J3リーグ第19節 大宮対いわて

2024.6.29(土) 19時 NACK5スタジアム大宮
観客 6312人 主審 椎野大地 副審 関谷宣貴、大田智

 大宮アルディージャ 2(0-0)0 いわてグルージャ盛岡
            (2-0)

 得点 85分 大宮・杉本
    89分 大宮・藤井

J3の大宮を見に行ったのは、5月の初め以来なので、結構久しぶり。
いわてグルージャ盛岡を見るのは、多分、初めて。なんとなくどこかで見たことがあるような気がしていたけど、改めていろいろ考えると、見ているはずはないな、という結論。
ちなみにこの試合の時点で、大宮は独走の首位だけど、グルージャは逆に最下位だったようで、虐殺かもな、と思っていた。

しかし始まってみると、そういう試合にはならなかった。どちらのチームがトリガーだったのかは分からないけれど、双方がテンション高く走り回る展開になって、グルージャは走り負けなかったから、力の差が見えにくくなった感じ。ボールの収め方、競り合いの強さなどで、大宮がやや上回っている感じはしたし、ゴールの可能性を感じさせるシュートを打てていたのも大宮の方だったけれど、グルージャもゴールに迫る攻撃は再三見せていた。
グルージャの2トップの片方に入っていた豊田晃大は、元名古屋(レンタル中)だから馴染みがあったので、気にして見ていたけれど、よく走るし、プレースもいいボールを蹴るし、きっちりプレスに行って、大宮の起点を潰していた。このペースで90分は持たないだろうな、とは思ったし、実際、次第に動きは落ちた感じで、65分で交代したけれど、とてもよかったと思う。
あとは、長年、町田でお馴染みだった元名古屋の深津がCBに入っていて、今はここに居るのか、と思った。ベテランらしい落ち着きがあるプレーだったなと思う。
そういうこともあって、大宮の方にはあんまり気が回らなかったけど(^^;、しばらく見ない間に、アルトゥール・シルバがすっかりチームの核になっていた感じ。杉本健勇は、ハイペースな試合展開には、ちょっと合ってないようにも思えた。
前半は0-0で終了。30分頃に大宮の泉がポスト直撃のシュートを打ったのが、一番きわどい場面だった。
後半はさすがにペースダウンした感じがあり、こうなると大宮の方が有利になってきそう、と思っていた。4分に大宮の中野克がハーフウェイ付近からドリブルで持ち込んで、シュートまで持って行き、自分が見てた位置からは入ったように見えて、周囲の大宮サポも歓声を上げたけれど、枠外だった(^^;。でもまあ、後半はこんな感じで行くのかなと思った。
しかしその後も、大宮はシュートを打ちまくったが、決まらない。逆にグルージャも結構シュートが打てるようになってきた。ただこちらも、枠は捉えるものの、GKをうまく外せるようなシュートには、なかなかならなかった。
そして85分に、浦上がゴール前に放り込んだクロスを、杉本健勇が決めて大宮が先制。やはり、こういう所で決めるのが健勇だな、と思った。89分には、藤井がドリブルから決めて、大宮が追加点。2-0で試合終了。

グルージャはよく粘ったと思うけれど、やはり得点出来ないと(得点の可能性を感じさせる場面を作れるようでないと)、逃げ切るのは難しいかなあ、という感じ。ただ、独走中の首位相手に、圧倒的な力の差を感じる、というような試合内容でもなかったし、最下位とはいえ、浮上の見込みは十分あるんじゃないのかなと思った。
大宮は前半戦を14勝1敗4分で終えた。盤石という感じ。後半戦は、ある程度研究されて、対処されるかもしれないけれど、選手も元気なようだし(離脱していた茂木も戻っていたし)、大きく崩れるとは思えないな。

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いわてゴール裏のみなさん。
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WEリーグ第22節 大宮対神戸

2024.5.25(土) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 2391人 主審 杉野杏紗 副審 萩尾麻衣子、曽根未宇

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-2)2 INAC神戸レオネッサ
                  (0-0)

