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J1リーグ第21節 C大阪対名古屋

2024.6.30(日) 18時 ヨドコウ桜スタジアム
観客 16400人 主審 山本雄大 副審 西橋勲、船橋昭次

 セレッソ大阪 2(1−0)1 名古屋グランパス
         (1−1)

 得点 26分 大阪・レオ セアラ
    65分 大阪・ルーカス フェルナンデス
    76分 名古屋・久保

DAZNで見ていた。

名古屋の先発は、3バックが左から三國、ハチャンレ、野上。2ボランチは稲垣と椎橋。右サイド久保、左サイド中山。前3人が森島、永井、山岸。
前節の試合後の長谷川健太のインタビューからは、後半戦は森島をボランチで使う、みたいなニュアンスを感じていたのだけど、単純に受け取り過ぎていたようで、この試合の構成は前々節に戻したような感じ。
3バックの右は、前節に失敗した吉田を外して野上。ボランチに椎橋を戻し、森島は前。中山を右サイドから左サイドへ移し(前節左サイドの内田は、退場で出場停止なので)、右サイドに久保。
大雑把に言えば、やはり前々節までの形に戻したか、という感じ。内田が居ないので、あまりややこしいことはしない、というのもあったのかもしれない。ただ、両サイドの人選は、少し考えてきたのかな、という感じはした。

試合の序盤は五分に攻め合って、名古屋も悪くなかったと思う。双方が代わるがわる、決定機を作りつつ決めきれない、どちらかというと試合の終盤のような、オープンな展開に見えた。
しかし26分、名古屋が相手陣内に入って攻める中、セレッソのディフェンスが、自陣からロングボールで蹴り出した。これに対して、ハチャンレが目測を誤って落下点に入り損ね、レオセアラに拾われて持ち込まれる。ハチャンレも追いすがって、ゴール前でディフェンスに入ったが、レオセアラが一枚上手で、ハチャンレとランゲラックが構える間を通してシュートを決め、セレッソが先制。
長谷川健太は試合後のインタビューでミスからの失点と言っているのだけど、レオセアラがボールを拾って、そのまま突っ込んできたわけでもなく、ディフェンスと駆け引きした上でシュートを決めている。レオセアラが一枚うわてだった、くらいで考えておいた方がいいんじゃないんだろうか。落下点に入れなかったと言っても、強風も吹いていたようだし、ミスというより事故レベルなのでは、と思った。なんでもかんでもミスを理由にするのには、ちょっと違和感がある。
とはいえ、この失点で名古屋は明らかに気落ちして、セレッソに試合のペースを握られてしまった。五分でやれていた印象だったが、失点後はすっかり受け身になってしまったように思う。そのまま、前半は0-1で終了。
後半の選手交代はなく、ただ、3バックは三國が右で野上が左に入った。三國の攻め上がりに期待してのことだったのかな。とはいえ、そこの部分で大きな戦況の変化は感じなかったが、チーム全体の前半の気落ちした状態が、いくらかリセットされたような雰囲気はあり、攻め込むことも出来ていた。59分には椎橋が惜しい枠内シュートを放ったりもした。
そのすぐ後の60分に、三國を吉田、山岸をパトリック、永井を榊原に代える選手交代。パトリックの前線での存在感に、期待を感じたが。
65分、三國に代って右サイドのDFに入っていた吉田が、カピシャーバに競り負けてボールを奪われ、中へクロスを入れられると、飛び込んで来たルーカス フェルナンデスに合わされて失点。
2試合続けて、自分のミス(これはミスと言っていいと思う)が失点の起点となってしまった吉田には動揺が感じられ、68分に速攻で倍井に交代。
ただ、0-2になったことで、名古屋はある程度、開き直れたのでは、という気もする。吉田に代って入った倍井は攻撃の選手でもあり、陣形も変わって、ここからはとにかく攻める試合運びになった。76分にそれがついに実を結ぶ。倍井のCKのこぼれ球を、ペナルティぎりぎりのあたりから久保がシュートすると、セレッソの選手に当たってコースが変わった影響もあり、ゴールに決まった。
さらに勢いに乗って、名古屋は攻め続け、惜しい場面も作ったが、押し込むことは出来ず、2-1で終了。

最初の失点は、原因をどう考えるにしろ、レオ セアラが最終的に決めきれるFWだったという点が大きいと思うので、そういう選手が居るかどうかが、試合のポイントだったかなと思っている。正直、レオ セアラと同じ状況になったとしても、永井や山岸が決め切れたとは、あまり思えないので…。
でもまあ、そういう選手が、現時点で使える選手の中に居ないんだから、それを言っても仕方ない。
ただ、点が取れないことが問題、というのは、割と共通認識だと思うのだけど、その割に、長谷川健太はそこに、あまり有効な手立てを打って来てない印象がある。なんとなく漠然と、森島や若手に期待して起用するけれど、効果が上がらない感じ。個人の能力に期待してるだけで、チームとして攻撃力を向上させようという意識が、あまり感じられない気がするのだけど。
久保のゴールにしても、2点負けていて、開き直ったから出来た攻勢と思える。試合が動く前、失点を気にしている局面で、久保がああいう場面を作れたかどうか。
そういう意味で、長谷川健太の限界が見え始めて来たんじゃないだろうか、という気はしている。まあ、困ったら内田、というやり方をしてきた監督だから、この試合は出場停止で内田を欠いていたというのも、大きかったのかもしれない。次節は内田は帰って来るだろうし。もっとも、今度は三國が出場停止なのだけど。
次節の相手は首位・町田だし、かなり厳しい試合になりそう。名古屋は案外、そういう時になんとかなってしまうことも、あったりはするけれど、今回はどうだろうな。

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J3リーグ第19節 大宮対いわて

2024.6.29(土) 19時 NACK5スタジアム大宮
観客 6312人 主審 椎野大地 副審 関谷宣貴、大田智

 大宮アルディージャ 2(0-0)0 いわてグルージャ盛岡
            (2-0)

