WEリーグ第22節 大宮対神戸

2024.5.25(土) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 2391人 主審 杉野杏紗 副審 萩尾麻衣子、曽根未宇

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-2)2 INAC神戸レオネッサ
                  (0-0)

 得点 34分 神戸・愛川
    40分 神戸・田中

WEリーグ最終節。晴れて暑い天候。

3強の一角の神戸が相手だけに、立上りから度々大宮のゴールが脅かされたけれど、なかなか決定的な所までは至らず、15分頃に北川のクロスから田中のシュートが決まった場面もオフサイドでノーゴール。30分くらいからは大宮が神戸ゴールに迫る場面も、生まれるようになってきた。でも、もしかしたら、そこが落とし穴だったかも。前に出られるようになった分、後ろは薄くなるわけで。
34分に大宮のバックラインでパスが乱れ、愛川が詰めてボールを奪うと、ループシュートで前に出ていたGK望月の頭上を破って、神戸が先制。大宮が守備から攻勢に転じようとした流れの中での、ミスだったようにも思える。
その後も大宮はチャンスを作り、鮫島のサイドチェンジから、仲田がシュートに持ち込む華々しい場面もあったりしたけれど決まらず。
逆に40分に、神戸のバックラインから土光の縦パスが前線の田中に通り、田中がきっちり決めて神戸が2点目。強いチームはこういうところで決めきるというのがよくわかる、神戸の2得点だったと思う。
後半も神戸が優勢な試合で、20分頃に田中が持ち込んでシュートしたが、ポストに当たって入らなかったり、40分頃に成宮の決定的なシュートを望月がファインセーブしたり。好機を作りつつ追加点はなかったが、神戸が優勢なまま試合終了。

神戸は圧倒的な迫力みたいなものは、それほどなかった気がするけれど、試合運びのうまさは、あちこちで感じた。大宮がああいうチームになるには、足りないものがだいぶいろいろありそうだし、そう簡単にはいかないだろうなと思う。

試合後は最終戦セレモニーと、現役を引退する田嶋、吉谷、鮫島の引退セレモニー。挨拶の時、田嶋と吉谷が泣いてしまって、だいぶボロボロだったのに比べると、さすがに鮫島は場数を踏んでるな、という感じ。なにはともあれ、お疲れさまでした、としか言いようがない。

大宮はチームの成績としては7位で、昨季が6位だったはずだから、下がったとはいえ、そんなに変わっていない。ただなにせ、ホームでほとんど勝てなかったので、基本ホームの試合しか見ていないから、そんなに上の順位なんだ?、という感じではあるけれど。
既にかなり大量の退団者がリリースされていて、レギュラークラスも含まれるので、来季はどうなるんだろうと思う。ただ、今年のホームでの試合ぶりを見ている限りでは、大きく変えていかないとジリ貧かな、という気がするのは確か。
チームが出来て3年目で、今回の退団者はその時から居る選手が多いようだから、そういう意味合いもあるのかもしれない。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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神戸ゴール裏のみなさん。
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最終戦セレモニー。
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引退挨拶する鮫島。
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引退セレモニーの時に神戸ゴール裏に出た、神戸に6年在籍した鮫島を送る幕。

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WEリーグ第21節 大宮対長野

2024.5.19(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 1191人 主審 柳彩乃 副審 稲葉里美、井口朋恵

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-1)1 AC長野パルセイロ・レディース
                  (0-0)

 得点 22分 長野・伊藤めぐみ

曇っていて、時折雨粒が当たったが、結局最後まで、降ってきたという感じにはならなかったのは助かった。

長野は昨年末に駒場で浦和戦を見た。その試合は当然?負けたのだけど、それなりに悪くない内容だった印象がある。試合前時点でWEリーグでの順位は、中位集団からやや離れた11位だったけれど、そんなに悪いチームでもなかったけどな、という感じだった。