 得点 34分 神戸・愛川
    40分 神戸・田中

WEリーグ最終節。晴れて暑い天候。

3強の一角の神戸が相手だけに、立上りから度々大宮のゴールが脅かされたけれど、なかなか決定的な所までは至らず、15分頃に北川のクロスから田中のシュートが決まった場面もオフサイドでノーゴール。30分くらいからは大宮が神戸ゴールに迫る場面も、生まれるようになってきた。でも、もしかしたら、そこが落とし穴だったかも。前に出られるようになった分、後ろは薄くなるわけで。
34分に大宮のバックラインでパスが乱れ、愛川が詰めてボールを奪うと、ループシュートで前に出ていたGK望月の頭上を破って、神戸が先制。大宮が守備から攻勢に転じようとした流れの中での、ミスだったようにも思える。
その後も大宮はチャンスを作り、鮫島のサイドチェンジから、仲田がシュートに持ち込む華々しい場面もあったりしたけれど決まらず。
逆に40分に、神戸のバックラインから土光の縦パスが前線の田中に通り、田中がきっちり決めて神戸が2点目。強いチームはこういうところで決めきるというのがよくわかる、神戸の2得点だったと思う。
後半も神戸が優勢な試合で、20分頃に田中が持ち込んでシュートしたが、ポストに当たって入らなかったり、40分頃に成宮の決定的なシュートを望月がファインセーブしたり。好機を作りつつ追加点はなかったが、神戸が優勢なまま試合終了。

神戸は圧倒的な迫力みたいなものは、それほどなかった気がするけれど、試合運びのうまさは、あちこちで感じた。大宮がああいうチームになるには、足りないものがだいぶいろいろありそうだし、そう簡単にはいかないだろうなと思う。

試合後は最終戦セレモニーと、現役を引退する田嶋、吉谷、鮫島の引退セレモニー。挨拶の時、田嶋と吉谷が泣いてしまって、だいぶボロボロだったのに比べると、さすがに鮫島は場数を踏んでるな、という感じ。なにはともあれ、お疲れさまでした、としか言いようがない。

大宮はチームの成績としては7位で、昨季が6位だったはずだから、下がったとはいえ、そんなに変わっていない。ただなにせ、ホームでほとんど勝てなかったので、基本ホームの試合しか見ていないから、そんなに上の順位なんだ?、という感じではあるけれど。
既にかなり大量の退団者がリリースされていて、レギュラークラスも含まれるので、来季はどうなるんだろうと思う。ただ、今年のホームでの試合ぶりを見ている限りでは、大きく変えていかないとジリ貧かな、という気がするのは確か。
チームが出来て3年目で、今回の退団者はその時から居る選手が多いようだから、そういう意味合いもあるのかもしれない。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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神戸ゴール裏のみなさん。
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最終戦セレモニー。
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引退挨拶する鮫島。
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引退セレモニーの時に神戸ゴール裏に出た、神戸に6年在籍した鮫島を送る幕。

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WEリーグ第21節 大宮対長野

2024.5.19(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 1191人 主審 柳彩乃 副審 稲葉里美、井口朋恵

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-1)1 AC長野パルセイロ・レディース
                  (0-0)

 得点 22分 長野・伊藤めぐみ

曇っていて、時折雨粒が当たったが、結局最後まで、降ってきたという感じにはならなかったのは助かった。

長野は昨年末に駒場で浦和戦を見た。その試合は当然?負けたのだけど、それなりに悪くない内容だった印象がある。試合前時点でWEリーグでの順位は、中位集団からやや離れた11位だったけれど、そんなに悪いチームでもなかったけどな、という感じだった。

始まってみると、互いに積極的に攻めて、シュートを打ち合い、内容的に大差なく見えたし、動きがあって、見ていて面白かった。それでもやはり大宮の方が攻撃陣に厚みが感じられ、ゴール前の混戦に持ち込んで、あと一息の場面を作ったりしていたのだけど、22分に長野のGK伊藤有理彩が前線に送ったボールを、伊藤めぐみがきれいにトラップして、そのまま浮き球のシュート。GKの頭上を破ってゴールに吸い込まれ、長野が先制。見事なゴールだったと思う。
その後も大宮は、ゴール前までは持ちこむが、決めきることが出来ず、0-1で折返し。

