3地域社会人リーグ順位決定戦決勝 ヤクルト対セコム

2024.1.21(日) 13:00 ヤクルト戸田グランド

 ヤクルトレビンズ 7(0-20)20 セコムラガッツ
           (7-0)

トップイースト、トップウエスト、トップキュウシュウという、社会人ラグビーの3つの地域リーグの優勝チームが対戦して、順位を決める大会。ただ、自分が馴染みがあった頃とは、大会の位置付けやレギュレーションが結構変わっているはずで(早い話、トップイーストは優勝チームのヤクルトの他に、2位だったセコムも出場していて、その2チームが決勝を戦っている)、細かい所はよくわかっていない。
基本的には、自分が特に思い入れのある2チームが対戦するのを、久々に現地に見に行った試合、というだけ。

前日から降っていた雨が、おおむねおさまった中でのキックオフだったが、グランドは水たまりもあるような状態で、ドロドロだった。時折、小雨が落ちて来る程度には雨も残っていた。当然、試合には影響していたと思う。足は取られるし、手元は滑るしで、双方、思うような試合運びが出来ていなかったと思われる。20分近くまで、どちらのチームも相手陣内の22mを越えることが、ほぼ出来ていなかった。
10分にセコムにシンビンがあり、ここでヤクルトは、ハーフウェイライン付近ながら、PGを狙ったが失敗。先手を取り損ねたし、この後、数的優位をうまく生かせていた感じもなかった。
セコムは17分頃、ラインアウトからモールで一気に押し込んで、多分、この試合初めて、22mラインを越えた攻撃になった。モールが止まった後は、左右に展開しながら攻め続け、トライ寸前までは持ち込んだものの決めきれない。しかし、セコムが主導権を握った状態は続き、22分にヤクルトが自陣から前方へ蹴り出そうとしたボールを(ダニエル ウェイトが)キックチャージし、そこから一気にトライに持ち込んで、先制する。コンバージョンも決まって、セコムが0-7とした。
29分に相手陣内で得たPKを(ダニエル ウェイトが)決めて3点追加。
30分にはヤクルトのパスが乱れ、セコムが奪って攻撃に転じた所でヤクルトが反則を犯し、シンビン。このPKも決まって、0-13。
この少し前の時間帯あたりから、ヤクルトはミスが目立ち始め、思うように試合を作れていない苛立ちが伝わってくるようだった。
そして前半終了近く、ヤクルト陣内に攻め込んだセコムは、ライン際で粘った末に、押し込んで(高島が)トライを決め、コンバージョンも決まって、0-20での折返し。

なにせしばらく見ていないから、あんまり分かったようなことも言えないのだけど、ヤクルトの昔のスタイルは、速いパス回しでグランドを広く使い、快速のバックスがディフェンスの穴を突いてトライに持ち込むというものだった。少し聞いたところでは、今のスタイルもそう変わってはいないようだし、だとすると、雨の影響による、ぬかるんだグランド、手から滑りやすいボールというのは、不利な条件だったはず。

後半も、セコムの優勢は変わっていないように見えたが、10分にヤクルト陣内でのセコムのスクラムで、出したボールをセコムがつなごうとしたパスを、ヤクルトが素早し出足でインターセプトし、一気に相手陣内へ突っ走った。セコムの懸命のディフェンスに追い付かれ、トライまで走り切ることは出来なかったが、ゴール前でもみあいを続けた末に、14分に(野崎が)トライに持ち込み、コンバージョンも決めて7-20。
これで流れがヤクルトに来るかと思ったし、実際、セコムの優勢がある程度失われた感じはしたのだけれど、ヤクルトが押し込む展開はなかなか作れなかった。
それでも35分くらいからは、ヤクルトらしさを感じる、両サイドに広く展開しつつ、スピード感のある攻撃の気配が見えてきたように思えたし、トライ寸前まで持ち込む場面もあったけれど、セコムにぎりぎりでしのがれた。その後も優勢続けたが、攻めきれないまま終了。セコムが優勝を決めた。

