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「パンケーキを毒見する」

先週日曜(1日)に見に行った映画。映画の公式サイト → https://www.pancake-movie.com 

菅義偉が過去にやってきたことと、彼が安倍晋三の官房長官だった時、さらに彼自身が首相になってから、どういうやり方で政権を回してきたかを描いた内容。明らかに現政権批判の映画だが、バラエティ的な作りを随所に挟み込んでいるし、ナレーション(古舘寛治)も飄々とした語り口なので、印象は割と軽い。


紹介される国会での杜撰な答弁や、官僚などへの締め付けのやり口を見ていると、菅は、自分が権力を握る、握り続けることにしか関心がないし、その手段として、(めんどくさくてまわりくどい)国民の支持が得られる政策を行うのではなく、政界の力関係を、自分に都合がよいように操作することだけを考えている、というふうに見える。こんな人間が最高権力者という立場に居たら、その国が破綻に向かってくのは避けられないだろうと思うんだが、それを何とかするには、こんな人間がそんな立場に居られるような今の状況を何とかしなくちゃならない。そのためには選挙で、与党を大敗させなくちゃいけないし、そのためには選挙の投票率を上げる必要がある、というのが、最終的な映画の結論だと思う。その延長線上で、古舘さんがこのところ、精力的にtwitterで活動を繰り広げたりもしている。
必ずしも、投票率さえ上がれば、狙った結果が得られるとは限らない、とも思うんだが、そこがスタート地点なのは確かだろう、とは思う。まあ、投票率が上がっても、狙った通りにならないのであれば、この国はそういう国だと悟るしかないし、ある種、踏ん切りはつくのかもしれない。

ただ問題は、こういう映画を映画館で掛けても、金を払って、こういう映画にくる客層が、元々、菅や安倍に批判的で、選挙にも行ってるような人たちなんじゃないか、というところだ。実際、映画館で見ていたら、そういう人たちと思える観客の、必要以上に大きいリアクションがあったし、こういう内輪感覚だけで盛り上がっていてもな、と思った。
内容的には、上でも書いた通り、比較的軽いタッチの映画でもあるので、映画館で掛けるよりも、もう少し気楽な場の方がはまりそうに思える。ニュートラル的な人々に気楽に見てもらって、菅に対する認識を深めてもらうのに適している気がするのだけど、どうもそういう場が、思い当たらない。
ただ、映画自体が話題になれば、見に行こうとする人たちも増えるのかもしれない。そういうふうに正攻法で浸透させていくのが、最終的には一番効果的な方法なのかも。

今の政権が、携帯電話を値下げするしか、売りになる政策がなさそうな理由とか(菅は元々、そういう値下げ政策を売りにして、地位を固めてきた政治家だったらしい)、トップを取れない2番手の妬み・恨みの利用に長けているとか、菅政権の背景や構造について、そういうことなのか、という部分があちこちにあって、いろいろ教えてもらった感じがする。個人的には、いまさらこういう映画を見てもしょうがないかな、という気がしながら見に行ったのだけど、そういう点では、やはり見に行ってよかったと思う。

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