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イースタンリーグ ヤクルト対DeNA(3/31)

2024.3.31 (日) 12時半 ヤクルト戸田球場
B 102402110 11
S 100000000 1
[敗]原樹理、[勝]ケイ
[H]B:蝦名(山下)

晴れてて暑い、初夏みたいな陽気だった。

先発投手はヤクルトが原樹理、DeNAはケイ(新外国人選手らしい)。
初回、原樹理は2安打で1点を失うが、その裏、ヤクルトは鈴木(新加入)、濱田の連打の後、橋本の犠飛で得点して追い付く。
原樹理は2回もいきなり連打で無死1-2塁のピンチを背負うが、ここは切り抜けた。しかし3回、1死後、四球と死球を続けた後、戸柱にタイムリーツーベースを打たれ失点。さらに知野に犠飛を上げられ、もう1点。4回には柴田のタイムリースリーベースなど、6安打1四球で4点を失い、この回で降板。4イニング7失点。投球内容を見ていても、あまり良さそうには見えなかった。去年絶不調で、上での登板が無かったけれど、もしや今年も?、という気がしてくるような感じ。
5回表は柴田が登板し、気合のピッチングで三者凡退。
6回表は山下。先頭打者に四球を出した後、蝦名にライトへホームランを打たれてしまい、2失点。
DeNAのケイは、初回は失点したものの、その後の回は速球と制球の良さで、うまくまとめていた。さらに内野陣の守備が安定していて、きわどい当りもきっちりアウトにして、ケイを援護した。特に印象が強かったのは、3回までセカンド、4回からショートに入った森敬斗。守備範囲は広いし、肩は強いし、いい守備を見せるなと思った。
そしてケイは、6回途中でヤクルト打線がふたまわりしたところで、4安打1失点で京山に交代。球数はそれほど多くなかったので、まだ余裕はあったはずだし、この後、上に行くのかもしれないな。
7回以降は、双方が1イニング刻みの継投になったが、内容は対照的。
7回は、ヤクルトの石原(新加入)は四球と2安打で1失点。DeNAの宮城は三者凡退。
8回は、ヤクルトの長谷川は3安打で1失点。DeNAの中川は三者凡退。
9回は、ヤクルトの宮川(新加入)は野手のエラーで走者は出したが、失点は無し。DeNAの渡辺は三者凡退。
1-11でヤクルトが敗戦。

DeNAのいいところばかりが目立った試合。ヤクルトは投手で良かったのは柴田と宮川くらいで、あとは総崩れ。打線はたったの4安打。守備も、エラーは1つしかなかったけれど、だいぶ危なっかしさが目立った。もっとも、新人の選手をかなり使っていたので、仕方ない面はあったのかもしれない。ただ、原樹理は、かなり心配ではある。

20240331board1
この後、試合開始直前に、ヤクルトの1番が山崎から鈴木に変更になった。何かあった?
20240331board2 20240331kyujo 20240331score 20240331endちなみに、土手下の桜は、まだほぼ咲いていなかった。
20240331sakura

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J1リーグ第5節 名古屋対横浜

2024.3.30(土) 16時 豊田スタジアム
観客 31844人 主審 清水勇人 副審 日比野真、塚田智宏

 名古屋グランパス 2(0−0)1 横浜F・マリノス
           (2−1)

 得点 54分 横浜・永戸
    77分 名古屋・森島
    90+2分 名古屋・山中(FK直接)

仕事だったので、夜になってから、DAZNの見逃し配信で見た。

名古屋の布陣は、開幕戦からの1ボランチでも、初勝利を挙げた前節・柏戦の2ボランチでもなく、むしろ3ボランチ的。3バックは三国、ハ、今季初登場の河面。右サイド久保、左サイド内田。ただ、両サイドは守備の時間帯は引いてきて、5バックのようでもあった。ボランチは米本、稲垣、森島。前2人は山岸と永井。
ただ、システムはかなり流動的で。上下動の多い左サイドの内田の立ち位置次第では4バックにも見えたりしていたし、守備の時と攻撃の時で、大きく切り替えていたようにも見えた。
いずれにしても、守備に厚みを持たせる意図ではあったようで、マリノスの強力な攻撃を封じるための策だったと思う。それはうまくはまって、マリノスの攻撃陣に自由にやらせていなかった印象。その分、攻撃が薄くなる懸念もあったはずだけど、永井と山岸のコンビネーションが絶妙で、序盤は次々にチャンスを作り出した。決めきれなかったが…。
それでも時間が進むにつれて、マリノスに押し込まれる時間が長くなってきた。持ちこたえてはいたけれど、コンタクトプレーでファールになり、試合が止まる回数も増えていった。もっとも、自由にやらせないのが長谷川健太の狙いだったとすれば、狙い通りの展開ではあったと思う。
とはいえ、そういうガチガチな試合の中で、山岸が24分に負傷してパトリックに交代、さらに39分にハチャンレが脳震盪で吉田に交代。
山岸が抜けた後も、永井がうまい抜け出しで、複数回、決定的な場面を迎えたが、決めることは出来ず。
ブツブツ入る中断、続出する負傷者、得点が決まらない決定機(これはマリノスも同じ)と、見ていてあまり爽快感のない内容だったと思う。

