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J1リーグ第29節 広島対名古屋

2023.9.30(土) 19時 エディオンスタジアム広島
観客 17728人 主審 上田益也 副審 浜本祐介、岩田浩義

 サンフレッチェ広島 3(0−0)1 名古屋グランパス
            (3−1)

 得点 57分 名古屋・ユンカー
    72分 広島・加藤
    81分 広島・ドゥグラス ヴィエイラ
    85分 広島・エゼキエウ

神宮球場へ行っていて、リアルタイムでは見れなかったので、帰宅してからDAZNで見た。

名古屋の先発は、GKとDFはいつも通りだったが、中盤は前節から大きく変えた。稲垣を1人ボランチに置いて、中盤左サイドが森下、右が野上。中盤前目の内側に和泉と森島。2トップがユンカーと前田なのは、前節と同じ。
前半の前半は五分っぽく見えていて、序盤にユンカーが左サイドから入れたクロスがポストを叩いたり、ユンカーのパスを受けた前田が、決定的ぽいシュートを打ったり(GKにセーブされた)という場面もあった。
広島は、このところ、リーグ戦の対戦相手として見て来た、横浜FC、福岡、札幌のどのチームよりも洗練された攻撃を仕掛けていたと思う。アイディアの感じられるビルドアップとか、正確に繋ぐ技術の高さとか。ただ、それに対しては案外、名古屋は対応できていた気がする。愚直にひたすら押し込んでくる相手よりも、むしろやりやすいのかな、という感じ。
しかし試合が進むにつれて、次第に広島に主導権を握られてしまうと、いつ得点されてもおかしくないような流れになってきた。ゴールにも2回ボールを打ち込まれた。どちらもオフサイドで救われたけれど。どうにか持ちこたえて、前半終了。

後半は前田に代えて永井、森島に代えて内田。これに伴い、中盤の構成も変わり、内田と稲垣の2ボランチで、前目に和泉という感じ。
この中盤の構成の方が、シンプルにカウンターを狙う名古屋にとっては、向いているんじゃないかな、という気がした。前半は中盤の前目がごちゃついていたように思えた。分厚く攻めることが出来ていたのならいいのだけど、単純に人の整理がついていなかったようにも見えたので。
そして、57分にユンカーが、永井からのパスを受けてDFと入れ替わるようにして抜け出し、ゴールへ向かって決めてしまう。今回もいかにもユンカーらしい見事なゴールだったけれど、こういう得点を狙うなら(もしくは、こういう形でしか得点が決められないなら)、やはり中盤の前目は、そんなに重くない方
がいいように思える。
ともあれ、この得点で、勝てるかな、という気がしてきたのだけど、72分に、広島が途中投入してきたばかりの越道に、あっさり左サイドを破られてクロスを上げられ、中で加藤に合わされて失点。守備陣が、広島のスピード感に後れを取っていた感じ。こういうあっさりした失点が、しばらく前から、本当に目立つようになった。DFが疲れているんだろうな、という気がするのだけど。
この辺から後は、完全に広島ペース。
74分に野上とユンカーと、ターレスと中島に代えたが、それで何かがうまく回り始めたという感じは、ほとんどなかった。
逆に広島は、後半途中投入してきた前線の2人、エゼキエウとドウグラス ヴィエイラが、次第に効果を上げ始めた。
76分、エゼキエウからのパスを受けたヴィエイラが、ペナルティ内でDFの裏へ抜け出す決定的な形。これを河面が阻止に行ったが、ヴィエイラを倒してしまいPK。さすがのランゲラックも、このPKは止められず、2-1と逆転された。
そして81分にも、ゴール前を崩されて、もう1失点。
直後に和泉を山田に代えたが、これで流れが変わることもなく、そのまま試合終了。

現状での両チームの力の差をはっきりと感じる、順当な結果だったと思う。名古屋の出来の悪さは、前節の札幌戦で感じたことが、この試合でも当てはまる。交代選手で中島やターレスが入って来ても、可能性をあまり感じられないのは残念だったけれど、これも前節同様、既に来年をにらんでの若手起用なのかなと思えば、これはこれで仕方ないとも思う。
問題は次の試合が、リーグ戦のような割り切りが難しい(長谷川健太が、本当に割り切っているのかどうかは知らないけれどね)、ルヴァン杯準決勝だということ。10日ほど空くので、そこで立て直して臨む、という形だろうけど、うまくいくかどうか。今の福岡は、このところの戦績を見る限り、前々節で対戦して敗けたことは別にしても、どうやらそんなにたやすい相手ではなさそうだし。

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セリーグ ヤクルト対DeNA(9/30)

2023.9.30 (土) 18時 神宮球場
B 000000202 4
S 200000000 2
[敗]田口、[勝]上茶谷、[S]ウェンデルケン
[H]B:ソト(田口)

神宮の今季最終戦のつもりでチケット取ったけど、先週、阪神戦が雨で流れて、代替試合が来週に入ったので、そうならなかった。まあ、想定内だったけど。そっちは行かないつもりだから、これが今季最後のスワローズ観戦。

先発投手はヤクルトがサイスニード、DeNAが今永。
1回裏、先頭の塩見がヒット。続く濱田もレフト線にヒット。レフトの佐野がクッションボール処理でもたつく間に、一気に塩見が還って、ヤクルトが先制。さらにその後、オスナのタイムリーツーベースも出て2対0。その後も、佐野はクッションボールに苦労してる場面を見たから、苦手なのかもしれないな。
今永は、その後も毎回のようにヒットを打たれ、いまひとつ安定感のないピッチングだったと思う。ただ、ヤクルトは追加点を取るところまではいけなかった。
一方のサイスニードは好投した。6回3安打1四球で無失点。DeNAに付け入る隙を与えなかったという感じ。
そのサイスニードを、6回までで代えた意図は、よくわからない。7回は石山が登板。先頭の牧にヒットを打たれたが、次打者を三ゴロゲッツーに打ち取った、と思ったら、サード村上が2塁へ暴投。無死2-3塁になった。石山は内野ゴロで1点を失い、さらに山本にタイムリーを打たれて同点。
その後は、双方がチャンスを作りつつ、得点出来ずに、9回へ。ヤクルトの投手は田口。ソトにバックスクリーンへツーランを打たれて、勝ち越された。9回裏はウェンデルケンに三者凡退に打ち取られて終了。