始まってみると、互いに積極的に攻めて、シュートを打ち合い、内容的に大差なく見えたし、動きがあって、見ていて面白かった。それでもやはり大宮の方が攻撃陣に厚みが感じられ、ゴール前の混戦に持ち込んで、あと一息の場面を作ったりしていたのだけど、22分に長野のGK伊藤有理彩が前線に送ったボールを、伊藤めぐみがきれいにトラップして、そのまま浮き球のシュート。GKの頭上を破ってゴールに吸い込まれ、長野が先制。見事なゴールだったと思う。
その後も大宮は、ゴール前までは持ちこむが、決めきることが出来ず、0-1で折返し。

後半立ち上がりに大宮は、井上がきれいなパス連携の流れから、ゴール前に持ち込んだが、相手GKにしのがれ得点出来ない。大宮はだんだん、ゴール前での混戦に持ち込むのも難しくなっていった。長野は大宮の抑え所が分かって来たみたいだな、と思って見ていたのだけど、同じようなことを昨年の浦和戦の時の感想でも書き残していた(^^;。ということは、そんなに的外れな印象ではなかったのかな。
決定的な形はなかなか生まれないながらも、双方のチームがパスの連携から攻め込んでいく場面は度々あって、面白く見れていた。
大宮は上辻がトップ下ぽい位置取りで、度々気の利いた球出しをしているのが目についた。今まであんまり気にしてなかったけれど(というか、そんなには見ていない気がする)、こういう選手だったのか、と思った。
長野は伊藤めぐみがあちこちでボールに絡んで、いかにもチームの中心らしい働きだったと思う。
大宮は後半の後半になると、攻撃の選手を次々入れ替えていった。65分に入った船木が、確か故障明けのはずだけど、らしいプレーを見せて、チャンスに絡んだりもした。しかし大宮は得点には至らず、長野が1-0で勝った。

勝敗に関しては、伊藤のファインゴールが全てという感じだったけど、両チームが拮抗して、双方、積極的な試合運びをしていたので、面白かった。
それにしても、大宮はホームゲームで点が取れない。3月のリスタート以降、7試合で1得点(そのうち、見たのは5試合。1得点は見てる)。ビジターでは必ずしもそうでもないんだけど。何か理由があるんだろうか。
何とかしないといけないんでは。といっても、次節が最終節なんだよな。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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長野ゴール裏のみなさん。
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AFC Women’s Club Championship 決勝 浦和対仁川

2024.5.10(金) 18時 浦和駒場スタジアム
観客 5271人 主審 ドン ファンユー 副審 シェ リージェン、ヒントン スパワン

 三菱重工浦和レッズレディース 2(2-1)1 仁川現代製鉄レッドエンジェルス
                 (0-0)

 得点 13分 仁川・イ ソヒ
    22分 浦和・清家
    26分 浦和・島田

浦和界隈ではACL決勝と言われていて、日頃から浦和レディースの試合へは時々行ってることでもあるし、せっかくだからと思って見に行った。ただ、大会名(AFC Women’s Club Championship 2023 – Invitational Tournament)を見て、ACLには見えないなと思っていた。どうやら、この秋から本格的に始まるACLのプレ大会ということらしい。
国際大会の決勝にしては、かなり地味な雰囲気だったのは、要するにプレ大会だから、ということなのか、本大会になっても結局こんな感じなのか。AFC管轄下の、各国・各地域の女子サッカーリーグの状況がどんなものなのか知らないので、よくわからない。日本のことはそれなりに知ってるし、その知識で言えば、こんなもんだろうなあ、という感じではあるけれど、よその国・地域の現状は知らないから。ただ、日本以上に賑わってる国や地域がたくさんあるというのは、考えにくい気はする。