後半に入っても雰囲気は変わらない。
そして54分にゴール前でマリノスの猛攻を受けた末、とうとう決壊。永戸にゴールを決められた。
やっぱりこういうオチかと思いつつ、マリノス戦は案外、この流れから追い付いたりするイメージがあるけどな、とも思っていた。
60分に、内田と久保を、和泉と山中に交代。この交代で名古屋の攻撃が活性化した感じはあった。名古屋のペースに持ち込んだ、というほどではなく、一進一退だったけれど。
30分にさらに交代。米本と永井が椎橋と倍井に代った。
そしてこのタイミングで、マリノスも選手交代をしようとしたのだけれど、これがうまくいかなかった。結果的にマリノスが1人少ない状態になり、マリノスベンチが審判団に猛抗議して(DAZNで見ている限り)落ち着かない中、名古屋のバックラインから吉田が前線に放り込んだボールを、うまく抜け出した森島が前線で合わせて浮き球のシュート。これが決まって同点。かなりの高難度に見える、素晴らしいシュートだった。
その後は、さすがに名古屋に流れが来た。そして入ってからいい動きを見せていた倍井が、90分に右サイドからのボールを受けにゴール前に入っていき、ペナルティのすぐ手前で相手DFと交錯して倒されFKを獲得。そしてこれを山中が直接決める劇的な逆転ゴール。
かなり分が悪いと思っていた試合だったけれど、名古屋が戦略的にうまく試合を作り(これは長谷川健太の功績だと思う)、その中で選手たちが能力を発揮して、見事な勝利を収めた、と思う。
得点に関しては、森島と山中の見事さが目立ったけれど、他にも、米山や三国など、他の選手にも、いい場面がいろいろあった。永井には、前半の決定機で、ひとつくらい決めて欲しかったけれど、総じてみんなよくやっていたと思う。第3節までの混迷ぶりがウソのような感じ。

ただ、DAZNで見ていて、同点ゴールについては、 マリノスが抗議してごたごたしている中で、どさくさで決めたシュートみたいに感じられ、あまり後味が良くないゴールと感じてしまった。後でいろいろ解説されたのを見る限り、この件で名古屋には一切非は無いし、単純にマリノスの交代手続きが、運悪く、間の悪いタイミングになってしまった、というだけのことのようなのだけど、その時はそんなことは分からないからね…。元々、前半の時点で、今一つ面白みのない試合に見えてしまっていたこともあり、せっかくの素晴らしい同点ゴールも、どうにも、感銘の薄いものになってしまった。
そして逆転ゴールも、残念ながら、なにせ同点ゴールの時点で醒めてしまっていたもので、うまく決めたなとは思ったけれど、それほどの喜びはなく…。
もし現場で見ていたら、マリノスサイドのゴタゴタ自体、目に入っていなくて、同点ゴールも素直に喜べたような気がする。ゴタゴタに付け込んだゴールと気付いたにしても(そのこと自体は否定できないと思う)、単にマリノスが何かのアクシデントへの対応を失敗しただけと、割り切れたんじゃないかな。DAZNで聞こえてくるような細かい状況は、現場ではわかりゃしないので。
そういう意味で、残念な試合だった。もったいないことではあるけれど、一旦気にかかったことは引きずってしまう性分なので、残念ながら、どうしようもない。

まあ、この試合を見ている限り、チームがうまく回り始めている気配が感じられるので、この先も素直にゴールや勝利を喜べる試合はあるだろうから。それでいいことにしておく(しかない)。
山岸やハ チャンレの離脱の影響や、この試合ではベンチにも入っていなかったユンカーの状況など、気になることはいくつかあるにせよ。

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感想「ギリシャ・ミステリ傑作選 無益な殺人未遂への想像上の反響」

「ギリシャ・ミステリ傑作選 無益な殺人未遂への想像上の反響」 ディミトリス・ポサンジス編 竹書房文庫
昨年の7月に出た本。あとがきなどに特に言及がないので分からないけれど、4月に同じ竹書房文庫から出た「ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス」の姉妹編のように思える。タイミング的に、全く関係ないとは思えない。

全15編が収録された短篇集で、特定の方向性の作品を集めたものではなく、ギリシャのミステリ全体を俯瞰する内容。多様な方向性の作品があるが、どれもちゃんとした内容で、ミステリのアンソロジーとして、物足りなさを感じることもなく、普通に読めて、楽しめた。解説によると、ギリシャでミステリが盛んになったのは、それほど昔ではないようだけれど、小説の一部門として既にしっかり確立しているように思える。
国柄を感じるのは、「ノヴァ・ヘラス」の時もそうだったけれど、多くの作品に、政治の不安定さや経済危機が色濃く映り込んでいる部分。特に経済危機による貧困が絡んでいる作品が多い。閉じた世界を舞台にした作品はほぼなくて、基本的に現実の社会が背景になっているので、必然的にそうなるとも思える。SFとは違うので、ディストピア的とまではいかないにせよ、暗めの作品が多いのは、やはりその影響かもしれない。ミステリとしての方向性を問わず、社会派的な傾向を持つ作品も多い。
収録作の中では、そうした要素を持ちつつも、最後にきれいに落として来る「三人の騎士」が、一番好きかな。いかにもギリシャで書かれたミステリという感じがするところもいい。あとは、好みかどうかは別にして、ノワール的な作品群の衝撃度が強いように思った。ギリシャらしさの反映かな、と漠然と思っているけれど、本当にそうなのかどうかはわからない。