 得点 85分 大宮・杉本
    89分 大宮・藤井

J3の大宮を見に行ったのは、5月の初め以来なので、結構久しぶり。
いわてグルージャ盛岡を見るのは、多分、初めて。なんとなくどこかで見たことがあるような気がしていたけど、改めていろいろ考えると、見ているはずはないな、という結論。
ちなみにこの試合の時点で、大宮は独走の首位だけど、グルージャは逆に最下位だったようで、虐殺かもな、と思っていた。

しかし始まってみると、そういう試合にはならなかった。どちらのチームがトリガーだったのかは分からないけれど、双方がテンション高く走り回る展開になって、グルージャは走り負けなかったから、力の差が見えにくくなった感じ。ボールの収め方、競り合いの強さなどで、大宮がやや上回っている感じはしたし、ゴールの可能性を感じさせるシュートを打てていたのも大宮の方だったけれど、グルージャもゴールに迫る攻撃は再三見せていた。
グルージャの2トップの片方に入っていた豊田晃大は、元名古屋(レンタル中)だから馴染みがあったので、気にして見ていたけれど、よく走るし、プレースもいいボールを蹴るし、きっちりプレスに行って、大宮の起点を潰していた。このペースで90分は持たないだろうな、とは思ったし、実際、次第に動きは落ちた感じで、65分で交代したけれど、とてもよかったと思う。
あとは、長年、町田でお馴染みだった元名古屋の深津がCBに入っていて、今はここに居るのか、と思った。ベテランらしい落ち着きがあるプレーだったなと思う。
そういうこともあって、大宮の方にはあんまり気が回らなかったけど(^^;、しばらく見ない間に、アルトゥール・シルバがすっかりチームの核になっていた感じ。杉本健勇は、ハイペースな試合展開には、ちょっと合ってないようにも思えた。
前半は0-0で終了。30分頃に大宮の泉がポスト直撃のシュートを打ったのが、一番きわどい場面だった。
後半はさすがにペースダウンした感じがあり、こうなると大宮の方が有利になってきそう、と思っていた。4分に大宮の中野克がハーフウェイ付近からドリブルで持ち込んで、シュートまで持って行き、自分が見てた位置からは入ったように見えて、周囲の大宮サポも歓声を上げたけれど、枠外だった(^^;。でもまあ、後半はこんな感じで行くのかなと思った。
しかしその後も、大宮はシュートを打ちまくったが、決まらない。逆にグルージャも結構シュートが打てるようになってきた。ただこちらも、枠は捉えるものの、GKをうまく外せるようなシュートには、なかなかならなかった。
そして85分に、浦上がゴール前に放り込んだクロスを、杉本健勇が決めて大宮が先制。やはり、こういう所で決めるのが健勇だな、と思った。89分には、藤井がドリブルから決めて、大宮が追加点。2-0で試合終了。

グルージャはよく粘ったと思うけれど、やはり得点出来ないと(得点の可能性を感じさせる場面を作れるようでないと)、逃げ切るのは難しいかなあ、という感じ。ただ、独走中の首位相手に、圧倒的な力の差を感じる、というような試合内容でもなかったし、最下位とはいえ、浮上の見込みは十分あるんじゃないのかなと思った。
大宮は前半戦を14勝1敗4分で終えた。盤石という感じ。後半戦は、ある程度研究されて、対処されるかもしれないけれど、選手も元気なようだし(離脱していた茂木も戻っていたし)、大きく崩れるとは思えないな。

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いわてゴール裏のみなさん。
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J1リーグ第20節 名古屋対浦和

2024.6.26(水) 19時 豊田スタジアム
観客 15796人 主審 池内明彦 副審 淺田武士、日比野真

 名古屋グランパス 0(0−1)1 浦和レッズ
           (0−0)

 得点 7分 浦和・渡邊

 退場 57分 名古屋・内田(警告2回)

NHKBSの中継で見ていた。

名古屋の先発は、3バックが左から三國、ハチャンレ、吉田。2ボランチが稲垣と森島。右サイド中山、左サイド内田。前3人が倍井、永井、山岸。前節の前半、ヴェルディにやられまくった、左サイドの野上と山中を外したということだったのかな。あとは、椎橋を外して、ボランチに森島が入り、倍井が先発。
森島のボランチとしての先発は、試合後の長谷川健太のインタビューを見ると、この試合のキモだったらしい。そして布陣も、実際に試合を見ていた印象では、3バックではなくて4バック。内田が左SBで、倍井が左サイド。元々、これまでも、3バックと4バックを切り替えながら試合を進めるという形できていたけれど、この試合に関しては、試合展開の影響もあったかもしれないが、はっきり4バックだったと思う。中継も、試合開始前に出していた3バックの布陣図を、途中で4バックに入れ替えていた。

双方が攻め合う感じの立上りだったが、名古屋は7分に吉田のクリアミスを浦和に拾われ、そこからつながれて、こぼれ球を渡邊に蹴り込まれて、早々に失点してしまった。
幸先の悪い立ち上がりだったけれど、その後の試合展開は五分五分だったと思う。双方、それほど決定的と言える場面もなかった。ただ、次第に連携のいい浦和の前線が、名古屋の右サイドを崩して来る場面が目立つようになって、名古屋が押し込まれている感が出て来た印象だった。前半は0-1のままで終了。
ハーフタイムに、失点につながるミスをしてしまったせいか、不安定さの目立った吉田が野上に交代。これで守備は少し落ち着いたようには思えた。もっとも、先制点にも絡んだ浦和のソルバッケンが、負傷で?前半で退いた影響もあったかもしれないが。
とはいえ、6分にFKから浦和にゴールに押し込まれた。しかし、これはオフサイドで得点にはならず。
ところが12分に、内田が抜け出そうとしたリンセンを倒して2回目の警告を貰い、退場。ここから名古屋は(というか、長谷川健太が)混乱し始めたような感じ。
17分に永井と倍井を椎橋と久保に交代。26分に三國をパトリックに交代。32分に山岸を酒井に交代。
こまごまとした選手交代は、1点負けている状態で、いつもユーティリティー能力を頼りにしている内田を失って、どうすればいいのか、長谷川健太が混乱してしまった現れのように見えた。数的不利とはいえ、浦和も故障者続出で、度々の選手交代を強いられたこともあってか、それほど安定感のある試合ぶりではなかったから、名古屋がうまく試合を回すことがことが出来れば、追い付ける可能性くらいはあったように思えたけれど。
精彩のない試合ぶりで、0-1のまま試合終了。

