J1リーグ第6節 札幌対名古屋
2024.4.3(水) 19時半 札幌ドーム
観客 9564人 主審 飯田淳平 副審 淺田武士、眞鍋久大
北海道コンサドーレ札幌 1(1−0)2 名古屋グランパス
(0−2)
得点 30分 札幌・馬場
55分 名古屋・森島(PK)
90分 名古屋・永井
DAZNでリアルタイムで見ていた。
名古屋は土曜のマリノス戦から先発を6人代えて臨んだ。中3日の試合なので、ターンオーバーという面はあったのだろうけど、守備の要のハチャンレが脳震盪、FWの軸の山岸が足の負傷で出れなかったことを考えれば、そこまで単純な話でもなかったように思える。この2人を欠いた前提で、新たな布陣を組み直す時間的な余裕が十分にあったとは考え難く、とにもかくにも結果が出た、マリノス戦終了時点の布陣を、そのまま流用した緊急対応だったのでは、と考えるのも、それほど的外れではない気がする。
ただ、この布陣はうまくいかず、次第に札幌の攻撃的なサッカーに押し込まれてしまった感じで、マリノス戦と似たような展開になっていった。札幌は、マリノスほど完成されたチームではないので、攻撃の組立てにはミスが多く、危険を感じる場面はそれほど多くなかったにしても、札幌が優勢な試合展開だったのは間違いない。決定機を作られつつも、しのいでいたが、28分頃から札幌の分厚い攻めに遭って、シュートを打たれ、ハンドっぽいクリアがポストに当たってCKになる(ハンドには判定されなかったので、PKにはならなかった)。このCKの流れから、結局、馬場にゴールを決められ、先行される。
この直後、名古屋は早々とパトリックを永井に交代。パトリックが効いていなかったことは歴然としていたにしても、この見切りの早さは、やはり、このスタメンはとりあえずのメンツという感覚があったのかな、と思う。
で、永井は投入直後からピッチを走り回って、札幌のディフェンスにプレッシャーを掛け続けた。前半31分からの登場だったので、体力的な心配は少なかったと思われ、その辺も計算のうちだったのかも。
とはいえ、前半は0-1で折返し。
後半、札幌の攻勢で始まったが、9分に引き気味でボールを持った永井が、前へボールを送り、和泉が裏へ抜け出して受けた。そのままゴールへ向かい、ペナルティに入ったところで、前へ回り込もうとした札幌の菅が接触して倒され、PKを獲得。
これを森島が蹴ったが、相手GK菅野に跳ね返される。しかし跳ね返ったボールは森島の前へこぼれ、押し込んで決めた。相手DFのミスなど、ツキのあった同点ゴールだった。
こうなると名古屋が勢いを増して、と思う所だけれど、必ずしもそうでもなかった。19分に山中と倍井が久保と酒井に交代するが、好機はなかなか作れない。札幌の攻撃に、それほど鋭さがあったわけでもないけれど、名古屋が優位に試合を進めているという感じにはならなかった。36分には、椎橋と和泉が米本と内田に交代。それでも名古屋が明らかに優位という気配にはならないまま、ロスタイムが見えて来た。
しかしここで、相手GK菅野のゴールキックから札幌が攻め込んで来たのを、河面が跳ね返して前線へボールを放り込む。これを永井が見事に抜け出して収め、前へ出て来たGKの頭上を破るシュートでゴール。名古屋が2試合続けて、土壇場での逆転勝ち。
永井のゴールはなにげに前節の森島のゴールを思わせたし、もうひとつの得点はマリノス戦では直接FKだったのが、今回はPKだし、2試合続けて似たような試合だったな、という印象。ただ、今回は得点に関して、特にいざこざはなかったから、心安らかに名古屋の勝利を見ることが出来た。リアルタイムで見ていたので、臨場感もあったし。
ただ、内容的には札幌の方が良かった試合だったと思う。名古屋はツキで勝ってる、という感じはないでもない。また、ほとんどのチャンスは、永井が一人で走り回って作っていた、永井が居なければ、何も出来なかったのでは、という気もする。そういう意味で、いい試合ではなかったと思うけれど、連戦でメンバーが十分に揃わないという状況もあってのことなので、この試合は、まあ、勝てたことで満足しておけばいいのかな、とは思う。
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