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WEリーグ第12節 大宮対相模原

2024.3.24(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 784人 主審 杉野杏紗 副審 柳彩乃、荒木裕里香

 大宮アルディージャVENTUS 1(1-0)0 ノジマステラ神奈川相模原
                  (0-0)

 得点 43分 大宮・井上

曇っていたが、試合中は雨は降らなそうだったので見に行った。ちなみに試合中は無事だったが、試合後しばらくして、ぱらぱら降り出した。
実は今季、大宮の試合を5試合見に行ってるが全敗。ただ、相模原は11節終えて未勝利で勝ち点2という、最下位一人旅なチームなので、さすがに今日は勝つかもね、と思っていた。
ちなみに相模原は、多分、初見のチームだった。

大宮は、前回見た8節のエルフェン戦に比べ、メンバーの入替が目立ったのだけど、おそらく水曜にベレーザ戦をやっていて、試合間隔が短いので、ターンオーバーしたものと思う。
出場している選手も、何となく身体が重そうに見えていた。
ただ、左サイドで船木が先発していたのは、今の大宮で、一番得点に絡みそうな気配があるのは船木と思っているから、いいんじゃないかなと思った。今まで見た試合では、全部途中出場だったので。

試合展開としては、大宮がそれなりに優勢で、ビルドアップして攻めるものの、相変わらずなかなかFWが決定機を迎えることが出来ず、むしろ3トップで前からどんどん詰めて来る相模原にゴール前に攻め込まれ、セットプレー絡みなどでゴール前で混戦に持ち込む回数は相模原の方が多い、というような感じ。大宮は中盤の組立てまではそう悪くないのだけど、そこからFWにうまくつながらない。
それでもそんな中で、船木が左サイドで相手ディフェンスをうまくかわしていく場面は何度か見えたし、ゴールの枠をかすめるようなクロスも1本あったと思う。
相模原も、主にセットプレーからゴール前までは持ち込むけれど、そこでうまく押し込むことが出来ない。未勝利なのはこういうことか、と思ったけれど、繰り返していれば、そのうち決まることもあるんじゃないかな、という気はした。
ちなみに前半のうちに、両チームに故障で交代する選手が出た。大宮はFWの平井で北川に交代。相模原は中盤の下山が川島へ。どこまで試合に影響があったのかは、よくわからない。
0-0のまま前半終了が見えてきて、このまま行きそうだなと思っていたが、43分に左サイドから船木が仕掛けて、中へ入れたボールからゴール前で混戦になり、最後は井上が蹴り込んで大宮が先制。大宮が相手ゴール前であそこまで押し込んだのは、これが最初だったんじゃなかったかな。
大宮が1-0とリードして折返し。

後半に入ると、大宮の勢いが上がったように見えた。元々ビルドアップはそれなりに出来ていたのだけど、後半はより安定感が増していた。相模原が疲れてきたのかもしれない。
しかし得点にはつながらない。井上、北川の2トップだけでなく、仲田が前目に入ってシュートを打ったり、鮫島がロングシュートを打ったりするけれど決まらない。
ただ1点先行していることもあってか、大宮はそれほど積極的に、前線にテコ入れすることはしてこなかった。連戦の影響で、そんな余裕もなかったのかも。
相模原は終盤にかけて、CKなどのセットプレーを続けて、ゴール前にボールは入れたものの、ことごとく大宮が跳ね返し、結局、大宮が1-0で逃げ切った。

大宮は、この試合は井上が得点を決めたとはいえ、点を取る形が相変わらず見えない所が、やはり問題として残ってるんだろう。もっとも、本来FWの柱のはずの井上が、調子を落としていたのが復調気配のようなので、それがひとつの解決にはなるのかもしれない。日程が厳しいのも確かなので、この日の試合に関しては、あまり多くを期待するのも酷だった、という気はする。
相模原は、今日のような積極的に攻める試合を続けていれば、そのうち結果はついて来るのでは、と思う。ただ、11節までずっとこういう試合をやってきたのに、全く結果が出ていないんだとしたら、よほどツキがないということになる。開き直ってやるしかないんじゃないかなあ。

20230324pitch 20240324score
大宮ゴール裏のみなさん。だいぶ人が少なくて寂しい感じ。今まで見た中では、一番少なかった気がする。天気がぱっとしない影響があったか。
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相模原ゴール裏のみなさん。こちらも人数が少ない感は否めなかった。
20230324sagamihara


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J3リーグ第6節 大宮対宮崎

2024.3.23(土) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 4445人 主審 中井敏博 副審 秋澤昌治、佐藤裕一

 大宮アルディージャ 3(3-0)1 テゲバジャーロ宮崎
            (0-1)

 得点 4分 大宮・茂木
    25分 大宮・杉本
    39分 大宮・杉本(PK)
    76分 宮崎・橋本

開幕戦以来の大宮の試合の現地観戦。実は現地観戦以外の試合は、ダイジェストもろくに見てないが、まあ、それはそれとして。
午前中から天気が微妙だったので、どうしようかと迷ってたが、開始前1時間くらいで雨の心配がなさそうな気配になってきたので、見に行った。

