J1リーグ第34節 名古屋対柏
2023.12.3(日) 14時45分 岐阜メモリアルセンター長良川競技場
観客 18475人 主審 上田益也 副審 日比野真、岩崎創一
名古屋グランパス 1(0−0)1 柏レイソル
(1−1)
得点 71分 柏・マテウス サヴィオ
90+5分 名古屋・ユンカー(PK)
退場 90+3分 柏・ジエゴ
スタジアムで発生したトラブルで開場が遅れ、キックオフが予定から45分遅れ。トラブルの内容は、結局、あまりおおっぴらにはなっていないみたいだな…。
小雨が降っていたこともあって、試合開始前の入場は大混乱。事情が分かるまでは、また運営がなにかやらかしたのか?、と思った。今回は純粋に不可抗力のトラブルで、運営に責任はなかったけれど(もう少し、やりようがあったんじゃ、とは思ったが)、日頃が日頃なもので…。日頃の行いって、大事だなと思う。
J1残留争いの渦中にいた柏は、既に実質残留を決めていたし、名古屋も賞金額が絡む細かい順位争いはあるにしても、大きな物は何もかかっていない試合で、多分に消化試合だったと思う。
それを反映してか、名古屋の先発は少し変化があり、3バックは中谷が外れて、この試合が名古屋でのラストゲームになる丸山が入り、右が野上、中が藤井、左が丸山。ボランチは米本と、警告累積で出場停止の稲垣に代えて内田。右サイド久保、左サイド和泉。前3人は森島、永井、ユンカー。
試合が始まる頃には、屋根の下だったので体感的には分からなかったけれど、雨はやんでいた感じ。開始少し前には、虹も出た。
積極的に攻め合う立上りで、双方が互角にチャンスを作っていた。柏は相変わらず綺麗な連携で、トリッキーな繋ぎもあり、見ていて面白かったが、なかなかシュートまで行けない。名古屋の方がカウンター主体でシンプルなので、決定機に持ち込みやすいようには見えた。ただ、次第に柏が持つ時間が長くなって、20分頃には柏に決定的な場面が続いた。名古屋が押され気味に見え始めた。森島が割と前目の位置取りで、いまひとつ効いていないように思えた。
しかし前半終了近く、ユンカーの裏への縦パスから永井が抜け出し、ゴールを決める。いかにも名古屋らしい得点、と思ったが、オフサイドでノーゴール。
前半は0対0で折返し。
後半に入ると、名古屋が流れを掴んだように見えた。前半の前半に較べると、森島が少し引いた位置から、うまく組み立てているような感じがした。
しかしなかなか決定機には至らない。
20分に永井と久保を、貴田と森下に代えた。久保はこの日も食らいつく動きが目立ち、よくやっていたと思うけれど、ぼちぼち目一杯かな、という気がしないでもなくて、いいタイミングでシーズン終了を迎えたような気がする。オフの間に、さらに上を目指す感じかなと思う。
しかし25分に名古屋のCKのクリアから柏のカウンター。マテウスサヴィオの抜け出しを許し、一気にゴールを決められた。結局柏も、綺麗な崩しからでなく、カウンターでゴールってのが、なんとも。
追い掛ける立場の名古屋は、31分に両ボランチを下げて、山田がボランチ(森島もボランチのイメージだったかもしれない)、ターレスを前目に投入し、攻勢を強めたが、なかなか決定機を作れない。38分に和泉に代えて前田。それでもゴールの気配は薄かった。ロスタイム寸前、貴田が左からゴール前へクロスを入れ、逆から入った前田が合わせたが際どく凌がれる。
しかしこれがVAR判定の末にPK(DFのクリアが手に当たっていた)。ユンカーが決めて、土壇場で同点に追い付く。そのまま終了で、名古屋は今季リーグ戦、ホームゲーム無敗を達成。もっとも、8月半ばからのホームゲーム勝利なしも継続のまま、来季に向かうわけだ(^-^;。
名古屋はこれで鹿島に抜かれて、リーグ戦6位でフィニッシュ。前半戦2位で折り返したことを思えば、物足りない結果には違いない。中心選手だったマテウスを抜かれたことによる低迷は仕方なかったと思うのだけど、それ以降、建て直しが出来ずに、ほとんど勝てずに終ったことは、問題なしとは思わない。かなり最後の方まで、一応優勝の可能性のある圏内にいたのは、神戸とマリノスも失速したからだし、それがなければ、とっくに可能性はなくなっていた。6位で終れたのも、前半の大量の貯金が効いたからで、後半の成績だけなら、残留争いに噛んでいてもおかしくはなかった。
まあ、それだけマテウスの存在が大き過ぎたし、そこに依存し過ぎたチームだった、ということではあると思う。結局終盤までチームを切り替えられなかったことについては、優勝の可能性がいつまでもちらついていたせいもあるのだろうな。そういう意味では、監督だけの責任と考えるのは、少し酷な気はする。
鳥栖戦あたりから、ようやく切替の雰囲気が出て来てはいたわけで、その流れで来年に向かうんだろうと思うけれど、中心選手の移籍話もあるようだから、どうなるかはわからんわな。もっとも、森島が来年も居るのは確実だろうから、終盤の試合で森島が見せ始めた存在感が、とりあえずチーム作りの基本になるのは間違いないんだろう。
成行きで、今年はホームに11試合も行ってしまった。過去にそこまでの回数行った年はないし、これからもないと思うんで、そういう年に何か結果を残して欲しかった、という気持ちはないではないけど、まあ、仕方ない(そこまでのこだわりもない)。
来年は、陣容が何も見えてない現時点では、何ともいいようがないが、それなりに可能性は見えていたとはいえ、今年の後半の流れのまま行ってしまうと、余裕で残留争いに絡む可能性もあると思う。陣容次第ではあるけれど、それこそ今度こそ、長谷川健太のお手並み拝見というところだな。
雨がやんで、虹が掛かった試合前。
柏サポのみなさん。
試合後の最終戦セレモニー。日が出ている間は、そこそこ暖かかったのだけど、この頃になると、試合開始が遅れた影響もあり、すっかり日が暮れていて、寒かった。
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