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J1リーグ第35節 G大阪対名古屋

2024.10.23(水) 19時 パナソニックスタジアム吹田
観客 16021人 主審 岡部拓人 副審 堀越雅弘、長谷川雅

 ガンバ大阪 3(2−1)2 名古屋グランパス
        (1−1)

 得点 9分 名古屋・ハ チャンレ
    22分 大阪・坂本
    28分 大阪・坂本
    56分 名古屋・吉田
    78分 大阪・福田

DAZNの見逃し配信で札幌戦を見終った時点で、この試合がほぼリアルタイムで始まっていたので、そのまま雪崩れ込もうと思っていたのだけど、札幌戦に行けなかったトラブルの影響で、疲れていて気力が続かなかった。無理しても仕方ないと思い、繰り越して翌日の晩に見た。結果を知らずに見ることは出来た。

名古屋の先発は、3バックが、三國の出場停止の影響を受けて、左から野上、ハチャンレ、内田。ボランチはいつもの椎橋と稲垣。左サイド徳元、右サイド菊地も札幌戦と同じ。前3人は、山岸が外れて和泉が復帰。

名古屋は前節の反省もあってか、立上りからどんどん前へ入れていった。よくわかないけれど、もしかすると、山岸よりも和泉の方がそういう攻撃にはフィットするのかもしれない。少なくとも、そういう戦術での戦い方には、和泉の方が慣れていそう。
ガンバのディフェンスが不安定だったこともあり、9分に菊地のCKからハチャンレが決めて、早々と名古屋が先制。お馴染みの勝ちパターンだなと思った。
実際、この後も名古屋優位に試合が進み、15分過ぎには相手ゴール前にカウンター気味に攻め込んで、追加点のビッグチャンスを作ったが、決めきれなかった。
ただ、この攻撃が始まる直前、左サイドで野上が変な転び方をした。他の場所で、芝の状態があんまりよくないのかな、と思えた場面があったから、そういうことだったのかもしれない。足を痛めた気配があり、その後、プレーは続行したけれど、明らかに動きが悪くなっていた。そしてそこを突かれるような形で左サイドから起点を作られ、21分にゴール前で分厚く仕掛けられて、最後は坂本に同点ゴールを決められた。
試合後の監督インタビューを見ると、野上がやれると言ったので続けさせたということらしいけれど、ここで野上をすぐに代えていれば、という風には見えた。
結局、25分に野上を吉田に代えたけれど、ガンバに行ってしまった流れはそのままで、28分にゴール前で繋がれて、坂本に決められ逆転された。
その後もガンバのペースがしばらく続き、危ない場面もあったが、ランゲラックの奮闘もあって、持ちこたえているうちに、また名古屋に流れが戻って来た。ガンバは、なんでこんなにディフェンスラインが低いんだろうとか、どうしてこんなに簡単に競り負けるんだろうとか、かなり疑問を感じるような試合運びで、前半終盤には名古屋が複数回、決定機を作ることも出来たが、相手GK一森が好セーブを連発して、崩し切ることは出来なかった。

ハーフタイムに和泉が山岸に交代。
後半も前半終盤の流れを引き継いで、名古屋が優勢に試合を進めていたと思う。山岸が攻撃の核になっていた。一森の好セーブに阻まれて、簡単には得点に至らなかったが、56分についに、CKが逆サイドに流れた所へ走り込んだ吉田が決めて同点。
吉田は割と、こういうおいしい所を拾っていくな、と思う。何か持ってるものがあるんだろう。そうやってチャンスは手にするから、うまく生かせればいいんだけど、いまの所は、まだ出来てない感じ。
しかしそれで名古屋が一気に行くかというと、そうはならなかった。追い付かれたガンバが反撃に出てきて、60分にはボスト直撃のきわどいシュートも撃たれた。そのすぐ後に、天敵感のある宇佐美が投入。ガンバはチームとしての動きはなかなか改善しなかったけれど、宇佐美が一人で前線をかき回し始めると、元々不安感のある名古屋のバックラインが乱れ始めた。
名古屋はボールを持ちながら、なかなかフィニッシュまで行けなくて、69分には永井をユンカーに交代したが、攻め切れないことが続いた。一方で宇佐美に呼応すろように、ガンバのカウンターは噛み合い始め、名古屋ゴール前に迫るようになっていった。
そして78分、74分に投入されていた福田が、宇佐美からのパスを流れるようにゴールに押し込んで、ガンバが勝越し。ガンバはあとは逃げ切るのみで手堅い運びを見せ、名古屋は79分に森島に代えて倍井を送り込んだけれど、効果ないまま試合終了。