延長突入で長引く試合は嫌だったので、正直、助かった。そもそも、元々、勝ち負けにはこだわってないし。

そして試合後は、荒木のごくシンプルな引退セレモニーがあり、場内一周して、グランドを後にするところまで見て引き上げた。

ヤクルトの継投の失敗と守備の乱れが敗因という、わかりやすい試合。サイスニードを代えた理由は、リリーフ投手のホールドとかセーブとか、その辺の理由もあったらしい? まあ、神宮最終戦は、若手に経験を積ませるとか考えてるような話も聞いたから、勝ちパターンリリーフ陣の、仕事納め的な意味合いもあったのかな。
村上のエラーに関しては、村上だからねえ、としか。守備がダメなのに目をつぶって、打撃に期待して起用し続けてるんだから。山田哲人で結果が出て以来、それがこのチームのやり方なので(ちなみに山田も、この試合、まずい守備があったと思うが)、仕方ないというしかないだろう。それに、来年復調して、また三冠王並みの打撃を見せれば、守備の下手なことなんか、どうせまた、どうでもよくなってしまうはず。

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荒木
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イースタンリーグ 日本ハム対ヤクルト(9/29)

2023.9.29 (金) 13時半 鎌ヶ谷スタジアム
S 000110100 3
F 21011000X 5
[敗]吉田大喜、[勝]金村、[S]齊藤伸
[H]S:内山(金村)、F:郡(吉田大喜)、水野(吉田大喜)

今年初めてで、おそらく最後のスワローズのビジターゲーム観戦。鎌ヶ谷に行ったのは、多分、2015年以来だけど、大きく変わってはいなかった印象だし、相変わらずいいスタジアムだった。

先発投手はヤクルト吉田大喜、日本ハム金村。
吉田は初回、いきなり矢澤にスリーベースを打たれ、犠飛で失点。さらに古川のツーベースから、水野のタイムリーで2点目。
2回には郡にホームランを打たれ、0対3。
4回表、ここまで好投の金村から、宮本・澤井が連続ツーベースを打って、1点返したが、その裏、吉田は福田光のタイムリーで失点。
5回表も、相手守備の乱れも絡んで、西村の犠飛で1点取ったが、その裏、水野にホームランを打たれ、また3点差。
どうにも失点が止まらない吉田大喜はこの回まで。6回は成田が無失点。
ヤクルト打線は、7回に内山がホームランを打ち、また2点差。その裏の投手のは丸山翔。かなりヘロヘロなピッチングだったが、ここはなんとか無失点に切り抜けた。
8回表の日本ハムの投手は安西、その裏のヤクルトの投手は久保で、双方三者凡退に抑えた。
9回表の投手は齊藤伸。1死後、荒木が代打で出て、四球で出塁したが、後が続かず試合終了。

吉田大喜が打たれ過ぎた。しかも長打が多かったのが効いた。記録を見ると、今年春先に離脱して、7月頃に復帰したようで、以後もそれほど順調には来ていなかったようだけど、今日の出来は、その中でも悪い部類だったみたい。今オフ、鍛え直すという感じかな。
日本ハムの金村は、7回3失点の数字以上に好投に見えた。にしても、9個あった三振のほとんどが、フォーク?を振らせてのもので、キャッチャーがワンバウンド捕球で1塁に送る繰り返しだったから、キャッチャーの梅林もよくやってたと思う。

これで今年のイースタンリーグの観戦は終了の見込み。
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9回表、代打で出て四球で出塁し、代走(松井)と交代する荒木。
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鎌ヶ谷スタジアム正面。久しぶりに見る風景だった。
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イースタンリーグ ヤクルト対西武(9/26)

2023.9.26 (火) 13時 ヤクルト戸田球場
L 100000100 2
S 00021000X 3
[勝]原、[S]今野、[敗]粟津
[H]S:松本友(粟津)、赤羽(粟津)

今日からの対西武3連戦が、今季のヤクルトの最後のホームゲーム。平日開催なので、見に行けるかどうか微妙と思ってたが、調整して今日は行ってみた。明日あさっては行く予定はないので、これが今年最後のヤクルト戸田球場観戦になる予定。

このところ、急に涼しくなっているし、雲が多かったこともあり、しのぎやすい気候だった。雨の心配もなさそうで、快適に見られた。

先発投手はヤクルトが原樹理、西武は粟津。
原樹理は去年の上の優勝には貢献したみたいだけれど、何が原因か知らないが、今年は上での登板は一度もないし、記録で見る限り、イースタンでの成績も惨憺たるもの。どうなんだろうと思って見ていたが、いきなり初回に、ツーベースとヒットで1死1-3塁から、バッテリーエラーで失点して、やっぱりダメなのか、という感じだった。まあ、バッテリーエラー自体は、キャッチャーのパスボールぽかったけれど。ただ、2回以降は、ヒットは打たれるし、無駄にカウントを悪くする場面も目立ったけれど、崩れそうで崩れないピッチングで、失点しなかった。最終的に6回まで投げて、被安打6失点1で無四球だから、悪くない内容だったと言えると思う。もしかして、このタイミングで、今年一番の出来だったのかな?
西武の粟津は、テンポのいい投球で、2回までは原よりも良く見えたくらいだったが、3回に3安打でヤクルトが1死満塁を作った。ここはゲッツーで得点にはならなかったが、4回に先頭の松本友が、出会い頭の一撃みたいなホームランをセンターへ打ち込んで同点。その後の2人は凡退したが、次の赤羽が、また同じような感じで、今度はレフトへホームラン。逆転。
5回裏は、西武が投手交代し、齊藤大を送って来たが、連打と内野ゴロふたつで、ヤクルトが1点追加。さらに2死満塁まで攻めたが、ここは追加点にはならず。
6回裏の西武は大曲が登板し、無失点。
7回表のヤクルトは梅野が登板。梅野にはおなじみのパターンで、四球二つで1死1-2塁になり、成田がリリーフ。しかしいきなりヒットを打たれ、1死満塁。金子に犠飛を上げられて1点を失い、さらにヒットで2死満塁。しかし、この試合はどうも満塁では点が入らないようで、ここも西武は追加点が上げられなかった。
この後、西武は7回まで大曲、8回はティノコが無失点。ヤクルトは8回は近藤がツーベースを1本打たれたがしのぎ、1点リードで、9回は今野が登板。四球とヒットで1死1-2塁にされ、一打同点の気配になったが、山村をゲッツーに打ち取って、締めくくった。

泥沼的な所のない、心穏やかに見れる試合で、良かった。

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ちなみに、先日、今季限りでの引退が発表になった荒木が、7回1死1塁の場面で代打で出たが、併殺打だった。まあ、明日あさっても出るだろうし、あさってのホーム最終戦では引退セレモニー的なものもあるんじゃないかな。
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J1リーグ第28節 名古屋対札幌

2023.9.23(土祝) 16時 豊田スタジアム
観客 36950人 主審 小屋幸栄 副審 淺田武士、阿部将茂

 名古屋グランパス 1(0−0)1 北海道コンサドーレ札幌
           (1−1)