ちなみに、以前、韓国の女子サッカーについて書かれた本を読んだことがあり、それほど盛んではないという印象だったから、仁川よりは浦和の方が優位なんだろうな、とは思っていた。
試合が始まって、その印象は間違ってないと思った。仁川が5バック気味の守備的な構えだったこともあり、浦和がほぼ相手陣内で試合をしていた。ただ、WEリーグで時々見るような、圧倒的な攻勢にはならなかった。少なくとも仁川は手堅く守っていたし、浦和も慣れない相手なので、慎重に入ったのかもしれない。
ただ、浦和は慎重過ぎたのか、細かいミスがちょいちょいあった。13分に仁川のカウンターから、そういう守備ミスっぽいのをきっかけに、仁川の24番にボールが渡り、ミドルシュートがきっちり決まって、仁川が先制。おおっという感じだった。
ただ、それで試合の流れか大きく変わることはなく、浦和優勢の試合が続いた。そして22分に、ゴール前で伊藤がディフェンスの裏へ浮き球のボールを送り、清家がきっちり反応してシュートして、得点を決めて同点。
さらに26分、塩越が相手DFと競り合ってうまくCKを獲得し、自分で蹴ってゴール前へ送り込んだボールを、島田が頭で合わせて逆転。
ここから一気に浦和が、と思ったけれど、やはり、あまりそういう感じにはならなかった。仁川はここで選手が1人交代したが、試合の進め方自体は、それほど変わったようには思えず、前半は終了。
後半に入ると、だいぶ雰囲気が変わったように思う。仁川は積極的に前に出る、攻撃的な戦い方に変えてきた。負けているから、当たり前ではあるけれど、攻撃的な連携が結構こなれていて、本来はこういうサッカーをするチームなのかな、という気がした。
とはいえ浦和の優位は変わらず、仁川が前に出てきた分、浦和がゴールに迫る形に持ち込む場面が増えた。試合の面白さという意味では、後半の方が動きが多くて面白かったと思う。
浦和は決定的な場面をいくつか作ったが、相手GKの好守や、シュートがわずかに枠を外れるなど、追加点を挙げられない。しかし仁川も、前半に比べれば攻撃的なサッカーではあるものの、決定的なシュートを打つ所まで組み立てることは出来なかった。
後半は双方無得点。2-1で浦和が勝って、優勝を決め、アジアチャンピオンとなった。

順当な結果だったと思う。ただ、特定の国・地域のリーグだけが圧倒的に優位では、大会に面白みはないわけで。他の国・地域のリーグとの力関係がどうなのかな、というのが、やはり気になる。ACLの本大会が始まったら、そこはポイントのひとつになってくるんじゃないかな。

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浦和ゴール裏のみなさん。
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仁川ゴール裏のみなさん。
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WEリーグ第18節 大宮対仙台

2024.5.3(金祝) 13時 NACK5スタジアム大宮
観客 2202人 主審 草処和江 副審 鷲尾里梨、吉田瑞希

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-0)0 マイナビ仙台レディース
                  (0-0)

快晴で陽射しが強く、やたらと暑かった。

大宮の先発で目についたのは、FWに上辻が入っていたこと。上辻は基本MFだと思うし、FWではあまり見た記憶がない。ただ、試合が始まってみると、少し引きぎみで、トップ下ぽい感じだったみたい。そこから前にボールを捌いて、面白い場面を何度か作っていたように思う。もう1人、井上がFWで、こちらはFWらしいFWだし、力強いプレーを見せていたから、悪くない組み合わせのように思えた。でも得点には繋がらず、ハーフタイムに平井に交代してしまった。
いずれにしても、前半はどちらもなかなか得点機ぽいものは作れなかった。仙台もゴール前に人数が入って、可能性を感じさせる場面があった気はするけれど、決まらなかった。
後半になると、多分暑さの影響もあって、双方、ミスっぽい場面が増えてきた。後ろ目の選手がトラップをミスったり、緩いキープをしている所に、相手チームの前線が詰めてボールを奪い、ゴールに迫るが強いシュートを打ち切れない、という形が何度か。で、結局得点にはならない。一番きわどかったのは、80分頃にゴール正面のこぼれ球を、大宮の源間がミドルシュートしたやつじやないかな。確か、DFに当たってコースが変わり、クロスバーに当たって弾かれた。
結局スコアレスで終了。暑い中、おつかれさまでした、という感じ。

