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感想「殺人は自策で」

「殺人は自策で」 レックス・スタウト 論創社
ネロ・ウルフもの。初訳だが、ペーパーバックでは読んでいて(「Plot It Yourself」)、悪くない印象は持っていた。ただ、だいぶ前のことなので、正直、細かい内容は忘れていたけれど、当時の感想を読み返してみると、今回の印象
とほとんど変わらなかった。
キャラクター小説としては、本当に面白いし、ネロ・ウルフものはそれで充分だとも思う。このシリーズは、推理や謎じゃなくて、登場人物を楽しむ小説だと思ってる。
ただ、それだけだとあえて感想として書くことがないし、後で読んだ時にどういう内容だったか分からなくなってしまうので、上記の感想でも、単純に楽しいということは特に書かずに、プロットの問題などに触れているわけだけど。
ちなみに本作は1959年の刊行だが、おおざっぱに言って、1950年代以降の作品で、キャラクター小説としての面白さが完成したというイメージがある。ただ、最終作になった1975年の「ネロ・ウルフ最後の事件」に近付くにつれて、憂鬱な雰囲気が忍び込んでくる気配があり、一番楽しいのは、この作品を含めた1960年前後の作品かな、と思っている。
ただし、内容的に傑作かどうかということになると、1930年代の初期作の方が上だろうと考えているが、それはまた別の話。

なお、本書については、相変わらず、訳者の翻訳にやや疑念があるけれど(正直、この邦題のセンスもどうかなあ、という感じではある)、個人的には、日本語で読める便利さ、有り難さの方が上回ると思う。
(2022.3.20)

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