後半立ち上がりに大宮は、井上がきれいなパス連携の流れから、ゴール前に持ち込んだが、相手GKにしのがれ得点出来ない。大宮はだんだん、ゴール前での混戦に持ち込むのも難しくなっていった。長野は大宮の抑え所が分かって来たみたいだな、と思って見ていたのだけど、同じようなことを昨年の浦和戦の時の感想でも書き残していた(^^;。ということは、そんなに的外れな印象ではなかったのかな。
決定的な形はなかなか生まれないながらも、双方のチームがパスの連携から攻め込んでいく場面は度々あって、面白く見れていた。
大宮は上辻がトップ下ぽい位置取りで、度々気の利いた球出しをしているのが目についた。今まであんまり気にしてなかったけれど(というか、そんなには見ていない気がする)、こういう選手だったのか、と思った。
長野は伊藤めぐみがあちこちでボールに絡んで、いかにもチームの中心らしい働きだったと思う。
大宮は後半の後半になると、攻撃の選手を次々入れ替えていった。65分に入った船木が、確か故障明けのはずだけど、らしいプレーを見せて、チャンスに絡んだりもした。しかし大宮は得点には至らず、長野が1-0で勝った。

勝敗に関しては、伊藤のファインゴールが全てという感じだったけど、両チームが拮抗して、双方、積極的な試合運びをしていたので、面白かった。
それにしても、大宮はホームゲームで点が取れない。3月のリスタート以降、7試合で1得点(そのうち、見たのは5試合。1得点は見てる)。ビジターでは必ずしもそうでもないんだけど。何か理由があるんだろうか。
何とかしないといけないんでは。といっても、次節が最終節なんだよな。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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長野ゴール裏のみなさん。
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J3リーグ第13節 大宮対松本

2024.5.6(月祝) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 10928人 主審 矢野浩平 副審 村田裕介、長田望

 大宮アルディージャ 0(0-0)2 松本山雅FC
            (0-2)

 得点 79分 松本・浅川
    80分 松本・藤谷

曇っていて、雨が降りそうな気配もあったけれど、予報では降らないことになっていて、実際降らなかった。何度か、ポツリと当たった気はしたけどね。

久々に見る松本山雅。ただ、大宮対松本は多分見たことがなくて、J1、J2で名古屋との対戦を見たことがあるだけ。
J1経験のあるチーム同士のJ3での対決というのも、なかなか感慨深いものがあった。

賑やかなので定評のあった松本のゴール裏は、J3で3年目の今も健在みたいで、ぎっちり入っていたし、試合の間じゅう、歌いまくり、踊りまくりだった。

立上りから松本は、どんどん攻めた。しかも一本調子で前へ出て来るというわけではなく、ゴールを意識した展開も感じられた。サイドからゴール前にいいクロスは入るし、セットプレーになると、以前、大宮にも在籍していた馬渡が、いいボールを送り込んで来た。馬渡は流れの中でも存在感を発揮していたように思う。ただ、ゴール前へのクロスはなかなかターゲットに合わず、シュートも惜しい止まりで得点にはならない。
一方で大宮も、ここまで無敗で来て、首位独走態勢に入りかけてるチームらしく、ゴール前は手堅く守って、松本のゴールを許さなかったし、逆にゴール前へ攻め込んで、混戦に持ち込む場面もあった。こちらも決めきれなかったが。
前半は激戦だったという印象。ゴール前へボールを送り込む手数では松本の方が勝るが、ゴール前でごちゃついて押し込みそうな雰囲気があるのは大宮、という感じ。大宮には、いかにもそういう場面で力を発揮しそうな杉本健勇がいたし。

後半に入っても、基本的には同じ流れだったけれど、松本にはやや疲れが感じられた気がする。特に馬渡のプレーには、前半ほどの切れがなくなっていた印象。大宮の方に勢いがあるようにも思えた。
72分に松本は、馬渡と山口を交代。一方で大宮は、76分に中盤の石川をシュヴィルツォクに交代。前を厚くして、一気に勝負に来たか、という印象。
でも、大宮のこの交代が裏目に出たのかもしれない。前に掛かった分、中盤のバランスが変わったのか、この後、立て続けに松本のチャンスが続いた。78分に交代出場の滝がきわどいシュート。これは大宮GK笠原がセーブしたが、79分に安藤が右サイドへ流したボールを右SBの藤谷が送り込み、ついにゴール前の浅川に綺麗に合ってシュート。先制ゴールになる。さらに80分、今度は藤谷が、右から切れ込んでシュートを決め、一気に松本が2点リード。
大宮は選手を入れ替えて反撃に出たけれど、2点差ということもあり、松本に手堅く逃げ切られた。