ちなみに、大宮は前節、ベレーザと対戦して大敗したそうで、浦和戦と似たような試合をしてしまったぽいのだけど、経験を生かせてないとしたら、ちょっとどうなんだろうなと思う。試合を見てないのに言うのはよくないかな、とは思いつつ…。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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仙台ゴール裏のみなさん。
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WEリーグ第15節 大宮対浦和

2024.4.18(木) 18時 NACK5スタジアム大宮
観客 2505人 主審 柳彩乃 副審 松尾久美子、吉田瑞希

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-4)4 三菱重工浦和レッズレディース
                  (0-0)

 得点 2分 浦和・伊藤
    10分 浦和・島田
    14分 浦和・島田
    24分 浦和・清家

曇っていて、雨を気にしながらの観戦だったけれど、降り出したのは試合が終ってからで、助かった。

大宮は、立上りから猛攻を掛けて来た浦和に押し込まれ、開始2分で先制され、その後も攻め立てられ続けて、建て直す間もなく、ずるずる失点を重ねて、25分で0-4。
この辺からようやく浦和がペースダウンしたけれど、浦和の優位は変わらず。大宮も、大差がついてしまった試合をどう立て直すか、いいアイディアを見付けられなかった感じ。
しかも大宮は、3失点目の直前に船木が交錯で負傷し、その後交代。日頃、攻撃面でかなり効いている選手だから、反撃する上で、この交代は痛かったはず、とも思う。
大宮はその後も、見どころらしい見どころも作れないまま、0-4で敗戦。

まあ、駒場で行われた1月の同じカードでも、浦和3-1大宮で、大宮の1点は最後の最後に決まったおまけのようなゴールだったから、これくらいのチーム力の差がある、と言うしかないのかもしれない。過去の戦績を見ても、勝ったことはあるにしても、総じて大差で敗けた試合が多い。
攻撃力が持ち味の浦和が、立上りから攻勢に出て来るのは予想できたんだから、試合の入りでの大宮の受け方に、少し工夫がなさ過ぎた気はするけれどね。
というか、試合後の監督のコメントを見ると、立上りをしっかり戦って、自分たちも前へ出て行かないと、みたいな戦術だったらしくて、それじゃあ、ああなるよな、と思った。ちょっと、チーム力の差を考えてなさ過ぎで、もう少し現実的な、勝てる可能性のある戦い方を考えるべきだったんじゃないのかなと思う。「さいたま市ダービー」ということで、気負ってしまったということなんだろうか。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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浦和ゴール裏のみなさん。
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WEリーグ第12節 大宮対相模原

2024.3.24(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 784人 主審 杉野杏紗 副審 柳彩乃、荒木裕里香

 大宮アルディージャVENTUS 1(1-0)0 ノジマステラ神奈川相模原
                  (0-0)

 得点 43分 大宮・井上

曇っていたが、試合中は雨は降らなそうだったので見に行った。ちなみに試合中は無事だったが、試合後しばらくして、ぱらぱら降り出した。
実は今季、大宮の試合を5試合見に行ってるが全敗。ただ、相模原は11節終えて未勝利で勝ち点2という、最下位一人旅なチームなので、さすがに今日は勝つかもね、と思っていた。
ちなみに相模原は、多分、初見のチームだった。

大宮は、前回見た8節のエルフェン戦に比べ、メンバーの入替が目立ったのだけど、おそらく水曜にベレーザ戦をやっていて、試合間隔が短いので、ターンオーバーしたものと思う。
出場している選手も、何となく身体が重そうに見えていた。
ただ、左サイドで船木が先発していたのは、今の大宮で、一番得点に絡みそうな気配があるのは船木と思っているから、いいんじゃないかなと思った。今まで見た試合では、全部途中出場だったので。

