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「小さき勇者たち ーガメラー」

2006年の映画。1999年までに作られた金子修介の「ガメラ」3部作は、映画館で見て感銘を受けたのだけど、時期的に、その流れで作られた感じがするこれには、当時全然気付いていなかった。多分、子供向け映画だったので、視野に入らなかったんだろう。何かのタイミングで店頭でDVDを見掛けて、驚いて、つい買ってしまったけれど、買っただけで、観ないままになっていたのを、ようやく観た。

少年が卵を拾い、そこから生まれたガメラと心を通わせるという話。
子供向けらしい素直さとやさしさがあって、見ていて楽しかった。子役の演技がすごく達者で、感心させられた。まわりを固めている俳優も、特撮慣れしている人たちだったりして、自然な感じだったのが良かったと思う。
ある程度成長してからのガメラは、妙にかわいらしすぎる造形に見えるけど、こういう話であれば、それはそれで、そこまでの違和感はなかった。

「大人向け」の怪獣映画・特撮映画が普通に作られるようになって、「ガメラ」3部作も含め、けっこう見たけど、ちょっともう食傷気味というか、「シン・なんとか」とかも、もう要らないわ、という気分になってきてる。こういうのって、多分、自分と同じくらいの世代の人たちが、大人になって、子供の頃に見たようなものを、自分の年齢相応に大人向けに作り始めたのが始まりなんだけど、やっぱり特撮物は、あくまでも子供向けで、そこに大人らしい含みを、気付く人には分かるくらいのレベルで持たせるくらいでちょうどいいんじゃないかと、個人的には思う。
大人向けを意識して、映像がやたらと過激だったり、ストーリーが陰惨だったりするような作品は、別にそれが特撮ものである必要はなくない?、という気がするし、一方で、子供っぽいメンタルの製作者が、背伸びして大人っぽく作ってみました、みたいな感じがする作品も、それはそれで気恥ずかしさがある。逆に、大人向けでは気恥しくて描けないような、ストレートなメッセージを前面に出せるのが、「子供向け」の良さだと思うし、70年代特撮の良さって、実はそういう所だったんじゃないか、とも思っている。

そういう文脈とは別の文化で作られている、アメリカ版ゴジラなんかは、また別の話で、あれはあれでいいと思うけれどね。

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