゴ サンタナのシュートは、それほど鋭いものではなかったけれど、コースを狙われて、ランゲラックは虚を突かれたような感じで反応出来なかった。
その後、名古屋は柿谷を、故障から復帰の金崎に交代。金崎は、今季初出場。さらに、前田を阿部に代え、勝ち越しを狙いに行ったが実らず。1−1の引き分けに終わった。

試合内容的には、名古屋が終始優勢だったと思うし、これまで1−0で勝った試合でよく見られたような手堅い守備も、先制点以降、出来ていた。そういう中で失点してしまって、引き分けに持ち込まれたのは、残念感がある試合だったと思う。シュートも、うまく隙を突かれた感があるものだったので、なおさら。しかしまあ、こういう試合もあるわな、とは思う。運・不運という、自力では制御できない部分での失点と考えていいんじゃないかな。
引き分けてしまったけれど、悪い試合ではなかった、という感じ。
(2021.9.4)

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J1リーグ第26節札幌対名古屋

2021.8.25(水) 19時 札幌厚別公園競技場
観客 3106人 主審 家本政明 副審 川崎秋仁、淺田武士

 北海道コンサドーレ札幌 0(0−2)2 名古屋グランパス
              (0−0)

 得点 30分 名古屋・稲垣
    45分 名古屋・稲垣

DAZNで見ていた。
厚別開催は、そうそうはないので、見に行きたいと思っていたが、全国でCOVID19感染が急拡大して、緊急事態宣言なども出まくっている中、札幌まで行くわけにもいかず、今回も断念。残念。


名古屋の先発は、キム・ミンテが札幌からのレンタルということで、今節は出られず、DFは宮原、中谷、藤井、吉田。木本はコンディションが悪いらしく、控えにも入っておらず、まさかの藤井の先発起用だった。ボランチは米本が出場停止から復活し、稲垣と2人で構成。前線はマテウス、前田、森下、シュヴィルツォク。シュヴィルツォクが初先発。森下は2試合続けて、中盤で先発。
札幌は、元名古屋の青木が先発出場していた。

前半途中までは、札幌が攻勢の場面が多い試合だったと思う。中でも青木がずいぶん張り切っているように見えて、右サイドから度々攻め込まれていた。名古屋はそれを持ちこたえ、30分にマテウスが左サイドから仕掛け、シュートを放つと、DFに弾かれてボールはこぼれたが、そこへ詰めた稲垣が蹴り込み先制。久々の稲垣のゴール。
終了前には自陣からのカウンター攻撃で、シュヴィルツォクが中盤で出した球に前田が反応して拾い、左サイドを持ち上がって、中央にクロスを送った。これを稲垣が合わせて2点目。2−0で前半折り返し。全体的には札幌が優勢だったが、名古屋が少ない機会をうまく生かして2得点で折返したのは、好調時のチームを思わせた。
そして後半の名古屋は、手堅い守備を見せたと思う。後半も札幌にボールを持たれる場面は多かったが、2点のリードは大きく、引き気味に構えた名古屋の守備はほぼ鉄壁だった。この後半の守備も、好調時を感じさせるものだったと思う。無失点で切り抜けた名古屋が、そのまま勝利。

稲垣の久々のゴールとか、守備の安定とか、名古屋には好材料の多い試合だったと思う。藤井が無難に90分を守りきったのも大きかった。
このところ完封勝利が続いてはいても、内容的には以前のような試合運びまでは戻っていない気がする、と感じていたが、この試合は復活してきた印象が強かった。この印象が本物だといいんだけど。
青木が札幌のチームの中で、たびたび好プレーを見せているのを見れたのも良かった。去年の大宮で、どうにもうまくいかない姿を、何度も見ていただけに。居場所が見つかった、という感じなのかな。

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J1リーグ第25節名古屋対福岡

2021.8.22(水) 18時 豊田スタジアム
観客 12172人 主審 松尾一 副審 越智新次、数原武志

 名古屋グランパス 1(0−0)0 アビスパ福岡
           (1−0)

 得点 49分 名古屋・シュヴィルツォク
 
DAZNで見ていた。

名古屋の先発は、DFが成瀬、中谷、キム ミンテ、吉田。ボランチは、米本の警告累積による出場停止もあり、稲垣と長澤の2人。前は阿部、マテウス、柿谷に加えて森下。森下の起用は、もしかして、苦肉の策だったのかも。