松本がいい試合をしたと思う。大宮に対して引かずに攻め続けて、おそらくは焦れた大宮が、ペースを変えに来たところで勝負を付けたという感じ。
大宮は、今季リーグ戦初敗戦。ついに負けた。ただ、今の大宮相手に、ここまでやれるチームは、J3にそれほどないような気はするから、大宮にとっても、そんなに痛い敗戦ではない気はする。ここまで順調に来過ぎていた感もあったから、気合を入れ直す意味では、いい敗戦だったかもしれない。

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松本のゴール裏のみなさん。
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ガンズくんも来場していた。
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WEリーグ第18節 大宮対仙台

2024.5.3(金祝) 13時 NACK5スタジアム大宮
観客 2202人 主審 草処和江 副審 鷲尾里梨、吉田瑞希

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-0)0 マイナビ仙台レディース
                  (0-0)

快晴で陽射しが強く、やたらと暑かった。

大宮の先発で目についたのは、FWに上辻が入っていたこと。上辻は基本MFだと思うし、FWではあまり見た記憶がない。ただ、試合が始まってみると、少し引きぎみで、トップ下ぽい感じだったみたい。そこから前にボールを捌いて、面白い場面を何度か作っていたように思う。もう1人、井上がFWで、こちらはFWらしいFWだし、力強いプレーを見せていたから、悪くない組み合わせのように思えた。でも得点には繋がらず、ハーフタイムに平井に交代してしまった。
いずれにしても、前半はどちらもなかなか得点機ぽいものは作れなかった。仙台もゴール前に人数が入って、可能性を感じさせる場面があった気はするけれど、決まらなかった。
後半になると、多分暑さの影響もあって、双方、ミスっぽい場面が増えてきた。後ろ目の選手がトラップをミスったり、緩いキープをしている所に、相手チームの前線が詰めてボールを奪い、ゴールに迫るが強いシュートを打ち切れない、という形が何度か。で、結局得点にはならない。一番きわどかったのは、80分頃にゴール正面のこぼれ球を、大宮の源間がミドルシュートしたやつじやないかな。確か、DFに当たってコースが変わり、クロスバーに当たって弾かれた。
結局スコアレスで終了。暑い中、おつかれさまでした、という感じ。

ちなみに、大宮は前節、ベレーザと対戦して大敗したそうで、浦和戦と似たような試合をしてしまったぽいのだけど、経験を生かせてないとしたら、ちょっとどうなんだろうなと思う。試合を見てないのに言うのはよくないかな、とは思いつつ…。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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仙台ゴール裏のみなさん。
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WEリーグ第15節 大宮対浦和

2024.4.18(木) 18時 NACK5スタジアム大宮
観客 2505人 主審 柳彩乃 副審 松尾久美子、吉田瑞希

 大宮アルディージャVENTUS 0(0-4)4 三菱重工浦和レッズレディース
                  (0-0)

 得点 2分 浦和・伊藤
    10分 浦和・島田
    14分 浦和・島田
    24分 浦和・清家

曇っていて、雨を気にしながらの観戦だったけれど、降り出したのは試合が終ってからで、助かった。

大宮は、立上りから猛攻を掛けて来た浦和に押し込まれ、開始2分で先制され、その後も攻め立てられ続けて、建て直す間もなく、ずるずる失点を重ねて、25分で0-4。
この辺からようやく浦和がペースダウンしたけれど、浦和の優位は変わらず。大宮も、大差がついてしまった試合をどう立て直すか、いいアイディアを見付けられなかった感じ。
しかも大宮は、3失点目の直前に船木が交錯で負傷し、その後交代。日頃、攻撃面でかなり効いている選手だから、反撃する上で、この交代は痛かったはず、とも思う。
大宮はその後も、見どころらしい見どころも作れないまま、0-4で敗戦。