試合展開としては、大宮がそれなりに優勢で、ビルドアップして攻めるものの、相変わらずなかなかFWが決定機を迎えることが出来ず、むしろ3トップで前からどんどん詰めて来る相模原にゴール前に攻め込まれ、セットプレー絡みなどでゴール前で混戦に持ち込む回数は相模原の方が多い、というような感じ。大宮は中盤の組立てまではそう悪くないのだけど、そこからFWにうまくつながらない。
それでもそんな中で、船木が左サイドで相手ディフェンスをうまくかわしていく場面は何度か見えたし、ゴールの枠をかすめるようなクロスも1本あったと思う。
相模原も、主にセットプレーからゴール前までは持ち込むけれど、そこでうまく押し込むことが出来ない。未勝利なのはこういうことか、と思ったけれど、繰り返していれば、そのうち決まることもあるんじゃないかな、という気はした。
ちなみに前半のうちに、両チームに故障で交代する選手が出た。大宮はFWの平井で北川に交代。相模原は中盤の下山が川島へ。どこまで試合に影響があったのかは、よくわからない。
0-0のまま前半終了が見えてきて、このまま行きそうだなと思っていたが、43分に左サイドから船木が仕掛けて、中へ入れたボールからゴール前で混戦になり、最後は井上が蹴り込んで大宮が先制。大宮が相手ゴール前であそこまで押し込んだのは、これが最初だったんじゃなかったかな。
大宮が1-0とリードして折返し。

後半に入ると、大宮の勢いが上がったように見えた。元々ビルドアップはそれなりに出来ていたのだけど、後半はより安定感が増していた。相模原が疲れてきたのかもしれない。
しかし得点にはつながらない。井上、北川の2トップだけでなく、仲田が前目に入ってシュートを打ったり、鮫島がロングシュートを打ったりするけれど決まらない。
ただ1点先行していることもあってか、大宮はそれほど積極的に、前線にテコ入れすることはしてこなかった。連戦の影響で、そんな余裕もなかったのかも。
相模原は終盤にかけて、CKなどのセットプレーを続けて、ゴール前にボールは入れたものの、ことごとく大宮が跳ね返し、結局、大宮が1-0で逃げ切った。

大宮は、この試合は井上が得点を決めたとはいえ、点を取る形が相変わらず見えない所が、やはり問題として残ってるんだろう。もっとも、本来FWの柱のはずの井上が、調子を落としていたのが復調気配のようなので、それがひとつの解決にはなるのかもしれない。日程が厳しいのも確かなので、この日の試合に関しては、あまり多くを期待するのも酷だった、という気はする。
相模原は、今日のような積極的に攻める試合を続けていれば、そのうち結果はついて来るのでは、と思う。ただ、11節までずっとこういう試合をやってきたのに、全く結果が出ていないんだとしたら、よほどツキがないということになる。開き直ってやるしかないんじゃないかなあ。

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大宮ゴール裏のみなさん。だいぶ人が少なくて寂しい感じ。今まで見た中では、一番少なかった気がする。天気がぱっとしない影響があったか。
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相模原ゴール裏のみなさん。こちらも人数が少ない感は否めなかった。
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WEリーグ第8節 大宮対ちふれASエルフェン

2024.3.3(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 2994人 主審 荒川里実 副審 朝倉みな子、荒木裕里香

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-2)2 ちふれASエルフェン埼玉
                  (0-0)

 得点 62分 埼玉・石淵
    70分 埼玉・佐久間

WEリーグの中断明け初戦。
スコアボードの「大型映像装置」が改修中なので、見た目は地味な雰囲気にならざるを得なかったけれど、エルフェンのサポが結構多く来場していたこともあり、それなりに賑やかになっていた気がする。「埼玉ダービー」というのが効いているのかどうかは分からないが、県内で近い距離にあるチームなのは確かだし、なぜか蕨が昨年末にエルフェンのサポート自治体に加わっていて、この試合は蕨から応援バスも来ていた。そういう影響もあったんだろう。