大宮が、開幕戦に比べると、結構メンバーが変っていて、ここまで4戦で3勝1分けと快調なのに、なんで?と思ったが、基本的には、水曜にも試合があったので、ターンオーバーということだったらしい。

対戦相手の宮崎は、数年前にJFLで一度見たことがあるが、全然違うチームだろうな、とは思った。ちなみにここまで未勝利だそうで、リーグ内では下位。

試合は、やはり立上りから大宮の方が優位に見えた。
4分に、後方からのフィードを、杉本がうまく流して、右サイドを駆け上がった茂木が受け、そのまま中へ持ち込み、角度のない位置からシュートを決めた。今年の大宮では、(杉本は別として)茂木が一つ抜けた存在だと思っていて、開幕戦でもその印象を強めたけれど、今日もまた、このゴールを含め、そういうプレーを見せてくれていた感じがする。
その後も大宮が攻勢。一対一の競り合いで勝てるし、後方からのフィードで一気にゴールに迫る戦術的な徹底も出来ている感じ。宮崎は、ビルドアップしようとしている印象だったけれど、なかなか相手ゴール前まで持ち込むことが出来ていなかった。
25分には右サイドから中野克がゴール前に入れたボールを、杉本が頭で合わせて、ポストに当てながらゴール。ここは大宮がうまく崩したと思う。
37分、宮崎のペナルティエリア内に入ったボールに、大宮の藤井が詰めて、相手GKと交錯して倒れる。これがPKになる。目の前で見てた印象としては、ボールに行ったのは両者同時で、むしろ藤井がGKにけつまずいたくらいの感じだったので、PKは厳しいんじゃと思ったけれど(後で試合の映像で見直しても、印象は変わらなかった)、判定が覆ることはなく、杉本が決めて3-0。試合の結果の面白みみたいなものは、この時点で消えた感じ。
前半は大宮が優位を保ったまま、3-0で折り返した。

後半、大宮は2人選手を入れ替えて、その効果もあってか、前半よりも厚みもある攻撃で相手ゴールに迫るようになった。後半半ばくらいからは、ほとんど相手陣内で試合を進め、決定的な場面も何度か作った。しかし追加点が決まらない。
逆に76分に、宮崎は左サイドでカウンターで攻め上がり、魚里がゴールライン際まで持ち込んで中へ送ると、橋本が合わせてゴールへ押し込んで1点を返す。
その後は宮崎も攻勢を強め、決定機も作ったが、決まらなかった。3-1で試合終了。

宮崎は、チームとしてのまとまりは決して悪くなかった。橋本は存在感のあるFWだったし、阿野や魚里のサイドからの仕掛けも悪くなかったと思う。ただ、大宮に比べると、やはりチーム力そのものは見劣りした。この試合が終った時点で、大宮は首位、宮崎は最下位で、やはりそういうことなんだろうと思う。チームの地力の差ということで。
ただ、宮崎はその差を埋めるために、戦術的に工夫するというところも、特に見えなかった気がする。普通に戦って負けたという感じ。まだシーズン序盤だし、結果を求めて小細工するよりも、まだチームを作っていく段階ということなのかもしれないな。
もっとも大宮も、後半、追加点が取れなかったことや、バックラインで、致命傷になってもおかしくないようなミスが再三見られたことを思えば、万全の試合運びとは言い難かった。相手に恵まれた感は結構あったと思う。3-1というのは、妥当なスコアだったんじゃないかな。
ちなみに杉本健勇は、いろいろ微妙な部分もあったけれど(^^;、2ゴール1アシストで大活躍。楽しそうにやってる感じがした。

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宮崎のゴール裏のみなさん。
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感想「反撥」

「反撥」 ジム・トンプスン 文遊社
一昨年の10月に刊行された邦訳で、去年の初めに買ったけど、なんとなく手が付かないまま、持ち越していた。やっと読んだ。
刑務所に15年服役していた男が、街の有力者から職を提供されたことによって、仮出所させてもらったが、これには裏があり、彼は次第に窮地に追い詰められていく、という話。
割とストレートなサスペンス小説という印象。刊行された時期は比較的後年だけれど、解説によれば、書かれた順番では犯罪小説としては2作目という早い時期だったそうなので、手堅くオーソドックスな線を狙って書かれたものなのかもしれない。
ただ、トンプスンらしさは随所に感じられる。主人公は必ずしも「悪人」ではないけれど、不安定な性格で、衝動的に暴走気味な行動をしてしまいがち。主人公を取り巻く不条理な状況や、信用できそうな人物がほとんど登場しないこと、次々に事件が起きるわけではないが、ひとつひとつの細かな出来事を積み重ねた、徐々に締め上げられていくような、息苦しさのある話の進め方などに、それを感じる。
とはいえ、トンプスンの作品の中では、意外なくらい素直で読みやすいと思った。あっさりし過ぎて、少し物足りないような気は、しないでもない。


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イースタンリーグ ヤクルト対オイシックス(3/17)