セコムの優勝は、一時、トップイーストの2部まで沈んでいたチームが、よくここまで戻って来たなあ、と言ってあげたい気分だった。まあ、強化が再開されて、選手が揃うようになったんだから、当り前ではあるのかもしれないけれど、地元(狭山)には結構熱心なファンがそれなりに付いていたはずだし(以前、セコムグランドに試合を見に行った時の印象)、そういう人たちは喜んでいるんじゃないかなあ。
ヤクルトは、自分たちのスタイルには不利なコンディションが災いして、力を発揮しきれなかったのかな、という感じがした。

なお、選手名を()でくくって書いてあるのは、後でチームのサイト等で確認したから。どちらのチームも久々に見たので、選手の名前はほぼ知らないし、見分けもつくわけがないので…(しかも、土手上からの観戦では距離もあり過ぎる)。

久々の観戦だったけれど、楽しめた。セコムの優勢がかなりはっきりしてはいたけれど、大量点差で壊れた試合ではなかったし、緊張感も持続していたので。いろいろ理由があって、ここ数年、めったに行かなくなっているけれど、やっぱりラグビーの観戦は楽しいと思った。
(とはいえ、だからこれからはもっと見に行こうと思った、と言うほど、単純な背景ではないんだけど)

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最終スコア
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試合後の表彰式
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トップイーストA ヤクルト対セコム

2022.10.15(土) 13時 ヤクルト戸田グランド 

 ヤクルトレビンズ 49(15−10)10 セコムラガッツ
            (34−0)
 
ヤクルトの試合は、去年、土手の上から1試合(イースタンリーグの片手間に)見ているが、敷地の中のピッチサイドでまじめに見たのは2019年以来の久々。
2020年以降、COVID19の感染拡大と、(現時点であんまり好意的には捉えていない)新リーグ創設による改編の影響で、ラグビーの状況に関心が薄くなっていて、すっかりうとくなっているので、実は今は、トップイースト「A」って何?、今はトップイーストでどこが強いの?、みたいな感じなのだけど。それと、ブランクが長かったもので(ヤクルト以外も含めると、試合をちゃんと見たのは2020年の2/1以来)、試合のルールも結構怪しくなっていて、見ていて、あれれ?みたいなことが時々あった(^^;。まあ、その辺は見ているうちに、だいたい思い出したけど。

ヤクルト戸田グランドでの有観客試合に行ったのは、2019年以来だった。セコム側がかなり力を入れていて、その影響か、結構観客が多かった。セコムの応援グッズを持ってる人の方が多かった印象。
ピッチと観客席の間にロープが引かれて区切られていたり、ヤクルトは以前はメンバー表を配布していたけど、URLが掲示してあって、スマホで見てくださいな形になっていたり、選手と観客が交流するような場が設けられていなかったり、おそらくCOVID19の影響で、以前とは運営がいろいろ変わっていた。以前のゆるい雰囲気は、だいぶ失われてしまったけれど、それは仕方ない。

試合は立上りからヤクルトが押し込み気味で、相手陣内で試合をすすめながらも、序盤はミスが続いて、うまく生かし切れないでいた感じ。それでも8分にスクラムからNo.8が右サイドの14番にパスを送り、14番が駆け抜けて先制トライ。
しかし15分に、セコムがパスを繋いで攻め上がり、最後は13番が中央を突破して同点のトライ。28分にはPGを決めて、7-10と逆転。
一方ヤクルトも、34分にPGを決めて同点とすると、その後のセコムのキックオフが直接タッチを割って、センターサークルでのスクラムになった所から攻め込んで、モールで押し込んで再逆転。15-10で折返し。
全体として、パワーでは体格で勝るヤクルト、連携はセコムの方がうまく行っているかな、という印象だった。

しかし後半に入ると、ヤクルトもバックスが参加したパスが噛み合うようになり、前半以上に相手陣内に押し込めるようになった。
3分にPGで追加点。さらに12分、15分と立て続けに、相手陣内での速いパスワークからトライが決まり、30-10。
その後、セコムにゴール前まで攻め込まれる時間帯はあったが、ヤクルトは持ちこたえ、24分にセコムがシンビンで1人欠けた機に乗じてトライを重ね、終了間際のセコムの攻勢もこらえて、最後にもう1トライを積み上げて、49-10で完勝した。