今のチーム状態では、こうなるのも仕方ない、と思える試合結果ではあったと思う。吉田の先発とか、メンバー構成で腑に落ちない所はないわけではないけれど、負傷者の多さなどで、それほど選択肢があるわけではないのは確か。
試合後のコメントを見ると、森島をボランチで先発させるという新布陣を、長谷川健太は後半戦のベースにしていくつもりらしい。でもこれも、米本の突然の移籍が発表された後では、戦術的なもの以前に、チーム事情が絡んでいるのでは、と思えてくるし、どこまでの裏付けがあっての判断なのか、よくわからない。少なくともここまで、途中から森島をボランチの位置に入れて、状況が一変して良くなったという試合を見た覚えはないし(覚えてないだけかもしれないが)。この布陣が、最初からうまくいくとは思ってないとか、長谷川のコメントも、かなり歯切れが悪い。
敗けたことだけでなく、いろいろともやもやの残る試合だったと思う。

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イースタンリーグ ヤクルト対オイシックス(6/25)

2024.6.25 (火) 12時半 ヤクルト戸田球場
A 000000001 1
S 00002000X 2
[勝]阪口、[S]今野、[敗]薮田

曇り気味で、陽射しはそれほどではなかったけれど、やたらと蒸し暑かった。

先発投手はヤクルトが阪口、オイシックスは薮田(元広島)。ちなみにオイシックスは陽岱鋼もDHで出場。

阪口は初回、3安打を打たれ、併殺などで無失点で切り抜けたが、やや不安定な立ち上がりだった。もっとも、前回見た時も、ヒットは打たれながらも持ちこたえるというピッチングだったので、こんなものかな、とは思った。しかしこの日は、2回以降は安定した。7回まで投げて被安打4。初回の3安打以降は、1安打しか打たれず、他に出した走者も四球の1人だけ。97球無失点という内容だった。
一方の薮田は、球数は多めだし、ヒットも打たれ、さらにバックの守備の不安定さにも苦労していた感じ。4回までは無失点で切り抜けていたものの、5回にとうとうつかまった。先頭打者四球の後、内野ゴロをショートがはじき、さらに次打者のバントが野選で無死満塁。ここで増田がタイムリーを放って、ヤクルトがようやく先制。さらに太田が犠飛を上げて2点目。
オイシックスは6回から継投。小林、山田拓、西村とつなぎ、ヤクルトは走者は出したが、追加点は決められなかった。
ヤクルトは8回から継投。8回の尾仲は2安打で1死1-2塁とされたが、後続は打ち取り無失点。9回の今野はヒットと内野ゴロで2死2塁の場面で、小西にライトへタイムリーを打たれ1失点したが、あとは締めて2-1で試合を終らせた。

阪口の投球内容の良さは、オイシックスの打線がショッパイだけかな、とも思っていたけれど、尾仲と今野がそれなりに打たれてしまったことを考えると、やはり好投だったんだろうと思う。
ちなみにオイシックス戦を見るのは今回が3度目だったが、初めてオイシックスのタイムリーを見た。前回、得点は見たが、押出しでの得点だったので。
オイシックスは打撃妨害1つを含め4失策で、うちひとつが失点に結びついた。試合の流れも悪くなるし、そういうところの未熟さも、新規立ち上げチームの課題なんだろうなと思う。まあ、だんだんうまくなる、とは思うけれど、上のないチームでうまくなったら、その選手は他のチームに行ってしまうんだろうか。そう考えると、ファームチームしかないチームって難しい。この先、どうやって長く運営していくんだろうな。

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J1リーグ第19節 東京V対名古屋

2024.6.22(土) 18時 味の素スタジアム
観客 20105人 主審 ダレン イングランド 副審 熊谷幸剛、塚田智宏

 東京ヴェルディ 1(0−0)0 名古屋グランパス
          (1−0)

 得点 52分 東京・翁長

現地観戦。

名古屋の先発は、先週の湘南戦から、右のDFが三國に変更、というか復帰。あとはそのまま。ただ、内田はベンチ入りしていたので、ケガはもう(ある程度は)問題ないらしい。

開始早々、ヴェルディのFKからあわやという場面を作られたが、なんとか逃れた。
ただ前半は完全にヴェルディに支配された試合だったと思う。中盤から前でヴェルディに持たれて回される展開。こういう試合展開は毎度のことと言えなくはないが、ヴェルディは位置取りや競り合いはしっかりしていたけれど、そこまで迫力があったという感じではなかった。ゴール前に山ほどクロスを入れられたけれど、なかなかトップに合わないので、決定的な場面はほとんどなかったと思う。ただ名古屋は中盤で持てないので、攻撃は前線への放り込みに終始したし(しかもつながらない)、セットプレーも不発。名古屋はほとんど何もない前半だった。
後半は立上りに、今度は名古屋が、稲垣がきわどいシュートを打って、相手DF(宮原だったらしい)に阻まれた。これをきっかけに、後半は名古屋が優勢な立上りになったが、5分過ぎに相手ゴール前に押し込んでからのクリアボールが、ヴェルディのカウンターになった。翁長が右サイドで受けて駆け上がる木村へつなぐ。 それを追いすがった山中が襟をつかんで引き倒した。当然ファールだったけれど、ヴェルディはこぼれ球を翁長がフォローしているのを見て、主審(イングランドから来ているイングランドさん)は、プレーオンを指示。そして翁長がそのままゴールへ向かい、GKと1対1になった所で、鮮やかなループシュートを決めた。ヴェルディが先制。
ある意味、名古屋が優勢になった結果として、生まれた失点なわけで、皮肉というしか。
それでも名古屋優勢な流れは変わらなかった。というか、ヴェルディは比較的早い時間帯から、守備を厚くして、逃げ切りを考え始めたように思う。そういう相手に対して、名古屋はかさにかかった猛攻を見せた。決定的なシュートを何本も打ったが決まらない。
25分に三國を吉田に、永井をパトリックに代えた。三國はいつもの右サイドでの積極的な上がりが見られなかったので、攻撃的に行くには仕方ない交代だったと思う。やはりケガ明けだったからかもしれない。
36分には椎橋を榊原に代えて、いよいよ総攻撃体勢になった。一方でヴェルディは、選手交代で、どんどんひきこもっていった。さすがに名古屋は、ここまでベタ引きすれば逃げ切れるとか、そこまで甘いチームじゃないよと思ったんだが…。
実際、ポスト直撃も含め、決まってもおかしくないシュートが、その後も何本もあったのだけど、それを止めまくるマテウス他、ヴェルディの守備陣。
ロスタイムに突入して、山中を倍井に代えたが、これも効果なく試合終了。

