J1リーグ第7節 名古屋対横浜FC
2025.3.29(土) 14時 豊田スタジアム
観客 32226人 主審 中村太 副審 唐紙学志、藤澤達也
名古屋グランパス 2(1−0)1 横浜FC
(1−1)
得点 16分 名古屋・和泉
54分 名古屋・稲垣(PK)
90+5分 横浜・鈴木
現地観戦。
東京では雨が降って寒かったが、三河は午前中は曇りがちで肌寒い感じながら、雨は降っていなかった。昼過ぎには陽が出て、一気に暖かくなった。ただし、その後、雲がかかってくると、また寒くなって来た。
リーグ戦未勝利の名古屋の先発はGKがリーグ戦初登場のシュミット、3バックは左から河面、佐藤、野上。2ボランチが稲垣と椎橋。右サイド中山、左サイド和泉。前3人が森島、マテウス、浅野。
前半の名古屋は、内容がだいぶ悪かったと思う。パスは続かないし、競合いに勝てない。しかも雑なファールが多く、中山が早々に警告を貰った。勝てない焦りから、選手が浮足立っているのかな、という印象だった。
横浜FCの方が、うまく試合を回していたと思う。とはいえ、こちらもゴールに向かう迫力は薄く、危ない場面はほとんど作れない。
このまま、淡々と続いていくのかな、と思っていたら、15分に名古屋がカウンターで横浜ゴール近くまで攻め込み、クリアされたボールを横浜の選手が受けて捌こうとした所へ、背後から稲垣が詰めてボールを奪い前へ送った。受けた森島が右サイドに開いていたマテウスに流し、マテウスはゴール前へクロス。逆サイドから飛び込んできた和泉が頭で合わせて先制ゴール。流れるような攻めで、この試合、初めてのチャンスをきっちり得点に繋いだ。和泉のゴールは、いかにも状況を打開しようとする、キャプテン渾身の一撃という感じ。絵になる場面だった。
とはいえ、その後も、それほど試合の流れは変わらなかったと思う。名古屋に安定感はなかったし、警告を貰いまくって(主審が少し簡単に出しすぎじゃない?、という気はしたが)、前半で4枚のイエローカード。かぶらなかったのが不思議なくらい。優勢に試合を進めていたという印象はなかった。
それでも前半の終盤になると、横浜の動きが落ちてきた感があり、名古屋がゴールに迫る場面も生まれたが、決まらなかったが。1-0のまま後半へ。
後半は前半終盤の流れのまま来ていたと思う。そして8分に名古屋がゴール前正面でFKを獲得。マテウスが蹴ったボールは外れたが、横浜FCの壁で肘に当たっていて、ハンドの判定。PKになり、稲垣が決めて2-0。
これでかなり余裕が出来たと思う。横浜のパフォーマンスが低下してきたように見えたし、名古屋が自信を持ってボールを回せるようになった。名古屋が優勢な試合運びが出来るようになってきた。
後半23分にマテウスと中山を、永井と小野に交代。永井は裏に抜けるプレーで、相手にプレッシャーを掛けたし、ケガから10カ月ぶりに復帰した小野も、左サイドで噛み合った動きを見せていたと思う。
39分には浅野が菊地に交代。
このまま2-0で勝利かなと思ったが、40分を過ぎると、横浜の怒濤の攻めにさらされた。シュミットの好セーブなどで、何とか持ちこたえていたが、50分についに鈴木武蔵にゴールを決められた。しかし残り時間は少なく、2-1のまま、名古屋は逃げ切ることが出来た。
名古屋は、2-0にして、余裕が出来てからは、比較的落ち着きが感じられたとは思うけれど、個人的には、そこまでは試合運びが良かったという印象はほぼない。かなりひどかった。PKによる2点目に、かなり助けられたと思っている。
ただ、今の名古屋には、リーグ戦で勝つことが重要だったのだろうと思うし、この1勝で、これからはいくらか落ち着いた試合が出来るようになるなら、大きな勝利だったことになる。
シュミットがいくつか好セーブを見せて、J1のリーグ戦でも、十分に存在感を見せられることが分かったのは良かった。技術もありそうだが、身体のでかさが存在感になっていると思う。やはりGKにとっては、身体のでかいことは正義かもしれない。