前半は噛み合った試合だなと思っていたが、後半はワンサイドになってしまったので、試合としてはいまいち面白くなかった。そういえば、2019年頃のこの対戦も、、セコムは一時の弱体化から復活してきていたけれど、トップイーストの強豪化しつつあったヤクルトには敵わないという雰囲気で、こんな風な試合だった。あの頃から、力関係は変わっていないのかな。1試合見ただけでは、何とも言えないが。
それにしても、ヤクルトは選手がでかくて、こんなパワフルなチームだったっけ?、という感じ。もっとも、近年はそれこそ強豪化していて、相手を粉砕するような試合をしばしば見せていたから、こんな風だったかもしれない。それにしても、初めて見た6番と8番はでかかった。

今年はJリーグが早々に終ってしまうので、COVID19の感染拡大の影響などがなければ、これからトップイーストをそこそこ見に行けるかもしれない。
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トップイーストリーグ2021春季交流戦トーナメント ヤクルト対日立製作所

2021.6.13(日) 13時 ヤクルト戸田グランド 

 ヤクルトレビンズ 33(14−10)22 日立製作所サンネクサス
            (19−12)

1年半ぶりのトップイーストの公式戦。春季交流戦という、ノックアウト方式によるトーナメントの形で、一昨年の順位を元に、チームをランクに分けて山を組んであり、この試合は勝ち上がってきた日立製作所をヤクルトが迎え撃つ形。ヤクルトの公式戦は、2019年12月のトップイースト最終戦、横河武蔵野戦以来だと思う。ちなみに、2019年シーズンに全10チームで開催されたトップイーストDiv1で、ヤクルトは3位、日立は8位だった。直接対決ではヤクルトが80-21で大勝している。

無観客試合での開催が告知されていたが、ヤクルト戸田グランドは荒川の土手から見える。土手には最終的には20人強の「観客」が居たと思う。場内には入れていないので、場内に観客を入れない「無観客」に対しては、問題はないはず。感染症拡大防止の観点からすると、厳密にはそうでもないかもしれないが、大した人数もいないので、実質的な問題はないと思う。
そもそもが、土手は試合と関係なく、日常的に人が行き来したり、遊びに来ている場所だし、その上、同時刻に隣のヤクルト戸田球場で有観客試合をやっていて、それを見ている「観客」が土手にも多数居る状況だったから、土手上については、「無観客」を言うのは意味がない状態だった。ちなみに、自分もそのひとり。で、自分が居た位置からだと、隣のグランドの試合も見えたわけ。一応書いておくが、グランドを見るために位置取りしたわけではなく、いつもイースタンを見ているのと同じ場所に居た。

そういうわけで、球場の野球を見ながらだったし、遠目に見ているだけなので、個々の選手までは把握出来ていないし、隠れて見えない場面もあったから、どこまで正確に見えていたかも怪しいけれど、印象を書き残しておく。

序盤はヤクルトが攻勢だったが、いまひとつかみ合わず、ミスなどが続いて、攻めきれないでいるうち、日立が流れをつかんで、攻め込んでくるようになった。20分頃、ヤクルトゴール前で日立ボールのスクラムから、日立がモールで押し込んで先制トライ。さらに25分頃には、日立が左へ展開して、数的優位を作ってトライを決め、0−10と差が開いた。
しかし、この辺からヤクルトも形が作れるようになり始めた。28分頃、日立ゴールに迫りながら、一旦はクリアされたものの、立て直して、速い展開で右サイドに突っ込んでトライ。その後も、ヤクルト優位に試合を進め、前半ロスタイムに、ディフェンスの裏へ抜けるパスが通って逆転のトライ。
後半は頭からヤクルトが優位。開始早々、ペナルティから速いリスタートでトライを決めると、10分頃にラインアウトからモールでなだれ込むトライ、20分頃には展開からのトライで、ヤクルトの圧勝ペースになってきた。過去の実績を考えれば、こんなものかなと思いかけたのだけど、そこまで簡単ではなかった。選手の交代なども影響したのかもしれないが、次第に日立が盛り返して、終盤にかけては、ヤクルト陣内で試合が進む時間が増えた。35分過ぎには、ヤクルトゴール前のスクラムから日立が押し込んでトライ。さらに日立の攻勢が続き、ヤクルトは耐える展開。それでも点差はあったので、ヤクルトにある程度、余裕はあったと思う。終了寸前に日立に再度押し込まれて、トライを許したが、ヤクルト33対22日立で終了。まあ、最後のトライは、無理してまで守る必要のない点差だったからかな、という気はした。
最終的には、コンバージョンを4/5決めたヤクルトと(この辺は、さすがにイブミー)、1/4だった日立の差が出たかもしれない。