名古屋が先制出来なかったことが全て、という感じ。そう考えると、前半の出来の悪さが響いたということになる。試合後に、湿気に対応できていなくて、動きが鈍い選手が何人か居たので、とか、長谷川健太が答えていたみたいなんだけど、そんな条件は双方に同等だし、名古屋がコンディション調整に失敗した、というだけのことだと思う。そういう意味では、言い訳というよりは、状況を認めただけということかな。
なんでそんなことになったのか、というのを、チームとして手を打っていくことになるんだろうね。
ヴェルディのゴールは、イングランド主審のプレーオンあってのものなんだけど、ファールと判断した名古屋の対応が、一瞬遅れたという話もある。どことなく、前節の湘南の同点ゴールを思い出させるところがあって、そういう所の甘さが、名古屋の問題なんじゃないかとも思う。日頃から、レフェリングに苦情を言いがちという印象もあるし、選手の意識はどうなの、と思う。
それにしても、翁長のシュートは素晴らしかった。以前、大宮に居た時に、いい選手だなと思って見ていたから、変にうれしい気持ちがないこともない(^^;。

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名古屋ゴール裏のみなさん。
20220622nagoya
久々に姿を見たヴェルディくん。リヴェルンに代替わりして、消滅したのかと思ってた。無事でなにより。
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J1リーグ第18節 名古屋対湘南

2024.6.16(日) 18時45分 豊田スタジアム
観客 21990人 主審 山下良美 副審 梅田智起、坊薗真琴

 名古屋グランパス 1(1−0)1 湘南ベルマーレ
           (0−1)

 得点 33分 名古屋・永井
    60分 湘南・小野瀬

現地観戦。

18時キックオフだったが、開始1時間前を切ったところで、ものすごい豪雨が襲来。スタジアムの近くまで行っていたが、あまりにもひどいので、途中で雨宿りした。
雷鳴は聞かなかったけれど、雷雲もあったようで、選手のアップが直前で中止になったらしい。豪雨自体は30分くらいで収まったが、おそらくは試合前のアップが延期になった時間も含めて、キックオフは45分後になった。

それにしても、このところ名古屋の試合観戦に行くと、帰りに電車が止まったり、キックオフが遅れたり、トラブル続きなので、またかよ、という感じではあった。

名古屋の先発は、GKランゲラック、3バックは左から野上、ハ チャンレ、吉田。2ボランチが椎橋と稲垣。左サイド山中、右サイド中山。前3人が森島、永井、山岸。
前週のホームでのルヴァン杯柏戦のメンツに対して、3バックは三國と内田が外れて、ハ チャンレと吉田が入った。三國と内田は、水曜の天皇杯でのケガの影響だったらしい。内田は知ってたが、三國もそうだったとは。長引くようなものではないみたいだけど。前は、前週の試合で故障したユンカーが外れての山岸。ただ、同じ試合で負傷交代した永井は、大きなケガではなかったらしく、それは幸いだったと思う。

試合の立上りはスローペースに見えた。名古屋はともかく、湘南はもう少し勢いのあるイメージだったけれど。そうはいっても、パスワークの巧みさでは上回る湘南が、いくらか優位に試合を運んでいる感じだった。17分には小野瀬に、きわどいシュートを打たれて、ランゲラックがセーブする場面もあった。
しかし20分頃から名古屋が試合のペースを上げ始めると、湘南がうまくついてこれなくなった感じ。24分に山中のFKから吉田の惜しいシュート(枠外)。26分に裏へ抜けた中山のサイドからの惜しいシュート(枠外。しかもオフサイドだったが(^^;)。29分には相手ファールからの速いリスタートで、ゴール前で山岸が押し込んだが、これもオフサイド。
逸機の連続でも名古屋優勢のペースは変わらず、34分にはついに右からの吉田のクロスを、ゴール前へ入り込んだ永井が押し込み、名古屋が先制。
その後も名古屋は試合を優位に運び、前半終盤は少し押し込まれたものの、あやうさはあまりなく、1-0のまま前半を終えた。
後半も、一進一退の展開ながら、湘南の攻撃が遅いので、名古屋は攻められても余裕を持って対処出来ていたように見えていたし、それなりにいい攻撃も出来ていたと思う。
しかし15分、名古屋の湘南ゴール前でのセットプレーから、湘南GKソンがキャッチしたボールを素早いフィード。これが稲垣が当たってこぼれた所から、湘南が一気に攻め込んだ。名古屋はゴール前に人数は揃えていたのだけれど、湘南のパス回しに遅れをとり、小野瀬に試合序盤の時と同じようなシュートを打たれ、これが決まって同点。

この後、湘南GKからのフィードボールが、主審の山下さんに当たってコースが変わったと、稲垣や永井が猛抗議したが、それで判定が覆ることはなかった。正直、スタンドで見ていて、何を抗議していたのか、まるでわからなかったし、後で確認したDAZNの中継も、アナウンサーや解説者は、最初は同様な反応だった。DAZNのリプレイを見ても、そう言われればそう見えなくはないくらいで、実際に当たっていたとしても、かなり微妙な接触だったのではと思う。ただ稲垣は、ボールの軌道を見ながら動いていたわけだから、わずかなずれでも分かったのだろうし、釈然としない気持ちはあっただろうな。とはいえ、ここでこぼれたボールが直接ゴールインしたというわけでもないし、最終的には湘南のパスワークに名古屋が対応できずに決められたゴールだった以上、あそこまで猛抗議するような場面ではなかったんじゃないかと、個人的には思う。

