J2リーグ第8節 大宮対大分

2025.4.5(土) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 10923人 主審 福島孝一郎 副審 塚越由貴、田代雄大

 RB大宮アルディージャ 2(1-1)2 大分トリニータ
              (1-1)

 得点 20分 大分・有馬
    21分 大宮・豊川
    53分 大分・藤原
    90+4分 大宮・カプリ―二

立ち上がりは様子見だったのか、双方、後ろで回しつつ、機を見て前線にボールを放り込むみたいな流れ。特に大分の方が、とっかかりがなかなか見付けられないような感じだった。ボール自体は動いていたけれど、それほど緊迫感はなかったかな。
状況が変わったのは、19分頃に大分DFの藤原が、多分相手選手との接触で足を痛めたらしく、座り込んで、一旦試合が止まってから。そして大分のスローインで試合がリスタートして、速攻から大分が先制点。試合の中断で、大宮は少し集中が切れていたと思う。
ここで藤原が治療のため、一旦外に出たから、大分は数的不利になった。大分ベンチは選手に細かく指示を送って、守備を固めようとしていたが、大宮はキックオフで一旦後ろに下げてから前線にロングボールを入れ、オリオラ サンデーが落とし、受けた豊川が中へ切れ込んでシュート。決まって、あっさり同点。
藤原の怪我が演出した得点劇という感じ。ちなみに藤原は、この後、ピッチに戻った。
ここからは、雰囲気が変わってきて、双方、積極的に前線に仕掛け始めたように思う。ただ、どちらも今一つ、足元にボールが収まりきらず、スムーズにパスがつながらない、ぎくしゃくした展開になっていた印象。どちらが優勢とも言い難く、どう転ぶか分からないな、という感じで前半終了。

そして後半、序盤の53分に、大分がCKから藤原が決めて勝越し。今日は藤原デーなのか?と思った(^-^;。
大宮は選手を入れ替え始め、先発のオリオラ サンデーを、ファビアン ゴンザレスに代えた。63分にはカプリ―二を投入。タイプの違う外国人FWを次々入れて来るあたり、レッドブルマネーかな、という感じ。その辺の選手交代が功を奏して、大宮が優勢に試合を運び始め、76分にはファビアン ゴンザレスが倒されてPK。しかしこのPKは大分GK濱田がストップ。大宮は他にも決定的な場面を作ったが決めきれない。
ただ、大分も選手の疲労が目立ち始めていた。このままいくとやられちゃうなと思ったが、81分に選手を入れ替えて、少しリフレッシュした感じ。しかしその後も、足がつる選手が出てきて、この辺も入れ替えないと危ないんじゃないか、と思っていた。カウンターから追加点を取るチャンスもあったが、決定的な所までは持ち込めず。
大分リードのままでロスタイムに突入したが、90+4分に泉が左から切れ込み、ゴール前に流したボールに、カプリーニが合わせて同点ゴール。大分のDFが泉に付いてこれなかったのは、やはり疲労があったんじゃないかな。
試合はそのまま終了。

大分が逃げ切り損ねたという感じの試合。終盤の大宮は、PKなど決定的な場面を再三作って、押し込んでいたし、それに対して、しっかり守り抜くだけの陣容が大分にはなかったのかも、という気もした。
とはいうものの、大宮も、昨年のJ3でのような圧倒的な強さは、さすがに今年は見せられてないかなとは思う。1年でのJ2突破を目指しているし、現時点では可能性は十分ありそうだけれど、そんなにすんなりとはいかないんじゃないかな。

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大分ゴール裏のみなさん。
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この日の大宮公園の桜。満開に見えた。人も多かった。
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J2リーグ第6節 大宮対水戸

2025.3.23(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 11759人 主審 川俣秀 副審 塚田智宏、小出貴彦

 RB大宮アルディージャ 2(0-0)0 水戸ホーリーホック
              (2-0)