まあ、駒場で行われた1月の同じカードでも、浦和3-1大宮で、大宮の1点は最後の最後に決まったおまけのようなゴールだったから、これくらいのチーム力の差がある、と言うしかないのかもしれない。過去の戦績を見ても、勝ったことはあるにしても、総じて大差で敗けた試合が多い。
攻撃力が持ち味の浦和が、立上りから攻勢に出て来るのは予想できたんだから、試合の入りでの大宮の受け方に、少し工夫がなさ過ぎた気はするけれどね。
というか、試合後の監督のコメントを見ると、立上りをしっかり戦って、自分たちも前へ出て行かないと、みたいな戦術だったらしくて、それじゃあ、ああなるよな、と思った。ちょっと、チーム力の差を考えてなさ過ぎで、もう少し現実的な、勝てる可能性のある戦い方を考えるべきだったんじゃないのかなと思う。「さいたま市ダービー」ということで、気負ってしまったということなんだろうか。

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大宮ゴール裏のみなさん。
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浦和ゴール裏のみなさん。
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YBCルヴァンカップ2回戦 大宮対名古屋

2024.4.17(水) 19時 NACK5スタジアム大宮
観客 5467人 主審 上原直人 副審 大塚晴弘、安藤康平

 大宮アルディージャ 0(0−1)2 名古屋グランパス
            (0−1)

 得点 45+1分 名古屋・パトリック
    54分 名古屋・パトリック(PK)

現地観戦。2016年以来の大宮との公式戦、このスタジアムでの名古屋の試合。

J1対J3とはいえ、双方、ターンオーバーだろうから、単純にどっちが有利とか言えないかもとは思っていた。ただ、実際のメンバーを見ると、名古屋はGKと3バックは総とっかえな感じだったが、それ以外は結構通常運行に近いかなと思った。なかなかうまくメンバーを組めなくて、試行錯誤していたのが、逆に効いた感じ。
GKはピサノ、3バックは井上、吉田、野上。2ボランチは椎橋と内田。右サイド中山、左サイド久保。前3人が倍井、パトリック、榊原。
ちなみに大宮は、GK加藤、4バックで関口、濱田、浦上、鈴木。2ボランチが高柳と清水。右サイド大澤、左サイド中山。2トップが中野誠とシュヴィルツォクという感じ。見たことない選手も居たし、ケガ明けで今季初出場という選手もいたらしい。もちろんシュヴィルツォクもそう。驚いたけれど、試合後の彼のコメントを見ると、いくらか無理に出たという面もあったのかも。まあ、そういう因縁ではあるからね。

試合は、双方とも、出場機会が少ない選手が多い分、意欲的なプレーが見られた感じ。
しかし、やはり優勢だったのは名古屋。ぶっつけ本番的なメンバー構成だったようだから、連携などにめぼしい場面は乏しかったけれど、個人の積極的な仕掛けが目立ったし、バックラインも落ち着いた対処を見せていた。特に井上は、開幕戦での印象がかなり悪かったけれど、役割が明確になっていれば、きっちり守れる選手なんだなと思って、見直した。
あとは経験豊富な2ボランチが、うまくまとめていたと思う。
とはいえ、倍井や榊原が攻め込んでいき、中山もサイドからよく絡んでいくものの、なかなか決定的な形にはならなかった。20分過ぎには、倍井が裏へ抜け出して、これは行ったかなと思ったが、シュートを跳ね返された。
大宮が決定機ぽい場面を作ったのは30分頃で、右サイドの大澤からゴール前へクロスが入って、中野誠が合わせたが、枠上に飛んだ。大宮が惜しい雰囲気があったのは、ここくらいじゃなかったかな。ただ、目の前が名古屋の左サイドだったせいもあるけれど、このサイドの攻防は結構激しかったように思う。大宮の右SBの関口は、多分初めて見たけれど、積極的な上がりを見せていて、大澤との連携でうまく崩せそうな場面を何度か作っていた印象。
得点が入らないまま、前半が終ろうとした目前、名古屋は右CKを獲得。倍井がゴール前へ入れたボールに、パトリックが合わせてゴール。ついに先制。
後半は、大宮がいくらかペースを上げて来た気配があったが、開始早々の9分に、大宮GKの加藤がボール処理を誤った所にパトリックが詰め、加藤に倒されてPKを獲得。パトリックがきっちり決めて2-0。これで大宮は、勢いを削がれた。
この後に関しては、おおむね名古屋が圧倒していたと思う。ゴールにはならなかったものの、決定的な場面もいくつかあった。そのまま試合終了。