ただ、森下は起用に応えた。左サイドでの出場だったが、積極的にサイドから攻め上がり、惜しいシュートまで持ち込む場面もあった。
それも含め、全体的には、名古屋が押している試合だったが、いつもと異なるメンバー構成の影響もあってか、それほど強さは感じなかった。中盤は互角よりは少しまさる程度、攻め込んだ局面で、相手を崩し切る場面もあまりなかったし、回数は少ないながらも、福岡に崩されて自陣まで攻め込まれる場面もあった。福岡の方が体格で勝ることもあって、力づくでは、なかなか優位に立てない試合だった。
双方の動きがあったから、面白く見てはいられたけれど、名古屋が圧倒している内容ではなかったと思う。

ハーフタイムに、阿部に代えてシュヴィルツォクが投入。これで名古屋は前線に核が出来て、攻撃の形を作りやすくなった感じ。そして50分に、ゴール前、ペナルティの外付近でボールを受けたシュヴィルツォクが、前に構えるDF・GKを見事に外した、狙いすませたループ気味のシュートを決め、名古屋が先制。素晴らしいシュートだった。
先制すれば強い名古屋、というのは、今シーズンのパターンだが、今の名古屋はメンバーが変わっていることもあり、前半戦のチーム戦術としての守備の手堅さは、かなり失われていると思う。この試合も、優勢な攻撃は出来ていたから、決して押されている内容ではなかったけれど、福岡に度々ゴールに迫られたし、紙一重でしのいだ場面もあった。
そういう中で、キム ミンテの対人に強い守備は印象的だった。ランゲラックの好セーブなどもあって、1−0の勝利。

逃げ切ったというよりは、まだ余裕のある勝ち方だったとは思うけれど、難しい試合ではあった気がする。唯一の得点は、シュヴィルツォクの個人技の要素が強いゴールだった。負ける可能性は低かったかもしれないが、スコアレスドローは十分あり得たと思うので、勝ったことについては、シュヴィルツォクさまさまだな、と思った。
キム ミンテといい、シュヴィルツォクといい、このタイミングでいい補強が出来ていることは確か。
しかし、1-0の勝ちとは言え、ひところもてはやされた、いわゆる「ウノゼロ」ではなかったと思うんだな。そういう安定感は、まだ戻ってきていないと思う。

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イースタンリーグ ヤクルト対DeNA(8/22)

2021.8.22 (日) 11時 ヤクルト戸田球場
B 300001000 4
S 000300000 3
[敗]宮台、
[勝]宮國、[S]田中健
[H]B:益子(宮台)

昨日に引き続き、ヤクルト戸田球場のイースタンリーグ。
11時プレイボールってのは、むやみに早いんだが、どういう事情だったんだろう。夕方から何か予定があったのかな。昨日も12時プレイボールだったし。

ヤクルトの先発は、ドラフト1位の木澤。DeNAは宮國。
木澤は初めて見た。ここまでの成績を見る限り、上に上がったことはあるが、特に結果は残せていないし、イースタンでもあまりいい結果は出せていない。
初回の木澤。いきなり先頭打者四球の後、連打でノーアウトで1点を失い、さらに2死取った後にツーベースを打たれ、もう2失点。5回まで投げて、その後は失点しなかったものの、危ない場面や不安定さが目に付いた。球は速いし、詰まった打球が多かったから、力で押し込むことも出来てはいるんだろうけど、現時点では、一定のレベル以上のバッターを抑え切る力はないんじゃないかな、という気がした。
宮國も良かったのは初回だけで、次第に不安定になった。4回にとうとう決壊し、ノーアウトで4安打と1四球でヤクルトが2点を返し、その後、内野ゴロでもう1点追加して同点。宮國も5回まで(5回は三者凡退)。
振り出しに戻った6回、ヤクルトの2番手は宮台。1死後、益子にレフトへホームランを打たれ、勝ち越しを許した。しかし、6−7回の2イニングを投げたが、それ以外は手堅いピッチングで、木澤よりは安定して見えた。8回は久保が三者凡退に抑え、9回は星が、四球と内野安打で2死1−2塁にされたものの、なんとか持ちこたえた。
ヤクルト打線は、6回から継投に入ったDeNA投手陣に対し、8回に中川虎からツーベースとヒットで、1死2−3塁のチャンスを作ったが後続が凡退。9回にも2安打で2死1−3塁としたが、得点出来ず。1点差のまま、ヤクルトが敗戦。

ヤクルトとしては、好機を作りながらも攻めきれない、残念な試合だった。

それにしても、暑かった。

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イースタンリーグ ヤクルト対DeNA(8/21)