大宮の試合は中断直前に立て続けに3試合見ていたので、ある程度選手になじみがあったから、少し選手を入れ替えて来たのに気付いた。特に目についたのは、CBの乗松を外して久保が入ったところと、FWに北川と平井(新加入)が入ったところ。中断前、得点が取れなくて(というよりは、攻撃の形が作れなくて)苦しんでいたし、そういう意味でのFWの交代かなと思った。DFの方はよくわからない。
とはいえ、久保はとても良かった。守備だけでなく、バックラインからの攻撃の組立ての起点も的確にこなしていた。その1列前では、林と阪口が2ボランチで、特に阪口の所にうまくボールが収まって、そこからいい球出しが出来ていた。右サイドの杉澤と有吉、左サイドの鮫島と仲田のコンビネーションも悪くなくて、チームがだいぶいい感じに仕上がってきている印象だった。
一方のエルフェンは、中断前に熊谷での皇后杯の大宮戦を見ていて、手堅く守って、少ないチャンスを物にして勝ったのが印象に残っていた。
この試合も、大宮は熊谷の時よりもずっと、攻撃が機能している感じではあったけれど、5バック気味のエルフェンの守備は手堅く、突破を容易に許さなかった。シュートは打たれるものの、遠目の距離からのものが主体で、決定的な形にはなかなかならなかった。

ただ、エルフェンは攻撃に関しては、吉田と祐村が積極的に仕掛けていたけれど、やはり前の人数が薄い分、あまり勢いはなかった。それでも終盤、吉田のドリブルから立て続けにセットプレーなどのチャンスが生まれて、惜しい場面もあったけれど決まらず。
前半はスコアレスで折返し。大宮が優勢ながら、エルフェンもゲームプラン通りに試合が出来ているのかな、という感じで、面白く見れていた。

後半の立上りは、前半の終盤のエルフェンの勢いが残っていたように思う。大宮のゴール前に攻め込む場面が多く、吉田が惜しいシュートを版ったりしていた。
そして17分、左CKを瀬戸口が蹴ると、クリアを祐村がゴール前へ入れ直し、それを唐橋が押し込んで、エルフェンが先制。エルフェンが堅守からセットプレーで先行という、年末の皇后杯を思わせる展開。
大宮はこの後、前線の選手を3人入れ替えて反撃に出たが、これでバランスが狂ったところもあったかもしれない。
25分にエルフェンがカウンター気味に仕掛けて、左からゴール前へ入ったクロスに吉田が飛込み、こぼれて逆サイドへ流れたのを、右のウィングバックの佐久間が走り込んでシュートして2点目。
そのままエルフェンが勝ち切った。

エルフェンがゲームプランを完遂した試合だったと思う。戦術が明確な上に、それをしっかり実現できているチームと思ったし、感心した。ただ、大宮戦2試合でしか見ていないので、他のチームとの対戦でもこういうふうにやれるのかどうか、興味があるし、見てみたい気がする。
大宮も全体的に悪くはなかったと思うのだけれど、最後のゴールを決めきる所がうまくいかなかった。FWが積極的に攻め込んではいたけれど、少し素直過ぎたのかなという気がする。後半途中から入った船木は、変化を付けられるFWと以前から思っているので、もっと使ってみたら、と思うのだけど、どうなんだろうな。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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エルフェンゴール裏のみなさん。
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WEリーグ第7節 浦和対大宮

2024.1.7(日) 14時 浦和駒場スタジアム
観客 3050人 主審 小泉朝香 副審 一木千広、稲葉里美

 三菱重工浦和レッズレディース 3(1-0)1 大宮アルディージャVENTUS
                 (2-1)

 得点 7分 浦和・安藤
    59分 浦和・安藤
    88分 浦和・伊藤
    90+2分 大宮・田嶋

今年初の試合初観戦。
さいたま市ダービーで、双方とも年末に見ているチームなので、ある程度事情は分かっていたから、そういう意味での面白さもあった。

浦和は安藤が前目のポジションに入っていて、年末の試合ではDFだったから、どっちもやるんだなと思ったけど、試合後のインタビューでは久しぶりに前をやったと言っていた。近頃では珍しいものが見れたということか。
大宮は、鮫島が左サイドバックから1列前に上がっていたのが目についた。年末に見た大宮の2試合を見る限り、大宮の効果的な攻撃は、ほとんど鮫島が上がって、起点になって生まれていたように見えていたから、妥当なポジション変更だなという感じ。