 得点 80分 大宮・オリオラ サンデー
    83分 大宮・杉本

よく晴れて暑いくらいの日。

昨年の終盤、諸事情あって、大宮の試合を全く見に行けなかったこともあり、大宮がレッドブルの傘下に入ってから、初めての観戦だった。
行ってみると、スタジアムの雰囲気自体は、今までとそれほど大きく変わったようには思えなかったけれど、関東の地方都市っぽいローカル感と、レッドブルが持ち込もうとしているらしい、ヨーロッパ・サッカー風な演出が、うまく嚙み合ってないような気はした。そりゃそうだ、とは思う。
ちなみに、姿は見かけたものの、アルディとミーヤの影が薄かったような気がした。やはりゆくゆくは消える存在なのか?

試合に関しては、昨年、大宮がJ3に居たことを感じさせなかった、という印象。
大宮対水戸というと、大宮のJ2時代(主にJ1初昇格前)に何度か見てるし、その時のイメージが残っているので、大宮の方に格上イメージがある。その影響で、この試合で、水戸の中盤が大宮と互角で対抗しているのを見て、水戸、強くなったじゃん、と思ったのだけど、大宮が今季、J3から昇格してきたチームだと思えば、感想としては少し変だったかも。
それでも大宮は、中盤の潰し合いをかいくぐって、決定的なシュートまで何度か持ち込んだが、水戸GK松原の好守連発もあって、得点は阻まれていた。水戸は、そこまで持ち込むことは、なかなか出来ていなかった。
大宮は67分にFW2人を入れ替えて、ここで投入されたオリオラ サンデーが効いた。常にゴールを狙っていて、得点の気配が感じられ、80分にそれが結実した。バックラインからの縦のボールを受けて、ディフェンスをかわして裏へ抜けてゴールへ向かい、シュートを決めて先制。
これで水戸は、集中が切れた部分があったかもしれない。立て続けに攻め込まれ、83分に水戸GK松原がゴール前へのクロスをクリアしたボールを、杉本が拾ってそのまま打ち返し、決まって2-0。健勇は、技術の高さもあるにしても、さすが、おいしい所を持って行くという感じ。これで試合は決まった感じになった。

大宮は、水戸の粘り強い守備に手こずりつつも、最終的にはゴールを決めて突き放す、強いチームっぽい勝ち方だったと思う。水戸が今年のJ2で、どの程度の位置にあるのかはわからないし、終盤までスコアレスでもあったから、大宮に圧倒的な強さがあるとまでは思わなかったが、ここまでの成績も考えると、J2内で上位に行ける力は十分あるんじゃないか、という気はする。1年でJ1昇格も、決して夢物語ではないのかも。

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水戸ゴール裏のみなさん。
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帰りに大宮公園に寄って来たが、桜はまだほとんど咲いていないようだった。
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WEリーグ第9節 浦和対大宮

2024.11.17(日) 14時 浦和駒場スタジアム
観客 4202人 主審 兼松春奈 副審 曽根未宇、水嶋優希

 三菱重工浦和レッズレディース 4(2-0)0 大宮アルディージャVENTUS
                 (2-0)

 得点 34分 浦和・栗島
    36分 浦和・OwnGoal
    48分 浦和・藤崎
    72分 浦和・藤崎

今季初のWEリーグ観戦。
体調の問題もあって、ここまで観戦してる余裕がなかったけれど、開幕が9/15だったのに、この試合は既に8試合目(大宮は。浦和はACLが絡んでいて、少し違う)。並行してカップ戦も全6試合のリーグ戦が終っていて、日程がハイペース過ぎない?、という感じ。