名古屋の順当勝ちということでいいんじゃないかと思う。まあ、内容的に圧倒していたにもかかわらず、得点は2点とも割とラッキーなもので、決定的な形からひとつも決められなかったのは残念だったし、攻撃の組立てはあんまりうまく行ってなかったと思うけれど、急造チームなんで仕方ない、ということで。
シュヴィルツォクは、目を見張るようなプレーは出来ていなかった感じ。ケガ明けだったせいはあるだろうし、名古屋がうまく抑え込んだということでもあるんだろう。特に前半は、井上がしっかり対応していた印象。
ちなみに、シュヴィルツォクに関しては、グランパスというチームに対する気持ちがどういうものなのか、よくわからないと思ってる。彼がポジティヴな感情を持っているはずと考える理由が見当たらない。加入した時の活躍ぶりを見ているから、名古屋のファンやサポが熱くなる気持ちも分かるのだけど、何か行き違ってるんじゃないかな、という気持ちを、どうも捨て切れない。

20240417borad 20240417pitch 20240417score1 20240417score2 名古屋ゴール裏のみなさん。
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J3リーグ第8節 大宮対大阪

2024.4.6(土) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 6570人 主審 原田雅士 副審 原田大輔、堀格郎

 大宮アルディージャ 1(0-0)0 FC大阪
            (1-0)

 得点 74分 大宮・Own Goal

改修中だったスコアボードが復活しての初戦。もっとも見た目は、何か変わっているようには見えなかった。発色はよくなっていたのかな? ただ、表示内容は昨年までから一新した感じ。

ここまで観戦した大宮のJ3での試合(八戸戦、宮崎戦)とは違い、今回は大阪が勝てば順位が入れ替わる上位対決。J3の上位チームって、どんなものかな、という興味を感じる試合だった。

立上りの大阪はハイペースで攻め込んできて、大宮のディフェンスをきっちり崩すビルドアップで、圧倒するような勢いだった。しかし決定的なシュートまでは至らず、10分程度で勢いは弱まってきたように思う。とはいえ、攻撃の組立の巧さは終始大宮を上回っていた印象。J3も上位チームになると、これくらいはやるんだな、と思った。
大宮はこれまでに見た2試合と異なり(メンバーを見る限り、前節の試合とも異なり)、3バックの布陣。おそらく、故障で出遅れていたアルトゥール・シルバが、この試合から復帰して、中盤に入った影響と思う。
ただ、右サイドに、ここまで活躍を見せていたはずの茂木がいないのは、少し気になった。
前半の大宮は、その3バックにだいぶ不安定感があったと思う。大阪の勢いに押されていた。前半終了間際には、CBの濱田がゴール前で木匠にボールを奪われ、GKをかわしてシュートを撃たれる大ピンチ。ただ、球に勢いがなく、濱田が必死に戻ってゴール寸前でクリアした。
スコアレスで前半終了。
後半も大きく流れは変わらなかったけれど、大阪のペースは落ちてきて、大宮が優勢に試合を運べるようになってきていた感じ。
転機になったのは25分にシルバが泉に交代した所だと思う。泉が左サイドに入って、積極的に仕掛け始め、30分にCKを獲得。これを泉が自分で蹴ってゴール前に入れると、杉本健勇とDFが競り合って、ボールはゴールへ。健勇のゴールとコールされたが、後でオウンゴールに訂正された。とはいえ、健勇のゴールと言ってもいいような形だったと思う。
大阪はこの後も崩して攻め込みはしたけれど、決定的なシュートを枠に飛ばすことは、結局出来ないまま試合終了。
内容的には大阪が上回っていたと思うが、決定機を物にした大宮の勝利。その辺が差なんだろうな、と思った。
とはいえ、個人的には、こういう厳しい対戦相手もいると認識出来たのは良かったと思う。そこまで甘く見ていいリーグではないと分かれば、見に行く甲斐もあるというもので。

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大阪のゴール裏のみなさん。「昨年はお騒がせしました」という横断幕はウケた。
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WEリーグ第12節 大宮対相模原

2024.3.24(日) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 784人 主審 杉野杏紗 副審 柳彩乃、荒木裕里香

 大宮アルディージャVENTUS 1(1-0)0 ノジマステラ神奈川相模原
                  (0-0)

