J1リーグ第32節 京都対名古屋
2022.10.8(土) 14時 サンガスタジアム by KYOCERA
観客 16281人 主審 福島孝一郎 副審 五十嵐泰之、赤阪修
京都サンガ 1(0−1)1 名古屋グランパス
(1−0)
得点 45分 名古屋・藤井
59分 京都・井上
昼間は用事があったので、夜、DAZNの見逃しで見た。
名古屋の先発は、GKランゲラック、DFが中谷、藤井、丸山。2ボランチが稲垣、レオシルバ。左サイド相馬、右サイド森下。トップがマテウス、内田、永井。このところ、中盤から後ろの編成が割と流動的だったが、久々に、いつものメンバーという感じ。
しかし、名古屋は立上りから、全く精彩のない試合ぶりだった印象。京都は水曜に天皇杯を延長まで戦っていて、この試合の先発はベストメンバーで組めていなかったようだし、連続出場になった選手は疲労もあっただろうから、名古屋にアドバンテージがあったはずにもかかわらず。
早々に京都に主導権を握られ、防戦一方。それでも、京都の前線にいまひとつ迫力がなかったこともあって(その辺も水曜の天皇杯の影響かなと。ピーター・ウタカもベンチスタートだった)、何とかしのいでいた。24分にはペナルティ内で、藤井のタックルが相手選手の足に掛かって倒してしまい、VAR判定でPKを取られたが、これもランゲラックが止めた。キッカーの武富が、だいぶ自信なさそうだったので、止められそうな気がする、とは思ったけれど。実際、蹴ったコースも結構甘かった。
36分には本多にミドルを撃たれたが、ゴールポストに跳ね返って助かる。
そして45分、マテウスのCKを藤井は頭で合わせ、流れたボールが相手選手に当たってゴール。名古屋がまんまと先制。これでいい雰囲気で後半に進めるかと思ったが…。
後半はレオシルバを永木に代えてスタート。
で、後半も結局、京都が主導権を握った。しかも前半よりも決定的なシュートが枠内に飛び始め、名古屋はランゲラックのセーブで持ちこたえる流れ。しかし59分に、後方から送られたボールを、ペナルティエリア内で折り返され、ゴール前で井上に頭で合わされて失点。同点になる。
63分にマテウスがFKから直接ゴールを狙うが、ポストに当たって決まらない。その後は、ほぼ京都に攻められ続けて、ランゲラックが一所懸命、シュートを防いでいた感じ。
それでも、77分に内田が仙頭に代わると、仙頭が相手陣内で面白い動きをする場面があったりもしたが、決定機にはつながらなかった。京都は終盤、メンデスやウタカを投入してきたが、名古屋も守りを固めていたから、簡単にゴール前に持ち込まれることはなく、1-1のまま試合終了を迎えた。
名古屋はアドバンテージがありながらこの内容なので、しょっぱい試合だったと言われても仕方ない。まあ、降格の危険を抱えている京都の必死さがまさったということなんだろうし、引分けで済んだんだからOKじゃないかと、個人的には思っているけれど。ある意味、アドバンテージのおかげで引分けられたとも言えそうだし。
シーズン終了間際の現時点で、いまさら名古屋が素晴らしい試合をするとは思っていない。もちろん、名古屋も降格の可能性を、残してはいるけれど、かなり薄い所まで来てはいるし、京都に比べれば、その分、必死さも薄いだろうし。そういう中で勝ち点1を積めたし、あと勝ち点1があれば完全に抜け出せる所まで来た。もっとも、残り2試合で、その勝ち点1が取れない可能性は、結構ありそうだが(^^;。
マテウスは、いまいち迫力不足に見えた、故障からの復帰戦だった前節のマリノス戦に比べると、だいぶ状態が戻ってきてるかなという感じがしたけれど、孤軍奮闘感が否めなかった。というか、その前のマテウス不在の川崎戦・広島戦で、名古屋が割と期待感のある試合をしたことを評価するなら(多分、この試合について厳しい見方をしてる人たちはそれが念頭にありそう)、マテウスの功罪について、やっぱり考えないわけにはいかないんじゃないかな。もちろんマテウスがいなかったら、名古屋はもっと厳しい状況に居た可能性が高いから、不要論はあり得ないのだけど、戦術=マテウスの結果が、今の閉塞状況を作り出したのも確かなので。特に終盤の仙頭のプレーを見ていると、ああいうのを生かすチーム作りが出来なかったのは、やはり、なんでも一人でやってしまいがちなマテウスが原因の一部じゃないかな、と思ってしまう。まあ、そうでなければうまくいったか、というのも分からないんだけど。
何はともあれ、残り2試合も、ランゲラックとマテウスにおんぶにだっこでやるしかないだろうね。現時点で、今年を無事に締めくくる以外のことを考えても、あまり意味はないと思う。
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