J1リーグ第14節 清水対名古屋
2025.5.3(土祝) 14時 新国立
観客 52847人 主審 笠原寛貴 副審 塩津祐介、亀川哲弘
清水エスパルス 0(0−1)3 名古屋グランパス
(0−2)
得点 36分 名古屋・稲垣
48分 名古屋・和泉
50分 名古屋・椎橋
新国立開催なので、いつもの通り、現地観戦はボイコット(詳しくはこちらの末尾→J1リーグ第13節 鹿島対名古屋)。
最初はDAZNで見るつもりでいたが、NHK-BSでの中継があることに気付いて、そっちで見た。配信はリアルタイムだと、やはり映像に乱れが出ることが多いので。
名古屋の先発は、前節の試合から中3日ということで、今回はいくらかターンオーバーしてきた。しかも、前日の練習で故障したとかで、GKのシュミットも不在。代りにリーグ戦初登場のピサノ。3バックは左から佐藤、三國、原。2ボランチは、さすがにいつも通りの稲垣と椎橋。左サイド徳元、右サイド内田。前3人はマテウス、永井、和泉。前節から5人の入替(和泉は前節とポジションは違った)。
清水は試合開始前の時点で5位で、上位との対戦だから、前2節同様、また厳しい試合になるんじゃないか、と思っていたが、始まってみると、そうでもなかった。
立上り、少し清水に攻め込まれた以外は、名古屋が優勢に試合を運んだ。競合いで勝てるし、スピードでも名古屋がまさっていた。当りの強い、粘り強い守備が見られたし、そこから前線の永井などへの縦パスの攻撃も、得点にはつながらないものの、効いていた。いつもと顔触れが違う分だけ、シンプルで地道な試合運びになっていたのかなと思うし、それが手堅く主導権を握る展開につながっていたような気がする。
それでも、マテウスのシュートがクロスバーに当たるなど、なかなかゴールは生まれなかったが、34分、内田が右サイドでスローインからのリターンで裏へ抜け出して、中へクロスを送ると、稲垣がゴール前で合わせて先制点が決まった。また稲垣かよ、みたいな(^^;。
その後も名古屋ペース。前半終了間際の44分に、弓場に決定的なシュートを打たれたが、佐藤がブロック。前半、本当に危ない場面はこれくらいだった気がする。
後半は徳元と永井を、中山と山岸に交代。
48分、内田が右サイドで競り勝ってゴール前にクロスを入れると、清水DFのクリアが他のDFに当ってこぼれてしまった。和泉の目の前にボールが来て、すかさずシュートを撃って決め、2-0。ボールのこぼれ方に運があったゴール。これで名古屋がはっきり優位に立ったと思う。
さらに50分、自陣からのスムーズなビルドアップで、右サイドで受けた内田が、ゴール前の山岸へボールを入れた。ここで山岸が自分ではシュート打たず、後ろから上がってきた椎橋へ絶好のパス。椎橋がきっちり決めて、3-0。山岸のセンスが生きたと思う。
こうなると、名古屋の楽勝ペース。
51分に和泉を森島に交代。27分にはマテウスを浅野に交代。
30分過ぎには、名古屋ゴール前で清水がきわどい場面を作ったが、しのぎ切った。
39分に、佐藤に代り宮が入り、あとは逃げ切るのみ。3-0で名古屋が完勝した。
正直、どうしてここまで名古屋が優勢な試合になったのか、よくわからない。シンプルで地道な試合運びと書いたけれど、それくらいしか思いあたらない。ただ、全得点に絡んだ内田が、非常に良かったのは間違いなくて、起用が当たった。あとは運。元々、ここまで、内容以上に運がなくて落とした試合はあったから、その裏返しかなと。
清水の試合運びそのものは、マリノスや広島のように、明らかに何かがうまくいっていないという感じではなく、いつもやっていることをやっていたんじゃないかと思えた。それでいて、名古屋が主導権を握り続けたんだから、単純に考えれば、名古屋の方が強かったということになるし、清水が今季昇格したチームということだけを考えれば、それはそんなに不思議でもない。ただ、現時点での順位や、名古屋のここまでの戦いぶりを考えると、それはちょっと考えにくい気はする。
ただ、実際は清水も故障者が結構出ていて、やりくりしながらの試合だったというのはあるみたい。あとは、名古屋が直前に対戦したのが鹿島と柏で、清水よりもさらに上位チームだったから、名古屋にその感覚が残っていて、相対的に清水がやりやすい相手に感じられたのかもしれない。そういう風に考えれば、次の岡山戦も、いい結果が期待できるのかも。
次節の名古屋のメンバー構成は難しいんじゃないかな。今節はターンオーバーのメンバーだったし、次節は元々、柏戦に近い構成を予定していたのでは、と思うのだけど、結果が出た以上、次節もこの試合のメンバー主体で組むかもしれない。長谷川がどう判断するか、興味をそそられる。完勝とは言え、特に守備陣には細かいミスが結構あったりして、相手次第では痛手を被った可能性もあったから、この試合のメンバーがベストというわけではないだろう、とは思っている。
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