これが尾を引いたのか、23分に永井が倍井に代った後、24分にルキアンにゴール前へ抜け出されて、ゴールを決められてしまう。しかしこれは、VARでオフサイド判定になりノーゴール(かなりきわどかったが)。30分にもルキアンに決定的なシュートを打たれたが、ランゲラックがファインセーブ。
しばらく湘南の攻勢が続き、危ない感じだったが、38分に椎橋、山岸、山中を下げて、榊原、久保、パトリックを入れたことで、名古屋が押し返し始めた。特に前線で核になれるパトリックの投入が効いたと思う。しかし、決定的な場面が生まれることはなく、1-1で試合終了。

名古屋の一番の問題は、勢いのあるうちに2点目が取れなかったことなのは間違いないと思う。前半が終った時点では、名古屋がこのまま逃げ切るんじゃないかなという感じだったのだけど、アクシデント絡みで追い付かれると、再度突き放す元気はなかった、という感じ。点差が2点だったら…。
連戦で疲れているんだろう、ということは、あちこちで感じたし、和泉、内田、三國といった、今のチームの中でも特に重要と思われるメンバーを欠いた状態では、この結果もやむなしだったんじゃないかと思う。まあ、内田や三國は、そんなに長期の離脱はないんじゃないかと思っている。ただ、彼らも疲労の蓄積が、相当あるんじゃないのかな。基本的には連戦が続くスケジュールの問題ではあるけれど、使いやすい特定の選手に頼り過ぎている監督の選手起用にも、問題があるのではと思い始めている。

湘南が、思いのほか、勢いがなかったのだけど、こちらも連戦の疲労? ただ、先週のルヴァンの2試合は、敗退済だったのでなかったはずだし、名古屋ほど厳しい日程ではなかったはず。大雨の影響のピッチコンディションの問題だったか? それとも今年の湘南は遅攻スタイルのチームなんだろうか。まあ、それでも名古屋は勝てなかったわけだけど。

それにしても、名古屋は山下主審とは、どうも相性が悪いような…。

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湘南ゴール裏のみなさん。
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イースタンリーグ ヤクルト対日本ハム(6/15)

2024.6.15 (土) 12時半 ヤクルト戸田球場
F 000000001 1
S 01001000X 2
[勝]阪口、[S]今野、[敗]鈴木

陽射しが強くて暑かったが、土手上は風が通って、そこまで不快ではなかった。次第に高曇りになって、陽射しも和らいだ。

直前にいろいろ雑用をこなしていたせいで、到着は少し遅れて、1回表1アウト後。
先発投手はヤクルトが阪口、日本ハムは鈴木。
先制したのはヤクルトで、2回裏に橋本がツーベースを打ち、続く西村のライト前ヒットで一気に生還して、1点先制。5回には小森が内野手のエラーで出塁し、次の高野の内野安打(ヒットが点灯したが、野選じゃないかなとは思った)で二進、犠打で三塁へ進み、内野安打で生還して2点目。日本ハムの鈴木は、割と極端な右の下手投げで、特徴を生かして好投していたと思うが、少し運がなかった感じ。6回まで投げて2失点(自責点は1)。
一方の阪口は、ヒットは打たれるものの、後続を抑えて失点しないピッチング。こちらも好投だったと思う。7回まで投げて無失点。
両先発投手の好投によって、試合はスイスイ進んだ。日本ハムは7回池田、8回堀が、走者は出しつつもこらえて無失点。ヤクルトも8回に嘉弥真が出て、2死3塁のピンチは作ったが、無失点で切り抜けた。
2-0で迎えた9回表のヤクルトの投手は山野。淺間のツーベースと今川のヒットで、無死1-3塁のピンチを迎えたが、次の坂口を遊ゴロ併殺に打ち取り、この間に淺間が還って2-1になったものの、次打者を打ち取って試合終了。ヤクルトが逃げ切った。

基本的には、阪口の好投でヤクルトが勝った、ということでいいんじゃないかな。

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少し出遅れたせいで、審判の名前がスコアボードに出ていないので、追記しておく。
PL野田、1B戌亥、2B青木、3B郡司。 

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つばみが来場。日本ハムのカビーも来場していた(写真は撮り損ねた)。
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天皇杯2回戦 名古屋対JAPANサッカーカレッジ

2024.6.12(水) 18時半 豊田スタジアム
観客 3178人 主審 高崎航地 副審 村井良輔、中澤涼

 名古屋グランパス 0(0−0)1 JAPANサッカーカレッジ
           (0−1)

 得点 51分 JSC・上元直樹

 出場選手
 名古屋 武田(GK)、井上、三國、行徳(55分内田→90+5分ハ チャンレ)、
     椎橋、吉田、鈴木(55分中山)、久保(70分パトリック)、
     ターレス(55分森島)、酒井(55分山岸)、倍井

     
 JSC 倉持一輝(GK)、安藤裕麻、篠田翔太、太田賢吾、堺千空、
    大野泰成、石橋樹、大野秀和(89分小手川慎吾)、本田修也(80分伊藤壮伸)、
    上元直樹
、渡辺亮太

名古屋の天皇杯初戦。
JAPAN サッカーカレッジ(JSC)は新潟県代表で、現時点で北信越リーグ1部の首位らしい。とはいえ、まさかね、とは思っていた。なので、JFATVで配信があるのは知っていたが、18時半の試合開始は特に意識しなかった。帰宅してアクセスしたら、ちょうど前半が終るところで、0-0だったので、そこから見始めた。
正直、0-0かよ、とは思ったけれど、上位チームが苦戦するのが天皇杯だし。もっとも、名古屋はJリーグ屈指のやらかしチームだから、もしかして
?、と思わなかったわけではない。