野上のアクシデントに泣かされた試合だと思うけれど、そこから一度は追い付いたし、優勢な試合展開も作れてはいた。ガンバの試合運びのまずさも考えたら、仕方ない負けとは言い切れない気はする。
とはいえ、相次ぐ選手の負傷で、ここにきて、ディフェンスの層の薄さが、いよいよはっきりしてきた。野上のケガが、ルヴァン杯決勝に影響するようなものでなければいいけどね。
それと、今日の野上は純粋にアクシデントかもしれないけれど、故障の多さは、やっぱり何か根本的な理由がチームにはあるのではないの、と思ってしまう。
(2024.10.25)

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J1リーグ第34節 名古屋対札幌

2024.10.19(土) 14時 豊田スタジアム
観客 33587人 主審 上村篤史 副審 浜本祐介、西村幹也

 名古屋グランパス 0(0−1)2 北海道コンサドーレ札幌
           (0−1)

 得点 35
分 札幌・駒井
    88分 札幌・鈴木

今年最後の豊田スタジアムでの名古屋のホームゲーム。見に行くつもりだったが、個人的なトラブルで見送った。現地観戦どころか、DAZNでライブで見るのも厳しい状態で、水曜になってから、次のガンバ戦の直前に、DAZNの見逃し配信でやっと見た。名古屋が0-2で負けたことは知ってたが、詳細は知らなかった。

名古屋の先発は、やはり河面が離脱で、3バックは左から野上、三國、内田。ボランチが椎橋と稲垣はいつも通り。左サイド徳元、右は野上がバックスに回ったので、代りに菊地。前3人が森島、永井に加えて、前の試合の和泉ではなく山岸。理由は知らない(後追いでいまさらなので、特に調べてもいない(^^;)。

札幌が引いてきたし、前の方に山岸と菊地が入った影響もあったのでは、と思うのだけど、名古屋の序盤の進め方は、いつものような縦への放り込みではなく、パスワークでつないでビルドアップしていく感じに見えた。自分はそういう運び方の方が好きだし、結構、いい感じにボールも回っていたから、いいんじゃないと思ってた。4分にはCKを得て、そこから野上がきわどいシュートを打つが、相手GK菅野に防がれた。ここで決められなかったのは大きかったな。
その後も名古屋がボールを支配して試合は進んだけれど、なかなかシュートまで持ち込むことが出来なくなり、次第に守備的な札幌の術中にはまっていた感じ。
ただ、札幌も降格回避のためには勝たないといけないわけで、次第に攻勢を強め始めた。前線での鈴木武蔵の存在感、右サイドで近藤の動きが目立つようになっていたと思う。
そういう風に試合展開が変わっても、名古屋は縦に速く攻めるか、つないでいくかが中途半端で、うまく攻められていなかったように思えた。
そして34分に、徳元が近藤に競り負ける形で突破を許し、中へクロスを上げられる。ゴール前で鈴木がつぶれた先へ走り込んで来た駒井に合わされて、札幌に先制された。
この後は札幌に勢いが出て来た感じだったけれど、追加点は許さず、0-1で折返し。