 得点 43分 大宮・井上

曇っていたが、試合中は雨は降らなそうだったので見に行った。ちなみに試合中は無事だったが、試合後しばらくして、ぱらぱら降り出した。
実は今季、大宮の試合を5試合見に行ってるが全敗。ただ、相模原は11節終えて未勝利で勝ち点2という、最下位一人旅なチームなので、さすがに今日は勝つかもね、と思っていた。
ちなみに相模原は、多分、初見のチームだった。

大宮は、前回見た8節のエルフェン戦に比べ、メンバーの入替が目立ったのだけど、おそらく水曜にベレーザ戦をやっていて、試合間隔が短いので、ターンオーバーしたものと思う。
出場している選手も、何となく身体が重そうに見えていた。
ただ、左サイドで船木が先発していたのは、今の大宮で、一番得点に絡みそうな気配があるのは船木と思っているから、いいんじゃないかなと思った。今まで見た試合では、全部途中出場だったので。

試合展開としては、大宮がそれなりに優勢で、ビルドアップして攻めるものの、相変わらずなかなかFWが決定機を迎えることが出来ず、むしろ3トップで前からどんどん詰めて来る相模原にゴール前に攻め込まれ、セットプレー絡みなどでゴール前で混戦に持ち込む回数は相模原の方が多い、というような感じ。大宮は中盤の組立てまではそう悪くないのだけど、そこからFWにうまくつながらない。
それでもそんな中で、船木が左サイドで相手ディフェンスをうまくかわしていく場面は何度か見えたし、ゴールの枠をかすめるようなクロスも1本あったと思う。
相模原も、主にセットプレーからゴール前までは持ち込むけれど、そこでうまく押し込むことが出来ない。未勝利なのはこういうことか、と思ったけれど、繰り返していれば、そのうち決まることもあるんじゃないかな、という気はした。
ちなみに前半のうちに、両チームに故障で交代する選手が出た。大宮はFWの平井で北川に交代。相模原は中盤の下山が川島へ。どこまで試合に影響があったのかは、よくわからない。
0-0のまま前半終了が見えてきて、このまま行きそうだなと思っていたが、43分に左サイドから船木が仕掛けて、中へ入れたボールからゴール前で混戦になり、最後は井上が蹴り込んで大宮が先制。大宮が相手ゴール前であそこまで押し込んだのは、これが最初だったんじゃなかったかな。
大宮が1-0とリードして折返し。

後半に入ると、大宮の勢いが上がったように見えた。元々ビルドアップはそれなりに出来ていたのだけど、後半はより安定感が増していた。相模原が疲れてきたのかもしれない。
しかし得点にはつながらない。井上、北川の2トップだけでなく、仲田が前目に入ってシュートを打ったり、鮫島がロングシュートを打ったりするけれど決まらない。
ただ1点先行していることもあってか、大宮はそれほど積極的に、前線にテコ入れすることはしてこなかった。連戦の影響で、そんな余裕もなかったのかも。
相模原は終盤にかけて、CKなどのセットプレーを続けて、ゴール前にボールは入れたものの、ことごとく大宮が跳ね返し、結局、大宮が1-0で逃げ切った。

大宮は、この試合は井上が得点を決めたとはいえ、点を取る形が相変わらず見えない所が、やはり問題として残ってるんだろう。もっとも、本来FWの柱のはずの井上が、調子を落としていたのが復調気配のようなので、それがひとつの解決にはなるのかもしれない。日程が厳しいのも確かなので、この日の試合に関しては、あまり多くを期待するのも酷だった、という気はする。
相模原は、今日のような積極的に攻める試合を続けていれば、そのうち結果はついて来るのでは、と思う。ただ、11節までずっとこういう試合をやってきたのに、全く結果が出ていないんだとしたら、よほどツキがないということになる。開き直ってやるしかないんじゃないかなあ。

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大宮ゴール裏のみなさん。だいぶ人が少なくて寂しい感じ。今まで見た中では、一番少なかった気がする。天気がぱっとしない影響があったか。
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相模原ゴール裏のみなさん。こちらも人数が少ない感は否めなかった。
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J3リーグ第6節 大宮対宮崎

