「フェラーリ」
避暑目的で見に行った映画。
そういう理由だったので、あまり神経に触るような映画は見たくなかった。ホラーやシリアスなサスペンスは論外だし、感動系、家族ものとか、ほのぼの物とかは、元々、かなり嫌いだし、消去して残ったのがこれだった。
でも、悪くない選択だった。フェラーリの社長だったエンツォ・フェラーリが、1950年代の後半に陥った苦境を描いたもので、出てくるのは因業なイタリア人とか、カーレースに取り憑かれてるイカれた人たちばかりだから、自分とほぼ接点がないので、共感とかの余地がなくて、気楽に見れた。
一方で、人物同士の駆引きとか、話の回し方とか、惹き付けられる要素はいろいろあったから、十分楽しむことも出来た。
どこまでが史実通りなのかは知らないが、一応、伝記映画的なものらしい。
あちこちにわざとらしいフラグ的な場面があって、やっぱりそうなるんだな、みたいに思いながら見ていたけれど、それも愛嬌ということで。
なお、当然スポーツカーが走る場面が多いし、迫力はあったけれど、車にはあんまり興味がないので、その辺の魅力はそんなにはわからない。あと、事故の場面を見るのが怖いので、日頃、レースの中継とかはほぼ見ない。そんな人間が、好きこのんで見に行く映画だったのか?、ということになるけど、上述の通り、消去法で残った映画だったのでねえ…。
そういうことなので、クライマックスのミッレミリアとか、無茶なレースだなあ、なんか起きそうだなと思って、少しドキドキしてたが、やっぱりそういうことになるんだなという感じだった。そんなにどぎつい見せ方にはなってなかったんで、そんなには堪えなかった。
ペネロペ・クルスが演じてたラウラが、いいキャラだった。
2時間を超える長めの上映時間も含め、自分にとっては、避暑という目的には合った映画だったと思う。
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