2019年の成績を考えると、チーム間の差が詰まったのか?と思う結果ではあった。この1年半の間に、いろんなことがあったし、ヤクルトの選手もかなり入れ替わっていることを考えると、以前通りの力の差があると考えるのは無理がある気はする。それでも、ヤクルトの持ち味は見えていたと思うし、ここ数年、Div1の上位チームとしてやってきた底力のようなものも、感じられた気がする。選手は、ラグビーを続けていくという点に関しては、今は相当厳しい状況だと思うのだけど、腐らずに続けていって欲しいと思う。
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試合の見え方は、こんな感じ。
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トップリーグ第4節 リコー対NTTコム

2020.2.1(日) 13時 ニッパツ三ツ沢球技場
観客 7027人

 リコーブラックラムズ 17(17−19)33 NTTコミュニケーションズ
              (0−14)   シャイニングアークス

トップリーグ今季初観戦。
トップリーグ開幕戦直前にチケットの情報を見たら、かなり先の方まで、軒並みチケット完売ぽかったので、今季はトップリーグは観戦しないかもと思っていた。でもこの金曜に週末のニッパツ開催試合を見たら、土日とも普通に売っていたので、接戦が期待出来そうな日曜の方を買ってみた。
ちなみに土曜は東芝45対26三菱重工。思っていたよりは点差が開かなかった感じ。

この試合は、序盤からNTTのFWの強さが目立ち、特にモールではリコーを圧倒していた。リコーは細かいミスが目立ち、そこに付け込まれた面もある。その辺は、まあリコーだからなあ、という気もしたけれど(^^;)。 15分過ぎまでに3対12とNTTが先行。
しかし前半の半ばくらいから、リコーが安定してきて、相手陣内でのプレーが増えると、NTTにも粗いプレーが目立ち始めた。
19分にリコーはSO(マット・マッガーン)のキックパスがFB(ロビー・ロビンソン)に通って、鮮やかなトライが決まり、25分頃にはパスの連続から11番(キーガン・フィリア)のトライで逆転。さらにその後、NTTにシンビンが出てリコーが数的優位。ここで一気に突き放せるかと思ったが、逆に36分にNTTにラインアウトからモールで押し込まれて再逆転。17対19で前半終了。
後半立ち上がりはリコーに勢いがあり、10分頃にはSO→FBの連携からトライ寸前に迫ったが決めきれなかった。以降はNTTに流れが行ってしまい、主導権を握られる。後半はやはりNTTのFWの強さが物を言った感じで、モールだけでなくスクラムなどでも優位を見せつけた。15分・27分とトライ2つでNTTが突き放し、終了前にリコーが攻撃を続けて、インゴールまで持ち込んだが、これもグラウンディングさせない粘りの守備で守りきった。リコー17対33NTTコムで終了。

リコーも、華やかなトライがあったし(前半19分のトライでの、マッガーンからロビンソンへのパスは素敵だった。これ以外の場面でも、この2人のホットライン的な連携は、見ていて楽しかった)、それほど悪い試合ではなかったと思うけれど、ミスが続く時間帯があったり、いまいち詰めきれないところとか、相変わらずもうひとつ手堅いチームになれてない感じ。まあ、その辺のおおらかさが楽しくて、リコーを見に行ってる面もあるんだけれど(^_^;)20200202board
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ところで、スコアボードに表示された「TOP LEAGUE 2020」の画面には、嫌な感じがした。「BRAVE BLOSSOMS IN」の部分。自分はトップリーグの試合を見に行ったのであって、「BRAVE BLOSSOMS」のメンバーを見に行ったのではないし、こういう書き方は「BRAVE BLOSSOMS」と関係ない選手たちにとって、失礼でもあるんじゃないだろうか。もちろん、トップリーグ創設の大きな理由のひとつは、「BRAVE BLOSSOMS」の強化だったかもしれないし、この日の観客の中に「BRAVE BLOSSOMS」のメンバーを見に来た人たちが相当数居たのも確かだろうから、ラグビーW杯に端を発した今のラグビーブームの中で、こういう表記が行われるのも無理はない。そうは思うけれど、自分が不快に感じたということは、書き残しておこうと思う。
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トップイースト順位決定戦 BIG BLUES対富士ゼロックス