今季の両チームについて、自分が持ってる情報としては、昨季のメンバーから、浦和は清家が抜け、大宮は鮫島を始め、主力クラスが何人か抜けたこと。双方、補強がどうなってたかは、ほぼ知らないが、この試合のスタメンを見る限り、大宮の方が厳しい構成なんじゃないかな、という気はした。
ただ、この日の浦和は、昨季見たような、立上りから猛攻を仕掛けて来る感じではなくて、優勢ではあるけれど、そこまでの迫力は感じなかった。清家一人が居ないだけで、そんなに変わるのかな、という感じ。それ以外は、だいたい昨季も見たような顔触れだったので。
ただ、20分過ぎくらいから、浦和のエンジンがかかり始めたように思えた。
そして浦和が押し込む時間帯が続く中、34分に、スローイン起点で右SBの遠藤がゴール前にクロスを入れ、逆サイドから入って来た左SBの栗島が決めて浦和が先制。さらに2分後、また遠藤が右サイドから仕掛け、中へ送ったボールを大宮のDFがクリアに行ったが、これがオウンゴール。あっという間に2-0。
後半、浦和はFWに藤崎を投入。すると48分に、中盤からのパスを受けた藤崎が、持ち込んで、そのままシュート。決まって3-0。
浦和は60分に、点差が開いたこともあってか(ACL絡みで強行日程なこともあるんだろう)、主力を3人交代した。多分、その影響もあって、大宮が浦和陣内で試合を進める場面もぽつぽつ生まれたのだけど、長続きせず、72分には藤崎の2点目のゴールが決まり、4-0。
浦和の圧勝で試合終了。

浦和は、現時点の成績を見る限り、去年ほどの圧倒的な強さは発揮できていないようなのだけど、この試合を見ていると、十分戦力はある、という感じ。敵は強行日程というところなんだろうか。
大宮は、抜けた選手の分の補強が出来ていないように思えた。選手個々のレベルで、明らかに負けている感じがする場面もあったし、それをチームとして、戦術でサポートするのも追い付いていない感じ。大宮は昨季も、浦和に大敗し続けていたことを考えれば、必ずしも悪化したわけではないのかもしれないが。
ただ、大宮は春先から夏にかけて、親会社の交代という重大な出来事があったから、開幕前の準備が行き届かなかった面はあっても不思議ではない。今までの(あまりやる気が感じられない)NTTとは違う、チーム強化に力を入れて来そうな親会社・レッドブルに変ったことで、むしろ、これから大きな補強があるのかもしれない。サポではない立場から大宮を見ている自分にとって、そういうチームに好感が持てるのかどうかは別問題として、可能性はいかにもありそうだし、関心はそそられる。

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浦和ゴール裏のみなさん。
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大宮ゴール裏のみなさん。
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J3リーグ第28節 大宮対北九州

2024.9.14(土) 19時 NACK5スタジアム大宮
観客 6882人 主審 西山貴生 副審 山口大輔、辛島宗烈

 大宮アルディージャ 3(1-0)0 ギラヴァンツ北九州
            (2-0)

 得点 43分 大宮・泉
    86分 大宮・市原
    90+2分 大宮・関口

大宮の試合を見に行ったのは、6月末以来で、2カ月半ぶり。行ってもいいかなと思ったが、天候不順で止めたことが2回くらいあったと思う。今年の夏は、とにかく天候に振り回された。もっとも、まだ終わってなくて、過去形ではないかもしれない。
その間に、チームがNTTからレッドブルに売却されることが本決まりになったし、夏の移籍で、選手がいくらか入れ替わった。スタジアムの雰囲気とか、いくらか変ってるんだろうか、と思いつつ。

対戦相手のギラヴァンツ北九州は、今まで見たことがないチームと思っていて、それもあって見に行く気になったが、後になって、JFLでのニューウェーブ北九州時代に一度見ていたことに気付いた。とはいえ、ずっと昔のことなので、今のチームとは全然別だろうね。