2021.8.21 (土) 12時 ヤクルト戸田球場
B 100000020 3
S 000000000 0
[敗]寺島、
[勝]ディアス、[S]田中健

ヤクルト戸田球場のイースタンリーグ。約ひと月ぶりの観戦。

先発投手はヤクルトが寺島、DeNAがディアス。
寺島は、初回先頭打者の神里に左中間にスリーベースを打たれ、犠飛で還されて、早々と失点。寺島にはあんまり期待を持ってなくて、またか、という感じだったのだけど、その後は特に崩れることなく、安定したピッチングで失点もしなかった。少し見直したなと思いながら見ていたが、5回1死後、益子のピッチャー返しの打球を喰らい、交代になってしまった。もう少し見たかった。というか、怪我は大丈夫だろうか。
その回は蔵本が後を抑えて、6回以降は毎回継投に入った。
打線は、ディアスの緩急のある投球に翻弄されていた感。7回に西田がツーベースを打って、初めてランナーが2塁に進み、次の太田の四球で1死1-2塁になったが、後続が打ち取られ、無得点。
ヤクルトの継投は、6回鈴木、7回久保が三者凡退で抑えたが、8回の星が知野にツーベースを打たれ、その後、2死2塁になった所で、神里を申告敬遠。本来、トレーニングのためのファームの試合で、敬遠って意味がなくないか、と日頃から思っているし、申告敬遠はなおさらだなと思いながら見ていたら、星はこれでリズムを崩したか、次打者も四球。そして蛯名に2点タイムリーツーベースを打たれて、完全に裏目。
その裏、DeNAも継投に入り、昨年ヤクルトを戦力外になり、移籍した風張が登板。もつれそうだと思ったら案の定で、2死後連打で1-2塁になった。しかし西浦が倒れて、得点にならず。
9回はヤクルト下、DeNA田中健が、ランナーを出しつつ無失点で抑えて試合終了。

ディアスの好投が印象に残った試合だった。これだけ投げられる選手が育成契約か、という感じだったけど、まあ、毎回こういうピッチングが出来ているとは限らないし、その辺は日頃から見ていないとわからない。
星は相変わらず、という印象。いっこうに立ち直らないねえ。


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天皇杯4回戦 名古屋対神戸

2021.8.18(水) 18時 豊田スタジアム
観客 3453人 主審 笠原寛貴 副審 西尾英朗赤坂修

 名古屋グランパス 1(0−0)0 ヴィッセル神戸
           (1−0)

 得点 89分 名古屋・シュヴィルツォク

 出場選手
 名古屋 ランゲラック(GK)、中谷、木本(69分藤井)、吉田、宮原、
     米本、稲垣、阿部(63分シュヴィルツォク)、
     柿谷、相馬(63分マテウス)、前田(90分森下)
 神戸  飯倉(GK)、酒井、菊池、フェルマーレン、初瀬、
     サンペール、山口、中坂(85分ドウグラス)、小田(57分井上)、
     郷家、佐々木(63分田中)

 警告 名古屋 なし
    神戸  なし

見ていないので記録だけ。
シュヴィルツォクがチーム合流後、初ゴールを決めた。前田のアシストだったそうで。

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J1リーグ第24節名古屋対湘南

2021.8.15(日) 18時 豊田スタジアム
観客 18135人 主審 上田益也 副審 中野卓、森川浩次

 名古屋グランパス 1(0−0)0 湘南ベルマーレ
           (1−0)

 得点 74分 名古屋・キム ミンテ
 
DAZNで見ていた。

先発はDFが成瀬、中谷、キム ミンテ、吉田。新加入のキム ミンテが、チーム合流3日で初先発。ボランチは稲垣、米本。前はマテウス、シャビエル、前田、柿谷と発表されていたが、アップ中にシャビエルに怪我があったらしく、急遽、阿部に差し換え。ベンチ外だった相馬が、メンバーに入った。

前半は相変わらず、ぱっとしない出来で、ミスが多く、競り負ける展開。
シュートチャンスすらほとんど作れず、防戦一方だった。それでも湘南の前線がいまひとつ噛み合っておらず、厳しいシュートを撃たれずに済んだので、失点はしなかった。新加入のキムミンテが、手堅い守備を見せたのは大きかったと思う。

