J1リーグ第18節 名古屋対浦和
2025.5.24(土) 17時半 豊田スタジアム
観客 31001人 主審 池内明彦 副審 淺田武士、田中利幸
名古屋グランパス 2(0−0)1 浦和レッズ
(2−1)
得点 51分 浦和・渡邊
83分 名古屋・稲垣(PK)
90+3分 名古屋・永井
現地観戦のつもりでいたが、急な体調不良で、当日朝に断念して、NHK-BSの中継で見ることになった。
名古屋の先発は、前節からの変更は、前3人のうち、山岸が外れてユンカー。ユンカーはこのところ、途中出場も含めて、試合に全く出ていなかったのに大丈夫?、というのが、とりあえずの感想。
一方の浦和は、水曜に川崎と2対2という、かなり死闘ぽい試合をしていて、先発メンバーをその川崎戦から7人代えてきた。主力級も外さざるを得なかった感じ。CWC対応で過密日程下にある浦和に対して、中6日の名古屋が、スケジュール的にかなり有利なのは明らかだった。
ちなみに名古屋が中6日だったのは、富山に負けて、ルヴァン杯を敗退していたおかげ。勝ち残っていれば、浦和同様の中2日だった。皮肉というか。
開始3分、浦和がFKからあっという間に先制、と思いきや、オフサイドで取消し。助かった。とはいえ、前途多難かなと思わせたけれど、この後、浦和の試合運びはすぐに生彩を失った。やはり中2日は重かったみたい。その結果、名古屋が一方的に攻める展開になった。ほとんどワンサイドゲームのような形で、名古屋は前半シュート14本(浦和は1本)。ただ名古屋は、それだけ撃っても、惜しい、きわどいと言えそうなシュートはほとんどなかった。前半終了間際には、ユンカーのパスを受けた和泉のシュートが、ついにゴールを揺らしたがオフサイド。0-0のまま折返し。後半は浦和が当然主力を投入してくるだろうから、厳しい試合になるかもしれない、という印象。
後半、やはり浦和は渡邊、安居、金子と主力を投入。そして6分に、松本に左から入れられたボールを、ゴール前で渡邊に決められ失点。浦和の思うツボと言うしかない展開だった。
その後も、名古屋が優勢なようには見えたが、圧倒的な雰囲気はなく、前半とは異なり、中盤の競合いで浦和にボールを持たれる場面も増えた。それでも、きわどい場面が少なく、膠着していたと言えなくもない前半に比べると、チャンスらしいものはむしろ増えてきて、16分にはCKからの和泉のシュートがポストを叩いたし、17分に徳元のクロスから中山が撃ったシュートは、結構惜しかったと思う。
とはいえ、点は入らないままで、22分にユンカーと和泉が下がって、山岸と永井が投入された。ただ、オープンな展開になる中で、永井も山岸も得点機を迎えたが、物に出来ない。
33分に河面を佐藤に、椎橋を森島に交代。いよいよ最後の手段のロングボール頼みか?という感じ。
しかし35分、名古屋が浦和ゴール前に攻め込んだ所で、思いがけなく、原がペナルティ内で倒される。単にペナルティ内で足が交錯した事故、という感じだったけれど、ファウルはファウルでPK。これを稲垣が決めて同点。
こうなるとさすがに名古屋は勢いが出て来て、気落ちした上に疲れ切っている浦和に対して、猛攻を加えた。カウンターからの永井のGKとの1対1は、西川に止められるし、CKからの河面のシュートはポストだし、なかなか決められなかったが、ロスタイムにようやく、永井と山岸のコンビネーションから永井が決めて勝ち越し。
名古屋が何とか、2-1で勝ち切った。
内容的には名古屋が圧倒的に押していたので、名古屋の順当勝ちではあると思う。ただ、前の試合から1週間空いた名古屋と、中2日の浦和では、名古屋が条件的に明らかに有利だった。しかも、圧倒的に押していたとはいえ、先制されたし、同点に追い付いたのはアクシデント的なPKを貰った後半35分、その勢いに乗った勝越しもロスタイム。負けていても不思議はない試合だったから、浮かれる勝ちではないなあ、と思う。
敢えて言うなら、ルヴァン杯で、富山に負けておいてよかったね、くらいの感じ。
もっとも、久々復帰のユンカーが、シュートに関しては好調時のキレがあるとは言い難いものの、長い時間、存在感を示すプレーが出来てはいたし、徳元は、好調時に見せていたような、左からのいいクロスが何本もあった。山岸と永井の連携に見るべきものがあったりとか、チームが軌道に乗りつつある気配は、いろいろ感じられて、それはいくらかは、浦和の不調があってのものかもしれないけれど、期待を感じる要素ではあったと思う。
それはそうと、今年の名古屋は、絶不調なマリノスや広島に勝った後、所詮、自チームの好調ではなかったので、その後、また落ち込むことを、繰り返してきたけれど、今回はどうなるか。次節が新潟戦というのは、少し無気味な感じではある。降格圏からずっと抜け出せていないとはいえ、前節、今年初めてホーム勝利を挙げたから、勢いはありそうだものね。
| 固定リンク
「名古屋グランパス(2025年)」カテゴリの記事
- J1リーグ第23節 名古屋対東京V(2025.07.05)
- J1リーグ第22節 広島対名古屋(2025.06.28)
- J1リーグ第21節 名古屋対清水(2025.06.21)
- J1リーグ第20節 神戸対名古屋(2025.06.15)
- 天皇杯2回戦 名古屋対ヴェロスクロノス都農(2025.06.11)
コメント