横浜FCゴール裏のみなさん。
J2リーグ第6節 大宮対水戸
2025.3.23(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 11759人 主審 川俣秀 副審 塚田智宏、小出貴彦
RB大宮アルディージャ 2(0-0)0 水戸ホーリーホック
(2-0)
得点 80分 大宮・オリオラ サンデー
83分 大宮・杉本
よく晴れて暑いくらいの日。
昨年の終盤、諸事情あって、大宮の試合を全く見に行けなかったこともあり、大宮がレッドブルの傘下に入ってから、初めての観戦だった。
行ってみると、スタジアムの雰囲気自体は、今までとそれほど大きく変わったようには思えなかったけれど、関東の地方都市っぽいローカル感と、レッドブルが持ち込もうとしているらしい、ヨーロッパ・サッカー風な演出が、うまく嚙み合ってないような気はした。そりゃそうだ、とは思う。
ちなみに、姿は見かけたものの、アルディとミーヤの影が薄かったような気がした。やはりゆくゆくは消える存在なのか?
試合に関しては、昨年、大宮がJ3に居たことを感じさせなかった、という印象。
大宮対水戸というと、大宮のJ2時代(主にJ1初昇格前)に何度か見てるし、その時のイメージが残っているので、大宮の方に格上イメージがある。その影響で、この試合で、水戸の中盤が大宮と互角で対抗しているのを見て、水戸、強くなったじゃん、と思ったのだけど、大宮が今季、J3から昇格してきたチームだと思えば、感想としては少し変だったかも。
それでも大宮は、中盤の潰し合いをかいくぐって、決定的なシュートまで何度か持ち込んだが、水戸GK松原の好守連発もあって、得点は阻まれていた。水戸は、そこまで持ち込むことは、なかなか出来ていなかった。
大宮は67分にFW2人を入れ替えて、ここで投入されたオリオラ サンデーが効いた。常にゴールを狙っていて、得点の気配が感じられ、80分にそれが結実した。バックラインからの縦のボールを受けて、ディフェンスをかわして裏へ抜けてゴールへ向かい、シュートを決めて先制。
これで水戸は、集中が切れた部分があったかもしれない。立て続けに攻め込まれ、83分に水戸GK松原がゴール前へのクロスをクリアしたボールを、杉本が拾ってそのまま打ち返し、決まって2-0。健勇は、技術の高さもあるにしても、さすが、おいしい所を持って行くという感じ。これで試合は決まった感じになった。
大宮は、水戸の粘り強い守備に手こずりつつも、最終的にはゴールを決めて突き放す、強いチームっぽい勝ち方だったと思う。水戸が今年のJ2で、どの程度の位置にあるのかはわからないし、終盤までスコアレスでもあったから、大宮に圧倒的な強さがあるとまでは思わなかったが、ここまでの成績も考えると、J2内で上位に行ける力は十分あるんじゃないか、という気はする。1年でJ1昇格も、決して夢物語ではないのかも。
水戸ゴール裏のみなさん。
帰りに大宮公園に寄って来たが、桜はまだほとんど咲いていないようだった。
イースタンリーグ ヤクルト対巨人(3/22)
2025.3.22 (土) 12時半 ヤクルト戸田球場
G 000001410 6
S 000000000 0
[敗]竹山、[勝]又木
[H]G:萩尾(宮川)
今年初めての野球観戦。
よく晴れて、少し暑いくらいのコンディションだった。
ヤクルトの先発は下川。昨年はオイシックス新潟に在籍していて、今季、育成でヤクルトに加入した。昨年の初観戦はヤクルト対オイシックスで、オイシックスの先発が下川だったから、2年続けて初観戦試合の先発に下川という巡り合わせ(^^;。昨年オイシックスでのピッチングを見ていて、好きなタイプの投手だなと思ったから、下川のヤクルト加入はちょっと嬉しかったりしてる。