 得点 50分 名古屋・ユンカー
    66分 札幌・小林

現地観戦。この後、豊田スタジアムがラリー会場になってしまうため、この試合が早くも、今年最後の豊田スタジアム開催のリーグ戦。ただし、来月、ルヴァン杯準決勝の開催は予定されていて、それがほんとの今年最後の豊田スタジアム開催になる。

名古屋の先発は、前節からの変更は、永井を外して前田、森下は戻ったが右サイドで、外れたのは野上という布陣。野上はともかく永井は、現状打開のために何か変えていこうという、長谷川健太の判断だろうと受け取った。

それが実際に効果を上げたかというと、かなり微妙。少なくとも前半に関しては、前田にいい場面はほとんどなかった。というより、決定機という意味では、名古屋全体にいい場面はほとんどなかった。
札幌は選手が頻繁に選手がポジションを変えながら、的確にパスを繋ぐ、相当難度が高そうな試合運びで、名古屋を翻弄した。ただ、前節の対戦相手の福岡に比べれば、難度が高い分、ミスがそこそこあったし、名古屋がセカンドボールを拾うことも、ある程度出来ていたと思う。ただ、選手の動きが鈍く、連携も良くない今の名古屋のチーム状態では、そこから好機を組み立てていくのは難しかった。
前半、札幌は少なくとも3回、名古屋の守備を崩した決定機を作り、そのうち2回はランゲラックのファインセーブで何とか防いだ。それとは別に、一度、シュートをゴールに決められたが、これはオフサイド。
一方、名古屋の前半の決定機は0で、辛うじて持ちこたえたという感じ。
とはいえ、札幌のミスに付け込むチャンスはあるように思えたし、札幌の守備は、名古屋の選手がボールを持って抜けかかると、躊躇なく倒すという荒っぽさで、前半だけで警告3つ。後半、一人くらい欠けてもおかしくない気配もあったから、何とか出来る可能性もありそう、と思ってはいた。

後半立ち上がり、また札幌の決定機をランゲラックが防ぐ。
そのすぐ後、中盤でのルーズボールをユンカーが納めて、裏にするっと抜け出し、ゴールへ一直線。ゴール前で追いすがるDFとGKに挟まれる形になったが、うまくかわしてシュートを決め、名古屋が先制。久々に見る、さすがユンカーな得点だった。
この後しばらく、名古屋が攻勢な時間帯が続き、前田がペナルティの外からいいシュートを撃つ場面もあったけれど、きわどく枠の外。
しかし、次第に札幌が盛り返し、前半のような試合展開になり始めると、66分にゴール前できっちり繋がれて、小林にシュートを決められ同点。
69分にユンカーと前田を、永井と倍井に交代。しかしこれで大きく名古屋が勢いを取り戻した感じはなかった。逆に75分に、CKからポスト直撃のシュート打たれるなど、札幌の方に得点の気配があった感じ。
82分に、内田と森島を山田と貴田に交代。この辺の交代を見ていて、長谷川健太は、この試合は勝ちにこだわるというより、来年を見据えた試合運びに切り替えたか、という気がしてきた。試合展開としても、交代を契機に、名古屋が優位に試合を運び始めたという雰囲気はなく、90分に和泉に代えて野上が入ったが、そのまま試合は終了で引分け。

順位争いという点で、勝ちたい試合だったはずだけれど、双方の試合運びを見ていると、引分けが妥当という感じだった。というか、むしろ負けなくて良かった、というくらい。
名古屋は、戦術面で結局埋まらないマテウスの穴、ということもあるけれど、彼が居なくなった後、選手がどんどん動けなくなっていて、場当たり的なプレーも増えている感じ。もちろんマテウスの不在は影響しているだろうけど(マテウスが驚異的な運動量でカバーしていた部分が空いてしまった)、日程の厳しさにやられている部分も、かなりあると思う。みんな疲れているように見える。これらの相乗効果で、すっかりチームの勢いが失われている。
それはある意味、仕方ないことだとは思う。同様に神戸やマリノスも勢いを失っていて、それで上位争いが混沌としてきているわけだから。
それに、マテウスのような、あそこまで絶対的なチームの中心選手を抜かれて、問題なく好調を維持できるチームなんてない、とも思う。だから、(本当にそうかどうかは知らないが)長谷川健太が今季の成績に執着せずに、来季を見据えた試合運びに移行し始めたのも、理にかなっていると思う。むしろ早めに始めた方がいいのは間違いない。個人的には、ここまで来たら、その副産物で今年の成績も付いて来るなら儲け物、くらいの考え方でいいと思う。
もっとも、来年のチームがどういう編成になって、どの辺が狙えるのかチーム力になるのかは、本当の所は分からないのだけど。ただ、教訓として言えるのは、特定の選手に依存し過ぎたチーム作りは、やっぱりリスキーだ、ということだろうな。当り前ではあるし、その一方で、なかなか対応が難しいのも分かるけど、安定的に高い順位を維持できるチームを作るなら、必須条件だなと思う。

なお、この引分けで、今年の豊田スタジアムではリーグ戦無敗を達成。ただ、今の順位・成績を考えれば、あまりインパクトのない成果には違いないな。

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札幌サポのみなさん。
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イースタンリーグ ヤクルト対楽天(9/17)

2023.9.17 (日) 13時 ヤクルト戸田球場
E 000001021 4
S 000010100 2
[敗]梅野、[勝]弓削、[S]石橋

前日よりも雲が少なくて、陽射しが強く、本気で暑いコンディションだった。

先発投手は、ヤクルトが沼田、楽天が王彦程。
前日と打って変わって、両投手の投球テンポが速い上に、ピッチングの内容も安定していて、2人が投げている間は速い試合だった。沼田は速球に切れがあるように感じられ、変化球も制球が安定していて、5回まで1安打1四球。王も4回まで2安打といいペース。
5回裏、荒木がバントヒットを決めて出塁し、続く西田のツーベースで還り、ヤクルトが先制。
6回表、沼田は先頭の武藤を四球で出して、犠打と内野ゴロで2死3塁。ここで渡邊佳明にタイムリーを打たれて同点。沼田はこの回までで交代。1失点したとはいえ、いい内容だったと思う。
7回表は長谷川が登板。ツーベースとヒットで、いきなり無死1-3塁を背負ったが、後続を打ち取り、切り抜けた。
7回裏、先頭の澤井がライトフェンス直撃のツーベースを打つと、楽天は王を下げて伊藤茉をリリーフに送ったが、犠打の後、西田のタイムリーで、ヤクルトが再度1点勝ち越した。さらに犠打で2死2塁になった所で、伊藤茉は弓削に交代。弓削も四球は出したが、失点せずにこの回を終えた。
8回表は梅野が登板。ヒット2本で1死1-2塁になり、渡邊佳明にツーベースを打たれて2点を失い、逆転される。
8回裏の投手は津留崎。ヒット2本と四球で2死満塁まで攻めたが、得点出来ず。
9回表は尾仲が登板。先頭の銀次にツーベースを打たれた後、2死を取って、次打者の武藤は遊ゴロ。打ち取ったと思ったが、この日、いくつも好守備を見せていたショートの北村がファンブル。銀次の代走で出ていた柳澤が生還して、2-4になった。
9回裏の投手は小孫。しかし先頭の松本友がヒットを打った所で、すぐに石橋に交代。三振とゲッツーであっさり終了。