2020.1.26(日) 14時 東京ガス大森グランド 

 BIG BLUES 14(7−26)36 富士ゼロックスファイヤーバーズ
          (7−10)

トップイーストの順位決定戦。トップイーストdiv1のリーグ戦9位・10位のチームとdiv2の1位・2位のチームがノックアウト方式で対戦して、改めて順位を入れ替え、来季の所属リーグを決める入替戦。例年だとdiv1と上のリーグの入替次第で、div1の枠が変わってくる可能性があるが、今季はW杯開催の関係で、そこの入替がないので、単純に上位2チームがdiv1行き。ということは、今日の試合で対戦する、先週勝った(今季div1だった)2チームがdiv1に残留することが決まっていて、今日の試合は最終順位を決めるという目的はあるものの、限りなく消化試合に近い。

ちなみにこの2チームのリーグ戦での成績は、BIG BLUESが9位で、直接対決でも勝っていた。

序盤にゼロックスがモールで押し込んで、優位な状況から先制トライ。BIG BLUESは粘り強くボールを繋ぎ、球際に強さを見せて、15分過ぎにはトライを返して同点にしたが、5分後にゼロックスがハイパント攻撃で競り勝って2つ目のトライ。
この辺から、ゼロックスのモールの強さがじわじわ効き始め、押し込む時間が長くなる。BIG BLUESはモールを押し返すことが、ほとんど出来ていなかった。32分、36分とゼロックスが立て続けにトライを決めて、リードを拡げた。BIG BLUESは、ようやく40分過ぎにチャンスをつかみ、ボールを繋ぎ続けて相手ゴール前で粘ったが物に出来ず、前半は終了。
後半も前半終盤の流れのまま、ゼロックスが優勢。前半はBIG BLUESがまだ健闘していたスクラムやラインアウトでも、ゼロックスが優位に立ち、ほぼワンサイドゲームのような雰囲気に。それでも雨の後でピッチコンディションが悪かったり、そもそも試合結果に大きなものは懸かっていないので、あまり無理をする意味もないせいか、ゼロックスがそれほどかさにかかって来なかったこともあり、それほど点差は開かなかった。終了直前にはBIGBLUESが縦に繋いで1トライを返して、14対36で終了。リーグ戦の順位がひっくり返った結果になった。

もう少し競った試合を期待していたが…。ただBIG BLUESの今のチーム体制からすると、div1残留が決定した後の消化試合で、力を発揮するほどの余力はないのかもしれない。仕方ないかな。

ちなみに、今年の初観戦試合だった。やっと年が明けた感じ(^_^;)
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トップイーストDiv1ヤクルト対横河

2019.12.8(日) 14時 秩父宮 

 ヤクルトレビンズ 10(0−17)17 横河武蔵野アトラスターズ
            (10−0)
 
10/13に台風19号の影響でヤクルト戸田グランドが水没した後、ヤクルトの試合は日程が合わなくて、全く見れていなかった。ようやく見れたこの試合は、この日の秩父宮第2試合。しかし、第1試合(見ていない)で東京ガスがセコムに勝って、全勝優勝を決めてしまったので、ヤクルトは優勝の可能性がなくなり、目標を見失った形になった。しかも中心選手のイブミーが、メンバー表には入っていたのに、急遽欠場。