今年の名古屋の勝ち試合は、縦に放り込んで裏へ抜けて決めるか、放り込みから得たセットプレーでゴール前へ放り込んで決めるかで先制して、ペースを握るというパターンが大半という印象で(あくまでも個人的な印象なので、細かく詰めれば間違っているかもしれないけど)、5分のCKの決定機で決められなくて、逆に先制されてしまった時点で、ああこういう流れで敗けたのか、いかにもだなと思った。
失点に関しては、徳元が近藤に競り負け続けていたから、しょうがないだろう、という感じ。徳元は基本、いい選手だと思うけど、そりゃ、一対一で勝てない時だってあるだろうし、逆に、そんなことは
ないというようなレベルの選手なら、レンタルで名古屋に来てないだろう。
そんなわけで、前半が終った時点では、負けもやむなしの試合かと思った。

後半は永井をユンカーに交代してスタート。相手が守備的に来て、永井のスピードでは裏が取れないんなら、という意図かな、と思った。
でも後半の、少なくとも前半は、思ったような試合ではなかった感じ。札幌は前の試合で1-0で勝ってて、ロスタイムに2点取られて負けてたせいか、露骨に守りには入らなかった。
6分に山岸が縦パスで裏を取ってシュート。しかし枠に当たってしまう(ただこれはオフサイドになった)。13分には菊地が裏へ抜けて、ゴール右斜め前からきわどいシュート。ポストに跳ね返った所で山岸が詰めたが、決めきれず。21分に特も徳元のクロスから稲垣が決定的なシュートを打つが、DFにブロックされる。得点にはならないにせよ、名古屋の決定的なチャンスが結構続いて、押せ押せな感じだった。
21分に徳元が山中に交代。
さらに山中のCKなどからチャンスが続き、25分には裏へ抜けたユンカーが決定的なシュート。しかしこれもポストに当たる。
28分に椎橋を中山に交代して、右サイドに中山を入れたが、これはむしろ逆効果で、札幌の攻勢を招いてしまった感じ。ここが分かれ目だったかもしれない。
37分に山岸と内田に代えて、パトリックと重廣を入れ、いよいよ攻勢に出ようとしたが、その直後の38分に、三國が左サイドに食い込んで来ようとした近藤を倒してしまい、2回目の警告で退場。
そして43分に、ディフェンスが弱体化してる中、右サイドを崩され、パクミンギュのクロスを鈴木武蔵に決められて0-2。
そのまま終了。

前半が終った時点の印象とは異なり、後半序盤にはかなり同点機があったし、そこで決めてれば勝てた試合だったんじゃ、という気がした。決められなかったのは、いろいろ理屈は付けられると思うけど、基本的には運じゃないかな。
ただ、ここで決められなかったことで、選手交代とか、いろいろ手を打ったけれど、それが全てうまくいかなかった感じ。うまくいかないので、より攻撃的にシフトしたことが、三國の退場や2点目の失点につながったのは間違いないと思う。
まあ、こういう試合もあるよね、と思うけれど、三國が次の試合に出られなくなったのは大きいんじゃないかな(もう次の試合を見ていて、結果も知ってるけど、とりあえず、この試合を見た後の印象はそうだった)。
ランゲラックの豊スタ最後の試合ということで、力が入り過ぎた? まあ、そもそも例年も豊スタ最終戦って、あんまり勝った記憶がない。そこに輪を掛けてしまったかもしれないね。
(2024.10.25)

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YBCルヴァン杯プライムR準決勝第2戦 名古屋対横浜

2024.10.13(日) 15時 豊田スタジアム
観客 29081人 主審 西村雄一 副審 五十嵐泰之、坊薗真琴

 名古屋グランパス 1(0−1)2 横浜F・マリノス
           (1−1)