その下川は、5回を被安打4で無失点と好投していた。右のアンダースローで、それほどの球速はないから、制球の良さと変則的な投球フォーム、変化球でかわしていくのが持ち味だと思う。イースタンでは昨年の実績もあるし、通用するだろうけど、ここから上に行けるのかどうか。上のないオイシックスからヤクルトへ移籍(という言い方が正しいのかどうかわからん。育成ドラフトで指名されての入団なので)したのも、そういう目標があるからだろうし。うまく行ってほしいと思ってる。
巨人の先発は又木。こちらも6回まで投げて、被安打4の無失点だから、まずまず好投だったと思う。
6回表にヤクルトの投手が竹山に代り、制球難で四球ふたつで1死1-2塁にした後、ティマのタイムリーツーベースで巨人が1点先制。さらに四球で1死満塁になったが、ここは次打者ゲッツーでなんとか切り抜けた。まあ、竹山の制球難は去年も見ているし、相変わらずかな、という感じ。
ヤクルトは、7回は現役ドラフトで広島から加入した矢崎が登板。1四球に4安打と打ち込まれて4失点。8回は宮川が登板し、先頭の萩尾に左中間にホームランを打たれた。ただ、後続はきれいに抑えたので、宮川に関しては、そんなに悪い感じはしなかった。9回は丸山翔で、ツーベース1本は打たれたが、無失点で切り抜けた。
巨人は7回中川、8-9回は松井の継投で、この3イニングを三者凡退に抑え、ヤクルトは無得点のまま、0-6で試合終了。
2番手以降の投手の出来の差が全て、という感じの試合だった。
土手下の桜は、まだ咲く気配もなかった。
YBCルヴァンカップ1回戦 宮崎対名古屋
2025.3.20(木祝) 14時 いちご宮崎新富サッカー場
観客 2466人 主審 上田益也 副審 淺田武士、千葉直史
テゲバジャーロ宮崎 0(0−0)3 名古屋グランパス
(0−0)
(0-1)
(0-2)
得点 98分 名古屋・菊地
112分 名古屋・浅野
120+1分 名古屋・浅野
leminoの時間遅れの配信で見た。元々リアルタイムでは見れなかったから、ちょうど良かった感も。
画面で見るスタジアムは、ずいぶんのどかな場所で、J3ではこういうスタジアムもありなのか、という感じ。
ちなみに回線が細いのか、画像がしばしばひどく粗くなるし、頻繁に止まるしで、かなり根気を試される視聴だったけれど、無料で見せてもらってる以上、不平を言える義理ではないか、とは思う。
名古屋の先発は、リーグ戦からほとんど変更なし。というかリーグ戦でも、試合ごとにがらがら入れ替わっているんだけど、メンバー的にはいつもと一緒感。唯一大きかった違いは、正GKの予定だったのに故障で出遅れたシュミット ダニエルが、武田に代って先発したこと。
3バックは左から河面、三國、佐藤。2ボランチが稲垣と加藤。左サイド和泉、右サイド原。前3人が森島、浅野、永井。加藤と原の先発起用は久しぶりだったから、それでもこの辺は、カップ戦らしさだったかもしれない。
内容的には、序盤から名古屋が、スピード感、プレーの正確さ、競り合いの強さなど、格上感を漂わせていた、とは思う。押し込んで、決定的とも思えるシュートも、何度も撃っていた。しかしゴールが決まらない。
後半になると、名古屋の優勢は変わらないものの、失速気味で、シュートまで行ける場面が少なくなってきた。
22分に永井と原を山中と中山に代え、和泉を前に上げて、浅野をトップに据えた感じ。さらに38分には、森島を杉浦に代えた。しかし名古屋の勢いは上がらない。
逆にロスタイムに入り、宮崎のゴール前への猛攻を許した。立て続けにシュートを打たれ、シュミットの好セーブやポストで辛うじて凌ぐ展開。そしてそのまま、スコアレスで延長へ。
延長は、和泉が菊地に交代してスタート。この交代が的中。前線で菊地は、ゴールへの意識を感じささせつつ動き回り、8分には左から山中が入れたボールを、ゴール前で杉浦、浅野とつないで、右サイドへ流れて来たところをシュートして、きっちり決めて先制点。