名古屋の先発の布陣は、3バックが行徳、三國、井上。2ボランチが椎橋と吉田。左サイドが鈴木、右サイドが久保。前が酒井、倍井、ターレスという感じ。前半は見ていないけれど、選手交代なしで始まった後半に、序盤のうちに画面から読み取ったのと(アナウンスは一切ない、現場の音声と映像だけの中継だった)、あちこちの情報を継ぎ合わせると、そんなふうだったみたい。
後半の序盤、選手の交錯があって試合が中断した。これで三國が、一旦、ピッチサイドに出ることになった。そこからリスタートした流れの中で、左サイドを破られ、中へ送られたボールに合わされて失点。
JSCの選手も1人外へ出てたようなので?、数的不利ではなかったと思うけれど、守備の要だった三國が居なかったのが、やっぱり影響したんじゃないかな。
55分に、酒井、行徳、鈴木、ターレスを一気に下げて、レギュラークラスの内田、中山、森島、山岸を投入。3バックは左から井上、三國、内田。右に中山で久保が左に回り、森島が中。山岸がトップに入った。これで名古屋が勢いを増したかというと、あまりそういう感じはなかったが、その後の70分に久保が交代して、パトリックが入ると、前線に強力なターゲットが出来た分、名古屋に可能性が感じられ始めた気がした。GKに阻まれたが、パトリックの決定的なシュートもあったし、JSCのディフェンスが浮足立って、連携ミスから、あわやオウンゴールの場面もあった。でも追い付けない。
90分目前には、内田が接触プレーで痛んでハ チャンレに交代。負傷者が出て中断が長引いたことで、10分以上の長いロスタイムになり、名古屋は放り込み主体で、力づくでゴールを狙いに行ったが、JSCの落ち着いた対応に跳ね返され続け、そのまま敗戦。

粗い画面で、音声情報もなく見ていた範囲で、名古屋に格上の貫録は、あまり感じられなかった。まあ、55分までのメンバーには、日頃、リーグ戦には出ていない選手が含まれていたし、力的に、それほど格上ではなかったかもしれないけれど、55分以降も、めざましく戦況が変ったようには見えなかったからね。
いつも見ている試合の通り、名古屋の攻撃はチームとして熟成していないし、JSCはベストメンバーで臨んできたんだろうから、その差は確実にあったはず。もちろん、名古屋の先発メンバーは急造チームだから、そんなに連携が取れるわけもないけれど、日頃、ある程度は出ている選手や、途中から入った選手に関しては、少し話が違うはず。
失点は不運な面があったにしても、55分以降に主力を次々投入しても、1点も取れなかったのは、今のチームの実力じゃないかな。そういう意味では、先発起用された通常の控え組以下の選手たちより、交代出場した選手たちの方が、問題は大きいんだろう。まあ、先発した選手たちも、アピールのチャンスを物に出来なかった、ということになるんだろうけど。結局、前半は見ていないので、よくわからないが。
内田の負傷交代も気になるところ。

で、名古屋の天皇杯は、早くも終了。もっとも、3年に一度くらいは起きることなので、またやってしまったか以上の感想はないな(^^;。

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YBCルヴァンカッププレーオフR第2戦 名古屋対柏

2024.6.9(日) 16時 豊田スタジアム
観客 11093人 主審 中村太 副審 塩津祐介、田中利幸

 名古屋グランパス 1(1−0)0 柏レイソル
           (0−0)

 得点 33分 名古屋・中山

ルヴァン杯プレーオフラウンド第2戦。試合終了後にleminoで配信された中継で見た。

名古屋の先発は、第1戦からの変更は、GKが武田からランゲラック、ボランチが米本から椎橋、右サイドが久保から中山、前3人のうち山岸と榊原がユンカーと森島。
半分くらいは変わっているんだけど、元々、毎試合のようにメンツが変っているし、通常運行の範囲かなと感じてしまった。まあ、ランゲラック、ユンカー、森島あたりは、満を持しての起用だったんだろうが。
柏は大幅に変更があり、マテウス サヴィオも頭から登場。こちらは完全に(起用可能な範囲内での)ベストメンバーだったんじゃないかな。

そうなるとやはり、いつもの柏戦のような展開になった。立上りは五分ぽかったが、次第に柏が鮮やかなパスワークで主導権を握り、名古屋が守勢に回った。ただ、柏はシュートは打って来るけれど、例によって決定力がなくて、優勢に試合を運んでいてもゴールが遠い。
とかやっているうちに、33分に左サイドから山中が攻め上がり、ゴール前へクロスを入れると、両チームの選手が詰めていたゴール前をボールは通り抜け、逆サイドでフリーで浮いていた中山に届いた。中山がそれをすかさずシュート。決まって名古屋が先制。
ラッキーなこぼれ球とはいえ、中山が冷静にシュートを打ってこその得点なので、これは彼をほめるところだな。
しかしその後も、流れが変わった感じはしなかった。相変わらず柏優勢のまま、前半終了。

前半は、得点の場面以外はシュートも打てなかった名古屋だったが、後半に入ると、ゴール前でユンカーにボールが渡る場面が生まれるようになり、きわどいシュートも出て来た。柏にも惜しいシュートを打たれていたけれど、名古屋にもいくらか流れが来た感があった。
22分に山中と永井を久保と山岸に交代。ただこのうち、永井の交代は、直前のプレーで永井が相手選手との交錯から足を痛めた気配があり、不安を残すものだった。
とはいえ、入って早々に、山岸がユンカーからのパスで惜しいシュートを放ち、名古屋の勢いは維持していた感じ。
そして28分に、稲垣が内田からのパスを貰ってペナルティ内を攻め込もうとしたところで、相手DFのタックルを食らって倒れ、これがPK。
しかし、ユンカーが蹴ったPKは相手GKに止められてしまう。
39分には、今度はユンカーが足の不調を訴えて、倍井に交代。
その後、倍井は積極的に攻めて、いいシュートも放ったし、名古屋は1点を守り切るという形にはならなかった。最終盤には柏にゴール前に持ち込まれ、危険なシュートも打たれたがランゲラックがゴールを守り切って勝利。2戦トータル1勝1分で、プレーオフステージの突破が決まった。