2024.3.17 (日) 12時半 ヤクルト戸田球場
A 000000000 0
S 00004004X 8
[勝]山野、[敗]下川

今年初めての野球観戦。
今季イースタンリーグに新規参入したオイシックス新潟アルビレックスの、公式戦第2戦。昨日の初戦は見てないが、9回裏にヤクルトが2-1でサヨナラ勝ちしたらしい。
ちなみに晴れてはいたが、強風が南から吹いていて、長打が出にくいコンディションだったから、オイシックスには有利に働くかも、と思っていた。

先発投手はヤクルトがロドリゲス、オイシックスは下川。
ロドリゲスは力強い球は投げるものの、いまいち安定感がなく、4回まで投げたが、毎回安打を打たれたし、球数も多かった。まあ、大きく崩れたわけではなく、失点もしなかったが。
下川は右のアンダースローで、制球よく低めをきっちり投げていて、ヤクルト打線をうまく抑え込んで、4回まで1安打2四球。ロドリゲスよりも良かったと思う。
5回表、ヤクルトはマウンドに山野を送り、オイシックスは初めての三者凡退。
その裏、ヤクルトは先頭の三ツ俣がヒットで出て、次の岩田がバント。キャッチャーが2塁へ送球したが、ショート(永澤)が取れなくて無死1-2塁(記録はショートのエラーだった模様)。この後、1死2-3塁になって、並木が遊ゴロ。しかしまたもやショートがエラーして1点入り、1死1-3塁。さらに四球で満塁。次の太田の時に、バッテリーエラーで1点追加。そして太田の2点タイムリーで、この回4点。
下川は6回も投げて無失点。結局、6回4失点ながら、自責点は0だった。7回は元DeNAの三上が登板。こちらもヒットは打たれたが、危なげはなく無失点。
一方、ヤクルトは6回から山本が登板し、ヒットは打たれたが8回まで無難に抑えた。
8回裏のオイシックスの投手は上村。先頭の橋本のゴロをいきなりショートがエラー(ちなみに守備位置が変わっていて、5回に2失策したシ永澤ではなく、園部)。さらに四球とヒットで無死満塁。1死となった後、並木が内野ゴロ。これをセカンドがエラーして、ヤクルトは1点追加。武岡の内野ゴロでもう1点。さらに川端の2点タイムリーでもう2点。8-0。でも、上村も自責点は0。
9回表は山本が続投したが、途中から柴田が出て最後を締めくくり、ヤクルトの勝利。

ヤクルトの大勝、とはいうものの、ヒットの数は両チーム同じ(7本)。ヤクルトの得点も、上記の通り、全てエラーが絡んでいて、オイシックスの投手の自責点は0(あくまでも記録の話で、実際は投手の責任がなかったわけではないが)。内容的には、ちょっと微妙な感じではある。
オイシックスは、新規参入チームらしい厳しさを味わったというところかな。ただ、ヒットは打ててるし、投手もそれなりに投げられてはいる。今日の試合に関しては、守備の問題が大きかったけれど、イースタンでは(ヤクルトも含め)こういう試合は時々あるから。毎度こうだったら辛いところだけど、その辺は、1試合見ただけでは判断できない。
ここから、どういうシーズンになっていくのかな。

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J1リーグ第4節 柏対名古屋

2024.3.16(土) 15時 三協フロンテア柏スタジアム
観客 12897人 主審 小屋幸栄 副審 渡辺康太、津野洋平

 柏レイソル 0(0−1)2 名古屋グランパス
        (0−1)

 得点 18分 名古屋・永井
    62分 名古屋・ハ チャンレ

3節連続の現地観戦。
柏は好調そうだし、名古屋は3連敗スタートだし、事前は、正直、勝ち目は薄いどころか、ほぼ負けでは、と思っていた。

名古屋のスタメンは、3バックは前節と同じ。ボランチはここまで試してきた1ボランチから、米本稲垣の2ボランチ。左サイド和泉、右サイド久保は前節と同じ。そして森島がMF登録ながら、試合が始まってみると、永井、山岸と3トップ気味な構えに見えた。
要は去年の形に戻したような陣形で、今季のここまでの迷走、無得点未勝利を受けて、後がなくなった長谷川健太が、新しい試みを一旦置いて、 去年の後半、あまりうまく行かなかったとはいえ、ある程度の実績はある形に戻したのかな、と思った。後ろを2ボランチで固めて、前は3人が、がんがんプレッシャーを掛けていく、というところかなと考えた。
前節から選手の顔触れが大きく変わらなかったことや、布陣の熟成度を考えると、案外、期待が持てるような気もした。

いつもの柏戦のように、相手に持たれがちな展開で試合は始まったけれど、思いの外、柏に迫力がなかった気がする。2ボランチの効果もあって、自ゴール前でパスを繋がれる時間は案外短かかったし、マテウス サヴィオに度々おびやかされはしたけれど、振り回され放しという感じにはならなかった。
そして18分に相手ゴール右手前でファウルでFKを得て、森島がゴール前へ放り込む。クリアでこぼれたボールを永井が押し込んで、名古屋が先制。今年4試合目にして、名古屋は初ゴール。もっとも、改めてリプレイで見てみたら、永井が抜け目なかったというのはあるにしても、柏DFのミスで貰った得点という感じは強かったな。ツイていたと思う。
その後、柏の高嶺が負傷退場したり、和泉が裏へ抜け出して決定的な場面を作りながら、DFに倒され、PK?とおもいきや、オフサイド、という場面があったり。ただ、名古屋が優位に試合を進め始めた、という雰囲気にはなっていた。
しかし35分に、マテウス サヴィオが自陣から猛然とドリブルで仕掛け、それを起点にして、柏の関根が決定的なシュートを打った。ポストにはじかれて決まらなかったが、ここから柏の攻勢。マテウス サヴィオのきわどいFK直接(ランゲラックのファインセーブ)、セットプレーからの犬飼の、ポストを叩くきわどいシュートと続き、名古屋は何とか持ちこたえている状態。ただ、ツキはあるのかな、という気がした。そして前半は1-0で折返し。