試合が始まってみると、大宮もそれなりに対抗はしていたし、やはり鮫島の左からの仕掛けが目立ってはいたものの、浦和の優位を感じないわけにはいかなかった。パスの精度や球際の強さが歴然として違っていた。
7分にはその球際の差が出た感じで、浦和がビルドアップして前へ出ていくのに対して、大宮が食い下がっていくものの、クリアボールは拾われ、競っては競り負けてで、最後は安藤に蹴り込んで、浦和が先制。
その後も浦和の優勢が続いたが、早々と先制した分、少し緩めたのかなという感じもあり、チャンスは作りつつ、なかなか追加点は生まれなかった。浦和のディフェンスは、チームが攻撃重視の布陣を敷いている影響もあってか、やや不安定感があったから、大宮がそこを突いてチャンスを作りかける場面もあった。30分過ぎには相手ボールを奪った五嶋から井上が貰って、抜け出しかけた。しかし浦和DFと競り合って倒れ、ここで船木に負傷交代。さらに大宮は厳しい状況。
後半に入ると、浦和がまたペースを上げて来たような感じ。チャンスを度々作り、GK望月の奮闘などで、大宮は何とか持ちこたえていたけれど、59分に大宮が、中盤でのパスカットから攻め上げようとしたところを、浦和の水谷がカットして前に送り、ゴール前で混戦気味になった中で安藤が押し込んで、浦和が追加点。
88分には大宮のCKを浦和GK池田がキャッチして前方へフィード。清家が俊足で追い付いて、中へ折返し、伊藤が受けて、一旦はトラップ失敗で流れたものの、大宮のクリアミスに詰めて、ゴールに蹴り込み3-0。
その後はロスタイム、大宮がゴール前に猛攻を掛け、クリアボールを田嶋が拾ってミドルを決め、一矢は報いたものの、そこまで。

点差だけでなく、内容的にも浦和の完勝だったと思う。大宮は年末に見た2試合同様、どうしちゃったのかな、という感じだった。相手が強かったというのはあるにしても、連携の悪さが目立ち、試合をうまく組み立てられていなかった。
浦和は最後の失点は余計だったけれど、長野戦よりもいい試合をしたと思う。ここでWEリーグにブレイクに入るのは残念なくらいじゃないのかな。もっとも、浦和はまだ皇后杯があるから、休みではないし、いい流れでそっちに臨めるのかもしれない。

それにしても、「さいたま市ダービー」でも観客3000人か、という感じ。少し寒かったとはいえ、もう少し入ってくれないかな、というところじゃないかと思う。

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浦和のゴール裏
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大宮のゴール裏
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WEリーグ第6節 浦和対長野

2023.12.24(日) 14時 浦和駒場スタジアム
観客 2235人 主審 山下良美 副審 坊薗真琴、高橋早織

 三菱重工浦和レッズレディース 3(1-1)1 AC長野パルセイロ・レディース
             (2-0)