とりあえず結果は申し分なかった。試合内容的には、上記の通り、いつもの柏戦という印象で、チャンスを物にしきれなかった物足りなさはあるにしても、うまく勝ちを拾った感じ。大切なのは結果だけ、という意味合いが強い試合だったから、いいんじゃないかな。ただ、永井とユンカーの負傷交代が、嫌な気配を残した。故障者が続出している中での、さらに追加の怪我人が出るのは、次の試合が9月になるルヴァン杯はともかく、今後のリーグ戦に向けて、気になるところ。
(ユンカーは、11日にチームから、足の肉離れというリリースが出ている。その時点で、永井については、まだ何も出ていない)

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YBCルヴァンカッププレーオフR第1戦 柏対名古屋

2024.6.5(水) 19時 三協フロンテア柏スタジアム
観客 4372人 主審 福島孝一郎 副審 浜本祐介、中野卓

 柏レイソル 1(0−1)1 名古屋グランパス
        (1−0)

 得点 15分 名古屋・山岸
    72
分 柏・高嶺

現地観戦。
ルヴァン杯プレーオフラウンド、H&Aでの2回戦の1戦目。
名古屋の先発は、GK武田、3バックは左から野上、三國、内田。2ボランチが米本と稲垣。右サイド久保、左サイド中山。前3人は榊原、山岸、永井。
榊原以外は通常のリーグ戦に見劣りしない面子の名古屋に対して、マテウス サヴィオがいないだけでも、柏はかなりメンバー落ちしている感があった。

前半はその印象通りの試合だったと思う。うまく繋いでは来るけれど、迫力不足の柏に対して、名古屋は後ろは手堅く、前はアピールのチャンスを貰った榊原や久保が活発に動き回って、特に右サイドは、中山が走るだけの日頃よりも、むしろ華やかに見えた気がする。ただ、左の山中のクロスやプレースも見所だったはずと思うけれど、こちらは立ち上がりにいくらか目立った程度だったかな。
とはいえ、そういう右からの仕掛けから、15分に榊原のクロスを、中央で山岸が合わせて名古屋が先制。
その後も名古屋が優勢に進めたけれど、決定機に決めきれず(特に20分過ぎの相手ゴール前での大混戦が惜しかった)、点差を広げることは出来なかった。
後半は山中を下げて久保を右へ移し、中山を右に入れた。山中は故障明けなので、慎重に使いたいということかな、と思った。同じタイミングで、永井が倍井に交代。ただ、この交代の影響で、名古屋の勢いはいくらか鎮静化していた気がする。
そして62分に柏が、マテウス サヴィオを投入。これで大きく試合が動いた印象。いきなり柏が、名古屋のゴールに激しく迫り始めた。
名古屋は64分に榊原を森島に代えたが、ここはちょっと意図が分からなかった。動きが落ちた選手を、フレッシュな選手に代えた程度の意味だった?
そして72分の柏の攻撃で、島村に左サイドから中へ送られ、受けた高嶺にミドルを決められて、同点に追い付かれた。
名古屋は77分に米本を椎橋に代えたけれど、それで大きく試合が動くことはなかった。柏も、追い付いた所から、一気にペースを上げて来たという感じもなく、同点になってからは、おおむね五分の展開だった気がする。ロスタイムに入った後、名古屋はゴール前で山岸と倍井に決定機があったが、どちらも決めきれず、1-1のまま終了。

内容的には引分けで妥当という感じ。ただ、柏はマテウス サヴィオが、投入されて劇的に効いたけれど、名古屋にはそれに相当する選手はいないなと思った。それだけ選手の力が均衡している(ある意味、選手層が厚い)ということでもあると思うし、必ずしもそれは悪いことでもない気はしている。
ただ、故障者は増えているので、実はその分、選手層も薄くなっていて、その関係で、本来右の野上を左で使ったりしている。柏に追い付かれた後、左サイドから形になりかけた時、野上がスムーズに出て来れないのはその辺が理由に思えたから、影響は出ているな、という感じ。

何はともあれ、ルヴァン杯の勝ち上がりについては、これで日曜開催の第2戦の結果次第ということになった。豊スタは盛上がりそうだな。

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名古屋ゴール裏のみなさん。
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イースタンリーグ ヤクルト対オイシックス(6/5)

2024.6.5 (水) 12時半 ヤクルト戸田球場
A 000100000 1
S 00011100X 3
[勝]山野、[敗]牧野
[H]S:赤羽2(牧野2)

晴れていてやや暑いが、心地よい風が吹いていて、しのぎやすい感じだった。

先発投手はヤクルト嘉手苅、新潟は牧野。
ただ、ヤクルトは投手の虫干しモードだったようで、早々に継投に入った。初回2安打されたとはいえ、特に悪い出来ではなかった嘉手苅は2回まで。3回から下。下は4回に3四球で2死満塁にしてしまい、沼田がリリーフするも、次打者に四球で、押出しで新潟が先制。
けれどもその裏、先頭の赤羽がレフトへホームランを打ち込み、あっさり同点。
5回表は山野が無難に抑え、その裏は宮本がヒットで出て、犠打で2進の後、橋本のタイムリーで還って逆転。牧野は制球よく投げていたけれど、この回はそろそろ疲れてきたかもね、という気配がした。
しかし牧野は6回も続投。先頭の赤羽が、4回の再現のようなホームランをレフトへ打ち込んで3対1。
山野は6回まで投げて無失点。7回からのヤクルトの投手は原樹理。フィールディングの良さを見せる場面もあり、2イニングを完璧に抑えた。
9回はロドリゲスが三者凡退に打ち取り試合終了。ヤクルトの勝ち。

2時間15分で終った速い試合。途中で帰るつもりでいたが、最後まで見れてしまった。
新潟は自力で得点出来そうな気配が感じられなかったが、ヤクルトも赤羽の2発を除くと、5回の得点の場面以外、チャンスらしいチャンスはなかった。牧野が好投したとも言えるのだけど、印象としては貧打戦。
ヤクルトの投手陣の中では、原樹理が好印象だったが、中継ぎで2イニングってのは、今まで彼が期待されていた役割ではないよね。それとも長引く不調で、さすがにもう、そういうポジションになりつつあるのかな。