7回以降は試合がもつれて、結局、そんなに早くは終らなかった。両先発投手は良かったけれど、リリーフ投手の出来が、軒並みいまひとつだった。
特に梅野は、相変わらずという感じ。ホームランを打たれなかっただけ、まだマシだったかもしれないけど。
この2日間で、楽天の渡邊佳明が5打点。チャンスに強い強打者?、と思ってしまいそうになるけど、たまたまかな。

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「アステロイド・シティ」

ウェス・アンダーソン監督の映画。この監督の「フレンチ・ディスパッチ」を、昨年の初めに、たまたま見に行ったら、ずいぶん面白かったので、その流れでこれを見に行くことになった。

複雑な構造の映画で、基本的には、1950年代を舞台にした、砂漠の中の小さな町(アステロイド・シティ)に、イベントであちこちから人々(みんな変な人たち)がやってきて、謎の宇宙人も一瞬立ち寄って、ドタバタ騒ぎが起きる、みたいな話。ただ、これはテレビ向け?の舞台劇だと、最初に宣言されていて、映像自体、極端に作り物的な背景だし(CGが多用されている)、合間に度々、制作風景みたいな場面も挿入される。メインのストーリーも、飛び飛びで進んでいく。
この辺の多重構造が、なかなかうまく頭に入って来ないので、どういう風に話がつながっているんだろうと考えさせられて、かなり混乱させられたし、全体の構図を十分理解した上で見れていたとは思えない。また、そうなった理由の一部は、この映画の構造について、冒頭にナレーションで説明が入っていたのだけど、文字数に限界のある字幕では、その説明を十分に訳しきれていなかったからでは、という気がする。こういうタイプの外国語映画の難しさだと思う。
なので、十分に楽しめたとは言い難い。ただ、比較的短いシーンの積み重ねで作られていて、一つ一つの場面は、独特なセンスの短いコメディとして作られているので(モンティ・パイソンぽさは感じた)、個々の部分はそれなりに楽しめた。面白く見れたとは思う。
ただ、「フレンチ・ディスパッチ」も構造は複雑だったけれど、もう少し、理解しやすかったから、あちらほどは楽しめなかった。

アメリカの50年代に対する視点とか、題材として取り上げているいろいろなものに対する批評、というか、おちょくりとか、気になるポイントはいくつもあるのだけど、それを掘り下げて考えるには、やはり映画全体の理解がもう少しないと無理じゃないかな、という気はする。そういう意味では、まずまず面白かった、以上の感想は、ちょっと書きにくい。何度も見返さないと、ダメな映画かなと思った。だからといって、見返すかというと、そういう機会はなさそうだけれど。

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J1リーグ第27節 福岡対名古屋

2023.9.16(土) 19時 ベスト電器スタジアム
観客 7647人 主審 御厨貴文 副審 大塚晴弘、西村幹也

 アビスパ福岡 1(0−0)0 名古屋グランパス
         (1−0)

 得点 84分 福岡・ウェリントン


NACK5大宮に行っていて、リアルタイムでは見れなかった。帰宅してから、DAZNの見逃し配信で見た。

名古屋の先発は、先週のルヴァン杯からの変化は、前3人から中島が外れてユンカーが入ったこと。中島が入ってたのはU-21枠だったので、順当な変更。先週は、ドイツへ行ってて留守だった森下は、戻っていたがベンチスタート。疲れが残っているということだったのかもしれないし、そもそもドイツへ行く前の試合では、コンディションが落ちているらしく、かなり出来が悪かったから、先発を外れたとも考えられる(というか、そんな状態なのに、なんでドイツへ連れてかれたのか、というのも、よくわからない。まあ、関心外のことなんで、正直、どうでもいいけど)。

試合は立上りから福岡ペース。丹念なプレスと的確なパス回しで、ボールの支配率で名古屋を上回っていたと思う。もっとも、支配率で上回られるのは、名古屋には珍しくないし、それが必ずしも劣勢を示すわけでもないが。
ただ、福岡もそこから決定的なシュートに持ち込むことは、なかなか出来ずにいた。むしろ前半23分頃に名古屋が、CKからゴール前に押し込んだ場面が、前半で一番得点の可能性を感じさせたくらいだと思うが、これも決まらず。
スコアレスで後半へ。

後半の立上り、名古屋は永井とユンカーのコンビネーションで、カウンターからチャンスを作り、永井がGKと1対1の決定機を迎えたが、GKに止められてしまう。そして結果的には、これがこの試合の名古屋の最大のチャンスだった。
後半序盤は、名古屋に勢いがあるように思えたが、次第に前半と似たような、福岡が主導権を握った試合になっていったように思う。60分には、グローリのミドルから、福岡にゴール前に押し込まれたが、ここは名古屋がしのいだ。
63分に永井と森島が、前田と森下に交代。森下が左サイドに入り、そこに居た和泉が1列前に上がった感じになった。しかし、これで大きく試合の流れが変わることはなかった。
76分にはユンカーが中島に交代。中島は先週の鹿島戦で得点して、いい動きも見せたとはいえ、どうなのかなと思ったけれど、やはりあまり効いたようには見えなかった。
81分には、さらに和泉と野上が、吉田温と久保に交代。これもルヴァン杯鹿島戦での得点に報いる形での起用だったらしい。そういう起用自体は悪くないと思うのだけど、この試合に勝つという意味ではどうだったか。もっとも、他に確実に効く控え選手が居るかと言えば、そもそもいないものな。
そして84分に、右サイドから前島にゴール前に入れられたロングボールを、途中出場のウェリントンに押し込まれて失点。
点を取る目的で入れられる選手は、既に全部入れていた名古屋は、新たな手を打つことも出来ず、終盤、攻勢は見せたものの、得点には至らず、そのまま試合終了。福岡に0-1で敗れた。

