J1リーグ第29節 広島対名古屋
2023.9.30(土) 19時 エディオンスタジアム広島
観客 17728人 主審 上田益也 副審 浜本祐介、岩田浩義
サンフレッチェ広島 3(0−0)1 名古屋グランパス
(3−1)
得点 57分 名古屋・ユンカー
72分 広島・加藤
81分 広島・ドゥグラス ヴィエイラ
85分 広島・エゼキエウ
神宮球場へ行っていて、リアルタイムでは見れなかったので、帰宅してからDAZNで見た。
名古屋の先発は、GKとDFはいつも通りだったが、中盤は前節から大きく変えた。稲垣を1人ボランチに置いて、中盤左サイドが森下、右が野上。中盤前目の内側に和泉と森島。2トップがユンカーと前田なのは、前節と同じ。
前半の前半は五分っぽく見えていて、序盤にユンカーが左サイドから入れたクロスがポストを叩いたり、ユンカーのパスを受けた前田が、決定的ぽいシュートを打ったり(GKにセーブされた)という場面もあった。
広島は、このところ、リーグ戦の対戦相手として見て来た、横浜FC、福岡、札幌のどのチームよりも洗練された攻撃を仕掛けていたと思う。アイディアの感じられるビルドアップとか、正確に繋ぐ技術の高さとか。ただ、それに対しては案外、名古屋は対応できていた気がする。愚直にひたすら押し込んでくる相手よりも、むしろやりやすいのかな、という感じ。
しかし試合が進むにつれて、次第に広島に主導権を握られてしまうと、いつ得点されてもおかしくないような流れになってきた。ゴールにも2回ボールを打ち込まれた。どちらもオフサイドで救われたけれど。どうにか持ちこたえて、前半終了。
後半は前田に代えて永井、森島に代えて内田。これに伴い、中盤の構成も変わり、内田と稲垣の2ボランチで、前目に和泉という感じ。
この中盤の構成の方が、シンプルにカウンターを狙う名古屋にとっては、向いているんじゃないかな、という気がした。前半は中盤の前目がごちゃついていたように思えた。分厚く攻めることが出来ていたのならいいのだけど、単純に人の整理がついていなかったようにも見えたので。
そして、57分にユンカーが、永井からのパスを受けてDFと入れ替わるようにして抜け出し、ゴールへ向かって決めてしまう。今回もいかにもユンカーらしい見事なゴールだったけれど、こういう得点を狙うなら(もしくは、こういう形でしか得点が決められないなら)、やはり中盤の前目は、そんなに重くない方がいいように思える。
ともあれ、この得点で、勝てるかな、という気がしてきたのだけど、72分に、広島が途中投入してきたばかりの越道に、あっさり左サイドを破られてクロスを上げられ、中で加藤に合わされて失点。守備陣が、広島のスピード感に後れを取っていた感じ。こういうあっさりした失点が、しばらく前から、本当に目立つようになった。DFが疲れているんだろうな、という気がするのだけど。
この辺から後は、完全に広島ペース。
74分に野上とユンカーと、ターレスと中島に代えたが、それで何かがうまく回り始めたという感じは、ほとんどなかった。
逆に広島は、後半途中投入してきた前線の2人、エゼキエウとドウグラス ヴィエイラが、次第に効果を上げ始めた。
76分、エゼキエウからのパスを受けたヴィエイラが、ペナルティ内でDFの裏へ抜け出す決定的な形。これを河面が阻止に行ったが、ヴィエイラを倒してしまいPK。さすがのランゲラックも、このPKは止められず、2-1と逆転された。
そして81分にも、ゴール前を崩されて、もう1失点。
直後に和泉を山田に代えたが、これで流れが変わることもなく、そのまま試合終了。
現状での両チームの力の差をはっきりと感じる、順当な結果だったと思う。名古屋の出来の悪さは、前節の札幌戦で感じたことが、この試合でも当てはまる。交代選手で中島やターレスが入って来ても、可能性をあまり感じられないのは残念だったけれど、これも前節同様、既に来年をにらんでの若手起用なのかなと思えば、これはこれで仕方ないとも思う。
問題は次の試合が、リーグ戦のような割り切りが難しい(長谷川健太が、本当に割り切っているのかどうかは知らないけれどね)、ルヴァン杯準決勝だということ。10日ほど空くので、そこで立て直して臨む、という形だろうけど、うまくいくかどうか。今の福岡は、このところの戦績を見る限り、前々節で対戦して敗けたことは別にしても、どうやらそんなにたやすい相手ではなさそうだし。
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