J2リーグ第40節 大宮対水戸
2021.11.21(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 5424人 主審 吉田哲朗 副審 戸田東吾、長峯滉希
大宮アルディージャ 1(1-2)2 水戸ホーリーホック
(0-1)
得点 10分 大宮・三門
23分 水戸・松崎
45+1分 水戸・藤尾
64分 水戸・藤尾
久々の大宮観戦。大宮はいっとき、割と好調で、降格争いを抜け出しかかっていたように見えたが、上位チームとの対戦が続いたりした影響で、このところペースを落としている。それでもここで水戸に勝ってしまえば、J2残留にかなり近付くのでは、という状況だった。
水戸はNACK5でほとんど勝ったことがないそうで、立ち上がりのディフェンスのバタツキはいかにもそういう感じ。大宮が攻め続け、決定機を2-3度作った後、ゴール正面へのこぼれ球を、三門がミドルシュートで決めて、大宮先制。大宮が楽勝して、J2残留に大きく前進かなと思った。
しかし水戸が次第にペースを掴んで、相手ゴール前でボールを持つ時間が増えてくると、前線の選手の連携の良さが目立ち始めた。9番のキャプテン中山がポイントになって、彼を中心にうまくパスが回る場面が見られるようになった。23分に、左サイドからカウンターで仕掛け、奥田がゴール前へクロスを送ると、中山が折り返して松崎が決めて同点。
以降は水戸が主導権を握った。大宮も何も出来なかったわけではなく、一対一では大宮の方に分があるのでは、と思う場面も結構あったのだけど、水戸の連携が大宮の個人技を上回っていた印象。ロスタイム、水戸は奥田が左から中へボールを送り、これを中山が絶妙なトラップでゴール前に詰めた藤尾に流す。藤尾が決めて水戸が逆転。これで前半終了。
後半もそれほど展開は変わらなかった。大宮が攻め込んで、惜しいシュートを撃つ場面もあったが、厚みがなく、押し込むことが出来ない。逆に後半19分に、ゴールキックを大宮陣内でトラップした中山が藤尾にパスを出し、藤尾が大宮ディフェンスをかいくぐって3点目を決めた。
以降の大宮は、焦りもあって攻撃がなかなか形にならず、手堅く守りを固めた水戸から得点を奪うことは出来なかった。
立上りの印象とは裏腹に、水戸の完勝だったと思う。J2中位の水戸と降格争いをまだ抜け出せない大宮には、やっぱり順位通りの力の差があったんだな、という感じ。ばたつく時間はあるにしても、水戸はまとまりのある試合が出来る、いいチームだったと思う。大宮は、毎度思う通り、選手個人の力は決してそれほど低くはないんだろうけど、チームとして形になっていないと思う。それはそれで、とにかく個々の力を前面に出していけば、ある程度の勝ち点は稼げるし、そういう風にして、一時よりは順位を上げて、降格を逃れられる見込みは、かなり大きくなってきているとは思う。ただ、このままJ2残留できたとしても、今年の延長線上には活路はないと思うんだが、残り2試合で、まだ全然安心できない状況の今、そんなことを気にしている余裕はないわな。
水戸は中山が本当に良かったと思う。攻撃の核になるだけでなく、前線からの守備や、自ゴール前での大宮のセットプレーでの守備でも、よく貢献していた。さすがキャプテン、という感じだった。
水戸サポのみなさん。
| 固定リンク
「大宮アルディージャ(2010年~)」カテゴリの記事
- J2リーグ第8節 大宮対大分(2025.04.05)
- J2リーグ第6節 大宮対水戸(2025.03.23)
- WEリーグ第9節 浦和対大宮(2024.11.17)
- J3リーグ第28節 大宮対北九州(2024.09.14)
- J3リーグ第19節 大宮対いわて(2024.06.29)
コメント