正直、名古屋が福岡に敗けるイメージはなかったのだけど、確かにJ1での対戦では、最後に敗けたのは2000年の8月だったそうで、23年ぶり。もっとも、福岡がJ2に居たシーズンが結構あるので、試合としては14試合ぶりだし、名古屋がJ2で対戦した時には、ビジターで敗けている(ちなみに見に行っていた)。
しかしこの試合に関しては、内容的にも福岡の方が上回っていたと思う。あれだけ丹念にプレスされて、動きで上回られていたら、そう言うしかない。というか、そもそもそういうタイプにチームには、名古屋は弱い。そこを個人的な能力で問答無用でぶち破るのがマテウスだったわけだけど、彼がいない以上、こういう試合になるのは仕方なかった、という面もある気もする(それに近い効果が期待出来るのが、ある意味、森下のサイドの強引な突破だったと思うのだけど、調子はまだ戻っていなかったらしい)。
このところの恒例で、上位チームも順調に勝ち点を伸ばすことは出来なかったので、優勝争いという意味では、放されずには済んだのだけど、一方で4位以下グループが上がってきて、名古屋は優勝争いどころか、現時点で順位は5位まで下がってしまった。7位くらいまでは僅差で続いており、この先の成績いかんでは、さらに順位を下げる可能性もある。仕方ない状況とはいえ、正念場だと思う。



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J2リーグ第35節 大宮対熊本

2023.9.16(土) 18時 NACK5スタジアム大宮
観客 7692人 主審 高崎航地 副審 金井清一、宮原一也

 大宮アルディージャ 0(0-0)3 ロアッソ熊本
            (0-3)

 得点 52分 熊本・松岡
    75分 熊本・Own Goal
    84分 熊本・江崎

この試合の開始時点では、熊本はJ2で20位で、降格圏のすぐ上。最下位(22位)大宮がJ2残留するには、この熊本を上回るのが条件になるから、これは直接対決の試合だった。大宮が勝てば降格圏脱出(対熊本)まで勝ち点5になり、いくらか可能性が見えて来たと思う。

とはいえ、立ち上がりから、熊本が優位に試合を運んでいた。それでも序盤は、大宮が相手陣内でそれなりにボールを持てていた。相変わらず、右サイドで飯田が強さと巧さを見せていたし、アンジェロッティと室井がゴールに迫る場面もあった。しかし、熊本が丁寧なパス回しを主体に、支配的に試合を進めるうちに、大宮の攻勢はしぼんでいき、前半の後半はほとんど大宮陣内での試合になった。
ただ、熊本もボールは支配するものの決め手を欠き、前半の本当にきわどい場面は一度くらいしかなかった気がする。
スコアレスのまま、折り返し。

後半序盤、大宮が多少勢いを取り戻したが、先に得点したのは熊本。7分に、分厚い攻めの流れで、ゴールの右手前から大本が決定的なミドルシュート。GK笠原がファインセーブで弾き返したものの、それを拾った松岡が左手前から再度シュートして、きれいに決まった。
その後、大宮は57分に、左サイドでボールがつながり、岡庭のパスから栗本が中へ折り返して、ゴール前をボールが転がった。室井が飛び込んだが合わせきれず、それでもボールはそのままゴール内に転がり込みそうにも見えたが、熊本GK田代がなんとかかき出し、得点にならない。
58分にアンジェロッティに代わってシュヴィルツォクが入り、62分に反転からの見事なシュートを放ったが、GKにセーブされた。
大宮は、この辺の時間帯がピークだった感じで、以降はまた、熊本が試合を支配し始めた。
75分、熊本がゴール前に分厚く攻め込み、左からゴール前にボールを入れると、クリアに入ったDFの足に当たって、オウンゴールになり、0対2。
84分、熊本のCKがゴール前に入る。大宮がゴール正面へクリアしたが、熊本に拾われ、ゴール前に入れられたボールを江崎に合わせられて、0対3。
これで試合は決まった感じ。そのまま終了し、熊本の大勝。

熊本は、組立てに関しては、なんでこんなチームが残留争いに絡んでるんだ?と思うような、圧倒的内容だった。J2では13戦未勝利、4連敗中というのが信じられないくらいだったけど、支配的に試合は進めるけどゴールが遠い、というパターンのようなので、それはこの試合の前半を見ていても、なんとなく分かった。
一方で、天皇杯ではJ1チームを連破して4強に残っているわけだし、それはそれで納得出来た気がする。

組立ての中で、連携やバックアップの意識がはっきり見える熊本と並べて見ると、大宮はひとりひとりのプレーがいかにも場当たり的に見えて、こうなってしまうのも仕方ないのかなという気がした。もっとも、それは置いておいて、シュヴィルツォクが個人技で得点出来ればいいのだけど、GKに阻まれた一発以外にも、惜しいシュートは何度かあったものの、熊本の守備に寄せられて、枠内へ撃ちこむことすら、ほとんど出来なかった。マークする相手が明確な分、対戦相手としても対応しやすいのは確か。彼の大宮加入が発表された時、J2のDF程度なら、軽く弾き飛ばして、問答無用でゴールを量産するんじゃ、と思っていたのだけど、そこまで簡単ではなかったな、という感じ。また、それをやると、逆にシュヴィルツォクがファールを取られかねない問題もありそうだし。

大宮は、いよいよ追い詰められてきたと思う。降格圏脱出(対象は山口)まで必要な勝ち点は9に増えていて、残り試合は7。厳しそうだ。

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熊本サポのみなさん。
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イースタンリーグ ヤクルト対楽天(9/16)

2023.9.16 (土) 13時 ヤクルト戸田球場
E 012000000 3
S 00000130X 4
[勝]久保、[S]今野、[敗]西垣
[H]S:奥村(西垣)、E:渡邊佳明(金久保)

半月ぶりのイースタン観戦。
雲が多かったので、陽は時々しか出なかったが、出ると刺すようだし、出なくても蒸し暑かった。9月も半ばというのに。それでも、最盛期に比べれば、多少は気温は下がっていたんだろうけど。

先発投手はヤクルト金久保、楽天辛島。
半月前のように金久保が打順に入っていることがなかったので、ヤクルトの野手不足は解消したんだなと思った(^_^;)。

金久保は、初回は相変わらず球数が多いながらも3人で終えたが、2回に和田恋にツーベースを打たれる。続く銀次は一塁線へのゴロ。ファーストが収め切れず(記録はヒット)、こぼれ球の処理に手間取り、守備連携が乱れる中、和田のホームインを許す。
3回には渡邊佳明にツーランを打たれ、0対3。
最終的に、金久保は5回まで投げて3失点。そんなに打たれた感じはないものの、5回で4四球含め、球数が多過ぎた。投球間隔も長めなので、間延びしたピッチングだった印象。
辛島は初回先頭打者から2連続ヒットで、いきなり無死1-2塁になったが、そこを乗り切った後は、比較的順調。ランナーを出しつつも、無難に5回を無失点で終えた。
6回表のヤクルトの投手は竹山で、ヒットと四球で1死1-2塁にしたものの、次打者をゲッツーに打ち取って乗り切った。

後の用事があり、15時を過ぎたので、ここで撤退。その後、試合はヤクルトが、6回裏に松本直のタイムリーで1点返し、7回裏は楽天の投手が辛島から西垣に代り、奥村がスリーランを打って逆転して、4-3で勝ったとのこと。