そういうあれやこれやが重なったせいなのか、前半のヤクルトの戦いぶりは生彩を欠いていた。イブミーの不在で攻撃の起点が作れないだけでなく、パスミスやボールのハンドリングエラーが多発。守備でも遅れを取った。イブミーに代わってプレースキックを蹴った大城も、ゴールにボールが入らない。
横河も、バックスがアタックする攻撃がうまく形にならず、それほど狙い通りの試合が出来ていた雰囲気ではなかったけれど、PGと2トライで前半は0対17と横河がリード。

後半のヤクルトは、前半よりも積極的に攻めることが出来ていたように思えた。ミスが多くて、いつものようなパスで展開する試合運びが苦しい一方、意識的なものかどうかは知らないが、FWが積極的に縦に仕掛ける場面が多かったように思えた。
4分に相手ペナルティからモールで押し込みトライ。20分過ぎには1番が裏へ抜けた所から、ゴール前での揉み合いに押し勝って、もう1トライ。7点差に迫ったが、そこからが遠かった。終了前にようやく横河ゴール前に迫って押し続けたが、あと一息でトライを取りきれず、そのまま終了。

明らかにいつものヤクルトの試合運びではなかったと思う。原因はいろいろ想像できるが、いずれにしても台風でグランドを失ったことが背景にあるのは、多分間違いない。そういう意味では、今年は本当に不運なシーズンだった。
というか、まだ1試合残っているんだが。台風が来ていた10/12にヤクルト戸田グランドで開催予定で、延期になった明治安田生命戦が、今週末(ビジターで)開催になっている。この試合はきっちり勝って、とりあえず最後は気持ちよく終わって欲しい。また日程が合わなくて、見には行けないけれど。

ヤクルトは来年こそは、と思うけれど、チームの力関係などで、いろいろな地殻変動が感じられるシーズンでもあったし、来年のことを考えるのは、もうちょっと状況が明確になってからかな。
20191208board220191208pitch 20191208score

なお、以下の写真は10/13、水没状態のヤクルト戸田グランド。
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隣接のヤクルト戸田球場の水没については、こちらに書いているので、ご参考まで。
この水没の影響で、11/2にここでの開催が予定されていた東京ガス戦がビジター開催となり、この試合での敗戦がヤクルトが優勝できなかった直接の原因になった。この試合は比較的僅差の結果だったので、ホーム開催だったら勝てていたのかもしれない。
もちろん、練習グランドとしても機能しなくなったので、この後、チームが厳しい状態に置かれたことは想像に難くない。

下は10/30のヤクルト戸田グランド。上の写真とほぼ同じアングル。水自体は数日で引いていたが、片付けや消毒などで、グランドが使えるようになったのは、12月に入ってからだったらしい。
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トップイーストDiv1横河対東京ガス

2019.11.16(土) 13時 横河グランド 

 横河武蔵野アトラスターズ 10(10−22)46 東京ガス
                (0−24)

全勝対決で、勝った方が大きく優勝に近づく試合。ただし、ヤクルトのファン的には、まだ対戦を残している横河が勝って、既に対戦して負けた東京ガスに土を付けてもらい、その後、ヤクルトが横河に勝って首位に立つというのが理想。まあ、個人的には、そういう皮算用をしながら、見に行ったわけで(^^;

しかし、立ち上がりから東京ガスの優位が目立った。全体的に東京ガスの方が選手が一回り大きく(スクラムハーフは、158cmとだいぶ小柄だったが)、競り合いやラインアウトでは明らかに東京ガスが優勢。圧力に負けた横河にミスが目立ったこともあり、序盤に東京ガスが2トライ。ただ、東京ガスは組み立てが雑な面もあって、その隙を突いた横河が1トライ返したこともあり、序盤は点の取り合いを予感したが、その後は東京ガスがどんどん優勢になった。
20分に横河は相手陣内でペナルティキックを貰い、5点差だったが、タッチへ蹴らずにPGを選択。2点差に詰めたが、これが横河の最後の得点。このPGも戦略的に悪くない選択には思えたけれど、攻めきれる確信の無さの表れだったようにも見えたし、拮抗した展開を続ける流れを切ってしまったかもしれない。
すぐに東京ガスが追加点のトライを決めて突き放し、さらにPGの加点もあって12点差で前半終了。
後半は、力の差がさらにはっきりと見え、横河は決定的な場面をほとんど作れなかった。最終スコアは10対46という大差で東京ガスが勝ち、全勝優勝の可能性が高まってきた。