大宮の布陣は、以前は中盤に居た石川と、開幕戦で対戦した八戸から移籍加入してきたオリオラ サンデーが、杉本と3人で前線。それだけで随分変化が感じられた。左サイド泉、右サイド茂木も攻撃的なので、立上りから優位に押し込んでいく展開だった。
ただ、北九州もJ2昇格争いの圏内に居るチームで、劣勢とはいえ、しぶとく守ることは出来ていた。ちなみに2トップが、昔、名古屋に居た矢田旭に永井龍で、それだけでも興味を引かれたけれど、残念ながら、攻撃には、いまひとつ可能性が感じられなかった。それでも、永井がゴール前に詰めていく姿には懐かしさを感じたし、矢田も、ああ、こんな感じだったなあ、というプレーぶりだったと思う(必ずしも、ポジティヴな意味合いだけじゃないけど(^^;)。
ゴールが決まらないまま40分を過ぎて、スコアレスで折返しな雰囲気の中、北九州がCKを得た。しかしこれは決まらず、そのクリアを拾ったオリオラ サンデーが、俊足を生かしてのカウンター。北九州の選手も追いすがり、サンデーがゴール前から撃ったシュートはGKがはじき返したものの、そのこぼれを拾った泉がシュートして決め、大宮が先制。1-0で折返し。

後半は北九州が前を厚くして攻勢を強めていき、主導権を握る所まで行っていたと思う。シュートチャンスや惜しいシュートが連続した。しかし決められないまま、次第に大宮が巻き返し、試合終盤の86分に、CKから市原が押し込んで大宮がリードを広げた。これで決まってしまった感じ。ロスタイムには、カウンターから、途中出場の関口が得点して3-0。スコア的には大宮の大勝で終った。

内容的に明らかに大宮が上回っていたとはいえ、スコアに関しては大宮の最後の2得点はおまけみたいなものだし、北九州が決めるべき時に決められていれば、結果は分からなかったのでは、とは思う。でもまあ、チームの力の差ってのは、そこも含めてのものなのではあるんだろう。

オリオラ サンデーは、大宮にとってはいい補強だったんじゃないかな。カウンター攻撃の比率が高いチームにしては、こういう縦に速いタイプの選手が居なかったわけだし。彼を生かす試合運びも出来ていたと思う。
関口は初ゴールだったみたい。名古屋戦で見て、将来有望そうかなと思った選手なので、ちょっとうれしかったかな。
スタジアムの雰囲気みたいなものは、特に変わっていなかった気がする。ゴール裏とかでは違いはあるのかもしれないけど、そこは自分には無縁な場所なので。

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北九州のゴール裏のみなさん。
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J3リーグ第19節 大宮対いわて

2024.6.29(土) 19時 NACK5スタジアム大宮
観客 6312人 主審 椎野大地 副審 関谷宣貴、大田智

 大宮アルディージャ 2(0-0)0 いわてグルージャ盛岡
            (2-0)

 得点 85分 大宮・杉本
    89分 大宮・藤井

J3の大宮を見に行ったのは、5月の初め以来なので、結構久しぶり。
いわてグルージャ盛岡を見るのは、多分、初めて。なんとなくどこかで見たことがあるような気がしていたけど、改めていろいろ考えると、見ているはずはないな、という結論。
ちなみにこの試合の時点で、大宮は独走の首位だけど、グルージャは逆に最下位だったようで、虐殺かもな、と思っていた。