直後に、佐藤が野上に交代。
延長後半になると、宮崎が仕掛けて来たが、シュミットのセーブなどで持ちこたえ、4分には加藤を椎橋に交代して守備固め。そして7分に稲垣が競り勝ってボールを奪い、パスを受けた菊地が縦に送ったボールを浅野が決めて2-0。
ロスタイムには浅野が裏へ抜けてボールを受け、GKの頭上を破るループシュートを決めて3-0と突き放して試合を終えた。
スコアだけ見れば快勝、大勝ではあるけれど、優位に試合を運びつつ90分で決められなかったことや、90分の間で一番得点の可能性を感じたのは、むしろロスタイムの宮崎の猛攻だったことを考えると、名古屋の敗退の可能性は十分にありえたし、あまり褒められた勝ちではなかったと思う。
とはいえ、今季公式戦未勝利だった名古屋だから、たとえ中身はぱっとしなくても、この今季初勝利をきっかけにして、雰囲気から上向きになっていく可能性はあるかもしれない。
シュミット ダニエルの復帰は、好材料ではあると思うけれど、ファインセーブはあったとはいえ、あまり仕事のなかった試合なので、どこまで参考になるかはよくわからない気がする。次のリーグ戦からは彼が出て来るんだろうから、この試合はウォーミングアップだった、というところかな。個人的には、そちらの試合の出来も見てからでないと、何とも言えない。
勝利の原動力は菊地だったと思う。昨年もこういう勝利につながる働きを見せてくれた印象があるから、もっと使えばいいのに、と思っているんだが。昨年は菊地と徳元をシーズン途中で獲得したことで、シーズン後半がいくらかマシになったと思ってる。徳元が壊れてる今は、それこそ菊地の必要性が大きいと思うのだけど。
J1リーグ第6節 東京V対名古屋
2025.3.15(土) 14時 味の素スタジアム
観客 16300人 主審 川俣秀 副審 平間亮、大矢充
東京ヴェルディ 2(0−1)1 名古屋グランパス
(2−0)
得点 21分 名古屋・森島
63分 東京・山見
73分 東京・綱島
現地観戦。
曇っていて、試合途中から弱い雨が時々ぱらついていた。時々選手が滑っていたのは、その影響だったかな。
依然未勝利の名古屋の先発は、前節からまた入れ替え。前節の先発だった山岸と徳元は、その試合中に負傷交代し、今後、長期離脱になると思われる発表も出ていて、当然この日は外れていた。
3バックは左が宮が外れて河面、中央は前節と同じく佐藤、右は野上に代って三國。2ボランチはいつも通り、椎橋と稲垣。左サイドは徳元に代って和泉。右サイドは前節と同じく中山。前3人は山岸と永井が外れて、和泉はサイドに回ったので、総とっかえで、森島、マテウス、浅野。
ヴェルディも名古屋と同じシステムで、ミラーゲームというやつだったらしい。試合運びを見ていても、それはよくわかった。その結果としてなのかどうなのか、がっちり噛み合った試合にはなっていた感じ。ただし、個々の局面では、名古屋の方がやや優勢に見えた。出足の早さや競り合いの強さで勝っていた。
序盤に名古屋はヴェルディゴール前に攻め込み、複数のシュートを打ったし、決定的なものもあったが、GKのマテウスに2本阻まれたのを含め、決めきれなかった。昨年の味スタのヴェルディ戦もマテウスに止めまくられた覚えがあるから、その再現かな、という気が少しした。
その後、少しヴェルディに流れが行ったけれど、名古屋は堅実なディフェンスで、決定的な場面を作らせなかった。
そして21分に、浅野のパスを、前線に上がっていた稲垣が受けて森島へ流し、森島がきっちり決めて名古屋が先制。いい展開での流れからの先制だった。その後も名古屋が優位を維持したまま、1-0で折り返した。あまり派手な場面はないものの、得点はいい形だったし、地味でも堅実に試合を進めて、手堅く勝ちを拾える試合になりそう、と思っていた。