 得点 33分 横浜・西村
    46分 名古屋・山岸
    82分 横浜・植中

現地観戦。

名古屋の先発は、第1戦と同じ。
マリノスは頭から、当然攻勢を掛けてきたが、名古屋は2点リードを生かした、手堅い試合運びが出来ていたと思う。
引き気味に構えて、マリノスの攻撃を受け止めつつ、機を見て前へ送ってカウンター。
名古屋の受けが効いている影響もあるのか、マリノスの攻撃は、スピードも精度もいまひとつに感じられ、それほど迫力はなかったように思う。それでも10分を過ぎるときわどいシュートがぽつぽつ生まれてきたけれど、余裕を持って対処出来ていたレベルに思えた。
状況が急変したのが26分。河面が突然交代になった。自分が現場で見ていた分には、特に前兆があったようにも感じられなかったのだけど、それはよくあることなので…(^_^;)。ただ、試合後にleminoの中継を簡単に見直した範囲では、交代のしばらく前から準備が始まっていたようではあるけれど、中継スタッフの反応も、あれれ?という感じだったぽい。
ともあれ、これで3バックの左に野上が移動し、右サイドは中山に代わったが、試合の流れは一変した。野上の抑えが効かなくなった分、エウベルのプレー範囲が広がっていった印象。
33分にエウベル起点で右から仕掛けられ、名古屋のディフェンスが止まって、ランゲラックが飛び出す状況を作られてしまい、ゴール前に通されたボールを西村に蹴り込まれた。
これで準決勝としての名古屋のリードは1点。余裕がなくなってきたが、前半は凌ぎきって、リードを守って終えた。

後半の名古屋は、中山を下げて、その位置に和泉を入れ、前に山岸を投入した。これは守備的には効果的な交代だろうと思ったけれど、それが功を奏する前に、後半開始早々、左サイドからの徳元のロングスローからの流れに、マリノスのディフェンスが後手に回り、ボールがゴール前に出た所へ山岸が詰めてゴール。第1戦に引続き、山岸の得点感覚が生きた感じ。後半が始まったばかりで、マリノスはまだふわっとした状態だったのかもしれない。
再び2点リードになった名古屋は余裕を取り戻し、マリノスの攻勢を跳ね返していった。これでこのまま、名古屋が準決勝勝ち抜けだなと思った。
しかし終盤の82分、名古屋が攻めかけてラインを上げた所で、マリノスがボールを奪ってカウンター。名古屋のディフェンスが戻る前に、植中がゴール。名古屋が攻めるか守るか、曖昧になっていた隙を突かれた感じ。
これでまた1点差となったが、名古屋は残り時間を守りきって、準決勝突破を決めた。

3点とも、双方、ディフェンスがうまくいかなかった結果の得点だった印象。ただ、最初の西村のゴールは河面の交代がなければなかったように思えるし、これがなければ、おそらく山岸のゴールもなかった。そういう意味では、河面のアクシデントが試合の流れを演出してしまったのかもしれない。あれがなければ、淡々と名古屋が勝ち抜けたのでは、という気がするわけで、逆に試合としては面白くなって、名古屋の勝ち抜けも盛り上がったのでは、と思う。
とはいえ、河面の状態は心配だけれど。第1戦では河面のロングボールが序盤の名古屋のペースを作った印象があるし、守備でも効いていたように感じていたので、ここでしばらく離脱ということになるど、気の毒だなと思う。

なにはともあれ、名古屋が決勝進出。おめでとう。

とはいえ、自分は決勝は現地には行かない。
毎度繰り返しているけれど、新国立開催なので、信条に基づいて、現地開催はボイコット(2023.5.4の新国立開催だった鹿島対名古屋の試合感想の末尾で書いている→J1リーグ第13節 鹿島対名古屋) 。最初の頃は、リーグ戦はともかく、カップ戦の決勝とかになったら行かないわけにはいかないのでは、とか迷ってもいたけれど、もう踏ん切りはついている。自分にとっては、それくらい重みのあること、ということで。

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横浜ゴール裏のみなさん。
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YBCルヴァン杯プライムR準決勝第1戦 横浜対名古屋

2024.10.9(水) 19時半 日産スタジアム
観客 10529人 主審 中村太 副審 聳城巧、赤阪修

 横浜F・マリノス 1(1−2)3 名古屋グランパス
           (0−1)

