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J1リーグ第28節 福岡対名古屋

2022.9.3(土) 19時 ベスト電器スタジアム
観客 5556人 主審 中村太 副審 五十嵐泰之、田中利幸

 アビスパ福岡 2(1−3)3 名古屋グランパス
         (1−0)

 得点 2分 名古屋・森下
    21分 福岡・クルークス
    24分 名古屋・永井
    38分 名古屋・永井
    57分 福岡・平塚

 退場 67分 福岡・宮(一発)

DAZNで見ていた。

名古屋の先発は、GKランゲラック、3バックが中谷、チアゴ、藤井。ボランチがレオシルバと稲垣。右サイド森下、左サイド相馬。3トップが重廣、永井、仙頭。
マテウスはガンバ戦の負傷が靭帯損傷とのことで、少なくともある程度の長期離脱は覚悟しないといけない状況。恐れていた事態。
3バックで丸山を外してチアゴを入れたのは、福岡のゴツい外国人選手によるパワープレイへの対策だったんだろう。

立上り、いきなり福岡に攻め込まれ、ランゲラックが好セーブ。そこから名古屋が攻めて、前線へロングボールを入れて行くと、福岡のGK(永石)とDF(宮)が共にボールを追って激突し、2人とも倒れ込んで動けない状況になった。ただ、試合は止まらず、名古屋は試合を続行。稲垣のシュートはポストを叩いたが、最終的にGKのいないゴールに森下が蹴り込んだ。持ち味ではあるけれど、森下はよく詰めてたと思う。
福岡のGKは脳震盪でしばらく起き上がれず、結局交代。かなりひどい激突だったので、無理のないところ。一方、森下のゴールはそのまま認められ、名古屋が先制。

しかし、当然、もやっとした気持ちは残る。激突自体は、同じチームの選手同士だから、ファールにもならないし、もっと軽い衝突なら、単なるチョンボとして簡単に済まされたはず。
ゴールに迫っていたあの速い流れの中で、名古屋が自分からプレーを切ることは考えられなかっただろうし(中継でリアクションを見る限り、少なくとも森下は、福岡の選手2人が深刻な気配で倒れていることを、認識していなかったようにも思える)、主審もあの短時間で、どこまでの事態か、見極めることは出来なかったはず。
まあ、結果的に脳震盪だけで済むのであれば、緊急で試合を止める必要はなかった、ということにもなるんだろうけど、最終的にどうなのかもまだわからないし、あの場にいた福岡の選手からしたら、そこまでは考えられないよな。

この影響で、試合は変な雰囲気になってしまい、やたらと選手が倒れるし、何か起きてしまいそうな気配が濃厚になる。
20分、福岡のクルークスが接触で倒れ、レオシルバがタッチ外に蹴り出す。クルークスはしばらくして立上り、試合は再開。そこで福岡は、前嶋が名古屋にボールを返す意図でスローインを投げ込んだが、ルキアンが、このボールを拾い、中へ送ると、クルークスがシュートを打って、ゴールになってしまう。同点。
ルール上は問題ないけれど、フェアプレー的にはダメなプレーなわけで、いよいよ荒れた雰囲気になる。ただ、福岡側から見ると、そもそも最初の名古屋のゴールが、試合を止めるのが適当とも見える中で、プレーが続行されての失点とも見えるわけで(上述の通り、自分は止めるのは無理だったろうと思うが)、その不満が表れたプレーだったんだろうと思う。
状況を収拾するために、福岡の監督の長谷部が、名古屋に1点取らせることを指示して、永井がディフェンスが来ない状態でゴールを決め、異常な状況ながら、再び名古屋が1点リード。
福岡の得点に関しては、スローインの時点で、名古屋のディフェンスがあまりにも無警戒だった点を指摘する意見もあって、それは同感。少しでもケアしておけば、防げるトラブルだったはず。ボールを返してもらえるつもりで、完全に緩んでいた。でも、ルール上はルキアンのプレーは反則でもなんでもない以上、こういう事態への最低限のケアはしていてしかるべきだったよな。

