J2リーグ第27節大宮対松本
2021.8.29(日) 19時 NACK5スタジアム大宮
観客 3615人 主審 大坪博和 副審 関谷宣貴、船橋昭次
大宮アルディージャ 4(1-0)0 松本山雅
(3-0)
得点 33分 大宮・河田
46分 大宮・黒川
75分 大宮・黒川
80分 大宮・中野
空は曇ってたが、雨は降らなそうで、暑さがいくらか和らいで、悪くないコンディションだったと思う。
立ち上がり、松本の前線が細かくパスを繋いで、大宮の守備をかいくぐり、ゴールへ向かう勢いを見せたが、最初の5分くらいだけだった。
大宮は人数をかけてゴール前を固めて、徹底してシュートを撃たせない態勢。そして、隙を見ては、ロングボールでカウンターを狙う。前寄りに重心があった松本には、これが効いた。大宮が度々相手ゴールに迫るようになり、ついに33分に河田が先制ゴール。中盤の低い位置から小島が縦に入れたボールを、前線で黒川が完璧なトラップで足元に落とし、ゴール前へ入りこんだ河田がパスを受けて決めた。
大宮優勢のまま前半終了。ただ、大宮はいつも後半に落とし穴があるから、このままでは終わらないかもな、と思っていた。
後半、いきなり落とし穴に落ちたのは松本の方だった。キックオフ直後、大宮は河面が左サイドから、ゴール前へクロスを入れ、黒川がきっちり決めて2対0。
これで松本が浮足立ったと思う。効果的に大宮の守備を崩す場面がほとんど見られなくなり、ミスも目立つようになった。大宮の優勢はゆらぐことなく、後半30分にはゴール前での大宮の連続攻撃から、最後は黒川がゴールを決めて3-0。5分後にも、黒川が起点になって、三門からゴール前にクロスが入り、中野が決めて4-0。
大宮は3月の長崎戦以来の、今季やっと2度目のホームゲーム勝利(全体では4勝目)。
正直、この日の大宮は、らしくないサッカーをしたと思う。あんなに粘り強くタイトに、相手チーム選手に寄せていく試合運びは、見たことがない気がする。多分、松本の事前のリサーチでもそうだったのでは。想定が狂って、こんなヒドイことになってしまったのかな、と思った。
大宮のもうひとつの勝因は、黒川のキレっぷりだと思う。正確で確実なプレーを、あんなに連発する黒川は、初めて見たんじゃないかな。いつもの黒川のイメージは、肝心な所でポカするというものなので、彼があそこまでのプレーを安定して出来れば、大宮はもっと点が取れるだろう。
この試合をきっかけに、大宮が上昇気流に乗る可能性はあるかもしれない。ただし、相手の松本も降格圏のちょい上に居ただけのチームだから(この大敗で、降格レースに本格的に参入し始めた気配)、どの程度、参考になるかはよくわからない気もする。大宮は3月に4-0で勝った後、5カ月、ホームで勝てなかったことでもあるし、次の試合でどうなるか、というところだろうな。
最近のコメント