2024.3.23(土) 14時 NACK5スタジアム大宮
観客 4445人 主審 中井敏博 副審 秋澤昌治、佐藤裕一

 大宮アルディージャ 3(3-0)1 テゲバジャーロ宮崎
            (0-1)

 得点 4分 大宮・茂木
    25分 大宮・杉本
    39分 大宮・杉本(PK)
    76分 宮崎・橋本

開幕戦以来の大宮の試合の現地観戦。実は現地観戦以外の試合は、ダイジェストもろくに見てないが、まあ、それはそれとして。
午前中から天気が微妙だったので、どうしようかと迷ってたが、開始前1時間くらいで雨の心配がなさそうな気配になってきたので、見に行った。

大宮が、開幕戦に比べると、結構メンバーが変っていて、ここまで4戦で3勝1分けと快調なのに、なんで?と思ったが、基本的には、水曜にも試合があったので、ターンオーバーということだったらしい。

対戦相手の宮崎は、数年前にJFLで一度見たことがあるが、全然違うチームだろうな、とは思った。ちなみにここまで未勝利だそうで、リーグ内では下位。

試合は、やはり立上りから大宮の方が優位に見えた。
4分に、後方からのフィードを、杉本がうまく流して、右サイドを駆け上がった茂木が受け、そのまま中へ持ち込み、角度のない位置からシュートを決めた。今年の大宮では、(杉本は別として)茂木が一つ抜けた存在だと思っていて、開幕戦でもその印象を強めたけれど、今日もまた、このゴールを含め、そういうプレーを見せてくれていた感じがする。
その後も大宮が攻勢。一対一の競り合いで勝てるし、後方からのフィードで一気にゴールに迫る戦術的な徹底も出来ている感じ。宮崎は、ビルドアップしようとしている印象だったけれど、なかなか相手ゴール前まで持ち込むことが出来ていなかった。
25分には右サイドから中野克がゴール前に入れたボールを、杉本が頭で合わせて、ポストに当てながらゴール。ここは大宮がうまく崩したと思う。
37分、宮崎のペナルティエリア内に入ったボールに、大宮の藤井が詰めて、相手GKと交錯して倒れる。これがPKになる。目の前で見てた印象としては、ボールに行ったのは両者同時で、むしろ藤井がGKにけつまずいたくらいの感じだったので、PKは厳しいんじゃと思ったけれど(後で試合の映像で見直しても、印象は変わらなかった)、判定が覆ることはなく、杉本が決めて3-0。試合の結果の面白みみたいなものは、この時点で消えた感じ。
前半は大宮が優位を保ったまま、3-0で折り返した。

後半、大宮は2人選手を入れ替えて、その効果もあってか、前半よりも厚みもある攻撃で相手ゴールに迫るようになった。後半半ばくらいからは、ほとんど相手陣内で試合を進め、決定的な場面も何度か作った。しかし追加点が決まらない。
逆に76分に、宮崎は左サイドでカウンターで攻め上がり、魚里がゴールライン際まで持ち込んで中へ送ると、橋本が合わせてゴールへ押し込んで1点を返す。
その後は宮崎も攻勢を強め、決定機も作ったが、決まらなかった。3-1で試合終了。

宮崎は、チームとしてのまとまりは決して悪くなかった。橋本は存在感のあるFWだったし、阿野や魚里のサイドからの仕掛けも悪くなかったと思う。ただ、大宮に比べると、やはりチーム力そのものは見劣りした。この試合が終った時点で、大宮は首位、宮崎は最下位で、やはりそういうことなんだろうと思う。チームの地力の差ということで。
ただ、宮崎はその差を埋めるために、戦術的に工夫するというところも、特に見えなかった気がする。普通に戦って負けたという感じ。まだシーズン序盤だし、結果を求めて小細工するよりも、まだチームを作っていく段階ということなのかもしれないな。
もっとも大宮も、後半、追加点が取れなかったことや、バックラインで、致命傷になってもおかしくないようなミスが再三見られたことを思えば、万全の試合運びとは言い難かった。相手に恵まれた感は結構あったと思う。3-1というのは、妥当なスコアだったんじゃないかな。
ちなみに杉本健勇は、いろいろ微妙な部分もあったけれど(^^;、2ゴール1アシストで大活躍。楽しそうにやってる感じがした。

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宮崎のゴール裏のみなさん。
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