とはいえ、もやもやした気分は残るにせよ、一応これで、試合は落ち着いたのかもしれない。そういう中で、名古屋が試合の主導権を握った雰囲気になり、38分に相馬と仙頭の連携からゴール前に出たボールを、永井がうまく受けて運んでシュート。この日初めてのキレイな、文句のつけどころのないゴールが決まり、名古屋が3-1とリードする。こういう形で追加点が取れたことで、後味の悪さもある程度払拭した形で、名古屋が勝てるかなと思ったんだけど、甘かった。

後半序盤は一進一退だったが、福岡には決めきれる選手が居なそうな感じでもあったので、2点差でもあることだし、割と気楽に観ていた。しかし57分に左からのクロスを、後方から上がってきた平塚にシュートされ、おそらくは枠を外れると判断してランゲラックが反応しなかったグラウンダのボールが、急激に変化してゴールに入ってしまう。これで1点差。ここから福岡が勢いに乗る。
劣勢の名古屋は、59分に永井と仙頭をレオナルドと内田に交代。
64分、重廣と福岡の宮がボールの競り合いでの接触で倒れる。そしてこのプレーが、VARでの確認を経て、宮の危険なプレーと判定され、宮は退場。この退場はルールに即して考えれば妥当とは思えるものの、微妙さがあるのは否めなかった。
そうした、この試合の一連の流れを受けてか、数的優位ながら、名古屋は守勢気味になってしまった。79分に重廣とレオシルバが柿谷と宮原に交代したが、攻勢を強めるというよりは、守りの手堅さが目立つ試合運びになっていった。
80分過ぎ、名古屋のゴール前のペナルティ内で、福岡の選手と競り合った稲垣が、ボールを手に当てる。しかしこれはVARが行われ、意図的な手の使用ではないと見なされて、ハンドとならない。この流れの福岡のCKから、今度はチアゴの手がボールに当たるが、これもVARを経て、ハンドにならない。どっちとも取れる状況で、ハンドを取られてPKでも仕方ない場面と感じたから、どちらも不問に付されたのはラッキーだったけれど、これもまたもやもや。
以降は福岡の押せ押せになり、決まっていてもおかしくないシュートも打たれたが、名古屋は持ちこたえた。後半のロスタイムは10分もあったが、ロスタイムに入ってからの名古屋は、相馬に代わって入った吉田豊も含め、逃げ切りを意識した手堅いプレーでしのぎ、1点差での逃げ切りを果たした。

勝ってよかったとは思いつつ、正直、もやもやとした気分が残った試合。名古屋は、特に申し開きが必要なことは何もしていないんだけど(敢えて言えば、最初の得点の場面だけど、あそこで名古屋が自発的に試合を止めるのはかなり無理だったと思うのは、上記した通り)、一連の成り行きを思い返すと、素直に勝ちを喜べなかった。残留争いに巻き込まれる可能性が相当低くなったという意味で、この勝ち点3は名古屋にとって、とても値打ちがあったということが分かった上でもそう。まあ、自分が元々、あんまり勝ち負けにこだわって試合を見てない、というのもあるけれど。
ただ、3点目の流れからのゴールは見事な崩しだったし、後半に投入されたレオナルドは、フィジカルの強さや判断の良さを見せてくれたと思うし、後半(特に数的優位後)の試合の進め方にはかなり疑問符が付くにしても、名古屋の良い部分も、いくつか見ることは出来た試合だった、とは思う。
まあ、福岡にまるっきり運がない試合だったんだなと、割り切るしかないのかもしれない。その相手が、たまたま名古屋だったというだけで。そういう試合は、名古屋を含め、どんなチームにもあるんだし。
でも、この敗戦が原因で福岡が降格、みたいな結果になったら、寝覚めが悪いだろうなあ、とは思う。
それにしても、審判団に同情したくなる試合だった。ここまで判断が微妙な場面が次々起きる試合も、そうはないだろう。そういう試合を、ルールに則って捌き切った主審の中村さんを始めとする審判団には、敬意を表したい。

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