後半は久保が野上に交代。野上は3バックの右に入って、内田がひとつ前に上がったように見えた。
開始早々マテウス サヴィオのロングパスから、柏が決定的な形になりかけるがしのぐ。この試合、マテウス サヴィオのスーパーなプレーを随分見た気がする。
55分過ぎ、和泉が足の不調で外れる。58分に代りに山中が入り、このタイミングで、山中は左SBに入って、4バックに切り替えたようにも見えた。そしてこの山中が、好調な気配で、左サイドから攻撃によく絡んだ。
62分、山中の左CKからゴール前のこぼれ球を、ハ チャンレが押し込んで2-0。これは文句なしのゴール。
2点リードしたことで、名古屋はかなり余裕を持った試合運びになった。76分に、足がつった永井に代ってユンカー、90+3分には米本と内田が椎橋と中山に交代。特に大きな場面もないまま、試合終了。
名古屋は今季4戦目で初勝ち点、初勝利を挙げた。

ツキもあったにせよ、システム変更の割切りが、この結果につながったという感じ。泥沼になりかけていたチームを、とりあえず上向かせるには、いい決断だったと思う。ただ、このシステムは昨年、マテウスが居なくなった後、限界を感じさせたシステムでもある。この先、このシステムで続けたとして、大きな成果(今季の目標はタイトルらしい)に繋がるのかどうかは、かなり疑問がある。一方で、うまくいっていないとはいえ、シーズン当初からやろうとしていた(おそらくキャンプでも仕込んでいた)、1ボランチを基本にしたシステムを、あっさり放棄してしまうのか?、とも思う。この先は、どういう決断になるのか。2週間のインターバルがあるので、考える時間はあるはずだし、修正を掛けてくることも考えられる。月末のマリノス戦で、どういう形で臨んでくるのか、興味をそそられる。
ちなみに、森島が移籍加入後に見た中で、一番溌溂とプレーしていたように見えた。開き直って、割と自由にプレー出来ていたのかな、という印象。山岸は、タイプ的には永井に似ているのかな、という気がした。ユンカーが完全復帰するなら、永井と山岸でのジョブシェアが有りうるのか?
あとは、あまり話題になっていない気がするが、和泉の離脱は、尾を引くようなものではないのかどうかが、気になっている。その一方で、代って入った山中が、左サイドからの攻撃でいい場面を何度も作った。彼がいい所を見せられたのは、好材料じゃないかと思う。

20240316board 20240316pitch 20240316score1 20240316score2
名古屋ゴール裏のみなさん。
20240316nagoya

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J1リーグ第3節 新潟対名古屋

2024.3.9(土) 14時 デンカビッグスワンスタジアム
観客 22942人 主審 池内明彦 副審 西尾英朗、塩津祐介

 アルビレックス新潟 1(0−0)0 名古屋グランパス
            (1−0)

 得点 88分 新潟・長谷川

現地観戦。
朝方、下越地方に暴風雪警報が出ているようだったので、警戒しながら行った。しかし、時折強い風や雪が舞ったりはしたが、幸い、それほどひどい天候にはならなかった。試合中も雪が降って来る時間帯があったけれど、屋根有り席だったので、観戦には影響はなかった。

名古屋の先発は、またまた前節から大幅に変更。
3バックは野上が内田。ボランチは出場停止の米本に代えて椎橋。左サイドは山中が和泉。前目の中盤は、森島と左サイドに出た和泉に代わり、稲垣と倍井。右サイドは中山から久保。2トップの片方はユンカー(故障とのこと)から山岸。
前節と同じ所を探す方が難しいスタメン。こんなことで、うまくいく方が不思議に思える。

案の定、連携のしっかりした新潟にペースを握られて、ボールを支配される展開になったが、新潟はゴールへ向かう迫力がいまひとつ乏しい印象。積極的にゴール前に入ってくる選手がいない感じで、怖さはそれほどなかった。
初登場の椎橋が、手堅く中盤の底を支えていたのも効いていたのかも。
一方で名古屋の攻撃は相変わらず。抜擢と言ってもよさそうなスタメン起用の倍井は、積極的に動いていたし、チャンスを作りかける場面もあって、少し見直したくらいだったのだけど、チームがうまく機能していない状態では、決定的な働きをするのは難しかった。山岸も同様。
それでも前半の終盤には、次第に名古屋のペースが上がってきたか、攻め込む場面も出てきて、勝機はあるかな、と思っていた。

後半に入ると、疲れもあってか、新潟の連携に乱れが目立ち始め、名古屋が悪くない流れになってきたようには思えた。
58分に倍井が森島に交代。前半の終盤には動きは落ちていたし、持ち時間が切れたかな、という感じ。
65分に新潟は前線の選手を代えて、ペースを上げてきたが、ここはしのいだ。