ヤクルトにとっては、東京ガス戦の敗戦が重くのしかかってきたなと。まあ、もともと想定内ではあったけど。やはり、残り3試合(セコム、横河、明治安田生命)きっちり勝って、待つしかない。
というか、試合日程の関係で、ヤクルトの2試合は東京ガスが全試合を終えた後なので、目標を失ってからの2試合になる可能性もあるが。
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トップイーストDiv1横河対明治安田生命

2019.11.3(日) 13時 横河グランド 

 横河武蔵野アトラスターズ 38(19−14)21 明治安田生命ホーリーズ
                (19−7)

順位的には、ここまで横河は上位グループの一角、明治安田生命は唯一の中位チーム。序盤は上位想定と下位想定のチームが戦う試合日程になっていて、番狂わせが起きていないので、そういう極端な順位になってる感じ。

もっとも、個人的なイメージでは横河がだいぶ格上だったし、開始早々に横河が一気に押し込んで、トライで先制したので、やっぱりと思った。
明治安田生命も粘りのある試合運びを見せて、横河に簡単には追加点を許さなかったが、20分過ぎに横河は、相手陣内でのマイボールスクラムから左サイドへ展開して2トライ目。30分過ぎに明治安田生命がゴール前で密集を作って押し込み、トライに持ち込んだが、すぐあと、自陣内でパスを受けたバックスが足を滑らせてボールをこぼし、横河に奪われてトライを許す痛恨の展開。
それでも明治安田生命は、前半終了間際に、ゴール前でうまく繋いで2トライを決め、19対14の僅差で後半を迎えた。

しかし後半になると力の差が次第に見えてきた感じ。横河は、5分過ぎに相手ゴール前でのマイボールラインアウトから、きっちり繋いでトライへ持ち込み、その後も優勢を保ち続けた。20分過ぎには相手ゴール前でリスタートを繰り返した末に押し込んでトライ。終了前に明治安田生命がラインアウトからモールで押し切って1トライは返したが、その後にも横河のバックスが裏へ抜け出して1トライを決め、横河38対21明治安田生命で終了。

後半途中からは明治安田生命に倒れ込む選手が続出して、見た目以上に力の差があって、ダメージが累積していたのかな、という気がした。会社からそれほど手厚いサポートを受けている雰囲気はなく、結構年齢の高いベテランの中心選手も居たから、リーグで上位を狙うのは厳しそう。でも、リーグ戦で中位くらいが、一番面白い順位なんだよな、と思ったり(^_^;)
横河は、チーム全体に連動感のある試合運び。ここは基本的に、それがベースのチームだと思っているが、今年もきっちり作ってきていると思った。ただ、相手を圧倒するような迫力にはいまいち欠けるかな、という感じで、優勝争いではやや不利かもしれない。
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トップイーストDiv1ヤクルト対BIG BLUES

2019.9.28(土) 13時 ヤクルト戸田グランド 

 ヤクルトレビンズ 73(26−6)6 BIG BLUES
            (47−0)

BIG BLUESは去年までの日本IBMビッグ・ブルーで、確か1-2年前に企業チームからクラブチームに移行した。今季、ついにチーム名からIBMが取れて、名実ともにクラブチーム化した格好のよう。IBMはチームのスポンサーとしては残っているそうだし、八千代のIBMグランドも残っているようだけど(なくなったら、チームが成り立たないだろうが → [訂正]2017年12月に八千代台グランドは閉鎖されていたらしい。厳しい環境でやっているんだな)。

近年、ヤクルトはIBMには大勝続きで、今年もそんなもんだろうと思ってた。
実際、そういう結果だっけれど、前半に関してはBIG BLUESも奮闘したと思う。人数を掛けた守備で粘り強く守り、ヤクルトが絶対的に優位な力づくのスクラムやモールはともかく、展開からのヤクルトのトライは最小限で食い止めた。得点はPG2本の6点のみでノートライだったが。
ちなみにヤクルトは開幕3戦、前半のスコアはすべて26点(^_^;)。