後半になると、湘南が急にペースダウンした感じで、名古屋が主導権を握った。関東は涼しかったので自分には実感がなかったが、豊スタは結構暑かったらしく、選手は相当消耗していたように見えたし、湘南は前半のハイペースが影響したのかもしれない。
それでも名古屋は、チャンスは作るが決め手を欠いて、なかなか得点に至らなかった。
51分に米本と阿部が退いて、長澤とシュヴィルツォクが入ったが、これも得点にはつながらず。
流れが変わったのは68分に、足がつったらしいマテウスに代わって相馬が入った所から。相馬が元気いっぱいで左サイドからガシガシ仕掛けると、ペースが落ちていた湘南は付いてこれず、一気に名古屋に得点の気配が強まった。71分には相馬のクロスから、シュヴィルツォクのシュートがポストを叩く、きわどい場面。そして74分に相馬のCKから、キム ミンテがゴールに叩き込んで、名古屋が先制。
90分にはシュヴィルツォクが相手GKと1対1になる場面もあったが、ここは決められず。それでも1点のリードを守りきって、名古屋が久々のリーグ戦勝利。

相馬で勝った試合、という印象が強い。その相馬がベンチに入ったのは、シャビエルのアクシデントが理由だし、あの時間帯に相馬が左サイドに入ったのは、マテウスがダウンしたのが原因と考えると、かなり運に助けられた勝利という気がする。
おなじみの1対0とはいえ、守備が戦術的に機能したという印象も薄い。
なので、この勝ちでチームの勢いが戻ってくるとは、単純には考えられないように思う。しばらくぶりの勝利は良かったけれど、次戦以降の様子を見ないと、先々については、何ともいえない気がする。

ちなみに、前半のスローペースは、ハードスケジュールを意識した意図的なものだったというようなことを、マッシモは言っている。湘南に主導権を握られているように見えたところまで、計算のうちだったかどうかはわからないが、まあ、とにかく前半は、失点はしなかったし、決定的に危ない場面があったわけでもなかったのは確か。

シュヴィルツォクは、今のところ、惜しい止まりだけど、チームに合流して日が浅いことも考えれば、仕方ないかな(キム ミンテは早々に、攻守で結果を出してしまったが(^^;)。期待値は高いんだけど、どの辺で、力を見せてくれるか。
あとはシャビエルが、どういうケガなのかが心配。筋肉系という話は出ているから、いくらか長引くかもしれないな。

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J2リーグ第25節大宮対秋田

2021.8.14(土) 19時 NACK5スタジアム大宮
観客 3333人 主審 先立圭吾 副審 岩田浩義緒方孝浩

 大宮アルディージャ 1(1-0)1 ブラウブリッツ秋田
            (0-1)

 得点 3分 大宮・河田
    85分 秋田・飯尾

天候は雨模様だったが、試合開始前時点では雨粒は感じなかった。

大宮は、インターバル明けの前節から、しばらく姿を見なかった選手がいろいろ復帰していたようで(多分、故障明け)、インターバル前に見た琉球戦からけっこうメンツが変わっていた。前節で退場して三門が出場停止になった影響もあったし、横浜FCから移籍加入したGK南、徳島から移籍加入したFW河田の出場もあった。
秋田は今季J2昇格チームで、JFLでは見たことがあったけれど、J2で見るのは初めて。

開始早々、秋田がスローインから決定的なシュート2発を撃ったが、GK南がセーブ。そのすぐあと、南が前線に蹴り込んだボールを、秋田のDFとGKが処理しそこない、河田がかっぱらってゴールへ蹴り込み、あっさり大宮が先制。
秋田のディフェンスの混乱は、その後もしばらく続き、13分にも河田が裏を取ってゴールを決めたが、これは河田がトラップの時に、ボールを手に当ててしまっていたとのことで、ハンドでノーゴール。
そのうち、秋田も落ち着いてきて、試合自体も落ち着いた。ただ、秋田は、速かったり、上手かったりというような売りが、いまひとつ見えてこなかった。まとまりはあるし、よく走る勤勉な試合運びではあるけれど、一歩足りない所で大宮にかわされていた印象。今季昇格チームらしい、力不足が表れていたような気がした。
一方で大宮は、追加点のチャンスを度々作るものの決めきれない、いつものパターン。

大宮1-0秋田で前半終了し、ハーフタイムにバックスタンド奥(多分、競輪場の中?)で、サプライズ?の花火の打ち上げがあった。医療関係者への感謝、みたいなことを、場内アナウンスで言っていたような思えたが、正確には聞き取れなかった。あいにく、このころには天候が霧雨状態になっていて、高い位置で広がる花火は、雲に隠れたような状態で、いまひとつよく見えず、ちょっと残念な花火になってしまった。
しかも後半開始直後には、花火の煙が風に流されてピッチ上に漂ってきて、視界不良で試合が3分ほど中断。どこまでも残念な…。