金久保は、まあ、こんなもんだよな、という感じのピッチングだったと思う。

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ルヴァン杯準々決勝第2戦 鹿島対名古屋

2023.9.10(日) 18時 カシマスタジアム
観客 14310人 主審 西村雄一 副審 日比野真、岩崎創一

 鹿島アントラーズ 1(0−1)2 名古屋グランパス
           (1−0)
           (0−0)
           (0−1)

 得点 3分 名古屋・中島
    51分 鹿島・仲間
    119分 名古屋・吉田温

第1戦との合計で、名古屋3-2鹿島となり、名古屋が準決勝へ進出。

現地観戦。

とはいえ、見に行くことにはしたものの、延長戦、PK戦有りの第2試合だから、試合終了時間が読めなかった。以前の記憶で、20時台になると列車では帰って来れないと思っていたので、帰りの足はスタジアムから東京駅への直行バスしかないと考えていたが、このバスは試合開始から2時間半で発車してしまうので、延長に入ったら最後までは試合が見れなくなる。現地泊も考えたが、逆に時間内で終る可能性も考えると、悩んでしまった。
最終的には、直行バスを予約して、定時内に終る方に賭けたわけだが…。

名古屋の先発は第1戦と同じで、正直、またトップが中島なの?、と思ったのだけど、開始3分に、その中島が和泉のCKからのボールを決めて先制。中島が決めたこともそうだし、前の試合、あれだけCKを得ながら、そこから全く得点出来なかった名古屋が、いきなり決めちゃったのもびっくりだった。
後で録画しておいたフジテレビoneを見たら、鹿島の中島へのマークがユルユルだったので、そりゃ決めるよな、とは思ったけれど、まあ、ホントにダメな時は、あんなでも決まらないから。長谷川健太の起用が的中したということなんだろう。
これで気を良くしたのか、中島は、この後も、トップで結構気の利いたプレーを続けていた印象がある。
鹿島は、先制されたせいなのか、そもそも勝たないといけないという意識で、キックオフ時点からテンパっていたのか(だから最初のCKで、あんなことになってしまったのか)、よくわからないけれど、試合の入りを完全に失敗した感じで、開始10分くらいまで、やたらとミスが目立つ、空回りの試合運びをしている感じがした。
その間に、名古屋は永井のクロスから森島が惜しいシュートを撃つ場面もあったのだけど、GKにセーブされて追加点ならず。
そうしてるうちに、先制した名古屋が、意識的ではないのだろうけど、どうしても慎重な試合運びになった影響で、鹿島が攻め込む時間が長くなりはじめ、鹿島はだんだん調子を上げてきた。11分には鈴木がポスト直撃のシュートを放ったが、攻勢がより本格化したのは前半半ば以降で、度々ゴールに迫られ、きわどいシュートも撃たれた。一番危なかったのは、37分のクロスに合わせた鈴木のシュートで、ランゲラックがファインセーブではじきだした。
名古屋がどうにか守り抜き、前半は名古屋が1-0リードで折返し。

後半、鹿島は海外移籍から戻って来たばかりの柴崎を、ボランチに投入してきた。
そして6分に、その柴崎からのパスを受けた仲間が、ドリブルで持ち込んでシュート。決まって同点。
鹿島は柴崎が入ったことで、布陣の中に、もうひとつポイントが出来た感じだった。もっとも、この試合は、鹿島が前掛かりになっていたこともあり、最初から、鈴木だけでなく、ピトゥカもポイントとしてかなり目立っていたと思う。前の試合ほど、鈴木の孤軍奮闘感は感じなかった。
名古屋も追い付かれた以上は、積極的に得点を取りに行く必要が出来て、59分に中島と永井をユ ンカーと前田に代えた。ただ、試合のペースを一転して切り替えることが、なかなか出来なかった印象。
鹿島も布陣をどんどん組み替えて来たものの、なかなか決め手がなく、膠着した感じで時間が過ぎた。
後半終盤に差し掛かると、ようやく名古屋の攻勢が本格化し始めたように感じたけれど、こちらも決め手を欠いた。82分に和泉を久保に代えたが、前の試合とはいろいろと状況が異なっていたから、久保も前の試合のような華々しい働きを見せることは難しかったみたい。
結局、1-1の引分けのまま後半終了。残念ながら延長へ突入した。

延長開始時に野上がターレスに交代。
さすがに延長戦は、双方が得点を取りに行って、動きの多い試合になっていたように見えたけれど、決め手がないのは相変わらずだった。
そして10分頃まで見て撤退。その後は、バスの中で得点経過を見ていたが、なかなか動かないので、PK戦かなと思っていた。すると、終了間際に、ぽろっと名古屋に1点が入り、そのまま試合終了。勝ったのか、という感じ。

帰宅して、フジテレビoneの中継の録画で、延長の部分を一通り見てみた。
自分がスタジアムを引き上げた時点の印象と同様、惜しいチャンスを双方作りながら、決めきれないまま試合が進んで行ったが、延長後半も終りが見えて来た119分、延長後半になって内田に代って入った吉田温が、ゴール正面のミドルレンジからシュートを撃ち、鹿島DFに当たってコースが変わって、ゴール隅に決まってしまう。これが決勝点になり、名古屋が勝利、準決勝へ勝ち抜けた。

吉田温は、ずっと走り回っていた内田のコンディションを考えての交代だろうから、得点を期待しての投入ではなかったと思うし、撃ったシュートも、とりあえず撃ったくらいの感じに見えたし、決勝点はかなり幸運なゴールだったと思う。紙一重の勝利だった気がする。
鹿島はミドルレンジからでも積極的にシュートを撃って来て、それもかなり精度のいい位置に飛んでいた。ただ、そこは名古屋の守備の寄せ方、競り方で、枠内からわずかにそらせたり、ランゲラックがファインセーブしたりしていた、と考えるべきかな。そういう意味では、名古屋の守り勝ちだったようにも思える。自陣ゴール周辺に持ち込まれた時も、こぼれ球へよく反応して、鹿島より先にボールに触って、必要以上に鹿島に持たせなかったのも印象に残っている。

双方、連戦でコンディションに問題はあったと思うけれど、緊張感が続いて、双方が積極的に攻め合う時間が長く続く、見ていて面白い試合だった。最後まで見れなかったのは残念だった。

ちなみに事後に確認すると、最後まで見ていても、帰って来れる列車はあったみたい。ただし、家に帰りつくのが午前1時頃になるような時間だったので、乗り継ぎがうまくいかないリスクとか、疲労も考えたら、それを知らなくてよかったのかな、という気はする。実際には高速バスで東京駅まで戻って、午後11前には帰宅出来ていたから、全然楽だった。