後半、ヴェルディは右サイドの宮原に代えて、FWの山見を投入して、前線を強化してきたようで、攻勢が強まったように見えた。それでも連携などに、いまひとつ緩さがあって、それほど怖さはないように思えていた。
しかし18分、ヴェルディゴール前へ名古屋が攻め込んで、ブロックされたボールが、アクシデント的にヴェルディのカウンターの起点になった。山見にドリブルでゴールに迫られ、佐藤が向かったが、十分競れないままシュートを打たれ、武田も防ぎきれずに、あっさり同点になってしまった。だいぶ残念な失点だったと思う。
これで名古屋の優位感は消えてしまった。
名古屋は21分に中山と浅野を内田と永井に代えたが、それで勢いを取り戻すまでは至らず。逆に28分、CKから綱島に合わされたボールが、阻止しようのない軌道でゴールへ吸い込まれ、逆転を許した。
こうなるとあとはヴェルディのペース。
名古屋は35分にマテウスと佐藤を、菊地と杉浦に代えたが、実績のない杉浦の投入は、打つ手がなかったということじゃないかな。41分には和泉を山中に代えたが、山中がプレースキックを蹴ってチャンスを演出することもなく。1-2のまま試合終了。
ハーフタイムでは今季初勝利かもと思っていたが、残念な敗戦に終った。
前半優勢だっただけに、後半の失速、というか、最初の失点の形の悪さ逆転ゴールのアッサリ感が、結構こたえたように感じた。日頃、勝敗にはほとんどこだわらずに見てるが、この試合はちょっと。
長谷川健太は、試合後の監督会見で、前半の名古屋はパーフェクトだったと言ってたらしい。前半優勢だったのは間違いないし、そこだけを見れば、必要以上に悲観的になることはない、とも思える。ただし前半、ヴェルディがそれほど素晴らしい試合運びをしていたわけでも、名古屋がノーミスの試合をしたわけでもなく、そこまで言うほどの内容だったとは思えない。しかも後半は、手を打ってきたヴェルディに、いくらかの不運はあったにせよ、きっちり攻略されて逆転されているわけだから、なおさら。それに対して対抗する手を打てなかったことは、チーム力の低さを物語っているのかもしれない。
今年のチームは、試合運びそのものは悪くないし、近年の中では、むしろ面白い方だと思ってきたけれど、こういう試合をしてしまうようだと、それもさすがに怪しくなってくるような。故障者が相次いで、チーム力が低下しているのも確かなのだろうし。
名古屋ゴール裏のみなさん(部分)。
J1リーグ第5節 C大阪対名古屋
2025.3.8(土) 16時 ヨドコウ桜スタジアム
観客 17171人 主審 ネイサン フェルボーメン 副審 梅田智起、坊薗真琴
セレッソ大阪 1(1−0)1 名古屋グランパス
(0−1)
得点 45+4分 大阪・北野
85分 名古屋・マテウス カストロ
ライヴでは見られず、その日の晩にDAZNで後追いで見た。
4節終えて依然未勝利の名古屋の先発は、前節から大幅に変更になり、3バックは左の宮だけがそのままで、中央は前節は右に入った佐藤、右が前節は右サイドだった野上。開幕以来、明らかに調子が悪い三國が、とうとう先発から外れた。2ボランチの稲垣と椎橋、左サイドの徳元はそのままで、右サイドには中山が入った。前3人は山岸と和泉はそのままで、森島が外れて永井。
双方が攻撃的に攻め合って、試合終盤のような激しさのある試合の立上りだったと思う。例によって、相手チームのセレッソの方が、華々しくボールをつないで攻め込んで来たけれど、シュートまでは持ち込ませず、名古屋もいい形は作っていた。しかし6分頃、山岸が足を痛めるアクシデント。一旦は戻ったが、結局ダメで、11分にマテウスに交代。相変わらずツキがないらしい。
ただ、この交代自体は、マテウスはモチベーション高く入って来て、シュート意識も高く、名古屋が試合を進める上で、マイナスになるものではなかったと思う。依然としてコンディションが十分ではないらしく、精度や威力という部分で、それほどの期待感はなかったのは確かだけれど。