そして70分に和泉が左サイドから切れ込んでシュート。GKに止められたが、これがこの試合最初の名古屋の惜しいシュートだった気が…。
78分に久保が中山、永井が酒井に交代。この交代で、なんとなく勢いが出てきたような気がした。そして82分には、中山が裏へ抜け出して、GKと一対一のシュートになるが、止められる。
78分には新潟も前の選手を入れ替えていた。ここで入った長谷川が、終盤の新潟の、名古屋のゴール前での厚みのある攻勢から、88分に思い切りのいいシュートを撃つと、DFに当たってコースが変わり、ゴールの中へ。
そのまま試合終了。

新潟は、パスはつながるけれどシュートが打てない(打たない)感があって、あまり怖さがない感じだったのだけど、最後の最後にやられたという感じ。DFに当たったのは若干アンラッキーな気もするけど、そもそも決まるゴールって、3割くらい(大雑把な体感)はそういうシュートだからね。やっぱりシュートは打ってなんぼということで。
名古屋はそもそも前にボールがうまく入って行かないので、シュートが打てるような局面自体、なかなか作れない。そう考えると、やはりこれは内容的も新潟の順当勝ちだったのかもしれない。
それにしても、こんなに毎回選手の構成を変えていたら、戦術の熟成なんて、望むべくもないと思うんだが、どういうことを考えているんだろう>長谷川健太。
先週、準備不測のままシーズンに入ってしまって、実は今も準備中ということなのか?、と薄々思ったのだけど、やっぱりそうなのかな。そんなことで、今シーズン大丈夫なのか?

20240309board 20240309pitch 20240309score1 20240309score2名古屋ゴール裏のみなさん。
20240309nagoya

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春季教育リーグ ヤクルト対オイシックス(3/6)

イースタンリーグ加盟チームとなって初めて、ヤクルト戸田球場で(オイシックス)新潟アルビレックスが試合をするようなので、見に行こうと思ったが…。
雨のため中止。

20240306chusi 20240306kyujo
前夜から昼前にかけて、けっこうな雨が降っていたから仕方ない。プレイボール予定の12時半には、雨自体はほとんど上がりかけていたけど、グランド状態は相当悪かっただろうし。
今年の野球初観戦は、とりあえず先送り。

そういえば、球場のスコアボード下の広告が増えていた。
今年1月に行った時がこれ。
20240121kanban
今日はこれ。2社増えた模様。
20240306kanban

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WEリーグ第8節 大宮対ちふれASエルフェン

2024.3.3(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 2994人 主審 荒川里実 副審 朝倉みな子、荒木裕里香

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-2)2 ちふれASエルフェン埼玉
                  (0-0)

 得点 62分 埼玉・石淵
    70分 埼玉・佐久間

WEリーグの中断明け初戦。
スコアボードの「大型映像装置」が改修中なので、見た目は地味な雰囲気にならざるを得なかったけれど、エルフェンのサポが結構多く来場していたこともあり、それなりに賑やかになっていた気がする。「埼玉ダービー」というのが効いているのかどうかは分からないが、県内で近い距離にあるチームなのは確かだし、なぜか蕨が昨年末にエルフェンのサポート自治体に加わっていて、この試合は蕨から応援バスも来ていた。そういう影響もあったんだろう。

大宮の試合は中断直前に立て続けに3試合見ていたので、ある程度選手になじみがあったから、少し選手を入れ替えて来たのに気付いた。特に目についたのは、CBの乗松を外して久保が入ったところと、FWに北川と平井(新加入)が入ったところ。中断前、得点が取れなくて(というよりは、攻撃の形が作れなくて)苦しんでいたし、そういう意味でのFWの交代かなと思った。DFの方はよくわからない。
とはいえ、久保はとても良かった。守備だけでなく、バックラインからの攻撃の組立ての起点も的確にこなしていた。その1列前では、林と阪口が2ボランチで、特に阪口の所にうまくボールが収まって、そこからいい球出しが出来ていた。右サイドの杉澤と有吉、左サイドの鮫島と仲田のコンビネーションも悪くなくて、チームがだいぶいい感じに仕上がってきている印象だった。
一方のエルフェンは、中断前に熊谷での皇后杯の大宮戦を見ていて、手堅く守って、少ないチャンスを物にして勝ったのが印象に残っていた。
この試合も、大宮は熊谷の時よりもずっと、攻撃が機能している感じではあったけれど、5バック気味のエルフェンの守備は手堅く、突破を容易に許さなかった。シュートは打たれるものの、遠目の距離からのものが主体で、決定的な形にはなかなかならなかった。

ただ、エルフェンは攻撃に関しては、吉田と祐村が積極的に仕掛けていたけれど、やはり前の人数が薄い分、あまり勢いはなかった。それでも終盤、吉田のドリブルから立て続けにセットプレーなどのチャンスが生まれて、惜しい場面もあったけれど決まらず。
前半はスコアレスで折返し。大宮が優勢ながら、エルフェンもゲームプラン通りに試合が出来ているのかな、という感じで、面白く見れていた。