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J1リーグ第17節 川崎対名古屋

2024.6.2(日) 17時13分 Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
観客 19463人 主審 御厨貴文 副審 武部陽介、平間亮

 川崎フロンターレ 2(2−0)1 名古屋グランパス
           (0−1)

 得点 6分 川崎・家
    18分 川崎・家長
    89
分 名古屋・ハ チャンレ

現地観戦。よくわからないスタジアム名だな、と思いつつ。

久し振りに前の試合から1週間開いて、名古屋はベストメンバーだったのかな? ただ、この後も試合間隔が、また詰まってくるから、そうでもなかったのかもしれない。
GKランゲラック、3バックは左から三國、ハチャンレ、内田。2ボランチが椎橋と稲垣。右サイド中山、左サイド和泉。前3人は森島、ユンカー、倍井。こうして並べても、ベストではないかな?と思うところはある。ただ、長谷川健太的にはどうなの、というのもあるからね。

試合開始少し前に降り始めた豪雨が、いっとき、雷も伴った関係で、キックオフが約15分遅れた。雷はすぐに収まったけれど、雨は激しいままだった。試合中、時々弱まったりはしたけれど、最後まで降っていた。

今年の川崎は下位に低迷してるから、与しやすいのかなと思っていたけれど、攻撃に関してはそんなことはなかったと思う。きっちり繋いで、ゴールに迫ってきた。特にゴミスに存在感があって、気が利いてるプレーをいくつも見せていた。
そして6分に早々と、ゴミスが粘って得たCKから、家長が先制。
18分にはペナルティ内でボールを捌こうとした三國が、濡れたピッチで滑って転倒。ボールを奪った家長が、冷静にランゲラックをかわしてシュートを決めて0対2。 やっぱりそういう試合?という感じ。
ただ、名古屋のスピードを使ったシンプルな裏狙いの攻撃に対して、川崎が思いの外、あたふたしていた。名古屋の決定的とも思えるシュートがいくつもあった。でも、ことごとく決まらない。
しかも名古屋は、25分頃に和泉が足を痛めて野上に交代。雰囲気的には、元々痛めていた所をやっちゃったような感じだった。
これで野上が右に回り、左サイドが内田。というか、内田が左のサイドバックで4バックのような気配が強かったと思う。しばらく前から相手との関係次第で、そういう形になる時間帯はあったけど、今日は一際強かったような。
三國が失点に絡んでナーバスになったか、危なっかしいプレーを連発したし、失点は免れたものの、どうにも名古屋に流れが来ない前半だった。

後半も前半の流れを引継いでスタート。
58分には速いパスの連携から、ゴミスがゴール内へシュートを決める。しかしこれはオフサイド。
ここで名古屋は3人交代。稲垣、倍井、ユンカーを、米本、永井、山岸。
この選手交代で、名古屋がいくらか流れを引き寄せたと思う。61分には、永井がクロス場に当たるシュートを放った。しかしこの後も、ゴール前の混戦など、決定的な形になりつつも、シュートを決めきれないことが続く。
一方では、64分に、またパス連携からゴミスにゴール内に決められたが、これもオフサイドで助かった。
79分に内田に代えて、故障から復帰の山中を投入。左サイドに入った山中は、かなり効いた。クロスやプレースキックを効果的にゴール前に送り込み、名古屋が優勢な気配を作り出していった。
そして89分、山中のCKから三國とハチャンレが絡んで、最後はついにハチャンレが押し込み1-2。かなり力づく感のあるゴールだった。
残り時間が少ない中、名古屋はさらに猛攻を見せたが、追加点は成らず、そのまま試合終了。名古屋は2連敗。

内容的には、それほど差はなかったと思う。川崎の連携の的確さには敵わないにしても、名古屋の仕掛けに、川崎があまりうまく対応出来ていなくて、チャンスの数だけなら、決して負けていなかったはず。
試合開始前からの凄まじい豪雨を目の当たりしていたので、三國のミスは責める気にはならなかった。失点に絡んだ後、怪しいプレーを連発したことについても、落ち着けよとか、今日は代えてやった方が、とか考えつつ、やっぱり性格がいいのかなと思って、妙に許せてしまったり…。なぜそうなのかはよくわからない(^^;。
むしろ、三國からボールを奪った後、家長が冷静にゴールを決めたことが印象に残った。ラッキーではあったにしても、実際はそう簡単なゴールではなかったはず。逆にこの後、名古屋の選手が何度となく、チャンスを迎えたのに、ことごとく決め損ねたことを思えば、三國のアクシデントよりも、そっちの方がよっぽど敗因じゃないかと思う。
とはいえ、明らかに雨で滑ってミスったシュートもあったし、基本的には雨に敗けたのかな、と思う。もちろん川崎にも雨の影響はあったから、そういう意味では、むしろ、決定的な場面で雨が味方した川崎の方にツキがあったという感じかな。
だから、そんなに悲観したり、騒ぐような敗戦ではないと思っている。
とはいえ気になるのは和泉の離脱。この試合だけの離脱で済むならいいんだけれどね。今のチームは和泉のユーティリティーに頼ってる部分が相当大きいと思っているので。
ただし、その代わりのような山中の復帰は、かなり心強いように思える。ちなみにこの試合で投入が遅れたのは、故障上がりなので出場時間を短くしたかったらしい。滑るピッチコンディションも考えれば、適切な判断だったんじゃないかな。

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なお、名古屋のゴール裏が2階席まで旗を配布に来て、キックオフ前のコレオをやっていた。さすがに試合中は使おうとはしなかったから、試合観戦には影響なかったので、まだよかったけれど、ただでさえ狭苦しいスペースに余計なものが持ち込まれるのは、個人的には邪魔でしかなかった。ゴール裏の、歌って踊っての騒ぎが大好きで、それをやるために来ている人たちが集まるエリアで、そういうのをやるのは勝手だけれど、はっきり分けられている他のエリアに、そういうものを持ち込んでくるのはおかしいだろうと思う。ゴール裏の騒ぎが嫌いで、それを避けるために、違うエリアに来ている人もいるのでね。
ちなみに、こんなのは、名古屋のゴール裏だけの話じゃないはずだが。

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