華々しかったセレッソの攻撃は、結果に結びつかないうちに、徐々にスローダウンした感があり、徐々に名古屋に流れが来たように思えた。前節、うまく使えてなかった永井へのロングボールが、意識的に修正されたのか、この試合では結構はまっていたと思う。単純に永井を走らせて縦に放り込む形は、さすがに警戒されてもいて、効果は薄かったけれど、ボールを受けた永井が、サイドに流れてゴール前にクロスを入れるなど、好機につながった場面は何度もあった。惜しいシュートもあった。しかしゴールは生まれない。
そのままスコアレスで前半は終るかと思ったが、終了寸前、セレッソの自陣からのカウンターが決まり、先制を許してしまう。名古屋が押し気味だったようにも思えていただけに、残念な失点だったけれど、セレッソの縦に素早く繋ぐ連携が鮮やかだった。こういう攻撃を、名古屋は目指しているんだろうけど、出来ないんだなと思う。
後半も五分五分ぽい立ち上がりで、双方チャンスは作りつつ得点に至らない流れは前半のまま。
16分に名古屋は、和泉、永井、中山を下げて、森島、浅野、菊地を投入。この交代は効果があった印象。浅野と菊地が意欲的な動きを見せて、ゴールの可能性が感じられた。しかし決定機には至らない。
そして25分、徳元が足を痛め、河面に交代。この試合2人目のケガ人。どうなっているんだか。
でもこれも、必ずしも悪い交代ではなかった気がする。河面は、一番持ち味を出せるポジションに入ったとも思う。
そしてセレッソにCKからきわどいシュートを打たれた直後の40分、自陣からの組立てで、河面→森島→菊地→浅野とつなぎ、浅野が入れたクロスにマテウスが飛び込んで同点ゴール。交代出場の選手のきれいな連携で取ったゴールという感じ。
この後はセレッソに猛攻を受けたが、名古屋は持ちこたえて引分けで試合を終えた。
全体的には五分五分な内容で、引分けは妥当な結果の試合じゃないかと思うけれど、名古屋は故障者が2人出るアクシデントがあった上に、後半40分という時間帯に追い付いて、その後の10分間、セレッソの猛攻を耐え抜いたという印象がプラスされて、よくやった感が強かった。
セレッソは、攻撃に力点があって、守備にはややもろさを感じた。そういう相手に対して、きわどい形ではあるけれど、引分けに持ち込む試合をしたというのは、神戸戦を思わせた。依然未勝利とはいえ、そんなに悪い試合ではなかったんじゃないかと思ったのも、神戸戦の時と同じ。もっとも、神戸戦に関しては、その後2連敗しているし、神戸の方のその後の成績を見ると、もしや神戸が不調だっただけかも、という気もするけれど。
ただ、名古屋の試合運び自体は、やはりそんなに悪いようには見えない。ゴールを決めきれる選手がいれば、という感じ。
それにしても、山岸と徳元の故障離脱は、気になるところ。単にツキがないのかもしれないけれど、毎年のように、こういうことがしばしば起きるのを見ていると、チームの選手のコンディション管理に、根本的に何か問題があるんじゃないかと疑ってしまうが。
(山岸と徳元については、3/141に、チームから長期離脱になると思わせるリリースが出た)
J1リーグ第4節 名古屋対町田
2025.3.2(日) 14時 豊田スタジアム
観客 34718人 主審 岡部拓人 副審 道山悟至、塚田智宏
名古屋グランパス 1(1−1)2 町田ゼルビア
(0−1)
得点 13分 町田・西村
20分 名古屋・佐藤
74分 町田・ナ サンホ
DAZNでリアルタイムで見た。
名古屋の先発は、さすがに前節からだいぶ変えて来た。3バックの右は、前節故障で途中退場した原に代って、新加入の佐藤が初登場。ただ、原はベンチには入ったし、後半に出場もしたので、大きなケガではなかったらしい。そのかわり、前節、原に代ってそのポジションに入った内田が、この日はベンチ入りもしていなかったのはなんでかな。右サイドは前節の内田から野上に変更。前3人は山岸とマテウスが、永井と森島に変更。