しかし始まってみると、そういう試合にはならなかった。どちらのチームがトリガーだったのかは分からないけれど、双方がテンション高く走り回る展開になって、グルージャは走り負けなかったから、力の差が見えにくくなった感じ。ボールの収め方、競り合いの強さなどで、大宮がやや上回っている感じはしたし、ゴールの可能性を感じさせるシュートを打てていたのも大宮の方だったけれど、グルージャもゴールに迫る攻撃は再三見せていた。
グルージャの2トップの片方に入っていた豊田晃大は、元名古屋(レンタル中)だから馴染みがあったので、気にして見ていたけれど、よく走るし、プレースもいいボールを蹴るし、きっちりプレスに行って、大宮の起点を潰していた。このペースで90分は持たないだろうな、とは思ったし、実際、次第に動きは落ちた感じで、65分で交代したけれど、とてもよかったと思う。
あとは、長年、町田でお馴染みだった元名古屋の深津がCBに入っていて、今はここに居るのか、と思った。ベテランらしい落ち着きがあるプレーだったなと思う。
そういうこともあって、大宮の方にはあんまり気が回らなかったけど(^^;、しばらく見ない間に、アルトゥール・シルバがすっかりチームの核になっていた感じ。杉本健勇は、ハイペースな試合展開には、ちょっと合ってないようにも思えた。
前半は0-0で終了。30分頃に大宮の泉がポスト直撃のシュートを打ったのが、一番きわどい場面だった。
後半はさすがにペースダウンした感じがあり、こうなると大宮の方が有利になってきそう、と思っていた。4分に大宮の中野克がハーフウェイ付近からドリブルで持ち込んで、シュートまで持って行き、自分が見てた位置からは入ったように見えて、周囲の大宮サポも歓声を上げたけれど、枠外だった(^^;。でもまあ、後半はこんな感じで行くのかなと思った。
しかしその後も、大宮はシュートを打ちまくったが、決まらない。逆にグルージャも結構シュートが打てるようになってきた。ただこちらも、枠は捉えるものの、GKをうまく外せるようなシュートには、なかなかならなかった。
そして85分に、浦上がゴール前に放り込んだクロスを、杉本健勇が決めて大宮が先制。やはり、こういう所で決めるのが健勇だな、と思った。89分には、藤井がドリブルから決めて、大宮が追加点。2-0で試合終了。

グルージャはよく粘ったと思うけれど、やはり得点出来ないと(得点の可能性を感じさせる場面を作れるようでないと)、逃げ切るのは難しいかなあ、という感じ。ただ、独走中の首位相手に、圧倒的な力の差を感じる、というような試合内容でもなかったし、最下位とはいえ、浮上の見込みは十分あるんじゃないのかなと思った。
大宮は前半戦を14勝1敗4分で終えた。盤石という感じ。後半戦は、ある程度研究されて、対処されるかもしれないけれど、選手も元気なようだし(離脱していた茂木も戻っていたし)、大きく崩れるとは思えないな。

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いわてゴール裏のみなさん。
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WEリーグ第22節 大宮対神戸

2024.5.25(土) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 2391人 主審 杉野杏紗 副審 萩尾麻衣子、曽根未宇

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-2)2 INAC神戸レオネッサ
                  (0-0)

 得点 34分 神戸・愛川
    40分 神戸・田中

WEリーグ最終節。晴れて暑い天候。

3強の一角の神戸が相手だけに、立上りから度々大宮のゴールが脅かされたけれど、なかなか決定的な所までは至らず、15分頃に北川のクロスから田中のシュートが決まった場面もオフサイドでノーゴール。30分くらいからは大宮が神戸ゴールに迫る場面も、生まれるようになってきた。でも、もしかしたら、そこが落とし穴だったかも。前に出られるようになった分、後ろは薄くなるわけで。
34分に大宮のバックラインでパスが乱れ、愛川が詰めてボールを奪うと、ループシュートで前に出ていたGK望月の頭上を破って、神戸が先制。大宮が守備から攻勢に転じようとした流れの中での、ミスだったようにも思える。
その後も大宮はチャンスを作り、鮫島のサイドチェンジから、仲田がシュートに持ち込む華々しい場面もあったりしたけれど決まらず。
逆に40分に、神戸のバックラインから土光の縦パスが前線の田中に通り、田中がきっちり決めて神戸が2点目。強いチームはこういうところで決めきるというのがよくわかる、神戸の2得点だったと思う。
後半も神戸が優勢な試合で、20分頃に田中が持ち込んでシュートしたが、ポストに当たって入らなかったり、40分頃に成宮の決定的なシュートを望月がファインセーブしたり。好機を作りつつ追加点はなかったが、神戸が優勢なまま試合終了。

神戸は圧倒的な迫力みたいなものは、それほどなかった気がするけれど、試合運びのうまさは、あちこちで感じた。大宮がああいうチームになるには、足りないものがだいぶいろいろありそうだし、そう簡単にはいかないだろうなと思う。