名古屋はこれで週2試合の連戦がようやく終了。とりあえず、しばらく週一ペースでの試合になるから、いくらか余裕は出来てくるだろうし、その中で、この準々決勝2試合で、とりあえず得点を決めて結果を出した控え組の選手たちを、リーグ戦でもうまく使っていければ、いい結果につながっていくかもしれないね。

20230910board 20230910pitch
引き上げ少し前のスコアボード。
20230910score

ところで、スタジアム前の屋台村がなくなっていた。去年限りで廃止になっていたらしい。近年は、以前に比べるとすっかりさびれていたから、仕方ないのかなと思いつつ、寂しい感じがした。カシマスタジアムは年に1度行くか行かないかの場所だけれど、行った時には、必ず寄っていたので。昨年行ったのが行き納めだったらしい。残念。
下は、去年まで屋台村があった場所。確か、Jリーグが始まった頃からのスタジアム名物だったはずだし、個人的には、記念碑のひとつくらい、建ててもいいんじゃないかと思う。
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ルヴァン杯準々決勝第1戦 名古屋対鹿島

2023.9.6(水) 19時半 豊田スタジアム
観客 8089人 主審 山本雄大 副審 聳城巧、穴井千雅

 名古屋グランパス 1(0−0)1 鹿島アントラーズ
           (1−1)

 得点 49分 鹿島・松村
    90+4分 名古屋・久保

フジテレビtwoの生中継で見ていた。

名古屋の先発は、直前の横浜FC戦からの変更は、左サイドが代表に呼ばれて不在の森下に代えて和泉、和泉が居た右サイドには野上。前3人のうち、ユンカーが抜けて中島。これはU-21のメンバーが必要な大会レギュレーションへの対応。

立上りに、双方に決定機ぽいのがあって、スコアが動く試合になるかと思ったが、前半は結局、双方無得点だった。鹿島の方がゴールに近い気配はあったし、前半だけで、藤井と中谷が警告を受ける展開は、名古屋としてはあまりよくはなかったけれど、押されているというほどの印象はなかった。ただ、ゴール前のターゲットが中島では、物足りないかな、という感じはした。
鹿島は鈴木が一人で試合を動かしているように見えた。

ハーフタイムに名古屋は、永井がユンカーに交代。鹿島もハーフタイムに舩橋が松村に交代していたが、49分に、その松村が鈴木からのパスを受けて鋭いシュートを撃ち、見事に決まって、鹿島に先制された。
ユンカーがこのゴールに至る経過の中で、相手ファールをアピールして、異議で警告を貰う(つまらない警告だと思うけど、ユンカーがああいう異議をやりがちなのは確か)。その後、稲垣もファールで警告を貰い、悪い雰囲気が続く。ただ、試合展開自体は、ユンカーが存在感を見せて、名古屋が次第に攻勢を強め、鹿島を押し込み始めた。
59分に中島が前田に交代。
この後、野上の右サイドからの仕掛けなどで、名古屋は度々相手ゴールに迫り、何度もCKを獲得したが、堅守に阻まれて得点出来ない。惜しいという感じにも、あまりならなかった。
一方で鹿島にカウンターからきわどいシュートを撃たれる場面が2度。押し込み続けてはいても、あまりいい流れではなく、このまま負けちゃうかな、という気がしていた。
79分に和泉に代えて久保。
85分に鹿島は鈴木が昌子に交代し、守り切る体勢に入ったように見えた。必然的に名古屋が攻め続ける形になったが、得点には至らず、ロスタイムに突入。そのロスタイムも終りが見えて来た頃合いに、ユンカーが中盤でボールを持って、左サイドの久保へ展開。久保がドリブルで持ち込み、ゴール前でシュートを撃つと、これが決まって同点。
そのまま試合終了で、第1戦は引分け。

準々決勝勝ち抜けという意味では、今年はビジターゴールもなくて、純粋に2試合合計で決まる仕様なので、単純に準々決勝の試合が半分終っただけだし、あくまでも引分けだから、特に有利になったわけでもないが、劇的な同点ゴールはチームの雰囲気にとっては大きな影響がありそう。
控えの選手が得点出来ないのが、ここまでの名古屋の問題だったわけだから、決めたのが久保というのもいい。これで久保が乗って来るようなら、リーグ戦にもいい影響が表れるかもしれない。

あれだけ攻め込んで、鹿島のディフェンスを疲労させ、反応が落ちていたことが、久保のゴールにつながったという感はある。彼はタイプ的に、そういう使い方に向いている選手なのかもしれない。先日の浦和戦でも、終了直前によく似た場面があり、その時は決め損なったのだけど、今回のゴールで取り返した感じがする。
全体的な試合内容としては、鹿島が鈴木が全てを仕切っている感じなのに比べて、名古屋の方が攻め手の多彩さもあって、特に後半は名古屋が圧倒的に押していたから、名古屋の方が上回っていたように思う。ただ、決定機の作り方は鹿島の方がスムーズだったし、同点にする前に、2点目を取られていても不思議ではなかったから、妥当な結果ではあったのかも。まあ、いずれにしても、この試合だけでは何も決まってない。
名古屋は第2戦は、U-21で誰を使って、前の構成をどうするか。あくまでも点を取れるかどうかがカギになってくるから、長谷川健太がその辺をどう考えてくるか。


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藤川、赤坂(9/3)

9/2に豊田で泊まり、翌日、帰る途中に岡崎と豊橋の間の東海道五十三次宿場町に寄ってきた。

最初に名鉄の藤川で下車。
20230903fujikawaeki駅前には道の駅があったし、駅前の案内板を見ると、観光施設も結構充実しているようだった。ただ、ここから西へ向かう名鉄の各駅停車の本数が少なくて、あまり時間を掛けてはいられないことが分かり、道の駅に少し立ち寄り、駅の周辺をぶらついただけで、早々に撤収してしまった。
20230903fujikawa20230903fujiannnaiこれは、そういうつもりで作られたわけではないんだろうけど、なんだかあやしい感じ。
20230903fujishuku
次は名電赤坂で降りた。
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ここは宿場町の景観を積極的に保存しようとしているようで、雰囲気のある街並みが見られた。
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赤坂宿の次は御油宿。距離が近いので歩いた。
御油は2016年に東側から行ったことがあり、その時に、そこから赤坂との間にある松並木の入り口までは来ていた。今回は逆側から松並木に入って行った。
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松並木を過ぎると御油宿。
御油は街並みなどはそれほど目立ったものは見当たらず、イチビキの工場の塀に、説明板があるのを見つけたくらいだった。
もっとも近くに松並木資料館というのがあり、そこへ行けば御油宿の丁寧な解説があったりするらしい。前回来た時、気になりつつも、時間がなくてパスしたのだけれど、今回も結局、時間の都合でパスしてしまった。
20230903goyu御油駅から名鉄に乗って、豊橋へ向かった。
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今回、藤川と赤坂へ行ったことで、愛知県内の五十三次は、一応全部行ったことになった。もっとも鳴海宿は、五十三次を意識していなくて、行っただけなので、改めてもう一度、行っておきたい気がする。行くのが面倒な場所でもないので、機会はあると思う。

