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感想「ファニーフィンガーズ」

「ファニーフィンガーズ」 R・A・ラファティ ハヤカワ文庫
「町かどの穴」に続く、ラファティ傑作集の2冊目。
だいたいの感想は、「町かどの穴」と同じなのだけど、あちらよりもこちらの方に、より好みの作品が集まっているように思った。編者によると、「町かどの穴」は「アヤシイ」作品、本書は「カワイイ」作品を集めるというコンセプトだそうなので、自分は「カワイイ」作品の方が好き、ということか。
この他に、解説にも書かれているけれど、青心社から出た2冊の短篇集があって、そちらに収録されている作品群は、今回の2冊の短篇集とは、また少し方向性が違っていた印象がある。今回の傑作集の作品群の方が、好みに近かった記憶はあるけれど、青心社版を編纂した訳者(井上央)による、未訳作品を収録した短篇集が、年明けに早川書房から出るそうなので、これも読んでみようと思ってる。
それはそれとして、本書の中で好きな短篇を選ぶとすると、「町かどの穴」の時以上に難しいのだけど(ちなみに、ラファティのベストを選ぶのは難しい、という話が解説に書いてあって、まさにその通りと思った)、「七日間の恐怖」かな。最後のオチがとても好きなので。
それから、「田園の女王」は、昔読んでいて、すごく好きというのとは少し違うのだけど、とても印象に残っている短篇だった。ラファティの作品だということも、これが収録されていたという「世界カーSF傑作選」を読んだことも忘れていた。今回巡り合って、久々に昔馴染みに出会ったような気分になった。
(2021.12.28)

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