試合後は最終戦セレモニーと、現役を引退する田嶋、吉谷、鮫島の引退セレモニー。挨拶の時、田嶋と吉谷が泣いてしまって、だいぶボロボロだったのに比べると、さすがに鮫島は場数を踏んでるな、という感じ。なにはともあれ、お疲れさまでした、としか言いようがない。

大宮はチームの成績としては7位で、昨季が6位だったはずだから、下がったとはいえ、そんなに変わっていない。ただなにせ、ホームでほとんど勝てなかったので、基本ホームの試合しか見ていないから、そんなに上の順位なんだ?、という感じではあるけれど。
既にかなり大量の退団者がリリースされていて、レギュラークラスも含まれるので、来季はどうなるんだろうと思う。ただ、今年のホームでの試合ぶりを見ている限りでは、大きく変えていかないとジリ貧かな、という気がするのは確か。
チームが出来て3年目で、今回の退団者はその時から居る選手が多いようだから、そういう意味合いもあるのかもしれない。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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神戸ゴール裏のみなさん。
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最終戦セレモニー。
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引退挨拶する鮫島。
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引退セレモニーの時に神戸ゴール裏に出た、神戸に6年在籍した鮫島を送る幕。

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WEリーグ第21節 大宮対長野

2024.5.19(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 1191人 主審 柳彩乃 副審 稲葉里美、井口朋恵

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-1)1 AC長野パルセイロ・レディース
                  (0-0)

 得点 22分 長野・伊藤めぐみ

曇っていて、時折雨粒が当たったが、結局最後まで、降ってきたという感じにはならなかったのは助かった。

長野は昨年末に駒場で浦和戦を見た。その試合は当然?負けたのだけど、それなりに悪くない内容だった印象がある。試合前時点でWEリーグでの順位は、中位集団からやや離れた11位だったけれど、そんなに悪いチームでもなかったけどな、という感じだった。

始まってみると、互いに積極的に攻めて、シュートを打ち合い、内容的に大差なく見えたし、動きがあって、見ていて面白かった。それでもやはり大宮の方が攻撃陣に厚みが感じられ、ゴール前の混戦に持ち込んで、あと一息の場面を作ったりしていたのだけど、22分に長野のGK伊藤有理彩が前線に送ったボールを、伊藤めぐみがきれいにトラップして、そのまま浮き球のシュート。GKの頭上を破ってゴールに吸い込まれ、長野が先制。見事なゴールだったと思う。
その後も大宮は、ゴール前までは持ちこむが、決めきることが出来ず、0-1で折返し。

後半立ち上がりに大宮は、井上がきれいなパス連携の流れから、ゴール前に持ち込んだが、相手GKにしのがれ得点出来ない。大宮はだんだん、ゴール前での混戦に持ち込むのも難しくなっていった。長野は大宮の抑え所が分かって来たみたいだな、と思って見ていたのだけど、同じようなことを昨年の浦和戦の時の感想でも書き残していた(^^;。ということは、そんなに的外れな印象ではなかったのかな。
決定的な形はなかなか生まれないながらも、双方のチームがパスの連携から攻め込んでいく場面は度々あって、面白く見れていた。
大宮は上辻がトップ下ぽい位置取りで、度々気の利いた球出しをしているのが目についた。今まであんまり気にしてなかったけれど(というか、そんなには見ていない気がする)、こういう選手だったのか、と思った。
長野は伊藤めぐみがあちこちでボールに絡んで、いかにもチームの中心らしい働きだったと思う。
大宮は後半の後半になると、攻撃の選手を次々入れ替えていった。65分に入った船木が、確か故障明けのはずだけど、らしいプレーを見せて、チャンスに絡んだりもした。しかし大宮は得点には至らず、長野が1-0で勝った。

勝敗に関しては、伊藤のファインゴールが全てという感じだったけど、両チームが拮抗して、双方、積極的な試合運びをしていたので、面白かった。
それにしても、大宮はホームゲームで点が取れない。3月のリスタート以降、7試合で1得点(そのうち、見たのは5試合。1得点は見てる)。ビジターでは必ずしもそうでもないんだけど。何か理由があるんだろうか。
何とかしないといけないんでは。といっても、次節が最終節なんだよな。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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長野ゴール裏のみなさん。
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J3リーグ第13節 大宮対松本