 得点 7分 浦和・猶本
    21分 長野・宮本
    73分 浦和・猶本
    82分 浦和・清家

頭から浦和が主導権を握った試合展開に見えていて、まあそうだろうな、と思っていた。
7分に浦和の猶本に詰められた長野のDFが、GK梅村へバックパス。そこへ猶本がさらに詰めていき、梅村からボールを奪ってシュート。あっさり浦和が先制して、あまり面白くない試合になりそうだな、と思った。
しかし、押されていた長野が、20分に得たFKを菊池が蹴って枠内へ飛ばす。浦和GK池田がクリアしてCKになったが、これを福田が蹴って、中央で宮本が合わせて同点。
とはいえ、その後も浦和が優位に試合を進め、34分には右サイドから切れ込もうとした清家が、DFに倒されてPKを得た。しかし清家のPKは梅村に止められてしまう。浦和が優勢に試合を進めたものの、追加点はないまま前半終了。長野が次第に、浦和のやり方に慣れて来たようにも感じられた。
後半も前半終盤の試合の流れを引継いでいたと思う。ハーフタイムに長野は攻撃的な選手を入れ替えて、攻勢に出た感じもあった。
58分には交代出場した長野の小澤が、クロスバーに当てるミドルシュート。惜しかった。
その後は、やはり浦和が試合を支配したものの、なかなか得点まで行けなかった。長野GKの梅村がよく守っていた印象がある。しかし73分に塩越のCKから猶本が決めて、浦和が勝ち越し。87分には清家がクロスを頭で合わせてダメ押し。

地力で勝る浦和の順当勝ちだったと思うけれど、長野が勝ち越していればどうだったかな、という気もする。浦和がややもたつき気味だったのは、直前の週半ばにもビジターで試合があって連戦だったので、疲労が残っていたのかな。でもまあ、やっぱり浦和は強い、という感じ。選手が揃ってるのは間違いない。

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浦和のゴール裏。
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長野のゴール裏。
20231224nagano

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WEリーグ第6節 大宮対新潟

2023.12.23(土) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 2014人 主審 杉野杏紗 副審 萩尾麻衣子、吉田瑞希

 大宮アルディージャVENTUS 1(0-2)2 アルビレックス新潟レディース
                  (1-0)

 得点 16分 新潟・石淵
    24分 新潟・滝川
    79分 大宮・長嶋

スタジアムに入るとスコアボードが真っ暗で、故障?と思ったら、スコアボードの改修で3月まで映像が表示できないらしい(アナログ時計は生きていた)。この日のWEリーグだけでなく、2月下旬開幕で、その間にホームゲームもあるはずのJリーグも、映像表示なしでの開催ということになる。ただでさえ来季はJ3に降格してのスタートなのに、いよいようら寂しくなりそう。

今季初のWEリーグ観戦ながら、前週に皇后杯でエルフェン対大宮を見ていたので、あまりそういう気がしなかった。
大宮のメンバーは前週から多少入替があり、前週はDFの坂井をFW起用していたのだけど、この日は本職の井上。前週、前半はチーム全体でもほとんどシュートも打てない状態だったことを思えば、変更してくるのも不思議はないという感じ。
とはいうものの、この試合も大宮は低調な前半。新潟の攻勢に押し込まれて、相手ゴールの近くまで攻め込むこともほとんど出来ていなかった。
16分の新潟が、右サイドから川澄が入れたクロスを中央で石淵が合わせるきれいなゴールで先制。さらに24分にも、人数を掛けた分厚い攻めで白沢がシュートを打ち、大宮GK望月が跳ね返したものの、こぼれ球を滝川が押し込んで2点目。
大宮は37分に、ゴール前に入り込んだ杉澤がパスを受けて、決定的なシュートを打ったが、相手GK平尾に好セーブされた。前半の大宮の好機は、これくらいしかなかった気がする。
後半も新潟優位の流れは変わらず、滝川が惜しいシュートを放ったり、押し気味に試合を進めていたが、追加点は決まらず。逆に大宮が79分に、CKから混戦になった所を長嶋が押し込んで1点差とした。しかしその後は、得点が動くことはなく、新潟が2-1で勝ち切った。

大宮は前週の試合を考えても、どうもうまく攻撃の形が作れていない印象。ここまでの成績を見る限り、そこまで点が取れてないようでもないし、そんなにチームの成績が悪いわけでもないのだけど、どういうことなのかな。
新潟が選手が噛み合って、いい攻撃が出来ているように見えたのは確かで、好調なチームと当たって、勢いに敗けたというところなのかどうか。

点灯しないスコアボード。
20231223board 20231223pitch 20231223score大宮のゴール裏。
20231223ohmiya新潟のゴール裏。
20231223niigata

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