町田のスタイルもあって、双方とも、きれいにパスが回る場面はあまりなく、潰し合いの試合になったから、今季のここまでの名古屋の試合の中では、一番華やかさに欠けていたと思う。名古屋のメンツは、こういう試合展開を想定した顔触れだったのかも、という気もする。
そういう中でも、町田の相馬はコンディションがいいようで、自在に走り回っていた印象。そして13分に、下田のパスを受けた相馬に右サイドの裏へ抜け出され、中へ折り返されて、西村に決められ、早々と失点。
しかし20分、町田ゴール正面付近で得たFKを、単純に蹴り込むのではなくトリッキーなFKで展開し、ゴール前にボールが流れた所を、佐藤が蹴り込んで同点。佐藤は相馬に裏を取られて、町田の先制ゴールに絡んでいたといえなくもないので、これで取り返した感じだったみたい。
その後、得点は動かないまま、前半は終了。五分五分な印象だった。
後半も大きな変化はなかったと思う。名古屋は12分に和泉を山岸に代えた。この交代は、ある程度は有効だったように思える。前線で山岸がポイントになって、攻撃を作れるようになった感じ。13分にはFKからまたも佐藤がシュートを打ち、ポストにはじかれた。今日の佐藤は何か持ってるか?、と思わせた場面。
16分に町田は、西村をナ サンホに交代。この交代の後くらいから、町田に攻め込まれる場面が増えたような気がする。24分に宮が河面、野上が原に交代したのは、この流れを変える目的だったのかな。宮と河面ではタイプがかなり違って、存在感では宮が上回るけれど、攻撃の起点と言う意味では、河面の方が有効だと思う。原もそのまま野上の後に入った。内田がベンチに居れば、内田を投入したんじゃないんだろうか、という気がする。
町田も26分にオ セフンを桑山に代えてきた。
そして交代が結果につながったのは町田。29分に下田が遠目から撃ったシュートが、桑山を経由してナ サンホに渡り、ナ サンホのシュートがDFに当たってコースが変ったこともあって、ゴールに決まってしまった。
名古屋は32分に永井と森島をマテウスと浅野に交代。それで大きな変化が生まれたようには見えなかったが、チャンスは作った。しかし決めきれず、手堅く試合を進めた町田に逃げ切られた。
最初の方にも書いたけれど、開幕以降の4試合の中では、見ていて一番面白みがなかったが、噛み合った試合ではあったと思う。結果はたまたまで、運があったかなかったか、くらいの差じゃないか、という感じ。ただ、名古屋に流れから点を取るイメージが見えにくかったのは確か。ゴールを決めそうな雰囲気の選手がいない。山岸は、去年同様、ここぞという所で決めきれないし、マテウスはベストには程遠いコンディションに見える。一方で町田にはそういう選手が居たし、得点もした。
名古屋は、去年、得点に一番貢献した「戦術=永井」を今年はあまり使っていない一方で、代りのやり方を見付けられていない、という印象。「戦術=永井」自体は、個人的には見ていてあまり面白くないので、そうなっていない(使えていない?)ことに関しては不満はないし、やって欲しいとも思っていない。ただ、永井のコメントを見る限りは、彼は去年のようにやりたいと考えているみたいだし、なぜそうなっていないのかは、よくわからない。チームがなぜそういう状況なのかは知りたいと思う。単純に、後ろが新加入の原と宮で、うまくボールが出せていない、というだけのことなのかな。
今季の名古屋について、必要以上に悪く考える必要はまだないと思うけれど、この試合を見ていて、あまりポジティヴな印象を持てなかったのは確か。
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