2024.5.6(月祝) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 10928人 主審 矢野浩平 副審 村田裕介、長田望

 大宮アルディージャ 0(0-0)2 松本山雅FC
            (0-2)

 得点 79分 松本・浅川
    80分 松本・藤谷

曇っていて、雨が降りそうな気配もあったけれど、予報では降らないことになっていて、実際降らなかった。何度か、ポツリと当たった気はしたけどね。

久々に見る松本山雅。ただ、大宮対松本は多分見たことがなくて、J1、J2で名古屋との対戦を見たことがあるだけ。
J1経験のあるチーム同士のJ3での対決というのも、なかなか感慨深いものがあった。

賑やかなので定評のあった松本のゴール裏は、J3で3年目の今も健在みたいで、ぎっちり入っていたし、試合の間じゅう、歌いまくり、踊りまくりだった。

立上りから松本は、どんどん攻めた。しかも一本調子で前へ出て来るというわけではなく、ゴールを意識した展開も感じられた。サイドからゴール前にいいクロスは入るし、セットプレーになると、以前、大宮にも在籍していた馬渡が、いいボールを送り込んで来た。馬渡は流れの中でも存在感を発揮していたように思う。ただ、ゴール前へのクロスはなかなかターゲットに合わず、シュートも惜しい止まりで得点にはならない。
一方で大宮も、ここまで無敗で来て、首位独走態勢に入りかけてるチームらしく、ゴール前は手堅く守って、松本のゴールを許さなかったし、逆にゴール前へ攻め込んで、混戦に持ち込む場面もあった。こちらも決めきれなかったが。
前半は激戦だったという印象。ゴール前へボールを送り込む手数では松本の方が勝るが、ゴール前でごちゃついて押し込みそうな雰囲気があるのは大宮、という感じ。大宮には、いかにもそういう場面で力を発揮しそうな杉本健勇がいたし。

後半に入っても、基本的には同じ流れだったけれど、松本にはやや疲れが感じられた気がする。特に馬渡のプレーには、前半ほどの切れがなくなっていた印象。大宮の方に勢いがあるようにも思えた。
72分に松本は、馬渡と山口を交代。一方で大宮は、76分に中盤の石川をシュヴィルツォクに交代。前を厚くして、一気に勝負に来たか、という印象。
でも、大宮のこの交代が裏目に出たのかもしれない。前に掛かった分、中盤のバランスが変わったのか、この後、立て続けに松本のチャンスが続いた。78分に交代出場の滝がきわどいシュート。これは大宮GK笠原がセーブしたが、79分に安藤が右サイドへ流したボールを右SBの藤谷が送り込み、ついにゴール前の浅川に綺麗に合ってシュート。先制ゴールになる。さらに80分、今度は藤谷が、右から切れ込んでシュートを決め、一気に松本が2点リード。
大宮は選手を入れ替えて反撃に出たけれど、2点差ということもあり、松本に手堅く逃げ切られた。

松本がいい試合をしたと思う。大宮に対して引かずに攻め続けて、おそらくは焦れた大宮が、ペースを変えに来たところで勝負を付けたという感じ。
大宮は、今季リーグ戦初敗戦。ついに負けた。ただ、今の大宮相手に、ここまでやれるチームは、J3にそれほどないような気はするから、大宮にとっても、そんなに痛い敗戦ではない気はする。ここまで順調に来過ぎていた感もあったから、気合を入れ直す意味では、いい敗戦だったかもしれない。

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松本のゴール裏のみなさん。
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ガンズくんも来場していた。
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WEリーグ第18節 大宮対仙台

2024.5.3(金祝) 13時 NACK5スタジアム大宮
観客 2202人 主審 草処和江 副審 鷲尾里梨、吉田瑞希

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-0)0 マイナビ仙台レディース
                  (0-0)