後半のヤクルトは、今季初めてCTBにシュレイダーを投入。後半のヤクルトの猛攻にその効果があったかどうかはよくわからない。過去2試合もそういう展開だったので。ただ、バックスを使った攻撃に、重量感が増して見えたのは確か。
立ち上がりにヤクルトが立て続けに2トライ。その後、ヤクルトの反則で、BIG BLUESが22mの内側でラインアウトを獲得し、押し込んでトライを奪う構えを見せたが及ばず。多分、ここが今日の試合でBIG BLUESが一番トライに近付いた場面だった。これでBIG BLUESは力尽きたか、この後はヤクルトがトライを連取。最終的に73対6まで点差を広げて終了。

結局、開幕3戦の中では一番点差が開いたことになる。チーム力の差なので、こういう試合になっちゃうのはどうしようもない。それでもBIG BLUESは最後まで食らいつく試合を見せてくれたから、そんなに後味は悪くなかった。
ヤクルトは順調に開幕3連勝。今日、シュレイダーを出してきたということは、次はコックスかな? ただ、今日見たら、コックスは右膝あたりをテーピングしてたけど。もしかして、コンディションにいくらか問題があるのかもしらん。
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ラグビーワールドカップ ロシア対サモア

2019.9.24(火) 19時15分 熊谷ラグビー場 

 ロシア 9(6−5)34 サモア
      (3−29)

実はラグビーワールドカップには、新国立競技場絡みの政治的なでたらめさや、元々大して関心を持っていないジャパンチームのクローズアップのされ方などが理由で、一時、ほとんど関心をなくしていたが、昨年末に改修した熊谷ラグビー場に行って、結構気に入ったもので、ここでワールドカップをやるんなら行ってもいいかなと思い直していた。
とはいえ、モチベーションがあんまり高くないもので、チケットを取れないまま、開幕目前になっていて、ほぼ諦めていたが、いきさつがあって、直前になって、いきなり取れた。
そういうわけで、ワールドカップを見に行くというよりは、ワールドカップが開催される熊谷と熊谷ラグビー場を見に行く、という感覚で観戦に行った。

前半は格下のロシアが、FWの強さで粘りのある試合を見せた。展開の速いラグビーを仕掛けようとするサモアは、思うように試合を運べず、トライで先制はしたものの、その後、PGをふたつ食らって逆転され、前半終盤は焦りを感じさせる危険なタックルでシンビン2つを食らい、大きな数的不利に陥った。
しかしロシアは、そこで追加点を挙げることが出来なかった。一方のサモアも、絶対入るだろうと思ったPGを、(かつての?)キックの名手トゥシ・ピシが外してしまい、6対5のロシア1点リードでハーフタイム。

後半のサモアは気を取り直したようで、見違えるような動きの良さを見せた。というか、ロシアが疲れて、付いてこれなくなっていたのかもしれない。サモアが後半序盤にトライを決めた時に、ロシアのFWが一人、危険なタックルでシンビンになっていた影響もあったと思う。ロシアは数的不利になった後、DGで追いすがる粘りを一旦は見せたけれど、以降はサモアの展開ラグビーがきれいに決まって、トライを連取。後半の後半に入ると、ロシアがFWの強さで、ゴール寸前まで押し込む場面もあったが、サモアは耐え抜くと、終了寸前にもトライを決めて、強さを見せつけた。

正直、ロシアがラグビーが強いというイメージは全くなかったので、やっはりこうなったか、という感じではある。前半は拮抗はしていても、かなりつまらない試合だったので、後半、ワンサイドな試合にはなったけれど、華やかなサモアの試合ぶりが見れて良かったと思った。

ちなみに、熊谷の試合運営は驚くくらいしっかりしていてスムーズでフレンドリーなものだった。よく準備されていたと思う。詳しくは別途書くかもしれないけれど、とにかく行って(行けて)良かったと思った。
20190924pitch 20190924board1 20190924board2 20190924score_20191002233501
(なお、スタジアムでの写真に関しては、こういう方針になっているそうなので、置いても差し支えないと判断しました)

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