 得点 3分 名古屋・椎橋
    14分 名古屋・三國
    31分 横浜・アンデルソン ロペス
    76分 名古屋・山岸

現地観戦。

名古屋の先発は、予想してた通りホーム3連戦3連勝の顔触れ。
その顔触れから想像した通り、名古屋は後ろからマリノスの守備陣の裏へ、どんどん蹴っていった。そうするとマリノスは、思いの外うろたえて、バタバタなディフェンス。甘いクリアが続いてCKになり、徳元がゴール前に蹴り込んで、椎橋が合わせたら入っちゃった(^_^;)。開始3分で名古屋が先制。以降もそんな流れ。14分にはまたもや同じような形から、徳元がCKをゴール前に蹴り込むと、今度は三國が合わせて追加点。ずいぶんあっさりと2対0になり、名古屋にはすっかり楽な試合になった。
こうなると名古屋は、無理に攻める必要もないので(もっとも、この試合の勝敗はともかく、2試合トータルスコアで勝ち抜けが決まる以上は、必ずしもそうではないが…)、引き気味に構えて、機を見て前に送っては、永井や和泉を走らせる。先日の新潟戦、川崎戦のような試合運び。
しかし31分に自ゴール前に攻め込まれる中、徳元のクリアが中途半端になったボールを拾われ、ゴール前へ入れられて、アンデルソン・ロペスに押し込まれた。これで1対2。さすがにミスが絡むとこうなるか、という感じ。
とはいえ、マリノスの前半の決定的な場面はこれくらいだったかな。

後半も基本的には前半の流れだったと思うが、得点が欲しいマリノスに勢いはあって、名古屋は押され気味。1点差になって、やや余裕もなくなっていたかもしれない。それでも引き気味のディフェンス相手に、マリノスはなかなか攻め手を見いだせない感じだった。
名古屋は18分に、永井に代えて山岸を投入。ペースを変えたというよりは、永井が少し前に突っかけて相手を倒して警告を貰ったからじゃないかと思うけど、次戦に備えて、早目に上がらせたという面もあったのかな。
30分には和泉を菊地に交代。このタイミングでマリノスも選手交代したので、少し間合いが開いた感じがあった。そしてそこからのリスタート直後の31分に、左サイドから徳元が入れたクロスを、ゴール前で山岸がフリーで頭で合わせてきれいなゴール。これで名古屋は再度2点リードとした。
さすがにその後は、マリノスの猛攻ペースになったものの、逃切りモードに入った名古屋の守備は手堅く、それでも作られた決定機も、いつものようにランゲラックが好セーブで阻み、名古屋が3-1で初戦を物にした。

名古屋にとっては、ルヴァン杯準決勝としても2点差リードで折返しなので、かなり有利な状況。この試合のマリノスを見る限り、ディフェンスには相当課題があるし、このところのマリノスには、大量失点で敗けている試合がいくつかあることを考えると、ここは根本的にそう簡単には解決できないのでは、という気がする。そういう意味で、名古屋が日曜の豊スタでの試合で、準決勝を勝ち抜ける可能性はかなり高くなってるんじゃないかな、と思ってる。

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試合前の客席のライトでの演出。
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名古屋ゴール裏のみなさん。
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J1リーグ第33節 福岡対名古屋

2024.10.4(金) 19時 ベスト電器スタジアム
観客 7670人 主審 清水勇人 副審 大塚晴弘、阿部将茂

 アビスパ福岡 1(0−0)0 名古屋グランパス
         (1−0)

 得点 88分 福岡・小田


DAZNでライヴで見ていた。

名古屋の先発は、直前のホーム3連戦から大きく変わった。GKランゲラックはそのままだが、3バックはハチャンレが中央に入り、左が河面、右が三國で、内田が外れた。ボランチは椎橋が警告累積で出場停止だったのに伴い、稲垣と菊地。右サイドは野上から中山、左サイドは徳元から山中。前3人は森島はそのままだけれど、残り2人はユンカーと山岸。山岸は故障からの復帰戦。