快晴で陽射しが強く、やたらと暑かった。

大宮の先発で目についたのは、FWに上辻が入っていたこと。上辻は基本MFだと思うし、FWではあまり見た記憶がない。ただ、試合が始まってみると、少し引きぎみで、トップ下ぽい感じだったみたい。そこから前にボールを捌いて、面白い場面を何度か作っていたように思う。もう1人、井上がFWで、こちらはFWらしいFWだし、力強いプレーを見せていたから、悪くない組み合わせのように思えた。でも得点には繋がらず、ハーフタイムに平井に交代してしまった。
いずれにしても、前半はどちらもなかなか得点機ぽいものは作れなかった。仙台もゴール前に人数が入って、可能性を感じさせる場面があった気はするけれど、決まらなかった。
後半になると、多分暑さの影響もあって、双方、ミスっぽい場面が増えてきた。後ろ目の選手がトラップをミスったり、緩いキープをしている所に、相手チームの前線が詰めてボールを奪い、ゴールに迫るが強いシュートを打ち切れない、という形が何度か。で、結局得点にはならない。一番きわどかったのは、80分頃にゴール正面のこぼれ球を、大宮の源間がミドルシュートしたやつじやないかな。確か、DFに当たってコースが変わり、クロスバーに当たって弾かれた。
結局スコアレスで終了。暑い中、おつかれさまでした、という感じ。

ちなみに、大宮は前節、ベレーザと対戦して大敗したそうで、浦和戦と似たような試合をしてしまったぽいのだけど、経験を生かせてないとしたら、ちょっとどうなんだろうなと思う。試合を見てないのに言うのはよくないかな、とは思いつつ…。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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仙台ゴール裏のみなさん。
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WEリーグ第15節 大宮対浦和

2024.4.18(木) 18時 NACK5スタジアム大宮
観客 2505人 主審 柳彩乃 副審 松尾久美子、吉田瑞希

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-4)4 三菱重工浦和レッズレディース
                  (0-0)

 得点 2分 浦和・伊藤
    10分 浦和・島田
    14分 浦和・島田
    24分 浦和・清家

曇っていて、雨を気にしながらの観戦だったけれど、降り出したのは試合が終ってからで、助かった。

大宮は、立上りから猛攻を掛けて来た浦和に押し込まれ、開始2分で先制され、その後も攻め立てられ続けて、建て直す間もなく、ずるずる失点を重ねて、25分で0-4。
この辺からようやく浦和がペースダウンしたけれど、浦和の優位は変わらず。大宮も、大差がついてしまった試合をどう立て直すか、いいアイディアを見付けられなかった感じ。
しかも大宮は、3失点目の直前に船木が交錯で負傷し、その後交代。日頃、攻撃面でかなり効いている選手だから、反撃する上で、この交代は痛かったはず、とも思う。
大宮はその後も、見どころらしい見どころも作れないまま、0-4で敗戦。

まあ、駒場で行われた1月の同じカードでも、浦和3-1大宮で、大宮の1点は最後の最後に決まったおまけのようなゴールだったから、これくらいのチーム力の差がある、と言うしかないのかもしれない。過去の戦績を見ても、勝ったことはあるにしても、総じて大差で敗けた試合が多い。
攻撃力が持ち味の浦和が、立上りから攻勢に出て来るのは予想できたんだから、試合の入りでの大宮の受け方に、少し工夫がなさ過ぎた気はするけれどね。
というか、試合後の監督のコメントを見ると、立上りをしっかり戦って、自分たちも前へ出て行かないと、みたいな戦術だったらしくて、それじゃあ、ああなるよな、と思った。ちょっと、チーム力の差を考えてなさ過ぎで、もう少し現実的な、勝てる可能性のある戦い方を考えるべきだったんじゃないのかなと思う。「さいたま市ダービー」ということで、気負ってしまったということなんだろうか。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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浦和ゴール裏のみなさん。
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