試合展開的には、後半も前半とそれほど変わらなかった。圧倒的というほどではないけれど、大宮が優勢に試合を運び、時々追加点機を作るものの決めきれない。こういうパターンは、どこかでぽろっと大宮が失点しちゃうんだよな、と思っていたが、秋田に得点のにおいがほとんど感じられなかったので、さすがに今日は1-0で逃げ切りだろうと思っていた。甘かった。

85分に大宮陣内の、ペナルティからはまだ少し離れた位置で、大宮のファールで秋田がFKを得た。高瀬がゴール前にボールを入れていき、クリアでこぼれたボールを、飯尾が蹴り込んで同点。
そこから得点は動かず、試合終了。

大宮が勝ち点2を落とした試合。相変わらず残念な。追加点を取り切れないのが大きかったのと、あの時間帯であの位置で、FKを与えるファールをしてしまうのはどうかなあ、というところ。
まあ、復帰した選手たちは、いい働きをみせていたし(失点の原因になったファールも復帰組だったが)、新加入の河田もゴールを決めたわけだから(先制点以外の決定機は物に出来なかったが)、これから調子を上げてくる可能性もあるとは思うけれど。とにかく、このところ、引き分け続きとはいえ、負けてはいないというのは、ポジティヴな材料ではあると思う。

空模様は、最後の方は、少し雨粒が大きくなっていたが、それほどひどく濡れずに観戦できたので助かった。

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後半開始直後、ハーフタイムの花火の煙が流れ込んできたピッチ。
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J1リーグ第18節横浜FM対名古屋

2021.8.12(木) 19時 ニッパツ三ツ沢スタジアム
観客 4828人 主審 佐藤隆治 副審 聳城巧、日比野真

 横浜F・マリノス 2(2−0)0 名古屋グランパス
           (0−0)

 得点 13分 横浜・杉本
    33分 横浜・マルコス ジュニオール(PK)

 退場 90+3分 横浜・ティーラトン

ACLの影響で先送りになっていた試合。
COVID19感染拡大の影響で、ビジター席なしでの開催ながら、マリノス・サポの知人がチケットを確保してくれて、見に行ける状況だったのだけど、チケット確保時とは比べ物にならないくらい、ここへきて、東京・神奈川・埼玉で感染が
急拡大している。見に行くのはリスクが高すぎると判断して、現地観戦を断念した(チケットはお返しして、他の方に渡ったとのこと)。
そういう次第で、DAZNで見ていた。

名古屋の先発は、DFが成瀬、中谷、木本、吉田。前節からの比較で、宮原が成瀬に代わった。ボランチが前節の2人から3人になり、稲垣と米本に、長澤が追加。この形を取る時のいつもの人選。前は4人から3人に減り、シャビエル、マテウス、相馬が外れ、齋藤と前田が入った。柿谷は前節からそのまま出場。

前節の敗戦とマリノスの好調さを意識した、選手とシステムの変更だったと思う。割といい感じで試合に入れているように見えたから、効果があったかな、と思った。7分には左から切れ込んだ齋藤の惜しいシュートもあった。
しかし、すぐにマリノスに押し戻された。対応されてしまった、という感じ。10分過ぎにはFKを与え、クリアボールを戻されて、杉本に押し込まれて失点。以降はマリノスペースで試合が進んだ。前節は局地戦で勝ててないという印象だったけれど、この試合は、試合の組立て自体、明らかに負けているという感じ。まあ、ここ数年、マリノスに対しては、試合はともかく、内容的にはそういう印象を持つ試合が多いから、意外でもなかったけれど。
30分過ぎに、右サイドからマルコス・ジュニオールに切れ込まれ、中谷が足を引っかけて倒してしまいPK。決められて0対2。前の試合同様、2点のビハインドで前半終了。
後半は、齋藤と前田と米本を下げ、シャビエル、マテウス、相馬が入った。前の試合に近い形に戻さざるを得なかった感じ。劣勢は否めないものの、シャビエルやマテウスの個人技で、前半よりは攻められているかな、という気はしたが、60分過ぎにアクシデント。柿谷が体調不良でか、動けなくなってしまう。65分に柿谷に代わって、新加入のヤクブ・シュヴィルツォクが登場。シュヴィルツォクは、前線で身体の強さで競り勝ち、ポストプレーや正確なシュートを見せ、期待を感じさせた。
しかし、これをきっかけに、一気に攻勢に出るという展開にはならなかった。マリノスの攻撃は鋭く、80分以降、カウンターからの決定的なシュートを、ランゲラックのファインセーブでしのぐことが2度。名古屋は86分に長澤を宮原に代えたが、中盤の配置をどう変えるかが選手に伝わらない混乱が起きた。こんな状態では、劣勢を挽回できるわけもない。ロスタイムにマリノスのティーラトンが警告2回で退場し、そのFKで惜しい場面が生まれたりもしたけれど、0-2のまま試合終了。