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J1リーグ第26節 名古屋対横浜FC

2023.9.2(土) 18時 豊田スタジアム
観客 33235人 主審 木村博之 副審 五十嵐泰之、道山悟至

 名古屋グランパス 1(1−0)1 横浜FC
           (0−1)

 得点 22分 名古屋・稲垣
    86分 横浜・高井

現地観戦。

試合前、名古屋が勝てる要素は順位くらいしか見当たらない、と思っていた。マテウス離脱の混乱から、まだ建て直せてなくて、公式戦3連敗中だし、前の試合から中2日の過密日程。相手の横浜FCは前節首位マリノスに大勝してるし、前の試合から1週間休んでる。チーム自体も明らかに上り調子。

名古屋の先発は、セレッソ戦から右サイドを野上に代えて和泉。
立ち上がりから横浜FCが積極的に仕掛けてきた印象。ただ、しっかり組み立てて点を取りに来てるというよりは、とりあえず前に放り込んで、うまく繋がればラッキーみたいな感じの攻め方だったので、それほど脅威は感じなかった。
とはいえ名古屋も動きが悪く、チャンスらしいチャンスを作れないままだったが、25分頃、左サイドからの仕掛けがようやくつながり、ゴール前で稲垣が右へ開いて、和泉が中へ折り返し、DFに当たったこぼれ球を稲垣が押し込んで先制。
ただ、和泉が中へ送った先のオフサイドポジションにユンカーがいて、これを取られて一旦オフサイド判定になった。
VARが介入し、ユンカーはプレーする意思がなかったという判定で、一転してゴールが認められた模様。こういう形でVARに救われるって、あまり記憶にない。ツキがあるかな、と思った。
しかしそれで名古屋が勢いづいたということもなく。選手の疲労感が伝わってくるような試合ぶりで、横浜FCに先手を取られ続けた。特に森下が、日頃の運動量が多いだけに、生彩のなさが顕著だった。これは日立台でも既に感じていたこと。
逆に内田は、水曜に休んでいた分、他の選手の穴をよく埋めていたように思う。元々そういうタイプの選手だけど。

名古屋が1対0でリードしたまま後半。試合運びは前半のままだったと思うが、さすがに横浜FCも疲れてきたのか、やや勢いは失われていた気がする。
名古屋もこれといってチャンスはなく、22分に疲れの見えるユンカーを野上に交代。ただこれは、逃げ切りというよりは、この所、右からゴール前に入って得点に絡む野上への、攻撃力の期待だったんだろうな。
さらに32分に永井と和泉を前田と貴田に代えた。しかし逆に、この辺からバランスが狂い始め、名古屋はチャンスを作れない一方、横浜FCにゴール前でのチャンスが増えてきたように思う。前田も貴田も、前で走り回ってはいたけれど、効果的な動きが出来ていた印象はあまりない。
そして41分には左サイドから崩され、シュートを打たれる。ポストに当たってこぼれた球に、名古屋の選手の反応が遅れる中、38分に入ったばかりの高井が詰めて同点ゴールを決められる。
ここで名古屋は、森下を中島に代えて、攻勢を強めようとしたが、結果が出ないまま試合終了。

展開としては名古屋が勝ち点2を取り逃がしたという感があったが、全体的な内容としては妥当なドローだったと思う。
長谷川健太のインタビューを見ると、やはり後半は、2点目を取りに行く狙いがあり、選手交代はその意図だったようなのだけど、選手のコンディションを考えたら、それが適当だったのかどうか。貴田や前田(中島はちょっと時間が短過ぎたかな)が、もう少し可能性のある場面を作れていれば、印象も違ったんだろうけど。
負けはしなかったにしても、ほぼ試合前に考えていた通りの結果だったと思う。むしろ、横浜FCが運動量の多いチームでなくて、助かったのかもしれない。走り回って来る相手だったら、ボコボコにされていたかもしれない。
そして、次も短いインターバルで、ルヴァン杯の準々決勝がやってくる。どうなるんだろう。もっとも、今度は相手チームと試合間隔は同じだから、まだマシかもしれない。

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横浜FCサポのみなさん。
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ドアラさんも来場。
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セリーグ ヤクルト対阪神(9/1)

2023.9.1 (金) 18時 神宮球場
T 012000010 4
S 000000020 2
[敗]ロドリゲス、[勝]村上、[S]岩崎
[H]T:森下2(ロドリゲス、梅野)

今年初めて見る阪神戦。ようやくこれで、ヤクルトのセ・リーグ全チームとの対戦試合を見た。というか、今日はそのために行ったんだけど(^^;)。

ところが仕事帰りに向かったら、電車がトラブルで遅延続き。それでもいつもより10分くらい遅れた程度だったけど、試合の進行が速くて、着いたのは3回裏が始まる所だった。
その時点で、スコアはヤクルト0対3阪神。先発投手はヤクルトがロドリゲス、阪神は村上。
3回裏から見ていて、村上はさすがの好投だったが、ロドリゲスもそんなに悪いようには見えなかった。ストライクがなかなか入らず、球数は多かったが、見ていた4回から6回は無難に抑えた。
7回からはヤクルトは梅野が登板。いかにも梅野らしいピッチングで、8回に森下に被弾して、0対4。
阪神は、4点差になって少し安心したこともあったのかな。8回裏に投手を村上に代えて岩貞。しかし、ヒットと野手エラー、四球で1死満塁になり、丸山和のヒットで1点。桐敷がリリーフするが、いきなり押し出し四球でもう1点。しかし次の村上は三振。阪神は石井をリリーフに出し、サンタナが遊ゴロで、2点差まで詰まっただけで、この回終了。

順調な試合進行だったのが、8回に一気に遅延して、9時を回ってしまったので、9回裏があることが確定したこともあり、ここで撤収。9回裏に一波乱ありそうな気がしたし、そこでまた時間がかかりそうだったので。今日はあまり遅い帰りになりたくなかった。
しかし結果を見ると何も起きなかったらしい(^^;)。あっさり2対4で終わった模様。

結果的には梅野の被弾が痛かったかな。それ以前にチャンスで凡退しまくりの村上か。
まあ、本当は、先に3失点したロドリゲスが一番問題なんだろうけど、そこは見ていないので(^^;)。

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トラッキーさん来場。
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スコアボードに、こういう表示が出ていた。最近始まったものらしく、東京ドームでの巨人対阪神での事件がきっかけとのことだけど、詳細は知らない。
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