名古屋は立上りから、噛み合ったパスサッカーを見せた。菊地が中盤で、ボールを拾って前へ供給する役割を、うまく果たしていたのが大きかったと思う。山岸も、故障した試合でも見せていたようなユンカーとのコンビネーションの良さなど、前線でうまく核になっていた。多分、この辺の影響もあって、日頃、噛み合わなさが目立つ山中や森島も、周囲と連携した動きが出来ていたと思う。いつもよりも見ていて面白い攻撃が作れていた。しかし、決定機を何度も作ったが、相手GK永石が好セーブを連発したこともあって、得点にならない。
守備に関しては、正直、ハチャンレに危なっかしい場面が目立ち、現状、3バックの中央に三國使っているのもやむなしか、と思った。うっかりファールを取られる/取られそうになるプレーが多過ぎると思う。先発出場していた頃から、そういう雰囲気はあったけれど。
ただ、名古屋が試合を優位に進めていた関係もあってか、福岡の攻撃に、いまひとつ鋭さが欠けていた。ここまで11試合勝ち無しと聞いて、そうだろうなと思えるような迫力の無さだった。それもあって、名古屋が大きなピンチを迎えることはなかったと思う。

スコアレスで迎えた後半も、序盤は前半の流れのまま。
12分に、福岡DFの連携の乱れから、ユンカーが裏へ抜け出して、左サイドの厳しめな角度からGKを抜いたシュートを打ち、きわどいコースに飛んだが、ポストに当たって弾かれた。ユンカーは、前半も惜しいシュートをいくつか打っていたが、決めきれなかった。やはり去年の好調時の、どんなシュートでも決めてしまうユンカーではないなあ、という感じ。
16分にユンカー、山岸、山中を、パトリック、永井、徳元に交代。これで名古屋の攻撃陣は、前節までの顔触れに戻った感。しかし、前節と違って、今節は切替が機能せず、主導権が福岡に移って行った。前節までの攻撃の形は、福岡が事前に想定していたと思えるし、それに対してはむしろ十分対策が考えられていたかも、という気がする。今節に関しては、切替前の方が、福岡にとっては想定外でやりにくかったのではないかなあ。
ここまで、いまひとつ噛み合っていなかった福岡の攻撃も、うまくパスがつながるようになり始めた。後半の序盤に、ザヘディが強さのあるウェリントンに交代していた影響もあったのかもしれない。
26分に名古屋は森島を和泉に代えたが、流れは変わらない。
名古屋は攻め込まれて、次第にきわどい場面も生まれるようになりつつ、なんとか持ちこたえて、終盤まで来たが、43分、名古屋ゴール近くのスローインからの流れで、左サイドから入って来た小田が、パスを受けて素晴らしいシュートを決め、福岡が先制。
そのまま逃げ切られて、名古屋は敗戦。

名古屋は内容的には悪くない、というか、むしろいつもよりも、少なくとも面白い試合をしていたと思うのだけど、決定機を物にしきれなかったのが祟った。そういう試合は、結構よくあるけれどね。運もなかったと思う。
逆に言えば、小田の素晴らしいシュートが(あんなシュートは、なかなか決められない)、あの場面で出たという意味で、福岡にはツキがあった。それが勝敗の分かれ目だった、と思う。
正直、自分が見たいのは、勝敗は別にして、前半のような試合運びの名古屋だと思う。この試合自体は楽しく見れたので、個人的には不満はない。
勝敗にこだわるなら、実績的には、直前の3連戦3連勝の時の形なのかもしれない。でもあれも、少なくとも新潟戦と川崎戦に関しては、相手のコンディションや相性の関係があったと思うし、磐田戦前半でうまく行かなかったことを考えれば、一概には言えない気がする。磐田戦の後半は、切替えてうまくはまったけれど。
でも、次のマリノスとのルヴァン杯準決勝第1戦は、前節までの形で行くんじゃないかな。

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