シュヴィルツォクには、ポテンシャルの高さを十分感じた。まだチーム内の連携などが全然出来ていない(まだ練習も出来ていないという話も?)けれど、噛み合ってくれば、相当頼もしい存在になるかもしれない。これはいい材料。
守れない件については、相変わらず展望はなかった。新加入のキム・ミンテに期待するしかないか。ただ、今のディフェンスの崩壊は、個人の能力というよりも、約束事みたいなものが崩れてしまっている所が大きいと思うので、簡単には修復出来なそうな気がするんだよな。
柿谷の突然の体調不良などを見ると、チーム全体で選手のコンディションが落ちていて、その影響で、連携が崩れてしまっているのかも、という気もする。

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J1リーグ第23節横浜FC対名古屋

2021.8.9(月祝) 18時 ニッパツ三ツ沢スタジアム
観客 4222人 主審 木村博之 副審 五十嵐泰之勝又弘樹

 横浜FC 2(2−0)0 名古屋グランパス
       (0−0)

 得点 9分 横浜・OwnGoal
    33分 横浜・松尾

オリンピックの影響で中断していたリーグ戦の再開初戦。
ビジター席有りでの開催。ビジター席は発売時点で十分買えたのだけど、東京を中心にしたCOVID19の大規模な感染再拡大が始まっていて、試合開催日が神奈川への緊急事態宣言発出期間になるのが決まっていたこともあり、現地観戦は断念して、DAZNで見ていた。
ちなみに発売時点で横浜FCは、ビジター席も愛知からの来場は自粛、神奈川近郊からの来場のみとするよう呼びかけていたけれど、どの程度、守られていたのかな。自分については、埼玉なら近郊と言えなくはないだろうとは思ったけれど、実際に出かけていくことを考えると、もろもろのリスクが大きすぎると判断せざるを得なかった。

名古屋の先発は、DFが宮原、中谷、木本、吉田。ボランチは稲垣、米本。前4人が相馬、マテウス、シャビエル、柿谷。

リーグ戦ではしばらく勝てていない名古屋。鳥栖戦からの20日ほどの中断期間で(途中、天皇杯の岡山戦は挟んだが)どう建て直したか、と思っていたが、立ち上がりの試合運びを見ると、先週が鳥栖戦だったとしても、おかしくないような感じがした。強風の中での試合だったので、ボールコントロールの難しさはあったと思うが、条件は対戦相手もイーブンだから、そこは言い訳にならないだろう。
パスの精度が低く、連携も悪いので、簡単にパスカットされて攻撃が組み立てられない。守備では中盤でプレスが掛からず、危険なエリアに度々ボールを持ち込まれてしまう。
9分に右サイドから崩されて、ゴール前にクロスが入ったのを、相手FWと競りながら中谷がカットに行ったが、足に当たったボールはゴールの中へ。オウンゴールで失点。
その後も悪い流れは変わらない。33分にDFの裏に抜けた松尾にパスを通され、きっちり決められ2点目。
2点リードで横浜はややペースを落としたようでもあり、名古屋が攻める時間帯はそれなりに増えたが、元々守備的に来ていた横浜がさらに固めた守備を、名古屋が突破するのは至難の技だった。
後半は、相馬と宮原が、前田と森下に交代してスタート。
序盤に前田が果敢に攻め込み、50分には左からのマテウスの大きなサイドチェンジのボールを受けて攻め上がり、ゴール上隅へシュートを撃ったが、相手GKの好守に阻まれ得点にならず。多分これが、この試合で一番名古屋がゴールに近付いた場面だった。
57分に米本とシャビエルが、長澤と齋藤に代わり、長澤の球出しや齋藤のスピードが惜しい場面を作ることもあったが、決め手にはならず。80分には藤井をパワープレイ要員として前線に投入したが、これも結果は出ないまま、0対2で名古屋が敗戦。

とにかく名古屋の出来が悪かったとしか言いようがない。ACLの疲労から回復していない面もあるのだろうけど、丸山、山崎の負傷リタイアの影響も確実にあると思われる。FWに関しては、新加入のポーランド人FWに期待するとしても、守備の建て直しは特効薬らしいものが見当たらない。新戦力があるわけでもないし、そもそも個々の選手のプレー内容以前に、型が壊れてしまっているのが大きな問題と思われるので。当分、厳しい戦いが続きそうな気がする。

