養老天命反転地
ここ → http://www.yoro-park.com/j/rev/
現代アートで作った屋外テーマパークみたいな感じ。広い敷地の中にある、すべての建物が、傾斜しているなどで、平衡感覚を失うように作られている。行き止まりだったり、通行困難だったり、暗闇に入って行ったりする、まともに機能しない通路が至る所にあったり、建物には廃家電や家具の断片が組み込まれていたり。全体として反転した日本地図がモチーフになっていて、いろいろな所に置かれていたり。けっこう面白かったのは確か。
ただ、どこまで屋外配置を意識して作られたものなんだろうと思った。完成直後(1995年らしい)の風景写真を見ると、原色で塗り分けられた施設が強烈なイメージを残すんだけど、今回見た風景は、色は褪せているし、野ざらしになってあちこち朽ちていて、完全に廃墟のイメージだった。それはそれで、一つの効果のようには感じられたから、元々想定はされていたのかも知れない。
しかし、実用的?にも問題が起きていて、朽ちていたり、植物が繁ることで、元々は入ることの出来たはずの建物に、入れなくなっていたり、汚れたり、蜘蛛やトカゲが跋扈していて、入るのをためらうようになっていたりという所が結構あった。元々、傾いて作られているので、中を見て回るのはかなり体力を消耗するし危険も伴うのだけど、建造当時以上に、見て回るのが難しくなっていたようにも思う。その辺を考えると、本当に狙った通りの効果なのかどうか、疑わしいようにも思える。
とりあえず、足腰に問題のある人は気を付けた方がよさそう(基本は入らない方が無難)な場所なのは間違いなさそう。
周辺の眺望も良さそうだったが、あいにく、この日は曇っていて、いまひとつ。天候の影響もあって、この場所全体が、実際以上に荒れて見えたのは確かだとは思う。ちなみに、前日にかなり雨が降っていた影響で場内が滑りやすくなっていたこともあったようで、天気が良くて乾いていれば、もう少し気楽な感じで見れたのかも。
養老鉄道の養老駅から徒歩で往復したけど、坂がきつかった(^^;。距離は短いんだけど、養老天命反転地自体が、厳しい所だったからね。駅は昔風で風情があって良かったが、鉄道の経営自体は厳しそうな気配だったな。
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