後半の立上りは、前半の終盤のエルフェンの勢いが残っていたように思う。大宮のゴール前に攻め込む場面が多く、吉田が惜しいシュートを版ったりしていた。
そして17分、左CKを瀬戸口が蹴ると、クリアを祐村がゴール前へ入れ直し、それを唐橋が押し込んで、エルフェンが先制。エルフェンが堅守からセットプレーで先行という、年末の皇后杯を思わせる展開。
大宮はこの後、前線の選手を3人入れ替えて反撃に出たが、これでバランスが狂ったところもあったかもしれない。
25分にエルフェンがカウンター気味に仕掛けて、左からゴール前へ入ったクロスに吉田が飛込み、こぼれて逆サイドへ流れたのを、右のウィングバックの佐久間が走り込んでシュートして2点目。
そのままエルフェンが勝ち切った。

エルフェンがゲームプランを完遂した試合だったと思う。戦術が明確な上に、それをしっかり実現できているチームと思ったし、感心した。ただ、大宮戦2試合でしか見ていないので、他のチームとの対戦でもこういうふうにやれるのかどうか、興味があるし、見てみたい気がする。
大宮も全体的に悪くはなかったと思うのだけれど、最後のゴールを決めきる所がうまくいかなかった。FWが積極的に攻め込んではいたけれど、少し素直過ぎたのかなという気がする。後半途中から入った船木は、変化を付けられるFWと以前から思っているので、もっと使ってみたら、と思うのだけど、どうなんだろうな。

20210303pitch 20240303score
大宮ゴール裏のみなさん。
20240303ohmiya
エルフェンゴール裏のみなさん。
20240303elfen

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J1リーグ第2節 名古屋対町田

2024.3.2(土) 14時 豊田スタジアム
観客 30415人 主審 今村義朗 副審 熊谷幸剛、眞鍋久大

 名古屋グランパス 0(0−1)1 町田ゼルビア
           (0−0)

 得点 21分 町田・藤尾

今季の名古屋の試合の、現地での初観戦。
名古屋は先週の鹿島戦から、かなりスタメンが変わっていた。
3バックの1人は井上からハチャンレ。1ボランチは稲垣から米本。右サイドは久保から中山。2トップの片方はパトリックから永井。だいぶ選手を入れ替えてきたのは、前節うまくいかなかったことの修正なのか、単にまだいろんな選手を試している段階ということなのか。

しかし立ち上がりから、名古屋はうまく試合を組み立てることが出来なかった。
3バックは、前節のようなばたつきはおさまったようには思えたけれど、サイドから簡単にクロスを入れられてしまうので、跳ね返すのが精一杯で、安心して見ていられるという感じではなかった。
全体として、選手の連携が機能しているようには見えなかった。まともにパスが繋がらないし、スペースに出たボールに呼応する動きもあまり感じられない。
個人が単独でドリブルで仕掛けるくらいしか見所がなく、それもあっさり潰されたり、中途半端な所で尻すぼみになったり。
まだ前節の方がマシだったかも、と思うくらいの内容だったと思う。町田が地道にあれこれ仕掛けてきていた影響もあったのかもしれないが、それで何も出来なくなってしまうというのは、ひ弱過ぎるんじゃないかな。
そして前半半ばにセットプレーの流れから、スローインのクリアボールをゴール前に蹴り込まれ、合わされて失点。
その後もペースは上がらず、淡々と前半終了。

後半、何か手を打ってくるかと思ったが、選手の入れ替えがあるでもなく、前半がそのまま続いた感じ。それでも9分にはFKから山中が、GKが弾くような強いミドルシュートを枠に飛ばして、少し可能性を感じさせたが、多分これが、この試合唯一の名古屋の枠内シュート(と思ったけど、スタッツを見ると、もう1本あったみたい)。
18分に前節、いい動きを見せたということになってる倍井が山中に代って入り(同じタイミングで中山も久保に交代)、精力的に動いてはいたけれど、周囲との連携が十分取れない中で、独力で事態を打開するような働きは出来なかった。1本、比較的惜しいシュートを撃ったのが目立ったくらい。
42分には、米本がトラップミスでボールを奪われ、決定的なピンチになりかけて、相手を倒して退場。
何もかもうまくいかないまま試合終了。

前節に比べて良くなったようには見えなかった。それでも、3バックは安定したようには見えたけれど、前節の相手が鹿島で、今節が昇格チームの町田ということを考えると、どうなのかな、と思うし。それ以外に関しては、おおむね前節よりも悪かった印象。さらに、ここで鹿島と町田ということを考えたら、かなり深刻に思えてくる。もちろん、相手チームのリーグ内での期待値の違いだけでは分からないし、町田は「チャレンジャー」の立ち位置だから、自分たちのスタイルで臨むというよりは、どれだけ食らいつくかという試合の進め方になるし、そうやって食らいつかれた結果が表れたのがこれ、戦い方の違いが結果に出た、というふうにも考えられるけれどね。
とはいえ、昇格チームに主導権を握られて、いいとこなしの試合をしてしまったということは、不安感しかもたらさない。まともに準備しないまま、シーズンに突入してしまったのでは、という疑念も兆したし。
シーズンが始まったばかりとはいえ、この先、うまく立て直して(それとも、チームを作って?)いけるんだろうか。

20240302board 20240302pitch 20240302score
町田ゴール裏のみなさん。
20240302matida

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