[参考]
2020年以降のニッパツ三ツ沢球技場開催の横浜FC対名古屋 COVID19の影響
2020.3.18 リーグ戦 開催中止
2020.9.13 リーグ戦 ビジター席無し、観客数3800人上限での開催
2021.8.9 リーグ戦 ビジター席有りでチケット販売開始されたが、感染拡大に伴いビジター席販売は途中で打切り。打切り前の購入者に対しては、ビジター観戦席が確保された。観客数50%上限での開催。

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「パンケーキを毒見する」

先週日曜(1日)に見に行った映画。映画の公式サイト → https://www.pancake-movie.com 

菅義偉が過去にやってきたことと、彼が安倍晋三の官房長官だった時、さらに彼自身が首相になってから、どういうやり方で政権を回してきたかを描いた内容。明らかに現政権批判の映画だが、バラエティ的な作りを随所に挟み込んでいるし、ナレーション(古舘寛治)も飄々とした語り口なので、印象は割と軽い。


紹介される国会での杜撰な答弁や、官僚などへの締め付けのやり口を見ていると、菅は、自分が権力を握る、握り続けることにしか関心がないし、その手段として、(めんどくさくてまわりくどい)国民の支持が得られる政策を行うのではなく、政界の力関係を、自分に都合がよいように操作することだけを考えている、というふうに見える。こんな人間が最高権力者という立場に居たら、その国が破綻に向かってくのは避けられないだろうと思うんだが、それを何とかするには、こんな人間がそんな立場に居られるような今の状況を何とかしなくちゃならない。そのためには選挙で、与党を大敗させなくちゃいけないし、そのためには選挙の投票率を上げる必要がある、というのが、最終的な映画の結論だと思う。その延長線上で、古舘さんがこのところ、精力的にtwitterで活動を繰り広げたりもしている。
必ずしも、投票率さえ上がれば、狙った結果が得られるとは限らない、とも思うんだが、そこがスタート地点なのは確かだろう、とは思う。まあ、投票率が上がっても、狙った通りにならないのであれば、この国はそういう国だと悟るしかないし、ある種、踏ん切りはつくのかもしれない。

ただ問題は、こういう映画を映画館で掛けても、金を払って、こういう映画にくる客層が、元々、菅や安倍に批判的で、選挙にも行ってるような人たちなんじゃないか、というところだ。実際、映画館で見ていたら、そういう人たちと思える観客の、必要以上に大きいリアクションがあったし、こういう内輪感覚だけで盛り上がっていてもな、と思った。
内容的には、上でも書いた通り、比較的軽いタッチの映画でもあるので、映画館で掛けるよりも、もう少し気楽な場の方がはまりそうに思える。ニュートラル的な人々に気楽に見てもらって、菅に対する認識を深めてもらうのに適している気がするのだけど、どうもそういう場が、思い当たらない。
ただ、映画自体が話題になれば、見に行こうとする人たちも増えるのかもしれない。そういうふうに正攻法で浸透させていくのが、最終的には一番効果的な方法なのかも。

今の政権が、携帯電話を値下げするしか、売りになる政策がなさそうな理由とか(菅は元々、そういう値下げ政策を売りにして、地位を固めてきた政治家だったらしい)、トップを取れない2番手の妬み・恨みの利用に長けているとか、菅政権の背景や構造について、そういうことなのか、という部分があちこちにあって、いろいろ教えてもらった感じがする。個人的には、いまさらこういう映画を見てもしょうがないかな、という気がしながら見に行ったのだけど、そういう点では、やはり見に行ってよかったと思う。

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感想「ネロ・ウルフの災難 外出編」

「ネロ・ウルフの災難 外出編」 レックス・スタウト 論創社
論創社のネロ・ウルフもの中篇集5冊目。外出嫌いなウルフが出かける(そして、面倒に巻き込まれる)作品を、3篇集めている。

「死への扉」
「死の扉」の訳題で既訳。
日頃、蘭の面倒を見ているセオドアが、身内の事情で一時不在になったため、代りの庭師を雇う交渉で外出した先で、ウルフが殺人事件に遭遇する話。
庭師候補が殺人の最重要容疑者になったので、他に真犯人を見つけようと、ウルフは必死。
解決は、理屈はついているし、筋も通ってはいるけれど、展開は、ほぼウルフのハッタリに思える。でも、そういう乱暴さは、ウルフのキャラクターを楽しむ、このシリーズの面白さの一部でもあると思う。

