「AWAKE」
2020年の映画。夕方TVKで流れていて、以前の将棋会館界隈が舞台になっていたりしたので、登場する風景のあちこちになじみがあって、なんとなく見始めたら、結局最後まで見てしまった。ちなみに、あの界隈になじみがあるのは、近所に神宮球場があるからで、将棋とは直接関係ない。
人間のプロ棋士とコンピューター(プログラムの名前がAWAKE)の将棋対決が題材で、コンピューター将棋のプログラマーは、かつて奨励会で結果を残せずに、プロ棋士を諦めた人物という設定。そして対戦する相手は、彼が棋士を諦めることになった最後の対局の時の相手。
AWAKEというプログラムが人間と対局する電王戦というイベントが実際に行われて(うっすらと覚えはある)、それをベースにした映画だそうだけど、人間関係とか、プログラム開発の経緯などは、かなりの部分がフィクションじゃないかと思う。
うまく作られてると思った。特にコンピューターと人間の対戦の結果を左右するポイントを、将棋に通じてなくても分かりやすい、ソフトの欠陥に設定しているあたり。イメージしやすくて、説得力があった。
もっとも、この点についても、実際にこんなことがありえるんだろうか、と思ったのだけど、調べてみたら、実際にこれと同じことが、現実の電王戦で起きていたようで。ここは実際の出来事に沿った映画化だったらしい。ただ、現在のAIでは、経験から学習するから、ありえないんじゃないかな。
そういう話作りのテクニック的な部分は別にしても、主人公のプロ棋士を諦めた時の挫折感、その後の虚脱感、コンピューター将棋という目標を見付けた時の高揚感が、感情移入しやすく描かれていると思った。一方で、対戦するプロ棋士の側の感情の揺れ動きも、さりげないけれど、的確に描かれていたと思う。
変にドロドロしてない、さわやかな感じがよかった。





























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