「次の証人」
「法廷のウルフ」の訳題で既訳。
殺人事件の裁判で証人に呼ばれてしまったウルフが、傍聴中に被告の有罪に疑念を抱いて、法廷を抜け出し、独自に調査を始める。
こういう要約をすると、ウルフが正義の人みたいだが、実は単に居心地の悪い法廷を、さっさと抜け出したかっただけだったようだ。これも、そうしたウルフのキャラクターの楽しさが感じられる作品。
事件の真相を突き止めた後の、ウルフの法廷でのパフォーマンスの面白さは、シリーズの中でも、記憶に残る場面のひとつだと思う。

「ロデオ殺人事件」
同じ訳題で既訳。
美食に釣られて、リリー・ローワンのパーティーに出かけたウルフが、そこで起きた殺人事件に関わる話。
もっとも本編のウルフは、事件が発覚した時は帰宅していて、その後も家に居たまま、事件を解決まで持っていくから、災難というほどではないと思う。内容としても、いつもの作品に較べて、それほど特別な趣向はなくて、標準的な作品と思える。アーチーは災難を被っているが、それも毎度のことだし。
ただ、リリー・ローワンがここまで全面的に登場する作品は、案外少ないので、彼女の、アーチーやウルフとの関係を見る上では、興味深い作品だと思う。

前回までの中篇集では、かなり無茶な訳題があったが、今回は素直に旧訳と似たような訳題を採用している。いい傾向だと思う。「次の証人」だけは旧訳と全く違うが、これは今回の方が原題に忠実。「EQ」に掲載された時の「法廷のウルフ」という訳題も結構好きだけれど、ウルフものの中篇集なのに、敢えて個々のタイトルに「ウルフ」と入れることもないので、今回はこの方が妥当と思う。

「災難」「外出編」というまとめ方については、ウルフは外出が大嫌いなキャラ、という知識が、読者側に常識として浸透していないと、あまり意味がないと思った。また、特殊なパターンの作品の集成は、そうではない通常の作品をある程度読んだ上でないと、いまひとつ面白さが伝わらないはず。もっとも、論創社のミステリを読もうとする人たちは、多かれ少なかれマニアックで、そうした属性を持ち合わせている人たち、と推定するのは可能かもしれない。
ちなみにウルフは、なんだかんだ言いながら、実際は結構、外出はしているけれどね。
(2021.7.31)

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感想「消える魔術師の冒険」

「消える魔術師の冒険」 エラリー・クイーン 論創社
6月に論創社から出た、4冊目のエラリー・クイーンものラジオドラマ集。
今回は未出版の脚本からの翻訳とのことで、今までに紹介されていなかった作品群から選んでいる効果もあってか、総じて良い出来のように思えた。もちろん、あくまでもラジオドラマなので、その前提の上で、ということになるが、うまくプロットが構成されていると感じる。
ストーリー的にも、レギュラーの登場人物が欠席するなど、シリーズのパターンから外れたものが複数含まれていて、バラエティ感があったこともあって、1冊の本として通読しやすかったように思う。
また、当時のアメリカ人でないと分からないような情報が、謎解きに絡まない作品群なのも、読みやすさに影響している気がする。こうなっている理由については、解説に説明がある。背景にあるのは、中国に熱心なクイーンのファンが居て、その人が独自に入手した未出版の脚本を、訳者に提供してくれたのが本書のベースになった、という事情。ずいぶん時代が変わったなと感じる。
(2021.7.29)

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天皇杯3回戦 名古屋対岡山(再試合)

2021.8.2(月) 18時 名古屋市港サッカー場
観客 2001人 主審 岡部拓人 副審 川崎秋仁、淺田武士

 名古屋グランパス 1(1−0)0 ファジアーノ岡山
           (0−0)

 得点 33分 名古屋・中谷

 出場選手
 名古屋 ランゲラック(GK)、中谷、木本、吉田、宮原、
     米本、長澤(62分森下)、稲垣、
     柿谷、マテウス(74分前田)、齋藤(62分シャビエル)
 岡山  金山隼樹(GK)、廣木雄磨(56分河野諒祐)、井上黎生人、安部崇士、宮崎智彦(85分阿部海大)、
     白井永地、パウリーニョ(72分木村太哉)、喜山康平、徳元悠平、
     上門知樹、山本大貴(56分石毛秀樹、85分田中裕介)

 警告 名古屋 なし
    岡山  上門、パウリーニョ

7/14に開催されたが、雷雨で途中で中止になった天皇杯3回戦のやり直し。中止になったところからの再開ではなく、最初からやり直しになった。
見ていない試合なので、記録だけ書いておく。ちなみに、シャビエルのPK失敗があったと聞いている。
7/14に比べて、特に岡山は、随分大きくメンバーが変わっているなあ、という印象。

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